御伽転生   作:らるふ

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『一話』御伽噺の世界

僕は影日野千裕《カゲヒノチヒロ》。普通のそこらへんにいるインキャ高校生だ。そんなそこら辺の雑草とタメ張るぐらいの存在感の僕はどうやらもう死ぬらしい。

 

何で死ぬのか、それは…猫が車道に飛び出して…その後は身体が動いて助けて死んだ。ベッタベタな展開だよね。

 

僕の腕の中で元気な鳴き声が聞こえた時…僕は嬉しかった。ホッとしたらなんか力が抜けてきた…。心残りは何も無いなんて言えたら男らしかったかもしれないけど。そんな事は無かった…後悔、やり残した事なんて死ぬ程あった。もう死んでるけどね…あはは…。

 

『聞こえますか…そこの貴方…』

 

やばい幻聴が聞こえる…クスリなんてやった事無いし、お酒も飲んだ事は無いのに。タバコだって無いのに…

 

『アナタですよーおーい。そこの血塗れで猫抱きしめてるそこの男の人ー高校生?』もしかして僕?はーい

 

『あっ元気ですか〜?』いやちょっと今お世辞でも言えないですね。空元気かな

 

『今からアナタを転生させます』 

急ですね『どの世界が良いですか?』

 

どの世界って…選べるんですか?アニメや漫画の世界とかにも行けるんですか?

 

『それが今異世界転生ブームじゃないですか…人が多すぎて何処もかしこも一杯なんですよ』じゃあ最初から選べる風に言わないで下さいよ…

 

『いやそしたらケチンボだと思われそうなんで…ちょっとでも良く見せたいじゃないですか。まあそれは置いておいてアナタが転生する世界は御伽の星です』

 

おとぎの星?なにそれ?

 

『じゃあご新規一名入りま〜す』えっちょっ…。飲食店?チートは?無自覚無双は?

 

何にも無い。何にも分からない状態で僕は転生した。忙しかったんだろうけど説明して欲しかったで此処は何処なんだ?お爺さんが話しかけてきた。

 

「おっお主が〝神に選ばれた者”かい?」

 

いやそんな者に選ばれたら面倒臭そうだしもしそれだったらもっとちゃんと説明して貰える筈なんで違います

 

「でもお主は神様に会ったんじゃろ?」いや…名乗られてないんで…分かんないです。まあ多分そうだろうと思います

 

「じゃあお主が神の使いって事じゃな…お主に伝え忘れた事、そして渡したい物があるらしいから確認したんじゃ

ワシの体に神様が憑依して伝えるらしい』え?

 

『聞こえますか?アナタを転生させた神です』あー聞こえます。伝え忘れた事と渡したい物とは何ですか?

『まず貴方にはこの[御伽の星]で生活して貰います』

 

えー『それでこの世界で貴方は有名になって貴方の経験と行動が本になります。それが最終目標でありクリアとなります』

 

なんかゲームみたいですね。有名になって絵本になるか…どうすれば良いですか?

 

『そうですね…色々な者と関わる事ですかね。この星には様々な生き物がいます。ヒト以外にも同じように生活し共存しているんです。色々な方を見て見聞を広げて知識を蓄えて色々な事を学んで色々なことを体験して下さい』

 

『後これも受け取って下さい。この二つはとても大事な物なので絶対に無くなさい事、良いですね』

 

神様から絵本と栞を貰った。本はどのページも真っ白で何にも書いていない。栞も真っ白だ。何だこれ




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