沙倉ひびきは梁山泊に入会しました。   作:のうち

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第1話 入門

 沙倉ひびきは焦っていた。きっかけは親友である上原彩也香の一言

 

 「ひびき、お前、また太ったか?」

 

 とひびきは焦った。この一月程の間、色々と運動をしてみたものの、中々続かなかった。

 

  そこで、広告の出ているジムなどを探しているが、どれも高校生であるひびきのバイト代では賄い切れるものではなかった。

 

  「はぁー、中々いいジムが見つからないな、ん・・・・・・・?、梁山泊?、月謝五千円か、そうか別にトレーニングとかじゃなくても格闘技とかをやってみるのもいいかもな。」と普段、友人の彩也香の家のボクシングジムに何度か行ったこともあり、割と格闘技にも興味があったひびきは、思い切ってジムでのトレーニングではなく、格闘技でのダイエットに挑戦してみることにした。

 

 だがしかし、この決断が彼女の人生において、一番の後悔になることをひびきはまだ知らなかった。

 

 その翌日

 

 「はあー、ここが梁山泊か」

と門の前にひびきは立っていた。門の扉を開けようとするが中々、開かない。

 

 「んぎぎぃ!、はあはあ、ダメだ。開かない。」

 

 

 「あれ?、どうしたの?、こんなところに」

と中年の細身の男性がひびきに話しかける。

 

 「や、ええと私、ここのチラシ見て、月謝五千円って」

 

  「ええええ!、あれを見てここに来たの⁉︎」

 

 「はい、私、身体を絞りたかったんですけど、何処のジムも私のバイト代じゃ、かつかつでそんな時にここのチラシを見つけて」

 

 「ああ、とうとう恐れていたことが、まさか、あんなチラシで本当に人が・・・」

 

 「それで、さっきから門を開けようとしたけど中々開かなくて」

 

 「そういうことか、忘れてたよ。ここの門」バァーン!とその中年の男が手を触れた瞬間に今までひびきがどんなに頑張ってもびくともしなかった扉が開いたのだ。

 

 「普通の人にはちょっと開けづらいんだったよ。」

 

とそこからひびきは、入門を反対する彼と逆に弟子になってもらいたいその奥さんとで揉めていた。

 

 「あのですね。美羽さん」

 

  「あら、なんでしょう。ケンイチさん」

 

 「何故、そこまで彼女の入門を進めるのでしょうか。」

 

 「ケンイチさん、この年頃の女の子にとって、ダイエットとというのはとてもシビアな内容なのです。ダイエットがきっかけであったとしても格闘技に興味を持って、この梁山泊の門を叩いてくれたのです。ならば私達はその彼女の思いに応えなくてはならないのです。」と力説する美羽と呼ばれた女性は旦那であるケンイチに熱弁していた。

 

 「わ、わかりましたよ、美羽さん、出来るだけのことはやってみますよ。ところで沙倉さん。」

 

 「はい!」

 

 「ここのやり方は結構常人離れしてる。でも身体を鍛えて置いて損はないよ。」とケンイチは庭に置いてある巻藁の前に移動して、指で巻藁をつくと巻藁は粉々に砕け散った。

 

 「んな、な!、な!」

 

 「まあ、ここまで出来る様になれなんて言わないけど、いざという時に自分の身を守るのにも武術というのは最適だ。そうだね。せっかく来てくれたことだし、今日は軽めに行こうか。」

 

 「は、はい!」と答えるひびき

 

 その十分後、

 

 「なっ、な、なな、なんだこりゃ!」

 

 とひびきは両腕に水の入った壺を持ち、蹲踞の姿勢を取らされていた。そして、腕を下げられないように体の内側に向かって、棘のついた腕輪をはめられて

 

 

 「ケンイチさん。」

 

  「なんだい?」とケンイチはお茶を啜りながらひびきの問いに答える。

 

 「これはいつまで続けたら」

 

  「そうだね。もうそろそろ限界みたいだし、あと5分行ってみようか。」

 

 「も、もう、無理ィィ‼︎」

 

ひびきの師匠、追加分

  • 南條キサラ
  • 谷本夏
  • 馬連華
  • 突きの武田
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