ファイナルハンターG   作:N_ローゼン

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武器の感触

ハンター人生始まって、最初の日に仲間(ダチ)となったシンとハイネ。

>さっそく、お互いのギルドカードを交換する。

>ギルドカードは、仲間となった人とデータを交換し、情報を伝え合うのだ。

>しかし、まだ2人のギルドカードはほとんどが空欄だ。

>ギルドカードには、そのハンターの個人情報も記入されているので、2人のギルドカードにはそれぐらいしか書かれていないのだ。

>シン

>『あ…』

>やはりシンが思ったとおりハイネは年上だった。

>

>ここでハイネの紹介をしておこう。

>本名、ハイネ・ヴェステンフルス。

>北にあるポッケ村とこのティーズ村の間にあるジャンボ村の出身。

>年齢は19。

>背丈はシンより一回り高く、見た目はやんちゃなお兄ちゃんといった感じ。

>オレンジの長髪が特徴。

>

>お互いのギルドカードを確認しあった後、2人は支給される武具を受け取りに受付に向かった。

>

>アウル

>『なぁ、スティング。今年 の新人、例年より多いと 思わね?』

>クエストを申し込みにきた3人組のハンターが、新人ハンターでごった返しになっている受付が開くのを待っていた。

>スティング

>『ああ、そうだな』

>ステラ

>『…多い』

>新人ハンターたちの武具の受け取りは、まだまだ終わりそうになかった。

>ハイネ

>『うわっ、まだ結構並んで んな~』

>そこへシンとハイネが来る。

>2人は列に混ざる。

>アウル

>『おいおい、どれだけいる んだよ。50人越えてんじ ゃねぇの?』

>スティング

>『さぁな』

>さらに列に並ぶシンたちを見て、アウルたちが文句の混じったグチを口走る。

>ハイネ

>『お前は何選んだ?』

>列に並びなら、ハイネが聞いてきた。

>シンは『?』という表情を浮かべる。

>ハイネ

>『武器だよ、武器。シンは 何選んだんだよ?』

>シン

>『あ~、そういうことか。 オレは双剣だよ』

>支給される武具のうち、武器は全11種類ある中から好みのものを選べるのだ。

>だいたいのハンターは、この最初に選んだ武器の種類を一生使うことになる。

>なので、この選択は重要性抜群なのだ。

>シン

>『ハイネは?』

>当然、聞かれたことは聞き返す。

>ハイネ

>『オレのは見てからのお楽 しみだ』

>シン

>『何だよ、それ』

>談笑している2人は、注目の的だった。

>以前にも言ったとおり、新人ハンターはいかに多くの仲間を早いうちに作るのかで、その後の生き残りがかかってくる。

>周りの新人ハンターたちも誰を仲間にしようか、目を光らせている最中だったのだ。

>シン

>『よろしくお願いします』やっとシンの番がまわってきた。

>シンはギルドカードを受付の娘に渡す。

>受付には2人の娘が、せっせと動き回っていた。

>ピンクと青のメイド服を着た受付嬢の、ピンクの方がシンに応対してくれた。

>受付嬢

>『シン・アスカ様ですね。 少々お待ちください』

>受付の娘はシンのギルドカードを受け取り、一覧表と照らし合わせて確認する。受付嬢

>『確認いたしました。ご希 望の武器は双剣と承って いますが』

>シン

>『はい』

>受付の娘は後ろの棚から、シン用の防具と武器を持ってくる。

>受付嬢

>『こちらです。どうぞ』

>防具と武器を受付の机の上にのせ、ギルドカードを返す。

>シン

>『ありがとございます』

>受付嬢

>『お気をつけて』

>笑顔で見送ってくれた。

>シンはギルドカードをポケットにしまい、防具と武器を受け取る。

>ハイネ

>『次はオレだな。その辺で 待っててくれ』

>ハイネも武具を受け取る手続きをとる。

>シンは、クエストの申し込み待ちをしているアウルたちの後ろに背中合わせで座った。

>お互いに知り合いでもないので、意識はしていなかったが。

>シンは受け取った武器を観察する。さながら、おもちゃを買ってもらった子供のように。

>支給されたのは、防具はチェーンシリーズ。武器はボーンシックル。

>撫でてみたり、こづいてみたりと、その武具の感触を味わう。

>ハイネ

>『よぉ』

>ハイネがシンの前に立つ。ハイネもシンと同じく、チェーンシリーズの防具を手にしていた。

>シン

>『それ…』

>シンがハイネの持っている武器を指差す。

>それはバカデカい剣。俗にいう大剣だ。

>ハイネ

>『どうだ?驚いたか?』

>防具一式と大剣を手に、ハイネが笑って言った。

>大剣、新人ハンターにはあまり好まれない武器である。

>一般的には、片手剣もしくは双剣を選ぶのが新人ハンターのセオリーだ。

>また、そこから別の種類の武器に乗り替えることもたやすいし。

>シン

>『おい、大剣って…大丈夫 なのか?』

>もう取り返しはつかないが、一応聞いてみる。

>ハイネ

>『何が?』

>シン

>『大剣って、扱いづらいっ て言うし。初心者のお前 には…』

>自分のことにはやたら強気なくせに、人のことには必要以上に心配する。

>ま、大剣は重量武器の一種なので、扱いが難しいといえばそうなのだが。

>ハイネ

>『大丈夫だろ。かなり重て ぇけど…』

>その『大丈夫』という言葉に、あながち説得力のないような気がするのは、シンだけなのだろうか。

>ハイネが持っている大剣はバスターソード。

>シン

>『とりあえず、荷物持って 部屋に帰ろうぜ』

>今受け取った武具以外にも、授章式の時にもらった認定証などがある。

>それを置きに自室へ戻ろうシンは提案した。

>周りを見ると、すでにクエストに出発した新人ハンターもいるようだが。

>ハイネ

>『そうだな』

>ハイネの荷物は特にヤバい。

>2人は集会所、もといギルド本部を出る。

>ハイネ

>『そういや、シンの部屋っ てどこ?』

>ハイネが、荷物を軽く持つ方法を考え、妙なポーズをとりながら聞いてきた。

>シン

>『F-3』

>シンやハイネのような、他の村から出てきたハンターたちは、この村では寮暮らしとなる。

>ハイネ

>『なんだ、近いじゃん。オ レF-1』

>さっきとは別のポーズだが、これも妙というしかない体勢だ。

>しばらく歩いて、2人は別れた。

>ハイネ

>『20分後に受付前なぁ』わざわざ、2人が離れてから叫ぶ。

>シン

>『おう、わかったぁ』

>これだけ離れていたら、自然に怒鳴り声っぽくなる。そんなこんなで、自室に帰ってきました。

>シン

>『よっこいせ』

>持っていた武具を床に置き、部屋を見回す。

>必要最低限のものしかないが、防具と武器を飾るだけで、一気にハンターの部屋らしくなった。

>シンには、それがとても嬉しかった。

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