「先生...大丈夫ですか...?」
「あぁ...最近失敗続きで...生徒の絶望が足りてない...干からびる...」
何言ってるんだこの人
「そこで!今回は!癒されたいと思う!」
「
「純粋無垢な小さい子にかるーいイタズラをして!反応を見るんだ」
「あー...あー?確かに。今までに比べたらマトモですね。」
「そこで今回ターゲットにするのはココナ!」
「ココナって...あの梅花園の?」
「そう!可愛いし、教官だから大人だよね!というわけで明日シャーレに呼んでます。」
「じゃあ私はユウカ先輩の時みたいに別室待機ですか?」
「いや...今回は死ぬつもりは無いし、他に頼みたいことがあるから今回は私一人でやるよ。」
「了解です。後で映像見せてくださいね」
…………………………………………………………
「先生!来ましたよ!」
「いらっしゃいココナ。お菓子でもどうだい?」
「もう!私はここに仕事しに来たんですよ!子供扱いは止めてください!」
手を上げて体を大きく見せて怒りを表現してる。なんだこの子。可愛いな
「フフ、そうだね。じゃあ大人なココナにこの書類整理を頼もうかな。私の承認がいる物といらない物に分けて欲しい。書類の左上を見たらすぐ分かるよ」
「分かりました!梅花園の教官にお任せください!」
そうしてココナが分配した書類を処理していくうちに、ラジオ代わりに流していたテレビのアナウンサーが12時を告げ、お腹が空腹を訴えてくる。
「ココナ。そろそろ先生お腹空いてきたし、何か食べたいものでもある?デリバリーで頼もうと思うんだけど」
「ええと...先生!これ!」
ココナが目を瞑って両手で竹籠のバスケットを手渡してきた。
「これは?」
「サンドイッチです!シュン姉さんと一緒に作ったんです!」
「ほう!頂いても?」
「是非食べてください!」
竹籠のバスケットの蓋を上げて、中を見てみると、中にはサンドイッチが丁寧に詰められていて、赤、緑、黄で食欲をそそる見た目をしている。その中から玉子とトマトのサンドイッチを1つ手に取り、口に運ぶ
「うん!美味しい!」
「お口に合ったようで良かったです。では私も...うん!美味しい!」
ココナは手のひらサイズの小さいサンドイッチを両手でちょこんと持って口に運ぶ。小さいとはいえ一口で食べるには少し大きかったようで、もくもくと小動物のように少しずつ食べている
「こんな美味しいサンドイッチには紅茶が欲しいよね。確かここら辺に茶葉があったはず...あったあった。ココナもいる?」
「はい!貰います!」
「分かった。ちょっと待ってて。淹れてくるよ」
そう言って給湯室に向かい、鍋に水を淹れて、沸騰させ、そこに茶葉を入れて煮出す。5分ほどして十分に色がついた紅茶を少し冷ましてガラスのティーポッドに入れる。
「あとは...砂糖とミルクを持ってっと」
「お待たせ!ココナ。紅茶だよ。砂糖とミルク入れる?」
「はい!両方下さい!」
ココナの近くにガラスのコップを置き、ティーポッドから紅茶を注ぐ。透明なコップが綺麗な浅緋色に染まり、湯気が昇っていく。そこに砂糖を入れ、良く混ぜてからミルクを入れる。浅緋色の液体が淡い亜麻色となったところでココナに差し出す。
「熱いから、火傷に気をつけて」
「はい。頂きます。...ん!美味しい!こんな紅茶初めて飲みました...いつもパックのものなので!」
「口に合って良かった。昔、良くティーパーティーの皆と話していたからね。腕が衰えてなくて良かった。おかわりがいるならそのポッドから注いでね」
「はい!ありがとうございます!」
そうしてココナとティータイムを楽しんでいると流していたテレビから音声が聞こえてくる
『続いてのニュースです。連邦捜査部S.C.H.A.L.Eが新しい取り組みをすることを表明しました。詳細は今だ不明ですが、どのような取り組みになるのでしょうか』
「へー先生!新しく何かするんですか?」
「うーんあんまり言っちゃいけないんだけど...まぁココナには言っても良いか。新しくシャーレがヴァルキューレ警察学校、救護騎士団、風紀委員会、正義実現委員会の力を借りて効率良くパトロールや任務に当たろうっていう事をしようとしててね。」
「へぇ...治安が良くなるといいですねぇ」
「あ、ココナ。分かってると思うけどこれ誰にも言っちゃダメだからね」
「勿論です!先生。誰にも言いません!」
その後無事に仕事を終え、ココナを梅花園に帰した。さあて...種は撒いたし後は芽吹くのを待つだけだ...
