間違えて極振りしてしまったのでこのまま進めようと思います。   作:名もなき駅員

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メイプルがかわいいので初投稿です
正直のりまんじゅうの戦い方はゴリ押しと頭脳派とかいう自分でもよく分からん戦法になってて困惑してます


器用特化(ドジ)と第一回イベント。

「それでは、第一回イベント!バトルロワイヤルを開始します!」

 

あちこちから怒号が響く。

それにびくつき不安になりながらも、せっかく参加したイベントなのだから楽しみながら頑張ろうと、のりまんじゅうは意志を固めた。

 

「それでは、もう一度ルールを確認します!制限時間は三時間。ステージは専用マップです!倒したプレイヤーの数と倒された回数、被ダメージと与ダメージ。この四つの項目からポイントを算出して順位を出します!上位十名には記念品が贈られるので、頑張ってください!」

 

瞬間、のりまんじゅうを含めたプレイヤー全員の体が光に包まれ、別々の場所に転移した。

イベント開始である。

 

「…ん…」

 

どうやら廃墟の最上階に転送されたらしい。動いても追いつけないだろうし、ここで待った方が良さそうだと考えたのりまんじゅうは待機の姿勢…言わば正座をして待った。

 

しばらく待機しながら指遊びをしたり一人じゃんけんをしたり、色んな事をして暇を潰していたら、四方八方からがちゃがちゃと音がしてきた。

 

「そろそろかな?」

 

そう思ってふと前を見ると、既に大剣が振り下ろされていた。しかし、のりまんじゅうが慌てることはない。のりまんじゅうは【叡智の結晶】を使用し、クールタイムなしで【見通す目】を連続発動、大剣が届くまでの一瞬で1600回の解析を終えた。つまり800ダメージカットである。当たった大剣が弾かれるのは、言うまでもない事だった。

 

「は?うわぁぁっ!」

 

呆然として弾き飛ばされた剣を見つめるプレイヤー。

しかし、その顔はすぐに身体もろとも消滅した。当然だ、のりまんじゅうの持つ【麻痺】の状態異常のついたアイテムによって、動けなくなってしまったのだから。

のりまんじゅうはそのプレイヤーにとどめを刺すと、再び座る。

 

「よし。じゃあまた待機するとしよう」

 

しかし、のりまんじゅうが休む事はなかった。座ろうとした瞬間に恐らく様子を見ていたであろう何十人ものプレイヤーに囲まれ、集中砲火を浴びせられたのだ。剣、杖、モーニングスター…しかし、そのプレイヤー全員がのりまんじゅうによって最低でも1000回以上は解析されていた。それだけで500ダメージもカットされる。一人80ダメージ程度が限界だが、のりまんじゅうには五倍以上のダメージが無効化される。当たり前のように全員の攻撃は弾かれた。

 

「何でだよ!?」

 

そんな文句も、先程の攻撃と同じように一瞬で消え去る事となった。

 

「【接着錬金】」

 

物と物をくっつけるというぶっ壊れスキル【接着錬金】。素材には様々な特徴があり、場合によっては属性がつくこともある。ならば、接着した素材に二つ以上の属性がついても何らおかしくはないだろう。

 

今回接着した素材は【火打ち石】と【氷花】。

 

その素材は、一層では定番となりつつある程の有名素材であった。武器にしないとまともに炎の力と氷の力を発動できないその素材は、無理矢理くっつけただけでは到底制御しきれない。

作成された【乱視の化石】は、炎と氷が互いを打ち消しあい、大量の蒸気を発生させた。

 

「ぐわっ!」

 

「なんだこれ、見えねぇっ!」

 

次いで、のりまんじゅうは毒薬とパーティーの全員が回復するポーションを取り出し、接着した。

 

【オールポーション・ドーテ】だ。

 

のりまんじゅうへの文句は一転して悲痛な叫びへと変わり、その叫びも【毒効果】によってかき消えた。武器が溶けているため、そのプレイヤーは観戦者になるかもしれないが、初心者ののりまんじゅうはそんな細かい事は知らなかった。

 

「我ながらチートだね…それとも、このゲームでは生産職は戦闘職としても優秀なのかな?」

 

そんな生産職お前だけだ…

と、誰もが思ったが、口に出すものはいなかった。何故なら、その場にいる者は全員刈り尽くされていたからだ。

 

ーー

 

【NWO】第一回イベント観戦席3

 

247名前:名無しの観戦者

暫定成績ランキング

メイプルって大盾

百二十人潰して被ダメなんとゼロ

 

248名前:名無しの観戦者

ファッ!?

