「さて、次はヒナに仕掛けよう。」
「あんだけ怒られておいて懲りてないんですね」
「当然だ!生徒の泣き顔を見るのは私の長年の悲願だからな。しかし...前回のドッキリは過労死ってことがユウカに伝わってなさそうなのがとても残念だった。目の前で薬を飲んで倒れるとかすれば良かったな」
「まぁ~そこら辺は最初なんで仕方ないんじゃないですかね?今回はどんなドッキリを仕掛けるんですか?」
「今回はコユキにも手伝って貰おうと思う。」
「ほほーう。一体何をすればいいんですか?」
「執務室を爆破して欲しいんだ」
「...え?」
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ヘッドフォンを着けて、モニターを見る。前回と違い、今回はヒナさんの声も入っている。雑談しながら仕事しているようで、ヒナさんは幸せそうな表情を浮かべている。これからそれを壊すとなると少し罪悪感を感じないこともないが...まぁ楽しいに勝るものはないか。と気にせず作業を続ける
「にはは...エンジニア部に作って貰った爆破しても痛くない爆弾を執務室に仕込んでいるから、後はヒナさんの注意を引くだけ。ふぅ...ビークール。ビークールですよ~私...」
そうして心を落ち着かせていると、ヘッドフォンから声が聞こえてくる。
『...先生』
『ん?なんだい、ヒナ』
『この書類の認証をして欲しいの。私には権限がなくて...』
『ああ!ごめんごめん、今すぐ認証するよ。』
『ありがとう。それで、この書類の事なんだけど』
『あぁここは...』
甘い空気はモニターやヘッドフォンといった電子機器すら貫通して攻撃してくるらしく、すぐ横に置いてあったブラックコーヒーを飲んでなんとか事なきを得た。
「うーんヒナさん先生好きすぎませんかね...?先生に話しかけられては滅茶苦茶笑顔で反応してますし...うわーこれすんごく怒られるんだろうなぁ...」
憂鬱な気分を抱えながらトボトボと執務室へと向かった
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自動ドアにダッシュで駆け込み、「せんせー!遊びに来ましたよ~!!!」と大声で叫びながら先生に突撃する。
「誰...?」
「ひえっ風紀委員長のヒナさんじゃないですか。やめて!私まだ何もしてない!」
「こらこらコユキ...一体何しに来たんだい?」
「えぇ~!さっき言ったじゃないですか!遊びに来たんですよ!」
「うーん...私も遊びたいのは山々なんだけど今はちょっと忙しくてね...」
「ヤダヤダ遊びたい!仕事なんてほっぽってゲームセンターに遊びに行きましょうよ~」
2人は顔を見合わせて、少し困った顔をしながら優しくこちらに語りかけてくる。
「頼むよ。コユキ。また今度予定開けるからさ、」
「えー!今遊びたいのに!せんせー!」
「うーんどうしようかな...そうだ。ヒナ、コユキをちょっと休憩室まで連れていってくれないかな?コユキも、そこで待っててくれない?」
「分かったわ。先生」
「ブーブー!まぁ分かりました。終わったら来てくださいね~」
よし。計画は完璧。無事先生を執務室に一人にすることができた。ヒナさんだと普通に守りそうだからなぁ...後は先生が自爆スイッチを押して、血反吐を吐くだけ。ヒナさんと2人で執務室を出て、廊下を歩いていると後ろから
ドオオオオオオオオン
と大きい音が響く。廊下と執務室を繋げる扉からは黒煙が出ていて、ヒナさんはこちらを見向きもせず執務室に向かう。
「っ...!先生!」
ヒナさんを追いかけるように走って執務室に入ると、中には臓物を撒き散らしながら血溜まりの中で黒こげになった先生が横たわっていた。正直...ドッキリだと知っていても気分が悪い。
「先生!先生!!!」
ヒナさんが急いで先生に近づく。私もそうしないと、でも足が震えて...動かない。幸せな空気から一変、先生が死んでしまうという地獄に変わる。
「...息...してない...」
一緒にいれば救えたかもしれない命だったのに、私たちにとって痛いで済む武器が致命傷であることを知っていたのに、手を伸ばせば、意識を持っていれば手が届いただけに、ヒナさんの絶望は計り知れないだろう。
「救急医学部に連絡しないといけない...でも...まずは...先生...」
ヒナさんは自分がやるべき事を分かっていて尚、ショックで動けなくなるタイプらしい。当然だ。ドッキリと知っている私ですら指先の1本すら動かせないのだから、先ほどまでの幸せな空気を纏っていたヒナさんには耐えがたいものであるだろう。1歩引いて先生に抱きつくヒナさんを見ていると、ポツ、ポツと涙を流しているようだ。
「そうだ...早く治さないと...」
虚ろな目をしながら床に撒き散らされた臓物を手で持って先生のお腹のところに詰めようとしている。何回も何回も何回も何回も。
「お願い...先生...貴方がいないと私は...」
「大丈夫だよ。私は死なない」
いきなり先生が動き出してヒナさんを抱き寄せた。ヒナさんは何が起こったか分からず混乱している
「大丈夫。ヒナ。私は死んでない。ほら。ここ、触ってみて、動いているでしょ」
「うん」
「私は死んでないから」
「うん」
「ごめんね、ヒナ。怖がらせちゃって」
ヒナさんはそれを聞くと先生の胸に顔を埋めて、ヒックヒックと泣きながら「せんせぇ...せんせぇ...」とずっと呟いていた。30分ほど経って、ヒナさんが少し落ち着いたのか、赤面しながら「ごめんなさい」と小声で言っている。言うならここだ。先生とアイコンタクトをして同時に空気を吸い込んで
「「ドッキリ!!!大成功!!!」」
と大声で言った
「え?え?」
とヒナさんは困惑しているようだ
「私が飛び散ったのはドッキリだから。安心して、ヒナ」
「ダメージもほぼないエンジニア部特性の爆弾なので先生は大丈夫ですよ!」
ヒナさんは少し黙って、考えたような素振りを見せた後、低く、威圧感のある声で話し始めた。
「つまり...先生とコユキさんは...私の泣き顔を見て内心大成功と思っていたの...?」
「「...はい」」
「こんな酷いこと他の子にしてないでしょうね」
「「 ...」」
「してるのね...」
「「..............」」
「はぁ...今日は疲れたから帰るわ。先生。明日この埋め合わせはして貰いますからね」
「はい...」
とスタスタとヒナさんは執務室を出ていく。
明日、ヒナさんは先生とのデートを楽しんだようだ。私はただ怒られただけだった。酷くないですか?
ヒナかわいいね。多分この後裏で泣いていたんだろうなぁ...かわいいね!ごめんね!ちゃんと絶望を与えられなくて!今度はちゃんと誤射とかにしてあげるからね!!
ドッキリの種類どんなんがいいですか?
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今みたいに死ネタだけ
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そのキャラのトラウマを抉るような発言
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両方