バカと運命と召喚獣   作:faker00

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強化合宿編
第一問 強化合宿と脅迫と


「それじゃあ講和会議といこうか。」

 

「講和ですって?そんなことしなくてもあんた達が私達の設備をぶんどってそれで終わり、じゃないの。」

 

「いや、条件を呑むかどうか次第だがお前達の設備は据え置きのままでも構わない。」

 

「はあ!?それじゃあなんの為にわざわざ試召戦争を仕掛けてきたっていうのよ!?あんた達は?」

 

「まあこっちにも事情があるってことだ。それで条件なんだが・・・・・・っでどうだ?」

 

「え…?そんなので構わないの?条件って割には単純に私達の処置が緩くなった、って感じだけど。」

 

「ああ、これ以上の条件は一切なし、だ。なんならババアに戦争終結の書類出しに行くのについてきてもらっても構わない。万が一にも不正がないようにな。」

 

「…どう思う?佐々木君。」

 

「ふむ…裏があってもおかしくないような条件に見えないこともない…だが…」

 

「お前達の見ているところが私達ではない、と言うなら合点がいく。私はこれで良いと思うぞ、中林。」

「鋭いな佐々木。そういうことだ。」

 

「わかったわ。それじゃあこの内容で講和を受けます。」

 

「おう。それじゃあ…これでFクラス対Eクラスの戦争の終結を宣言する。」

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

「まさか僕のハンカチに盗聴機がセットされてたなんて全く気付かなかったよ…」

 

「明久…お前自分の持ち物の管理ぐらいちゃんとしとけよ…佐々木にあのあと本物の飾りを返してもらったが普通に違和感あったじゃねえか。」

 

「し、しょうがないだろ!あれは姉さんのハンカチで使うのもあれが初めてだったんだから…!」

 

 

Eクラスとの講和会議も終わり平穏を取り戻したFクラスは今日もいつもと変わらない日常を過ごしていた。

僕らの作戦が漏れていた理由が僕のハンカチの飾りを盗聴機にすり替えられていたからだと知ったときはショックを受けたけど、雄二のなかではそれすらも予想の範疇だったらしい。

全く末恐ろしいやつだ。

 

「そんなに責めてやるなよ坂本…遠坂の話だとそれを逆手にとった策にいち早く気付いたのも明久みたいだしそれでおあいこで良いだろ?」

 

「ええ、私もびっくりしたわ。まさか吉井君がこんなに頭の回転が早かっただなんて。」

 

 

そんな僕を庇ってくれる衛宮君と遠坂さん。

うん…二人とも相変わらず優しい。

 

「…?私の顔になにかついてますか?」

 

「い、いや!なんでも?」

 

ただ最近遠坂さんに関して変な噂が流れている。

実は猫を被っているだけで本性は鬼のように冷徹だとか…今までなら笑って流してたような噂だけどこないだの戦争で見せた一面を考えると否定しきれないのが恐ろしいところだ。

 

 

「ねえ衛宮君。」

 

「どうかしたか明久?」

 

 

うむ。こういうときは遠坂さんの事を一番知っているであろう衛宮君に聞くのが良いだろう。

セイバーさんでも良いんだけど今彼女は姫路さんとにこやかに談笑していてとても良い画になっている。あそこを中心にマイナスイオンか何か発生しているのかこのクラスの気温も良い感じに下がっているし現在ムッツリーニが全力で撮影中だ。邪魔するのは得ではないだろう。

 

 

「あのさ…もしかして遠坂さんってなにか隠してない?」

 

「なにかって?」

 

「なんというか…性格とか。」

 

「!?」

 

うわっ一瞬にして顔面真っ青になったうえに額から汗が滝のように流れ始めた。これはもうトラウマレベルの何かがあったとしか思えない。

 

 

「(ガシッ!)良いか明久!」

 

「えっ?なっなに?」

 

肩を両手でがっしり掴まれる。

鍛え上げているせいかとても痛い。というよりもこの距離は近すぎる…!