 

249名前:名無しの観戦者

いや待て

何かコイツも被ダメゼロで八十人辺り潰してるんだが

のりまんじゅうって生産職だ

 

250名前:名無しの観戦者

ああ その二人今写ってる

 

251名前:名無しの観戦者

オイ盾が剣喰ってるぞ

何これw

 

252名前:名無しの観戦者

敵に包囲されたけど大量の毒々しい蒸気を出して全員地図から消しやがった

こっちがのりまんじゅうちゃんか?

いや生産職だとしたら化けモンもいいとこだけどドレッドやミィ程じゃないな

 

253名前:名無しの観戦者

うーん二人とも可愛い顔してやってる事怖すぎなんだよなぁ

でも二人とも状態異常だけだしどうとでもやりようはある筈なん…は?

 

254名前:名無しの観戦者

何で建築物が暴れ回ってんだよ

今ので数百人叩き潰れてるぞ

 

255名前:名無しの観戦者

のりまんじゅうちゃんが振り回してるぽいな…

真面目な話そんな事できんの?

 

256名前:名無しの観戦者

出来たら皆やってるわ

 

257名前:名無しの観戦者

全員のりまんじゅうに気を取られてるけど、メイプルって奴も大概だぞ

さっき頭で受けた大剣を弾き返してた

 

258名前:名無しの観戦者

防御力どうなってんだそいつ

 

259名前:名無しの観戦者

今回のイベントはぶっ壊れ新人が二人もいるのか?

目の前にいると思ったらすぐ消えるモンスターとか聖剣振り回してボスを雑魚敵同様に潰すペインとかがいる時点で今更だがこのゲームヤバいな

ゲームバランス崩壊ものだぞこんなの

 

ーー

 

そんなやりとりが続く最中、当ののりまんじゅうは正面からの大軍に少し引いていた。

 

「…えぇ…」

 

のりまんじゅうの事を視認した瞬間、即座に杖を構えて魔法を放ってくる魔法の軍勢。

しかし、のりまんじゅうはそんな事全くと言っていいほど気にしていない。

 

「【接着作製】」

 

雪玉と範囲系ポーションを合成させた【零氷薬】による攻撃で【氷結状態】になったプレイヤーが次々と倒れていく。そしてとどめの如く接着された【集雷の毛玉】で逃げる暇もなく黒こげにされた。

 

ーー

 

295名前:名無しの観戦者

巨大魔法が二つって…

化けモン過ぎ

 

296名前:名無しの観戦者

おかしな所

メイプル

【VIT】値だけで魔法全部ノーダメで受けきる

アホみたいな範囲と状態異常の魔法

のりまんじゅう

こっちも攻撃全部ノーダメ

アイテムくっつける謎スキル

 

ステータスが異常すぎ

 

297名前:名無しの観戦者

まさか両方防御極振りか?

 

298名前:名無しの観戦者

うっわ、何て事だ

 

299名前:名無しの観戦者

だな

しかし同時期に変態的なプレイスタイルを扱うプレイヤーがそうポンポン出るのも妙だよな…

 

300名前:名無しの観戦者

ちゃぶ台ひっくり返すわ

あの大盾は反則やで…歩く要塞やん

 

301名前:名無しの観戦者

じゃあアレは何て呼べばいいんだ?

殺人接着剤?

 

302名前:名無しの観戦者

いやマジでなんなんこいつら…

 

ーー

 

「現在一位はペインさん!二位はドレッドさん、三位はメイプルさんです!これから一時間上位三名を倒した際、得点の三割が譲渡されます!三名の位置はマップに表示されるので、頑張ってくださいね!」

 

「簡単には終わらせてくれないようだな」

 

危機感を感じていない余裕のペイン。

 

「うっわめんどくせー、マジで?」

 

露骨に怠けているドレッド。

 

「やった!私三位だ!」

 

喜ぶメイプル。

 

しかし、そんな反応を見せている間にもランキングに入る三名の首を狙うプレイヤー達が走り出している。

そして、のりまんじゅうはというと。

 

「なっ!?」

 

「うわっ!?」

 

先程の順位紹介にあったドレッドに襲われていた。戦いを挑まれる理由など一つしかない。彼の近くにたまたまいたためだ。

正直今ののりまんじゅうではドレッドの斬撃を避けることは不可能。だが、ドレッドもまたのりまんじゅうにダメージを与える事は不可能である。

 

「ぐおっ!?堅ぇな…」

 

「いきなり何をするんだい!」

 

のりまんじゅうは近くにあった鉄塔をハンマーにくくりつけ、フルスイングする。しかし、ドレッドに避けられ、逆に鉄塔の上に陣取られてしまった。

 

