清水美春…Dクラス女子を束ねるリーダー、男子に対して異様な嫌悪感を持つ人物としても知られており、その風当たりの強さからDクラスに於ける男女不仲の原因は彼女といっても過言ではない。
Fクラス、島田美波に異常な好意を寄せており、上記の男子嫌悪はその性癖によって形作られたものと考えられる。学力は平凡
玉野美紀…清水美春と共に行動をしていることが多い。
一見それなりに常識がある人物に見えないこともないがその実かなり深刻な妄想癖があり、しばしば現実との区別がつかなくなることも。
更にこれまた異様な性癖と組合わさることにより無類の男色好きという人格が出来上がっている。学力は平凡
「…これが二人のデータ」
ムッツリーニがプリントアウトしたデータを読み上げ、皆集中してそれを聞いていた。
よし…ここで区切りか。
とりあえず1つだけ言わせてもらおう…
「要するにただの変態じゃないかこの二人!!!なんでこんなのに脅迫されなきゃならないのー!!!!」
悲痛な慟哭が昼休みの文月ホテルに響き渡った。
ーーーーーー
「よーしよし、どうどう。落ち着いたか?」
「なんとかね…とりあえずそのあやすような手はやめてくれないかな」
「うし、それじゃあ問題だ。円の面積の出し方は?因みにπは禁止な。」
「半径×半径×3!いくら僕だからってそんな中学レベルの問題…」
あまり僕の事を甘く見な
「あー、やっぱりまだ混乱してるな。3,14だ。円の面積の問題で少数使わないことなんてほとんどないだろ?」
いでくれると嬉しいなあ…
「吉井君…」
「さすがに私もこれはフォローできない…」
セイバーさんと遠坂さんの目が痛い。
いっそのこと本当に混乱してすべてを忘れてしまいたい。
「まあとりあえず犯人が割れたっていうのはとてつもなく大きな進歩だ。これでもう手探り状態の無差別爆撃なんてことはしなくて良いからな。」
「この二人をしめあげれば良いだけだものね。それならなんとでもなるんじゃない?なんなら今からでも乗り込めばそれで済むんじゃ…」
比較的緩い空気の中で行われる作戦会議。
当初と比べればどれだけ状況が進展したかということが窺える。
「…それは無理」
そんな和やかに僕達が行くわけない。それを自覚させるには充分なムッツリーニの一言。
「どういうことだ、ムッツリーニ?」
「…清水も玉野も合法的な防犯カメラ、俺が設置したカメラ、共に全くヒットしない。」
「ちっ…俺達が把握したのに勘づかれたか。そりゃ明日帰りさえすれば証拠はいくらでも消せるし、俺達は形式上とことと言えど本当に覗きをしてるからな。全部俺達のせいで片がつくだろうよ。」
雄二が舌打ちで苛立ちを示す。
ムッツリーニの撮影テクニックは人智を超えている。その網から逃れるということは相手も本気で逃げているということだろう。そして同時にそれは僕達に気づいたことを表す。
「まあ一般的女子生徒の目線から見れば貴方達は一度拷問されかかったにも関わらず、翌日には学年の半分を率いて特攻してきた変態の中の変態だもの。誰も貴方達以外疑わないわ。」
「誰が一般的女子生徒だ。」
「あら?私ほど模範的な生徒も中々いないと思いますけど?坂本君」
「ぬかせ」
確かに遠坂さんに雄二のいう通りだ。
明日になれば家に帰る。そうなれば犯人確保は不可能。
全ては昨日覗きを行った僕らの責任になる。
そこまで承知した上で二人が隠れたというのならかなり難しくなるかも知れない…それにしてもこの二人最近仲良くない?
霧島さんに見られたら殺されるんじゃないかな?
