機動戦士ガンダム 水星の魔女 ドローン戦争(大嘘)   作:妄想設定家

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※この小説は機動戦士ガンダム水星の魔女においてドローン戦争というものが、どういったものであれば、ヴァナディース事変・戦争シェアリング・クワイエットゼロをデリングが行おうとするかと考えた妄想設定小説です。


始まりの日

あれはクワイエットゼロ始まりの日のこと

ベリネットグループ総裁室でのことだ。

この日私は「クワイエットゼロ」と呼ばれる計画を知らされた。

 

「デリング総裁、本当にこの計画を進められるのですか?」

 

「ラジャン。今の戦争シェアリングでは未来がない。ドローン戦争の再来を防ぐためにやってきたが、アーシアン側に限界が近づいている」

 

確かにその通りだった。

長く続いた戦争はアーシアンの命だけでなく、地球環境そのものを奪っている。

すでに地球環境の荒廃は危機的水準になっており、飲料水の確保のため水の使用量制限も日常化している状態だ。

 

「ですが、この計画に使用されるGUND技術はドローン戦争の再来を防ぐために私達が潰したヴァナディース機関のものです。発案者も今はプロスペラと名乗っていますが、間違いなくヴァナディース機関のエルノラ・サマヤですが?」

 

彼女は確実に私達を恨んでいる。

夫を奪い、結果的に娘の命すら奪った私達を恨まないはずがない。

 

「間違いなく私を恨んでいるだろう。生かす必要性がなくなればその瞬間殺しに来るだろう。だが、それでも奴の計画「クワイエットゼロ」は戦争シェアリングに代わるドローン戦争抑止手段になるだろう。それならばその程度のリスクは許容範囲内だ。」

 

たしかにそれはその通りだった。

ドローン戦争が終わってから今までドローン戦争の再来を防ぐためになんでもやってきた。

ドローン戦争につながる技術の開発を監視し、必要であれば開発者の拉致監禁暗殺もした。

戦争シェアリングがアーシアンとスペーシアンの際限ない対立と憎悪を生み出すとしても積極的に推し進め、スペーシアンの経済構造に不可分なほど定着させたのものそうだ。

 

もう一度ドローン戦争が起きるくらいならそれらのほうが遥かにマシだと思ったからだ。

過去のドローン戦争ですらあの地獄だった。

あの頃より技術が進み、戦争シェアリングにより憎悪が溢れた今の世界でドローン戦争が起きたなら、あの地獄の底すら突き破り、堕ちるところまで堕ちてしまうだろう。

 

「このクワイエットゼロもいつかは破綻する日がくるだろうが、逆に考えれば破綻するその日までは平和が続く。ヴィナディース事変によって今日までの平和が保たれたようにな」

 

人の心などない悪魔のような考えだ。

だが、プロスペラが持ってきたこの計画によって、あの虐殺が正しかったことが逆説的に証明されてしまった。

 

今ではもう数少ないドローン戦争の真実を知る者として、誰よりもドローン戦争を憎み、再発を恐れているのは総裁だ。

 

戦争シェアリングに限界が見えたこの時にこんな計画を持ち込んできたのはプロスペラには総裁が自らが殺されることになったとしてもこの計画を完遂することが分かっていたからなのだろう。

 

「所詮ドローン戦争など偽りの名だ。たかがドローンを使った戦争などを防ぐために、虐殺などしないし戦争シェアリングなど始めはしない。」

 

「ドローン戦争」確かにその名はあの戦争の本質を覆い隠す為に総裁とサリウス・ゼネリと議会連合が考えだした苦肉の策だった。

 

「議会連合はドローン戦争の恐怖を忘れるどころか、21年前の亡霊を利用して、新たなドローン戦争を起こし、この世界の支配者の座に返り咲こうとしている。それを座視している訳にはいかない。」

 

議会連合はすでにオックスアースを匿いGUNDフォーマットを利用した戦力を増強している。

更にはラグランジュ1において超々遠距離から攻撃可能な兵器の建造が開始されたとの情報もある。

すでに次のドローン戦争の準備は始まっている。

 

「この計画が成功すれば戦争が起こることはない。失敗した際の予備計画は必要だろうがな」

 

たった一人の意志が地球圏を支配することを可能とするこの計画に普通であれば反対するべきなのだろう。

だが、私はそうしなかった。

いや、ドローン戦争の真実を知るものとして、反対することなど出来はしなかった。

これが一番のやり方ではないと分かっていても

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