天国のようなシャドウの中を突き進む。
「この先に大きい反応!けど、これは……」
最奥の大きな扉前まで来た。
りせが何か気になることを言っている。
だが、今は気持ちが先行する。行かなければ。
扉を開ける。
そこには運送業の服に身を包んだ生田目の姿がある。
しかし、それ以上に驚く光景が目の前にある。
「放せ!その子は俺が救うんだ!!!放せー!!!」
生田目が殴り、蹴り、攻撃をしている。
そしてその攻撃がうかう先には……
「高木会長……」
前年度生徒会会長の高木明が受けていた。
高木は菜々子の体に覆い被さり、生田目から守っている。
「何やってんだてめえ!!!」
完二が向かっていくと、こちらに気付いたのか距離を取る。
「なっなんだ!?っ!!はあ、お前らか!」
「僕たちを知っている……やはりこいつは」
「俺が救った奴らだ。この子も救うんだ……」
「訳のわからねえごたく吐いてんじゃねえ!その足をどけろや!」
「近づくな!!!」
そう言って足をさらに強く踏み付ける。
「みんな落ち着いて!ここは冷静に話をしましょう!そして情報を引き出すんです……」
いくつか情報を聞く。
暴走気味でこちらと一応意思疎通はできているが、やはり要領を得ない。
しかし、話には一貫性があるように感じる。
そんな中踏まれていた高木が足を払いのける。
それによって生田目はバランスを崩す。
「受け取れ!」
高木は抱えていた菜々子をこちらへと投げる。
自分はそれをキャッチする。
「ナイスキャッチだ……」
菜々子には口元にハンカチが当てられており、なるべく霧を吸わないようにしていたらしい。
それでも呼吸が早い。
早くこの場所から連れ出さないといけない……!
「何をしているんだ!」
生田目が後ろから高木の首を掴み上げる。
「やはり俺からあの子を連れ出そうとしたな!お前だ。お前が真由美を!!!」
「何言っているかわからねえよ……」
苦しい声を上げながら、反論している。
しかし、その態度が気に入らなかったのか。地面に転がされ、胸を踏みつけられている。
「がはっ」
「謝罪しろ!この悪魔め!死んで詫びろ!!!」
生田目は高木を殺す気だ。
「やめろ!!!」
その後、高木を助け出すと生田目が暴走し、クニノサギリとなり、戦闘になった。
クニノサギリを倒し、元の姿に戻った生田目と菜々子、高木を連れてこの世界へと出る。
生田目を含む3人は病院へと搬送された。
菜々子は外傷も無いが意識不明、高木も意識不明だ。しかし、全身の打撲が酷く。全身がボロボロになっている。
おじさんも同じ病院に入院している。
意識はあるものの未だベッドから立ち上がれない。
その後回復するのを待つことしかできずに、帰ることになった。
みんなは帰ったが、おじさんの部屋に行った。
ちょうど意識があったのか、菜々子を無事助け出したことを伝えた。
そこへ足立もやってくる。
そして先に帰るように促される。
自分では気づかなかったが、ひどい顔をしていたようだ。
ようやく家へと帰り、眠りについた。