未勝利ウマ娘の就職・仮初の有馬記念   作:兄萬亭楽丸

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私が夢見たトレーナー(おばさん)(後)

G1ファンファーレが鳴り響く。

管弦楽団の力強い演奏がすべての出走者に向けた歓声と共に空高く響き、空に散っていった。

 


 


 

 

──無敗の2冠ウマ娘か、最高の舞台でのリベンジか、はたまた別路線から異色の王者が生まれるか…

 ──役者は揃いました!全ウマ娘の憧れ、その座を得るは一人!"日本ダービー"、

 

 

 

──スタートしました!18番ライデングリズリー少し遅れましたがキャピタルイーターとヴェントリキュラー好スタート、そしてリズムアンドポリスが宣言通りハナを切ります!

 

──先頭を争うのはキャピタルイーターとリズムアンドポリス、その次3バ身ほど後方の先行集団ニンセンナリヒラ・フカヤライムスター・ヴェントリキュラー、後方ドバイから転戦タンホイザーゲート・ミラクルオコシヤスは外に進路を取るか…

 ──少し離れゴッドキングコング・ネムロアンドレ・マリンラヴェントラが内を争いその後方外に無敗王者ナートゥサクティ、その内側ミリオネアドリームとキルヒューマニティがしっかりとマークしています!

 

 


 


 

 

2日前。事務所を介し、私のレースモデルとしての就職が正式に決まった日。そしてオコシのダービー出走が確定した翌日。

翌土曜日にもチームメンバーの出走が控えている為、結果としてこれが最初で最後の作戦会議となった。

 

 

 

『"日本ダービー"の開始1000メートルのタイムは61秒以上…スローペースでの進行になるでしょう』

『そうですか… おばさん、確かに近頃はハイペース前提での追い切りをしていませんが…何故でしょうか?』

 

『トウカイテイオーさん・マチカネフクキタルさん。ウマ娘のレースというものは、貴女達が憧れたレジェンドウマ娘が走った頃とは環境が大きく様変わりしました』

 

『より優れたトレーニング法や食事療法の発明といった指導法の進歩、レースに適応するシューズ・蹄鉄の開発や芝質の改善といったハード面の進歩と様々な事項により高速化の一途を辿(たど)っていることはしばしば説明しています。ですが、こういった高速化の風潮(ふうちょう)に一つ逆行するものがあります。…気温の上昇です』

『数週間前にURA理事局とトレーナー間の会合がありました。その中の議題の一つに上がったのが、レース場での熱中症対策です』

 

クーラーの風が机上の書類を揺らした。

 

 

 

ダービー前の6月にクーラーが稼働しているなどあり得ないとおばさんは時折愚痴を(こぼ)していたが、確かにここ数年の夏の暑さは常軌(じょうき)を逸している。

例えば7月。この時期にメイクデビューを迎えるウマ娘は、新潟・札幌・小倉等の主要四場から離れたレース場で走ることになる。

そちらは毎年の夏季開催を見越し、万全な暑熱(しょねつ)対策を講じている。パドックやレース後の移動ルートに設置されているミストシャワーが代表的な()()だ。

 

だが主要四場…、その中の一つである東京レース場にそういった設備は現状無い。これまではこれだけ暑い時期にレースを開催することはなかったし、一朝一夕で設置工事が出来るような設備でもない。

 

『近年、特に今頃の開催においては夏季開催のない主要四場でも熱中症対策を強いるようになりました。そこで一つトレーナー団体間で議題として挙がったのが、トレーナーがウマ娘に託す作戦についての紳士協定の確認でした』

 

『気温の上昇とその紳士協定には、何の関係があるのでしょうか』

『出走ウマ娘の安全を保障するためです。 …"狂気の逃げウマ娘"の話は聞いたことあるでしょう』

 


 

おばさんがトレーナーになるより遥か前。ある年のダービーウマ娘は、破滅的なまでの逃げを信条としていた。

 

彼女が勝利した皐月・ダービーの1000メートル通過タイムは58秒台。

現代ですらかなり早いタイムと言われるのに、これをバ場整備技術の発達していなかった時代に記録したのだ。*1

彼女の逃げが多くのファン・関係者の心を(さら)った一方で、過剰なスピードを生む行為はそのままウマ娘の競走寿命を縮める。

そうでなくとも、ハイペース進行は互いにスタミナを削り合う。削り合った末の極限状態で挑む最後の決め手勝負は、判断力や空間認識能力の低下から起こる事故のリスク・踏みしめ方のミスによる脚の負傷や心房細動(しんぼうさいどう)のリスクを(はら)む。またレース中は問題なくとも、蓄積した足・心肺へのダメージが後々牙を剥くこともありうる。

 