さすがに遠坂さんが雄二に惚れるなんて展開はないだろうと思いながら二人を見る。
似た者同士、と言えばそうなのかもしれない。
お互い頭はキレるし、場に応じて顔を作るのが上手い、そして必要と思えばなんでもスパッと割り切れる。
何より人の上に立つセンスがある。認めたくはないが僕も雄二が代表であることは反対しないしむしろ良かったと思っている。なんというかやっぱりあるのだ。そういう言葉では表せない何かが。それを持っている者同士共鳴するところはあるのかもしれない。特にFにはそんな人いなかったし。
「それで、どうするんだ坂本?このまま手をこまねく、なんてことはしないだろう?お前なら?」
「当たり前だ、分かってきたじゃないか衛宮。」
衛宮君の言葉に雄二がニヤリという笑みを浮かべる。
この表情をするときのこの男はやるときだ。
「このパターンも想像してもう動いてはいたんだ。ちょっと待てよ…」
そう言うと雄二はどこかにメールを打ち出す。
待つこと数分。部屋の扉が叩かれた。
「ああ、入れよ。」
「そうさせてもらうよ…なんだ、いつもの面子勢揃いっと感じじゃないか。転校してまで進歩がないねお前たちは。」
「「「慎二!?」」」
入ってきたのはなんだか皮肉げな笑みと少しパーマ気味の髪が印象的な僕の知らない人だった。
「じゃあ坂本と衛宮達以外の為に一応自己紹介はしておこうか。僕の名前は問桐慎二(まとうしんじ)、Bクラスだ。お前たちは衛宮の家にいったことがあるんだろう?それなら見たことがあるだろうけどあの桜の兄だ。」
桜というとあの後輩とは思えないダイナマイトボディの 美人の子のことだよね…似てないな…
間桐君の自己紹介を聞いた第一印象だ。
たしかに顔立ちが整っている、という点はあっているかもしれないけど雰囲気等は全然違う。
「けど驚いたな…まさかお前が協力してくれるなんて…明日は雨か?」
「ほんと、なに?頭でも打った?」
衛宮君と遠坂さんは散々な言いようだ。
けどそのわりに雰囲気は良い。これが彼らの普通なんだろう。
「はあ?なに言っちゃってんの。僕が衛宮達に協力するわけなんかないじゃない。これはただ利害が一致しただけだよ。」
文面だけ見れば冷戦そのものだがそう返す間桐君も言うほど嫌悪感を出しているというわけでもない。
「因みにその利害って一体何なんだ?」
それは僕も気になる。
「ああ、お前達なにか面白そうなことやってるみたいじゃないか。疑いを晴らすために覗きだとかなんとか。」
やっぱり僕らの印象的は悪いどころじゃないんじゃないかと思う。
「まあそれはどうでも良いんだけどさ…それでお前達に冤罪吹っ掛けてきたリーダー、…小山とか言ったっけ?僕としてはあいつを扱き下ろせるならやりきってB組での地位を固めたいわけ。」
「どういうこと?」
「Bクラスの代表の根本は小山と付き合ってるからな。もしも俺達が無罪を証明できればあいつの株はがた落ち、ついでにそんなやつと付き合ってる根本もってことだ。」
あーそう言えばそんな話聞いたようななかったような
「そうそう。正直僕は根本が気に入らなくてね…さっさと引き摺り降ろしたいんだ。その役に立ちそうならどんなことでも協力するさ。男子の大半はもう僕についてるからね。」
…間桐君って とんでもなく腹黒い人間なんじゃないだろうか?見た目は爽やかなイケメンなのに。
「と言うわけでとりあえずB組は仲間だ。 もうここまでくりゃ何をするか分かるだろ?」
雄二がもう一度注目を集める。
…まあだいたい分かるけどさ。
「もう一度仕掛けるつもり?」
「ああそうだ。もう一度、今度はホテル全体を巻き込んだ乱闘を仕掛ける。夜は流石に部屋にいるだろうからな、出て来ざるを得ない。」
雄二の言いたいことは分かる。
出てこないなら炙り出すまで。僕らFクラスなら当然のことだ。
けどそれには問題がある。
「だけど突破は難しいんじゃないの?相手には霧島さんやAクラスの人もいるんだし…」
総戦力で負けてしまえば自由に動ける時間はほとんどない。そんななかたった二人を見つけ出すことなんてできるのだろうか?
しかも霧島さんは怒り狂っているというのに。いつもの雄二には考えられない行動力だ。今回は色々と事情が事情なのはあるけど。
「ああ。それなんだがな…」
雄二は立ち上がり僕の肩を掴む。その顔はまさに真剣。
「明久…俺のいう通りにしてAクラスを懐柔しろ。その報いはいくらでも受けてやる。」
どうもです!
次回、ついに決戦です。少し短いですがワカメに尺をあげたかったので…お許しを。ワカメはいれたかったのです。
さてさて全ての用意は整った。二人との決着。そして美波、姫路さんとの結末は…?
こうご期待!明日更新を予定していますが上手い表現が書けなければ少し遅れるかもです。
気合い入れてくので評価、感想、お気に入り登録じゃんじゃん待ってます!
それではまた!感想は明日以降返していきます。ごめんなさい。