「ゴホッゴホッ...」
「はい、先生。あ~ん」
「ああ、ありがとう。ハナコっ...ゴホッ...うん。美味しいよ」
「フフッ♥️良かったです。おかわりもありますよ。」
「ああ。貰うよ。」
今私はハナコに看病されている...そう。これはあの時、ハナコと一緒に水着でパーティーした時に遡る...
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「先生...来ましたよ。」
扉の向こうからハナコの声が聞こえてくる。
「ああ。ハナコ!助かるよ。書類の整理が間に合わなくてな。猫の手も借りたいぐらいだったんだ」
「それで私を選んでくださるなんて。光栄です~」
そう言いながらハナコが執務室に入ってくる。
「...あの、ハナコさん」
「はい?なんでしょう先生♥️」
「なんで...水着なんでしょうか...」
そこには水着姿で立っているハナコがいた。その姿はまるで野原に立っている1本の矢のように堂々としていて、むしろ私が水着じゃないことに羞恥心を覚えるほどだ
「それは...ほら。書類整理すると知恵熱が出てしまいますから。効率良く排熱しようと思って...♥️」
「なるほどな(?)なら私も脱ぐか」
今ならば絶対にこんなことはしないが、既にこのときは4徹目。正常な判断が出来なかったのだ
「あら...そんな生徒の前で脱ぐなんて...♥️破廉恥ですよ。先生。」
「それはそうかもしれないが!涼しいな!!!」
そのまま夜までパンツ一丁で作業した。
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後日、案の定風邪を引いてしまって今に至るというわけだ。
「あぁ...ハナコ。ちょっとお使い頼めるか...?」
「ええ。任せて下さい。何を持ってきたら良いですか?」
「執務室に置いてる書類を持ってきて欲しいんだ。まだ仕事が残っているからね。」
「ダメです♥️今日はゆっくりお休み下さい。これで先生に倒れられる方が困ります。」
「ほら。今日中にやらないといけないのだけでいいから。頼むよ」
「はぁ...分かりました。それだけですよ」
そう言い、ハナコは私の部屋から出ていった。しめしめ...ハナコは聡い子だから、嘘を言うとバレちゃうからな...あ、血糊も仕込もっと。
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厳選し、本当に今日急ぎの物だけを厳選して持ってきた。これなら1時間もかからないだろうし、先生もお休みになれるでしょう。先生の側に座って、書類を置く。
「先生。持ってきましたよ。これをやったらゆっくり休んで下さいね」
「ありが...ゴホッゴホッ!ゴホッゴホッ!!」
先生が先程とは比べ物にならない咳をしている。吐血もあり、呼吸が出来ていないほど苦しそうだ
「先生?!先生。大丈夫ですか?!」
「だい...ゴホッゴホッ...じょうぶ...ゲホッ...でも...ちょっとマズイかも...ゲホッ...あそこの...引き出しの...ゴホッゴホッ」
「あそこの机ですね!今すぐ取ってきます!」
先生が力無く指差している引き出しの中を開けると、そこにはラベルの無い、白い錠剤が詰められている小瓶が入っていた。水と小瓶を持って急いで先生の元に駆け寄る。
「先生!これですか!」
「ああ...ありが...ゴホッゴホッ...」
ゆっくりと、先生は薬と水を飲む。その手は大きな手とは対照的に力が込もっておらず、私がコップを支えて漸く飲めたようです
「ああ...ゴホッ...薬を飲めたから...大丈夫。ガハッ...ありがとう...」
「いえ。この程度のこと...他に何かやれることはありますか...?」
「う...んと...ちょっと寝かせて欲しいかな...」
「...ええ。分かりました。向こうの部屋に居ますので、何かあったらすぐお呼び下さい。」
「いや...ここにいて...欲しいな...」
「分かりました。ここにいますよ。先生。」
そうして、手を握って少しした後、スースーと寝息が聞こえてくる。薬が効いたのか、少し穏やかな顔をしている。
「ほんと...私たちには貴方しかいないんですから...」
少し手を強くギュッと握る。そうして何刻かたった時、先生がゴロンと寝返りをうって、俯きになってしまった。
「あら...少し失礼しますね。先生」
先生の肩と腰の下に手を入れ、ヒョイっと持ち上げる。ベットを整え、先生を寝かす。毛布をかけようとすると引っ掛かって服が捲れてしまい、先生の上半身が露になる
「あら...♥️...って...っ!」
そこには夥しい量の傷跡があった。見るだけでも体に痛みが走るほど、生々しい傷跡。銃痕や火傷、体を縫った跡。古い傷から新しく出来たであろう傷まで。優秀であるハナコは、そこまで理解してしまった。
「...そこまで...っ...」
思い出すのは先程まで抱えていた先生の体重。キヴォトスの、ヘイローを持った生徒であれば片手で持ち上げられる人もいるであろう、大きく、しかし軽く風で吹き飛ぶような体。
ハナコは知っている。エデン条約のときに、先生がどれ程の無茶をして今の平穏を手に入れたかを。
ハナコは知っている。先生が、私たち生徒のために毎日奔走していることを。
ハナコは知っている。先生が決して私たち生徒に弱みを見せないようにしているかを。
ハナコは隣で弱々しく眠る先生の体に、過酷な運命をねじ曲げてきたその証を隠すように毛布を被せる。
きっと、彼はこれからも過酷な運命を、生徒を守るためだけに受け入れるのだろう。どれ程の代償を払おうと、手の届く範囲の、それこそ彼の所属している名前に従って救おうとするのだろう。
私は、何が出来るのだろうか...庇護される存在の
「ん...ああ。」
先生が目を覚ました。そのまま眠っていたら傷付かずに済むのに
「ハナコ。ありがとう。だいぶ楽になったよ。」
先生が感謝の言葉を漏らした。その生徒に苦しめられているというのに
「ごめんね、見苦しいところを見せちゃって...」
「...先生。私は、先生を守りますからね」
「ん?...何で?どういう...」
「...いいえ。何でもありません。先生」
私の込めた想いは、伝わっていないだろうけど...それでも私は決心した。この大きくてか弱い大人を助けることを
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「なんか最近視線を感じるんだよな」
そう語る先生の近くに、ピンク髪の生徒が2人。先生を見つめていた
私はこの作品に明確な終わりを用意してます。先生もコユキもユウカもヒナもサオリもヒヨリもアツコもミサキもココナもコハルもマリーもまだ見ぬ生徒も。全員を