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「シュン姉さん!ただいまです!」
「お帰りなさいココナ。どうだった?」
「楽しかったです!ちゃんと仕事もこなして先生の役に立ってきましたよ!」
「おお。それは良いことですね。」
「それに、先生にサンドイッチを渡したら紅茶を入れて貰いました。すごく美味しかったです...!」
「サンドイッチ、気に入って貰えましたか。それに先生お手製の紅茶なんてそうそう飲めるものじゃないですよ。運が良かったですね。ココナ。」
『続いてのニュースです。二時間ほど銀行に立てこもっていた銀行強盗がつい先程、ヴァルキューレ警察学校の生徒が取り抑え、逮捕しました。犯人逮捕時にはシャーレの先生が指示を出したとのことで...』
「うおー!逮捕だ!カッケー!」
「もう!そんなに喜ばないの!」
「いいじゃんココナちゃん。悪いやつが捕まったんだし。」
「ココナちゃんじゃなくてココナ教官!」
先生が銀行強盗を逮捕したって...それにヴァルキューレって昼に先生が言ってた...?
「シュン姉さん。新しくシャーレとヴァルキューレが手を組むらしいですね。」
「それって新しい取り組みの...?詳細はまだ発表されてないはずじゃ」
「あっダメ!誰にも話しちゃいけないんだった。」
「ココナちゃんヴァルキューレとシャーレが手を組むってなに?山吹色のお菓子ってやつ?」
「私知ってるよ!そういう警察と手を組むのはだいたい悪いことするんだから!」
「あーみんな!今の忘れて!ダメだよ!他で言っちゃ!絶対に言わないようにね!」
「「「「はーーい」」」」
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翌日、先生に呼ばれてシャーレに行く事になった。なんで呼ばれたんだろ...
「先生!おはようございます!」
「ああ...ココナか」
先生が何か疲れたような顔をしている。髪はボサボサだし、もしかして寝てないのかも
「あのね...ココナ。実は昨日S.C.H.A.L.Eの取り組みの内容が何処からか流出したらしくて...その対応に追われてたんだよね...疑う気は無いんだけどココナ、誰かに話してたりしないかい?」
「あっ...」
頭が真っ白になる。昨日のあのときの事だ。多分梅花園の子達が他の人に話してそれが広まっちゃったんだ...絶対に言っちゃダメって言われてたのに...