事実。彼女と皐月賞で競った逃げウマ娘は、序盤の主導権争いを退くことが出来ずオーバーヒート。加えてレース中に発生した骨折の為そのまま競走の世界を去ってしまった。

なお彼女本人も秋を前に屈腱炎(くっけんえん)を発症し、三冠ウマ娘誕生の機会は夢へと消えた。

 

…これはまた極端な例ではあるが、ダービー出走を原因とする負傷・疾病(しっぺい)を理由に競走の舞台から去ったウマ娘は珍しいものではない。前週開催の"オークス"とは異なり、出走ウマ娘が走る芝コースが比較的損傷の少ないもの… 整地されたスピードの出やすい芝に代わるのも理由の一つである*2

ただでさえそういったリスクが多いダービーの舞台に、近年は加えて熱中症などのリスクも付きまとう。ダービーの熱気に加えて30度前後の気温の中での前傾(ぜんけい)ペースでの潰し合いは、未だ実戦経験の薄いクラシック級のウマ娘が行うには危険すぎる。URAはそう判断した。

スローペース進行をお願いするのも致し方ないのだろう。

 

 

 

ダービーは全てのウマ娘・トレーナーが目指す最高の舞台。この日に向けて調整を迎える陣営はそれこそ死に物狂いで調整を重ね、一世一代の思いを胸に挑んでくる。

この舞台で勝てるのであれば全てを捧げてもいい… そう答えるウマ娘も多いし、実際ダービーに挑む子はそこまでの熱意が結果につながったからこの場に立っている。

 

だがトゥインクルシリーズはあくまでスポーツ・エンターテインメントであり、()(フタ)もない話をすれば商売である。開催の裏では数え切れない程の務め人が働き、()()で給金を得て生活をしている。

それゆえにトゥインクルシリーズを統括するURAは競走ウマ娘が安全にレース・ライブを全うできるよう、守る義務があるのだ。

 

 

 


 

 

──…さらに後方は二列に並んでセンチュリートイ、ゴッドキングコング、ソーブルー、…赤の勝負服エルムクルーガー、その後ろ最後方ライデングリズリーで第一コーナーに入ります

 ──先頭は桜花賞2着リズムアンドポリス、キャピタルイーター譲って2番手に下がりました…

 

 


 

"朝日杯" "皐月賞"の勝ちウマである無敗王者・ナートゥサクティ。

専門家の考察によると彼女がいち早くG1ウマ娘となれた要員の一つは、チームメンバーのシニア級ウマ娘との併走を中心にした実戦トレーニングにあるらしい。

"皐月賞"で的確な差し切り勝利を決めたのも、同世代のウマ娘とのレースでは(きた)えづらい実戦勘の高さから来るものだっただろう。

逆に言えば、(流石にオコシとは比べられないが)能力自体は同世代のライバルと比べても特別抜きんでているわけではない… と周囲は評価している。

 

"スローペース進行の推奨(すいしょう)"。

"無敗王者に対する評価"。

この二点により、序盤の列形成は後方で揉み合いとなり距離ロスを避ける内側を争う展開となった。

 

ライバルたちは無敗王者を徹底的にマークし、彼女を外に追いやった。外でコーナーを曲がらざるを得ない位置に縛り付け、少しでもスタミナを削ろうと画策(かくさく)する。

長い最終直線での末脚勝負であれば自分達に分があると踏んでいるのだ。

 

それよりはるか前方… 先行集団のさらに前で逃げを打つ二人は無理に急がない。最終直線に脚を残すことで今回多く殺到する後方勢の末脚にも対応するためだ。

 

 

 

…だが、この展開は本来私達(オコシ)には不利な展開。全員得意な位置での一斉の末脚勝負になるとすれば、このメンバーでは一番劣るかもしれない。

 

 

『作戦に変更はありません。"皐月賞"と同様、早期でのスパートを掛けて体力勝負に持ち込みます。1000メートル通過ペースのタイムだけ警戒してください』

 

 

故に、おばさんはこの展開に逆らうことにした。だが最序盤からのハイペース進行はご法度(はっと)。ではどうするか。

 

 

──1000メートル到達タイムは61秒5とやや遅いペース、先頭リズムアンドポリス3バ身リード変わりません。

 ──キャピタルイーターは少し位置を下げ、中団からミラクルオコシヤス上がって先頭をうかがうか、その後方…

 ──いや、ミラクルオコシヤスここでスパートを掛けた!リズムアンドポリスは無理をしません!4,5バ身のリードで第三コーナーに突入します!

 

 

陣営の選択は1200メートル地点からの全力スパート。皆が追従し辛いタイミングでの単独逃げ切り。

 

向こう正面は緩やかな下り坂の後は上り勾配(こうばい)になっているが、それを超えた残り1200メートル前後には平坦な地点がある。

そこから全力の末脚を開放。コーナー最内を曲がり切れないロスを犠牲に、最高速度を長い間保ったままで最終直線に持っていく。最終直線までに少しでもリードを稼ぐ狙いだ。

 

 

──最終直線に入る!ミラクルオコシヤス6バ身のリード!後続はまだか!後続はまだか!オコシヤスの脚は未だ残っている!

