「話は分かった。しかし、理解はできん!!!」
諸岡金四郎は抗議の声を上げる。
「こっちには説明の義務があったのでしました。理解はできないのは承知の上です。しかし、事件解決まではここで監禁させてもらいます」
諸岡金四郎に説明をしているここは秘密の部屋の中。
後ろでは小西早紀と山野真由美が話を聞いている。
ぶっちゃけ、ペルソナとかマヨナカテレビとか話されても意味わからないのは仕方ない。
なんとか納得して、穏便なままにこの場所に監禁したいが……
「こんな個室で自分の生徒と美人アナウンサーと一緒に私をさせるな!問題があったらどうする気だ!」
「あ、そっちなの?」
小西早紀がたまらず、言葉に出す。
相変わらず真面目な教師だ。
「ちゃんと別室用意します。あくまで共同スペースなだけです。二人のも個人の部屋はあります」
「そんなにやってお金はあるのか!?」
「これは持ってる力なので。食事もこの頃は生まれ始めているので。警察に相談しても、解決はしませんし、数ヶ月だけ辛抱を」
「というか今日だ追うスペースも分けていいんじゃないの?」
小西早紀が突っ込んでくる。
それでもいいんだが、せっかくだから諸岡金四郎にはやってもらうことがある。
「せっかくだから本職の教師いるんだから勉強見てもらえよ」
「え?いやよ!あんたが教えてよ!」
「俺は自分の勉強もあるし、あと俺が学力伸びたの大体諸岡先生のおかげだぞ」
「まじ?」
頑固で高圧的で毒気のある説教が多いので誤解しがちだが、諸岡金四郎は教師として能力は高い。
自ら憎まれ役を買って出ることで、嫌われながらも学校の風気を保っている。
東京にコンプレックスがあるのは、東京の学校で親がお偉いさんの生徒を注意し、生徒に対して公平に指導したから。
それが原因で田舎に飛ばされただけ。
厳しすぎるために誤解を受けやすいが、進路に悩む生徒には優しく相談に乗る。
優等生にこそ好かれるタイプだ。
人格が歪んだのも左遷の経験と元からの厚く融通が効かない気性、後は生徒に嫌われることでより増長した結果に過ぎない。
向上心を高めて勉強するとやり方も次に学ぶべき課題も出してくれる良い教師だ。
「今回の模倣犯の事件も学校に他校の生徒でアポイントも取っていない生徒が不法侵入を繰り返し、女生徒にストーカーまがいのことをしていたのを咎め、追い出したからだからな」
しかも初犯だからと向こうの学校にも伝えてないし、警察や親にも連絡してない。
厳重注意で終わらせて、次回あれば連絡すると脅しをかける程度にしている。
子供は節度ある恋愛をしろと古風だが、本当に生徒のためを思っている。
本当に何気に有能な人物だ。
「高木もだ!お前こんなことしていないで受験勉強しろ!こんなことは警察や大人に任せて……」
「任せられたら本当に良かったです」
その言葉を聞き、諸岡金四郎は黙る。
自分で言ったとはいえ、こんなこと警察は取り合いはしないと理解しているからだ。
俺もこんな力なんてなければ普通に向かっていっていたさ。
力があるから責任が生まれ、やらなければならないことが増えた。
「分かった!相変わらず理解はできんが、長期休暇として我慢してやる!その間小西早紀と高木、お前の勉強を見てやる。だからお前もこの場所には来い!」
その後反論したが、いつもの毒舌と正論で勉強の際はこの場所に来ることになってしまった。
テスト用紙作成や東大過去問からテストを作って様子を見るとも言ってくれた。
小西早紀への勉強も任せられたから結果オーライだ。
本当に良い教師だ。
だが、それだけだ。
助けたいから助けたんじゃなく、自分に有益だから助けた。
諸岡金四郎も死んでおく必要がある。
だが、まだ使える。
じゃないと身代わりになったシャドウが勿体無いだろう。
検死が行われれば後頭部に強い打撲コンは見つかるだろうが、死因はまたもや不明になるだろう。
ただし、痕跡や証拠で久保美津雄は逮捕される。
久保美津雄も死なないし、罪も軽くなるから問題はないだろ。
そして後少しで最後のペルソナ使いが生まれる。
その前に一度接触し、その上で更に最後を演出する。
問題はあるかもしれないが計画通りに進めるだけだ。
それしか方法はないのだから……
あの後
久慈川りせが編入してきたのを見て、諸岡金四郎は外に出たいと騒ぎ立てていた。
シャドウ時の心の闇を見せて、生徒に対しての心とファンとしての心がせめぎ合い、おかしくなっていた。
草w