>シン
>『秘薬っスゲーな。体の痛 いとこ、全部治ったよ』先ほどの女のハンターが立ち去った直後、シンは意識を取り戻した。
>そしてハイネがあずかっていた秘薬を飲み、体力を回復させていた。
>ハイネ
>『なんだったんだ、あの人 ?』
>フィールド上でハンター同士がばったりなんてことは別に珍しくもなんともない。ただブラックリストハンターにばったりってのは非常に珍しいが。
>シン
>『さぁな』
>シンは、さっきの女ハンターのことは正直あまり記憶にない。しかし、まったく覚えていないわけでもなかった。麻痺毒に犯されながらも、少しの意識があったシンは、自分の手をとって解毒薬を飲ませてくれた時のことをほんのわずかだが覚えている。それが女のブラックリストハンターで、ゲネポスを撃退してくれたということは、後でハイネから聞いたことだが。
>シン
>『それにしても秘薬を2本 もくれるなんてな』
>シンはもらった秘薬を飲み干しそう言った。
>ハイネはまだ必要ないので、ポーチにしまった。
>ハイネ
>『礼ぐらい、言いたかった な』
>追いかけようかとも思ったが、なにぶん、彼女が向かったのは砂漠奥地。
>うかつに立ち入れるエリアではない。
>ハイネ
>『とりあえず、オレたちは サボテンの花を探すか』麻痺によって倒れたシンも秘薬で完全回復したので、当初の目的に戻ることにした。
>2人は相談の結果、拠点に戻る道中にサボテンの花があると推測し、キャンプ地を築いた岩山に戻ることにした。
>ただ岩山があるのは砂地エリアのど真ん中。つまり、灼熱の砂地エリアを横断しなければいけない。
>ハイネ
>『かんぱ~い』
>白いクーラードリンクのビンを空にかざして、そう叫ぶ。
>シンもそれに合わせ、2人はクーラードリンクを一気に飲み干した。
>シン
>『おお、スゲー。全然暑く ないや』
>さっきまで止まることのなかった汗が急に止まった。クーラードリンクの持続時間は2時間半。ホットドリンクよりも少し短い。
>ハイネ
>『よし、行くぞ』
>岩と岩の間を抜ける。そこから灼熱の砂地エリアが広がっいる。
>シン
>『あぢ~~』
>一面砂。
>数時間前に夜のこの風景を見たが、それとはまた別の世界が広がっている。
>降り注ぐ太陽の光と熱、また地面からはそれを反射しているような熱を感じる。ハイネ
>『こっちだ』
>ここはハイネに任せよう。この暑さでは考えるのもイヤになる。
>しばらく無言のまま歩いた。
>ハイネ
>『おい、シン。ゲネポスい んぞ』
>砂地エリアなので見通しがいい。少し離れていても、遠くを確認できる。
>ハイネ
>『オレたちって、まだゲネ ポスの素材入手してない だろ』
>シン
>『そう言やそうだな』
>ここへ来てゲネポスは数頭倒したが、剥ぎ取ってはいない。
>ということで話はまとまった。
>標的のゲネポスは2頭。
>シン
>『ハイネ、いつもみたく頼 むぜ』
>ハイネ
>『任しとけや』
>ゲネポスもこちらに気づいたようだ。
>まず、先陣きってのハイネが、手前のゲネポスに大剣を大地に垂線を描くように縦斬り。
>ゲネポスは左へ回避。
>そこへシンがハイネの後方から、斬撃をかわしたゲネポスに斬りかかる。双剣の二連撃がヒット。
>シン
>『ハイネ』
>その時、もう一方のゲネポスがシンに飛びかかった。しかし、それをも見越していたのか、ハイネがさっきの斬撃の反動を利用して、大剣を斜め上へ斬り上げた。
>見事、飛びかかってきたゲネポスを空中で一刀両断。ハイネ
>『おっしゃあ』
>歓喜の雄叫び。
>シン
>『ハァ』
>さっきのゲネポスに止めの突き攻撃。
>ゲネポスは『アア゛』という高い鳴き声とともに、大きく後ろへぶっ飛んだ。
>この手の鳥竜種との戦闘はもう手慣れた感じだ。
>ハイネ
>『ふぅ~、終わったあ』妙に語尾をつり上げて、満足な声をあげる。
>その後、2人は2頭のゲネポスからもらうものをもらった。
>シン
>→[ゲネポスの鱗]
> [ゲネポスの麻痺牙]
>
>ハイネ
>→[ゲネポスの鱗]
> [ゲネポスの皮]
>ハイネ
>『あ、いいな、麻痺牙』
>ハイネはシンの剥ぎ取ったゲネポスの素材を見て呟いた。
>シンは『え?』と声に出し、剥ぎ取った牙の素材を手に取る。
>ハイネ
>『麻痺牙って、いろいろな 用途で使えるんだよ。武 器にはもちろん。罠の調 合素材とか、ボウガンの 弾とかな』
>シン
>『ふ~ん』
>『そんなにすごいんだ~』とでも言いたげな口調でシンが呟いた。
>ま、そうなら重宝させてもらおう。シンは大事そうににそれをポーチにしまった。
>シン
>『ん?』
>その時、近くの岩の根元からアレが生えてるのに気づいた。
>サボテンだ。
>シン
>『おう、ハイネ。サボテン サボテン』
>シンがその岩に走っていく。
>ハイネも一瞬遅れてシンを追う。
>それは小さなサボテンであったが、サボテンの花は健在だ。それも数はちょうど3つ。シンとハイネが探している個数と同じだ。
>やはり、帰途の道中にあると推測したのは間違いではなかった。
>シン
>『よし、任務成功。クエス トクリアだ』
>入手したサボテンの花は11本。10本はシドに頼まれた分で、もう1本はハイネの墓参り用だ。
>墓に供えるのには、少しみすぼらしいが、この際仕方がない。
>後は無事に拠点のキャンプ地にたどり着くだけだ。
>ハイネ
>『あれだ』
>ハイネはその岩にのぼってキャンプ地の方角を指で示す。
>見通しがよいため、ここからでも見えるのだ。
>シン
>『よし、じゃ行くか』
>目的地が見えてると、歩くのもそう辛くない。
>クーラードリンクの持続時間にも余裕だ。
>さっきのサボテンの生えてた岩からはあれだけ遠く小さく見えていた岩山も、立ちはだかる城のように迫ってきた。
>もう少し、そう思い続け、本当にもう少しとなったその時、砂漠最後の試練が2人の前に現れた。
>『うぉおお』
>突然、2人の目の前から、何かが砂の中から飛び出した。
>魚竜ガレオスだ。
>シン
>『な、なんだ』
>ハイネ
>『ガレオス』
>飛び出したガレオスは空中で弧を描き、シンとハイネ向けと落ちてくる。
>シン
>『うわっ』
>シンは左に、ハイネは右に回避。
>ガレオスは2人の真ん中を通過し、再び砂の中へ。
>シン
>『おい、ハイネ、今の…』ハイネ
>『ああ、魚竜ガレオス。ま ったく、めんどくさいや つに見つかっちまった』ハイネはとっさに大剣を構える。
>シンはそれを見て、双剣を手に。
>再び、ガレオスが砂の中からその姿を見せた。今度は上半身(首から上)を砂から出し、辺りをうかがっている。
>ハイネ
>「ちぃ、音爆弾がないと、 ガレオスとはやりづらい …」
>※「」は心の声です。忘れてたらお願いします。
>そう思っても仕方ない。
>ガレオスはやる気満々のようだ。
>砂漠最終戦スタート。