 

 

後方集団は体力の温存を狙うため内枠で団子状態。競り合いの続くなかでオコシを追うことは体力の消耗を避けられない。外枠でコーナーに突入した子であればなおさらだ。

そうなれば長い最終直線での勝負にスタミナを残し切れず自滅。オコシを最も不利な展開に追い込むためには全ライバルが彼女を追う以外になかった。

 

何より皆が追従しない最大の理由は、"ミラクルオコシヤス"がマーク対象にするほどでもない出走者であること。

トップスピード・末脚勝負で劣るというデータを皆が握っているからこそ、彼女を追う理由が無いのだ。

 

 

 

『オコシだ!』『オコシきた!』『勝てる!勝てるよ!!!』

 

最終直線に到達する。後続のエンジンはようやくかかり始めた。

 

 

 

後続集団の方が脚がいいことは判りきっている。

それでも、あと500メートル余りを走り切れば、オコシがダービーウマ娘の座を得られる。

 

だがエンジンの質があまりにも違う。

 

末脚を開放した後続は、オコシが800メートル余りをかけて作ったリードを易々と(ちぢ)めにかかる。

だが望みはある。残り400メートルでの急坂で、何名かの末脚がわずかに(にぶ)った。

どれだけスピードがあろうと脚の踏みしめ方が違う上り坂で加速を続けるのは困難。それであれば既にスピードの乗ったオコシの方が有利。

 

団子状態の集団は千切れるようにほぐれ始めた。末脚の違いがオコシに挑む後続を()り分けていく。

 

 

 

400メートルのハロン棒を通り過ぎる。

声を荒げる。彼女に届いて欲しいと、力になってほしいと願い、腹の底から声を出す。

 

200メートルのハロン棒を通り過ぎた。

もう声が枯れ始めた。何だっていい。彼女に力を与えたい。一心不乱で叫ぶ。

 

実況はオコシの名を叫ぶ。あと100メートルもない、彼女のスピードはまだ落ちていない。

 

 

 

だが私達とオコシの眼前を、G1ウマ娘二人があっという間に突き抜けていった。

 

 

 

尚も粘ろうとするオコシを尻目に、後続集団も続々と彼女の前を通過していく。だが本人はまだ気持ちを切らさず、1つでも上の順位に残ろうと死に物狂いであがき続けていた。

 

…負け惜しみだが、オコシはスタミナ切れで後退したわけではない。末脚に屈したのだ。

実際、よく耐えきったと思う。上がり三ハロン(最終600メートル)のタイムは35秒丁度。最終直線を先頭で駆けてこのタイムであれば、十分勝ち目はあったと思う。

 

 

──ミリオネアドリーム先頭!ナートゥサクティ来た!外にキルヒューマニティ!

 ──ナートゥ競り合う!ミリオネアか!ミリオネアか!ミリオネアドリーム先頭!ミリオネアドリーム先頭!

 

──しかし大外!ライデングリズリーだぁ!!!

 

 

 

──ダービーウマ娘の栄誉を掴んだのはライデングリズリー!出遅れ最後方から全ウマ娘を突っ切りました!

 ──メイクデビュー以来苦戦を続けた暴君が、大一番で最強を証明!ミリオネアドリーム・ナートゥサクティはわずかに及ばず!

 

 

だが。"ダービーウマ娘"の栄誉を掴めなかった事実の前に、その(なぐさ)めの言葉は何の気休めになるだろうか。

 

外ラチのギリギリを雷電(ライデン)の如く突いた末脚が、オコシ、そして他16名のこれまでの努力も、奇策も、全て置いてけぼりにしていった。

 

 

 


 


 

11 確定

18

10

 7

 6

17

1/2

ク ビ

アタマ

11/4

 

電光掲示板に灯る「確定」の文字は、少なくともオコシ(3番)が6着以下であることを残酷に示していた。

 

 

 

スローペース進行と独走者の放置。それらは後方集団の横並びになる展開を生んだ。

それは結果として勝ちウマの序盤の出遅れと外枠の不利というマイナス要素を平たくし、勝負勘に()る有利不利の要素を減らした純粋な末脚勝負で勝ちが決まってしまった。

 

仮にオコシとおばさんが中盤での逃げ切りを選択しなければ、別の展開が待っていただろう。

仕掛けのタイミングをもっと早める・遅める、序盤の位置取り、二の足の使い方、何をどうすれば正解だったかは分からない。

 

 

 

おばさんと共に、バ道を通って引き上げたオコシを迎えに行く。

 

「オコシ…」

『…悔いはありません。ダービー、楽しかったです。』

 

