間違えて極振りしてしまったのでこのまま進めようと思います。   作:名もなき駅員

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主人公の名前グダりまくったので初投稿です
名前がのりまんじゅうなのかモナカなのか自分でも混乱してますが、のりまんじゅうでお願いします。優柔不断ですみません…


器用特化(ドジ)とレベル上げ。

のりまんじゅうは宿のベッドに寝そべる。ゲームではあるが、HP回復という用途も込めて宿泊機能があるらしい。こういう機能は地味に便利なのだ。そして、のりまんじゅうが宿でやる事と言ったら一つだろう。装備についている合計四つのスキルの確認である。

 

【自動生産】

個数を指定すれば別行動で生産を行う事ができる。

一度作ったアイテムをもう一度生産する場合、生産コスト65%カット。

 

【接着錬金】

インベントリ内にあるアイテム同士を接着し、新たなアイテムを生み出す。

装備中の武器や防具でも可能。

接着したアイテムに応じた属性や能力を付与する。

 

【神業職人】

作成アイテムのステータス値【DEX】%底上げ。

作成時間を【DEX÷3】%カットする。

大成功の確率【DEX÷5】%アップ。

 

【光源発生】

自身の周囲が常時発光する。

自身が放った遠隔攻撃に【盲目】効果を付与する。

 

中々に強力で化け物じみた能力だった。のりまんじゅうはそのスキルの使い方を軽く模索した後、ベッドでしばし仮眠を取るのだった。

 

ーー

 

陬は学校から帰って早速ゲームを開いた。しばしのロードの後、機械的でありながらも耳に心地よい効果音が流れる。どうやら運営から通知が来たようだ。内容は、第一回イベントの開催。

第一回と書かれているので、これが初のイベントだろう。

 

「なかなか面白そうだね。でもどうするべきだろうか…」

 

のりまんじゅうがインベントリに書かれた情報を読みながらシミュレートし、決めきれずに悩んでいると。

 

「第一回イベント…どうすっかなぁ…」

 

「hmm…」

 

「「「ん?」」」

 

聞き覚えのある声が二方向から聞こえてきた。思わず振り向くと、そこには凜々と文兎に非常にそっくりなプレイヤーがいた。一瞬本物かと思うのりまんじゅうだったが、次の一言でそれは確信へと変わる。

 

「陬…か?」

 

「!いや、私はこの中では【のりまんじゅう】という名前だよ」

 

のりまんじゅうは凛々からの問いに笑顔で否定する。【NWO】でなかったとしても、ゲーム内で相手の事を本名で呼ぶのはマナー違反だからだ。

 

「の、のりまんじゅう…?何故にひらがななんだ…?」

 

疑問を抱える凜々。

 

「AHHHHHHHHH!!(出会いの痛み)」

 

何故か大音量で叫ぶ文兎。

 

「「うるさいよ」」

 

「あ、はい」

 

因みに彼が叫ぶのは何というか、癖のようなものだ。叫びなのに癖と表現しているのは、彼の叫びに規則性が全くないからである。

楽しい時も驚いた時も毎回これで片づけてしまうため、癖なのではないかという結論に落ち着いたわけだ。

 

少し雑談を交わした後で、のりまんじゅうは第一回イベントに行くかどうかを聞く。驚くべき事に二人とも手を挙げなかった。

 

「まあ、のりまんじゅうが行くなら俺も行こうかなと思うけど」

 

「でも、バトロワだぞ?」

 

そう、今回はバトルロイヤル。

チームは組めないので、フレンドリーファイアを避けるためには精密な攻撃が必要だ。だがのりまんじゅうにそんな器用な攻撃ができるかと言われれば、答えは満場一致で否である。そのため、今回は少し乗り気だったのりまんじゅうだけに参加して貰うことになった。

 

「なるだけ頑張るよ」

 

「おう、気ぃ引き締めろよ」

 

「AHHHHHHHHHHH!!!!(張り切れの痛み)」

 

「「うるさいよ」」

 

「あ、はい」

 

ーー

 

次の日から、のりまんじゅうの第一回イベントに向けてのスキル獲得の旅が始まった。早朝に起きてゲームを起動し、町でボーッと突っ立っていたツクヨに軽い挨拶をしてから森へと向かう。

 

「さ、かかって来なよ。【叡智の結晶:見通す目】【挑発】」

 

のりまんじゅうは敵を挑発してこちらに向かわせた。【挑発】を食らったテントウムシのようなモンスターはそれが無謀な事だとも分からず、一目散にのりまんじゅうめがけて攻撃を喰らわせようとする。そして案の定攻撃は虚しく散り、全て無効化された。何故なら、のりまんじゅうはエンカウントした瞬間から【叡智の結晶】で【見通す目】を連続発動しているのだから。

スキルの仕様上クールタイムが全くと言っていいほど少ない【見通す目】が、ただでさえ短い硬直をさらに縮めてオートで連続発動するとどうなるのか?