「そうだよね!教官で大人なココナが漏らすわけ無いもんね!ごめんね疑っちゃって」
「ごめんなさい...」
「え?」
「ごめんなさい...先生...絶対に言っちゃダメって言われてたのに...」
「そうか...ココナ話しちゃったの?」
「はい...」
「私、絶対に言わないでね!って言ってたよね?」
「うん...」
「それでも言っちゃったの?」
「...はい...」
「うーん...ココナ。これからはシャーレに来なくて良いから」
「えっ...どうして」
突然先生から告げられる言葉。ココナがそれをまだ理解出来ていないまま先生は捲し立てる
「だってここってたくさんの個人情報とか任務とかがあるんだよ。今回漏れたのがその程度の事で良かったけど、もっと他の、秘密裏に動いている任務とかが露呈しちゃったら、シャーレは信用を失って、助けれたはずの生徒を助けれなくなっちゃうかもしれないんだよ。」
「...グスッ...はい...」
「だから秘密を漏らしたりする子はシャーレにはいらない。だからココナ。もうシャーレには来なくて良いから」
「...はい...ヒック...ごめんなさい...先生...グスッ」
「ほら。帰って。これからやる仕事も見せちゃダメなものだから」
「....」
体が動かない。頭では理解しているのに、先生に嫌われた最低な事をしたって分かっているのに、金縛りにあったのかのように足が動かない。
「?なんでまだいるの?泣いてないで早く」
「グスッ...ごっ...ごめんなさい...先生...」
「あの、ココナ。泣かなくて良いからさ。ただここから出てってくれたらそれで良いから」
「は...い...ヒック...本当に...申し訳ございませんでした...先生...グスッ」
動かない足を無理やり動かしてきごちない動きで執務室から出る。扉を出て、すぐに壁にもたれ掛かって座り込み、涙を流す。ここにいたらまた怒られると分かっていながら、優しい先生との繋がりであるシャーレを捨てきることが出来なかった。もうそんな優しさを受ける権利など無いと云うのに
「ごっ...ごめんなさい、ごめ...んなさい...」
どれだけの時間が経っただろうか。いつの間にか泣きつかれて眠っていたようだ。体を起こして周りを見渡す。どうやらシャーレの休憩室のようだ。側には先生が眠っている。
「ごめんなさい...」
まだ自分がシャーレにいることに、未練が残っていることに気づきながら、先生にこれ以上迷惑をかけないように静かに休憩室から出る。ここを出ると、ついに先生との関係は切れるぞ。いいのか...?先生なら謝って許してくれるんじゃないか?
「そんなわけないよね...」
そんな甘いキャンディーのような現実は存在しない。あるのはただただ苦しい現実だけ。覚悟を決めて扉を開けて、外に出る。太陽は高く、天気は良い。こんなことがなかったら先生と一緒にピクニックとか行けたのかな...
「ココナ!」
突然先生が私の名前を呼ぶ。怒られるかと思い、体が強張り身構えてしまう
「んっ...」
「ごめん!ココナ。」
「いや...私が...悪い...ので...先生は謝らなくていい...です...」
「違う!ココナ!ドッキリ!ドッキリなんだ」
「ドッ...キリ?」
「そう!漏れたのも、怒ったのも全部ドッキリだから!」
「...先生はお優しいですね」
「もう!」
先生が私を抱きしめる。暖かい。ここから離れたくない...そう思ってしまう
「だから!本当にドッキリなんだ。本当にすまないココナ。全く怒ってないし、またシャーレに遊びに来てもいいから!」
「本当に?...本当にドッキリで、私は先生と仲良くしても、いいんですか?」
「勿論!」
「う...うわあああああん...怖かった...嫌われたのかと思った...!」
「ごめん...ごめんよ!ココナ。」
「もうっ...2度と!こんなことしないで下さい!したら...怒りますよ!」
「ああ。約束する。」
良かった。私はここを離れなくていいんだ。先生と一緒にいて良いんだ。少し前へと歩き、先生の方を振り向く。
「先生。またシャーレに、遊びに来ますね!」
そう笑顔で言った
そこからほぼ毎日シャーレに遊びに来るココナ。普段と変わらないように見えて、私に嫌われる事をひどく怯えているようで、私の言うことは絶対に守るようになってしまった。私がそう変えてしまった。
笑顔のココナは笑えているのだろうか。
あ...ココナ...ココナかわいい!かわいい!かわいいなぁ!つい書きすぎちゃった...可愛いもんね!ココナ可愛いもんね!今回は先生目線、ドッキリをかけられる側の目線とで書いたんですがこれ今までのコユキ目線とどっちの方が良いですかね?
感想、リクエスト、ここすき、評価お願いします!先生たちのお陰で文が書けてます!
小説の形式
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先生+ドッキリされる子の視点
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コユキ視点
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どちらでも!(私の書きやすい方)