息も絶え絶えでバ道をゆっくりと歩く彼女は、それでも私達を心配かけまいと気丈に振る舞っているように見えた。

 

 

 

 

『至らない私をダービーに連れて行ってくださって、本当にありがとうございました』

 

『私が夢見た、おばさんを"ダービートレーナー"にする夢は…果たせませんでした』

『おばさんにも、OG(オージー)の方にも、クレノさんをはじめとするチームの皆さんにも、本当に申し訳なく…思っています』

 

 

 

『…良く、無事に戻ってきました』

 

おばさんはそう一言(こぼ)すと私を控室の外で待つよう、申し訳なさそうに手振りする。

私が手伝う事後手続きの段取りを確認すると、控室の扉がゆっくりと閉まった。

 

 

 

程なくして。

控室の中から聞き耳を立てなくても分かるほどの慟哭(どうこく)が、私の背中に響いた。

 


 

ミラクルオコシヤスというウマ娘は結果的に勝ち目の薄すぎたレースに挑み、敗れた。

成績だけを見れば出走表に「日本ダービー:7着」という情報が残るだけ。

高等部後半ばかりが集まる落ちこぼれチームからのダービー出走という情報も、来週になれば忘れ去られていくだろう。

 

 

 

では、オコシがダービーに出走したのは無駄だったのか。 ──否だ。

 

少なくとも残り1200メートルから最終直線到達までは、レースを観戦する全ての観客の目を奪った。

私達の希望でしかなかった彼女がG1級のウマ娘達をあわやという所まで追い詰めたという紛れもない事実。

20人余りのチームの代表として、「私達は此処にいる」ことを示してくれた。 …そう思わずにはいられなかった。

 

 

 

…でもダービーに挑むことになった本人はどうだ。

少なくとも去年の今頃までは私達と同じようにトレセンでくすぶり続け、おばさんに拾われる形で契約を果たすような身。私やカチーフのように緩やかに夢を諦めてトレセンを去ることも、心のどこかでは覚悟していた(はず)なのだ。

 

それでも勝って、勝って、実力と幸運に恵まれ今日の舞台に立つことになった。それ自体は誇りに思っていると思う。

だけどダービーに挑むにはあまりにも向いてない練習環境の中、私達の様な落伍者(らくごしゃ)の思いを背負うことを望んでいただろうか?

今まで…そしてこれからも、重賞戦線のどこかで勝てるチャンスはあるだろう。でもどれだけ勝てるかも分からない最上級の世界で心身を削り続けることは、オコシが長年スカウトを待ち望んでいたトゥインクルシリーズの世界でやりたかった事なのか… そう思ってしまった。

 

 

 

それでも、オコシはダービーを走り切った。

出走の権利すらなく未練も捨て去り、今こうして控室の外で立ち尽くす私よりは幸せだと思う。

 

そう信じるしかなかった。

 

 

 

遠く地下バ道の向こうでは号泣をかき消すかのように、今でもダービー勝ちウマを讃えるコールが鳴り響いていた。

 

 

 



 

*1
参考:「未来に語り継ぎたい名馬物語 46"空前のハイペースで春の二冠制覇 カブラヤオーと狂気の逃げ" https://www.yushunweb.jp/story/story46/2331/

*2
開催期間中特に損傷が激しくなる芝コース・コーナー内側の芝質を保つために、数週間ごとに内ラチを外側に移動させる(この内ラチを移動させる前の初期状態をAコース、内ラチを移動させた状態をBコース、Cコース… と呼ぶ)。例えば東京レース場の場合、オークス開催週まではBコース、ダービー開催週からはCコースを用いる。 参考:https://www.jra.go.jp/facilities/race/tokyo/course/index.html




【登場人物】

・ライデングリズリー(RAIDEN Grizzly)
勝ち鞍:日本ダービー

幼少期から建設業を営む家族の仕事場の隅に練習場を設け一人で練習を続けるなど、生まれながら口数の少ない子であったらしい。勝負服イメージは黒・黄色をベースにしたスポーツユニホーム。
新潟のメイクデビューでデビュー勝ちを決めて以降はミリオネアドリーム・キルヒューマニティといった有望株と対戦し幾度も涙を飲んでいたが、担当トレーナーは敗因をさして気にせず強みを伸ばす指導を行ったことがダービーウマ娘の座につながった。

担当トレーナーであるグドウシャはダービー2着・天皇賞(春)2着と過去のG1戦線を沸かせた立役者の一人ながら、G1未勝利のまま引退。
引退後トレーナー資格を取得したがトレーナー学校卒業後は現役時代の名を生かした俳優業にやむなく傾倒する運びとなり、長らくトレセンに関わることが出来なかった。数年前俳優業の縁でグリズリーの紹介を受け、それをきっかけにトレーナー業に復帰。初の重賞勝利がダービー制覇となった。

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