答えは無効化だ。

全モンスターに1500回ずつ解析し、解析した数の50%の750ダメージをカットした。

 

【爆弾テントウ】

 

【STR 25】【VIT 20】

【AGI 25】【DEX 5】

【INT 5】

 

武器:なし

 

『スキル【爆弾解析(ボムアナライズ)】を取得しました』

 

【爆弾解析(ボムアナライズ)】

爆発系ダメージを100%カットする。

爆弾系アイテムの作成コストを50%カットする。

取得条件:DEX以外のステータスが初期値の状態で【見通す目】で爆弾テントウを10回解析する。

 

「【接着錬金】」

 

突如、のりまんじゅうの頭上に閃光が走る。

インベントリ内から雷を集めるアイテムである【避雷針】と電気を周りに流す【麻痺の羊毛】を接着し、【麻痺】効果が付与された雷を発生させる広範囲状態異常アイテムへと昇華したのだ。

 

「よし、落ちてきたね」

 

そう言って徐にレンチを取り出したかと思うと、のりまんじゅうは落ちてきた虫のようなモンスターをレンチで抉り出し、解剖し始めた。少々グロいが、ご愛嬌かもしれない。

 

「~♪」

 

『スキル【職人の瞳】を取得しました』

 

【職人の瞳】

見たもの全てを素材とし、採取、採掘することでインベントリに保管できる。

取得条件:気絶状態のモンスターを解剖し、内包物の一部を取り出す。

 

のりまんじゅうはまたしても頭のおかしいスキルをゲットした。そもそも取得条件がおかしいのだが、気にする様子はない。彼は生産職なので、素材を無駄にしない体質が故の結果である。

 

「…?」

 

のりまんじゅうはとりあえず、近くに生えていた幹の太い大木を採取してみる事にした。普通ならば木材やランダムな木の実が採れるはずだが、インベントリに入っていたアイテムの名前は【第一層の大樹】。現実だったらまず有り得ないトチ狂ったアイテム名にのりまんじゅうは当然混乱する。

 

「あ、分解していつも通りの素材にもできるんだ」

 

そこで、のりまんじゅうは考えた。それはつまり、【接着錬金】でくっつける素材にコレは指定できるのか、という事である。出来たとすれば、トンカチの射程範囲が尋常ではなくなるためのりまんじゅうにとってはチートクラスで有用なスキルだと思われる。

 

「【接着錬金】」

 

恐る恐るインベントリから素材をタップすると、カチンという音とともにトンカチに大樹がくっついた。見かけはブサイクだが範囲は絶大であり、試しに振ってみると辺り一帯の木がもれなく破壊された。

 

「確かに使えるけど、スキルとしては強すぎるね…」

 

のりまんじゅうは呆れたようにそう言いつつ、残りの時間を限界までモンスターと戦う時間にしてレベルを上げる。後日、気合十分で第一回イベントに望むのだった。

 

ーー

 

【NWO】ヤバい大盾使い見つけた

 

17名前:名無しの弓使い

ちょ、ヤバすぎる奴いるんだけど

 

18名前:名無しの槍使い

だからずっとそう言ってるジャマイカ

 

19名前:名無しの大盾使い

お前も西の森行ったのか?見なかったけど

 

20名前:名無しの弓使い

俺が行ったのは北の森だよ

多分お前らとは別の最強初心者プレイヤーだ

 

21名前:名無しの大剣使い

そんなバンバン出てたまるか

てかそんなに言うなら何してたか話してくれ気になる

 

22名前:名無しの弓使い

武器に木くっつけて大規模環境破壊してた

 

23名前:名無しの魔法使い

最高にクレイジーでワロタ

 

24名前:名無しの槍使い

いや武器に木くっつけるってなんだよ

 

25名前:名無しの大剣使い

え?アレですか?

「みんな丸太は持ったな!」

的なやつですか?

 

26名前:名無しの大盾使い

詳しく書いて、どうぞ

 

27名前:名無しの弓使い

しゃーねーな

俺はいつもみたいに北の森でレベル上げしてたんだよ

そしたらさ 何か木が横殴りに突っ込んできてさ

命の危険を感じたから這いつくばる感じに倒れて回避したんだよ

で、起きたら辺り一面木材と木の実だらけなワケ

そんで前見たら深緑よりもっと暗い色の長い髪の女の子がいてさ

武器が木で、よく見たらトンカチに木がくっついてた

 

28名前:名無しの槍使い

なるほど分からんからその女の子の特徴を詳しく

 

29名前:名無しの魔法使い

犯罪者予備軍で草

 

30名前:名無しの弓使い

そうだなぁ

顔は結構美少女だったぞ

キャスケット帽被っててつなぎ着てる

右手にトンカチ左手に六角レンチ

NWOの中じゃ結構変わった服装だったな

 

31名前:名無しの大盾使い

もしかして:生産職

 

32名前:名無しの大剣使い

お前は戦闘力がないただの生産職が森を消滅させたと言いたいのか?

 

33名前:名無しの槍使い

どう見ても重戦士じゃん

 

34名前:名無しの弓使い

さっきの子と目があった

 

こっち来た

 

助けて

 

35名前:名無しの魔法使い

あっ

 

36名前:名無しの大剣使い

伐採される

 

37名前:名無しの弓使い

どうやら俺を巻き込みかけた事を謝りに来たらしい

素直ないい子だわ

 

38名前:名無しの大盾使い

良かったな

 

39名前:名無しの大剣使い

ただ、一つ心残りなのはこの子が第一回イベントに出るかもしれないって事だよな

大盾の子の方も出そうでめちゃ怖

 

40名前:名無しの弓使い

そういやクロムもなんか発見したんだっけ

 

41名前:名無しの大盾使い

ああ

大量のモンスターに囲まれて平然と佇んでたあの子ね

 

42名前:名無しの魔法使い

何度見ても頭おかしすぎて草

 

43名前:名無しの槍使い

ぐうの音も出ないほど意味不明

略してぐう意味

 

44名前:名無しの弓使い

第一回イベントってバトロワなんだろ?

100%荒れるなこれ(諦め)




スレ内でのりまんじゅうの事を「美少女」と呼んでいるのは、のりまんじゅうの顔立ちが完全に美少女かつ髪が腰辺りまで届くほど長いからです。
要するにのりまんじゅうは男の娘です。
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