「オイオイ、建物まるごとって…攻撃範囲無茶苦茶すぎだろ…」

 

「それはどうもっ!」

 

のりまんじゅうはハンマーを振り上げる。

ドレッドはいつの間にか鉄塔から降り、その隙を狙ってのりまんじゅうに刃を向けた。

 

「なっ…」

 

結果、ドレッドは真正面から鉄塔で頭をかち割られた。そう、そもそもの話【STR】がゼロののりまんじゅうがあんなに大きい建築物を振り回せるわけがない。

そう、接着したものがどれだけ重かろうがのりまんじゅうにとっては普通のトンカチを振るようなものなのだ。力点と作用点の距離が遠過ぎたせいか、あまりにも速すぎる速度で迫った鉄塔にドレッドはなす術なく潰されたのだった。

 

「…今の見たか?」

 

「ああ。正直ドレッドが潰されるとは思わなかったが、あの接着スキルは勿体ぶってる所を見るに何回も放てないみたいだ。それに大量の相手にも慣れてないみたいだし、ワンチャンスあればいけるぞ」

 

大量のプレイヤーが森からわらわらと出てくる。当然AGIが高いプレイヤーもいるわけで、そんな速度についていけず、避けることが出来ないのりまんじゅうの項にナイフが伸びる。しかし、結果は無意味だった。

 

「え?う、嘘だろ!?」

 

常に範囲内に【見通す目】を張り巡らせているのりまんじゅうには、こんなもの効くわけがないのだ。

 

「ふん、不意打ちとはいい度胸じゃないか。私なりのやり方でやり返してやろう」

 

のりまんじゅうは遂に【自動生産】を発動した。直後、その手に持つ寂れたレンチが輝きを取り戻す。今回造るものは【爆弾】である。勝手に作ってくれるスキルと爆弾をノーコストノータイムで作れるスキル、この二つが合わさればどうなるかは、誰もが察せるだろう。

インベントリを超過し漏れ出した爆弾は最上階からも溢れだした。空を舞う無限の爆弾にあらがう術を持つプレイヤーなど存在するはずもなく、その全員がもれなく消滅していった。

 

結局全員のりまんじゅうに返り討ちにされ、ただのりまんじゅうのポイントに貢献するだけという結果になった。

 

ーー

 

453名前:名無しの観戦者

そうはならんやろ

 

454名前:名無しの観戦者

そうはならんやろ

 

455名前:名無しの観戦者

そうはならんやろ

 

456名前:名無しの観戦者

そうはならんやろ

 

457名前:名無しの観戦者

そうはならんやろ

 

ーー

 

「終了~!

結果はなんと、ドレッドさんを倒し得点を大きく伸ばしたのりまんじゅうさんが、見事三位に入賞しました!」

 

そして、表彰のためモニターにのりまんじゅう達が表示され全員に一言コメントを要求している。

 

「次は、メイプルさん!一言どうぞ!」

 

「えっあっえっ?えっと、その、一杯耐えれて良かったれしゅっ…」

 

「…ふふっ」

 

のりまんじゅうは思わず笑ってしまった。

二位という圧倒的順位であるはずのメイプルから出た言葉が余りに天然で、初々しかったからだ。そして、そんな微笑ましい雰囲気に呑まれていたのりまんじゅうは、自分にもマイクが向けられている事など思いもしなかった。

 

「…のりまんじゅうさん?次はのりまんじゅうさんですよ?」

 

「へ?あっえっ!?」

 

「一言どうぞ!」

 

「あ、えと……す、すみません…」

 

のりまんじゅうの脳内コンピューター(ぽんこつ)が弾きだした決断は、謎の謝罪であった。

 

その夜、掲示板でメイプルとのりまんじゅうの二人可愛すぎというスレと強すぎというスレが立ち、大いに盛り上がったのだが、当の本人はその事を知らない。

 

ーー

 

【NWO】あの二人何者?【考察】

 

1名前:名無しの大盾使い

スレ立てしたぜ

 

2名前:名無しの魔法使い

議題はもちろんだが我らがメイプルちゃんとのりまんじゅうちゃんの二人組の事についてだ

 

3名前:名無しの大剣使い

二人ともエグすぎるのと

防御力っ子と過剰殺傷な生産職?