 

「(…アキちゃん!!)」

 

「邪な気配!!!(ヒュッ!スコスコスコ!!!)」

 

「おわっ!なにやってんだ明久!いきなりシャーペンを外に向かって投げるなんて!?」

 

「ちい!外したか!」

 

手応えは…なし。クソッ逃がしたか…

 

 

「…まあ、良いか。とりあえず明久、遠坂の件なんだが全て忘れろ、な?」

 

「でも…」

 

「世の中知らない方があることもあるんだよ…命が惜しければ余計にな。」

 

 

そう言った衛宮君の顔は哀愁に満ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

「お前達席につけ!それでは来週から行われる強化合宿についての説明を行う!」

 

「もうそんな時期か~」

 

「明久…一体何なのですか?そのキョウカガッシュクと言うのは。」

 

「ああセイバーさん達は始めてだもんね。」

 

 

1日の授業が終わり帰りのHR、いつものように鉄人の指示で席につくと懐かしい単語が聞こえてきた。

文月学園の名物行事の1つだけど転入してきたばかりのセイバーさん達は今回初めてになる。

因みになんでセイバーさんが僕の隣の席に座っているかと言うと雄二の提案でいつものメンバー内で席を定期的にシャッフルしているからだ。相互理解を深めておいた方が後々のためになるらしい。

 

 

「強化合宿っていうのは文月学園の生徒が1学年ずつ別れた場所に行ってそこで4泊5日集中的に勉強する行事のことだよ。もちろん自由時間もあるからその間に普段あまり話さない人と友達になったりできるしね。」

 

「成る程…いつもよりも集中して鍛錬が積めると言うことですね。実に有意義です。」

 

セイバーさんはすごいなあ…僕なんて4泊も勉強だなんてその響きだけで心が折れそうなのにセイバーさんはちょっとウキウキしているようにさえ見える。こんなに勉強熱心だから日本語もこんなに上手いんだろう。少しは見習わないと…!

 

「1つ質問なのですが…宜しいでしょうか?」

 

「僕に答えられることならなんでも良いよ」

 

「それでは…宿舎のご飯は美味しいのでしょうか?4日となるとそれが心配で…」

 

「それなら心配ないと思うよ。泊まる所は結構良いリゾートホテルで食事も美味しいって評判なんだ。」

 

「そうなのですか!なら安心です。」

 

強化合宿の行われるホテルは文月学園所有のリゾートホテルを貸しきって行われる。あのババア…いや学園長はあんな妖怪だけど学会での評価はかなり高いらしくて無駄に有り余った資産を学園内外の施設にガンガンぶちこんでいる。あんな人でもお金を稼げるんだから世の中不思議だ。

 

それにしてもホッとしたように胸に手をおくセイバーさん可愛い。

そりゃ毎日彼女にご飯を作る衛宮君も気合いが入るってものだろう。

いつもご飯食べるときは凄く幸せそうに食べてるし、作り手妙に至るとはまさにこのことだろう。

 

 

 

 

「持ち物は勉強用具と簡易的な娯楽用具…ゲーム機はアウトだ。せいぜいマンガまでだ。それでは我々Fクラスの集合なのだが…」

 

そんな話をしているうちに説明も最後に差し掛かり集合の発表だ。

この文月学園は勉強でなにもかも待遇に大差をつけるのが特徴で今回もまた例外ではない。

上位クラスは豪華なリムジンバスやらで行くんだろうけど僕らFクラスはどうなるかも想像できない。

座れるなどという希望はもってのほか、最悪の場合地図と電車経路をプリントアウトしたものを渡されるだけ、なんてことも充分にありうる。

 

 

「我々Fクラスは…現地集合だ!ホテルの名前と集合時間はここに書いておくからあとは自分達でたどり着け!以上だ。」

 

なんてことだ。もうこれは責任放棄以外の何者でもないと思う。

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

「アキ君、準備は出来ましたか…?」

 

「あ、うん姉さん。あともう少し…待つんだ。僕のカバンにこっそり姉萌えのエロ本を入れるのはやめるんだ。」

 

「これから4日間も会えないのですからこれを姉さんの代わりに、と思ったのですが… 」

 

「実の弟にそういう目で見られるのって普通は嫌なものじゃないの!?」

 

 

やっぱりこの姉は頭がおかしくなってしまったんじゃないだろうか。家族がアメリカにいっていたこともあって数年離れて暮らしていた姉、吉井聆。今は仕事の長期出張で家に滞在しているんだけど日に5回は頭のネジが吹き飛んでいるか疑わしくなる奇行を見せてくる。

 

「可愛いアキ君なら(ピンポーン)あら。だれか来たみたいですよ?」

 

「ああ、僕が出るよ。いい姉さん、絶対に荷物触っちゃだめだからね!」

 

姉さんに釘をさしてから対応に向かう。もう夜10時だっていうのに一体誰だろう?