ってのしか情報がない

 

4名前:名無しの大盾使い

ホントそれ

 

5名前:名無しの弓使い

どうやって生き残ったんだホント

 

6名前:名無しの魔法使い

序盤にメイプルちゃんは床にお絵かき

のりまんじゅうちゃんは律儀に正座してた

 

7名前:名無しの大盾使い

可愛いかよ

 

8名前:名無しの大剣使い

まとめ

第一回イベント

メイプル・二位

のりまんじゅう・三位

 

死亡回数双方0

被ダメージ双方0

撃破数メイプル・2028

   のりまんじゅう・1995

 

装備

メイプル

装備は敵を飲み込む謎の大盾とアホみたいな状態異常魔法を発生させる短刀と黒い鎧

黒い鎧は異常性能を発揮してないように思われるが、本体がその分異常

圧倒的な防御力で魔法使い50人くらいからの集中砲火をノーダメで受けきる

 

のりまんじゅう

装備は大量の爆弾がワラワラ出てくるレンチとアイテムを合成する効果(?)が付与される謎のトンカチとパンクなつなぎ&キャスケット帽

服はこちらも特に異常がないと思うけど、大抵の攻撃は何故か無効化される

コストを一切気にせず小道具や魔法をぶっ放してた辺りヤバいとしか言えない

 

9名前:名無しの大盾使い

ごくろう

いや何回見ても頭おかしすぎ

メイプルちゃんは本体が単純にヤバいけど、装備はまあまだあり得る気がする

 

大盾→もしかしたらあるかもしれない

短刀→まあありそう

本体→は?

 

て感じ

のりまんじゅうちゃんがマジで謎なんよな

 

レンチ→え?

ハンマー→ん?

本体→は?

 

みたいな?

ダメージは無効化、無限沸きする猟奇的爆弾、MPコスト0のアイテム接着魔法って…本体のステどうなってんのこれ?

まさかプレイヤーに偽装した隠しボスとかじゃないだろうな…

 

10名前:名無しの槍使い

ないない!!多分!きっと…そのはずだから

 

11名前:名無しの弓使い

段々自信なくなってるの草

まあ気持ちは分からんでもないが

何せ初陣でドレッドぶっ倒してるからな

 

12名前:名無しの魔法使い

しかし歩く要塞と人型爆撃機ってw

あだ名にしてはネーミング一見カオスなのによく聞くと的確に特徴突いてるのいつ見ても笑うわw

 

13名前:名無しの大盾使い

二人ともマジであだ名通りだよな…

攻撃…何で無効化されんのかな…(遠い目)

 

14名前:名無しの槍使い

大盾もレンチもトンカチもうんざりだ!

けど可愛いから許す!

 

15名前:名無しの魔法使い

お客様、これはVRMMOであって無双ゲームではないんですが…

 

16名前:名無しの大剣使い

生産職でもあんなのポンポンつくるのは無理だし幻覚系魔法が妥当な線かなぁ?

そうなるとあの爆弾は触れた奴全員死んでたから多分毒が混ざってる可能性が高いな

 

17名前:名無しの槍使い

そうなると二人とも毒使いか?

てことは二人の十八番、つまり広範囲の状態異常攻撃を凌がないとまず勝てんな

あんな高威力の魔法ぶっ放しまくってMP足りなくなるだろ普通

そこんとこ一切不明なんだが

 

18名前:名無しの弓使い

メイプルちゃんに関しては盾が防御武器兼魔力タンクになってる感じ

喰ったものを魔力に昇華できるんじゃないかな

あ、のりまんじゅうちゃんはノーコメントで

まあアレ魔法じゃないし、うん(現実逃避)

 

19名前:名無しの大盾使い

纏めると

メイプルちゃんは自身は有り得ないほどの防御力でダメージをゼロにしつつ

その装甲を抜こうとした攻撃やプレイヤーを大盾で即座にMPに変換し

状態異常で叩きのめす

のりまんじゅうちゃんは全ダメージを何らかの方法で完全に無効化し

近づこうとした奴を無限に湧き出る爆弾やアイテムをくっつけて強化する謎魔法で灰にする

という感じか

 

20名前:名無しの槍使い

なにそれこわい

 

21名前:名無しの大剣使い

うーん、でも前の情報によると初心者らしいしメイプルちゃんものりまんじゅうちゃんも俺たちが見守った方が良い希ガス

 

22名前:名無しの弓使い

確かに

二人はトッププレイヤーであると同時に右も左も分からない初心者でもあるみたいだからな

これからも各自調査頼んだぜ

 

23名前:名無しの大盾使い

オッケー

 

24名前:名無しの槍使い

オッケー

 

25名前:名無しの魔法使い

オッケー

 

26名前:名無しの大剣使い

ちくわ大明神

 

27名前:名無しの弓使い

誰だ今の




のりまんじゅうのあだ名について
最初はアイテムを合成しまくってたので殺人接着剤ってあだ名になりかけてましたが、あとから登場した爆弾のインパクトが高すぎて人型爆撃機になりました
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