 

「はーい。…あれっ?」

 

おかしいな、玄関を開けたところ誰もいない。

けど姉さんもチャイムの音聞いてるから空耳ってことはないだろうし…

 

「まあいないなら良いか。それじゃあもど(ガサッ)…なんだこれ?」

 

戻ろうとしたところ何かを踏んづけてしまう。これは封筒…?

 

 

「しかも僕宛じゃないか…ドアノブに引っ掛かってたのが落ちたのかな?」

 

さっきのチャイムの主はこれを届けに来たのだろうか?

それならそれでなんでいなくなっちゃったのか気になるけど…とりあえず中身を確認しよう。僕宛なのには変わりない。

 

「えーと、何々…貴方の秘密を握っています…こっちは…アキちゃんの本命はどっち!?なんだこれは!?」

 

嫌な予感しかしないが封筒にはまだ何か入っている。

見たくないけど見ないわけにもいかない…!

 

覚悟を決めろ!僕っ!!!

 

(ピラッ)

 

僕のメイドパンチラ写真

僕のメイドパンツ写真(トランクス、スカートなし)

僕と雄二のホ○ホ○しく脚色された写真

僕と衛宮君の(恐らく今日のやつだ!)…

 

「僕は一体どうすればいいんだあぁぁぁ!!!!!」

 

「アキくん!近所迷惑ですよ!」

 

僕の人生終わったかもしれない。

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

【…雄二。】

 

【なんだ翔子?というよりも何故家にいる?そして何故俺の身体は拘束されているんだ!?答えろ!】

 

【…今回の強化合宿、私も雄二達と一緒に行く。】

 

【ハア!?なに言ってんだお前!Aクラスは例年通りリムジンバスで快適な旅だろ?なんで鈍行を乗り継いでいく退屈な上に疲れる俺達と一緒に行くだなんて無茶言い出すんだ?】

 

【…雄二は…そんなに私よりも吉井が良いの…?(ヒック…エグ…)】

 

【うおい!どうした!?お前のマジ泣きなんて久しぶりだぞ!】

 

【…だって雄二が…!】

 

【わかった!わかったから落ち着け!というよりも明久って一体なんだ!?話が全く見えんぞ!】

 

【…それは…】

 

【ああめんどくせえ…どうせバカな何かに巻き込まれたんだろ…わかった。一緒に行ってやる。それで良いか?】

 

【…わかった。雄二…?】

 

【まだなんかあるのか?】

 

【…一緒に…寝ても良い…?】

 

【そんなん無理に…!】

 

【(グスッ…)】

 

【…わーったよ…拘束を外したらな。その代わりなにもするな、俺にさわるのも禁止だ。】

 

【…わかった…(ガチャガチャ)】

 

【ったく…一体なにがどうなってやがんだ…】

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

『シロウー!!!』

 

『うわっ!なんだイリヤ!飯ならさっき食べただろ!?』

 

『そんなんじゃない!不潔よ不潔!シロウなんて大嫌い!バーカ!!』

 

『はい!?一体どうしたって…ライダー、何か知らないか?』

 

『…』

 

『おい、ライダー?』

 

『今回はイリヤスフィールが正しいかと。士郎、貴方には幻滅しました。後で凛やセイバーにも報告させてもらいます。』

 

『えっ?えっ!?』

 

 

 

 




どうもです!

強化合宿編スタートです! 初っぱなから災難に見舞われる明久、雄二、そして士郎。 彼らは強化合宿で平穏を掴めるのか!?
次回!遂にAクラスメンバー+Fateの日常の象徴二人が登場&僕達私達の遠坂様無双!!

???「あーもう付き合ってられないわ」

激動の次回をお楽しみに!

感想、評価、お気に入り登録じゃんじゃん待ってます!!それではまた!
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