ひろがるスカイ!プリキュア ~天駆ける若き王者~ 作:リュオネイル
ぶっちゃけ書ききれるかどうか不安要素ありまくりだけど精一杯頑張るぞい!
あと、文章がおかしい部分やらキャラがブレまくってるかもしれませんが、ご容赦くださいm(__)m
※しかし、ご指摘くださるのであればしてくださってもかまいません
ここは、雲よりも高い場所に存在する世界『スカイランド』。その中心にある王国、スカイランド王国の近くを一羽の大きな青い鳥が飛んでいた。
「うわぁ~……!」
「ちょいちょいちょ~い! ちゃんと掴まってないと落ちるで、お嬢ちゃん!」
「おぉ! うわぁ! おぉほほぉ~!」
「……怖くないんか?」
その青い鳥の背中には、大荷物を背負った青のサイドテールの少女が立ち上がって周りを見渡し、鳥は注意をするも少女は聞いていないのかあっちこっち見渡していた。
「これしきの事で怖がっていたら、『ヒーロー』は務まりません」
「『ヒーロー』?」
「はい! 私……あっ」
鳥は少女に呆れながらも疑問を呈すると少女は笑顔で答え、目の前に広がる景色に言葉をのんだ。
「あれが……!」
「せや! アレがスカイランドの城や!」
『スカイランド王国』。 スカイランドの首都にあたり、人と人語を理解するバード族が共存しており、この日は王国の姫――プリンセス・エルの誕生祝で盛り上がっていた。 国民のだれもが、その誕生を祝い祝福していた。
「あぁ~い!」
一方、スカイランド城内テラスでは、その国民たちの様子を国王王妃と共に一望していた。 三人の後ろには、プリンセス・エルの誕生祝に送られてきたプレゼントの箱が山のように積まれていた。
「ハッピーバースデー!キラキラ輝く、私の一番星」
「プリンセス・エル。 これからも健やかに。 ……それにしても、あの子はまだなのかしら?」
王妃は国王が抱き上げているエルに微笑むと、この場にいない
「うむ。 どうやらプリンセスに渡すプレゼントを吟味していたらしくてな。 ……まったく、だからプレゼントは手作りではなく買った方がよいとあれ程……」
「仕方ないですわ、貴方。 プリンセスにプレゼントするものは可能な限り自信作を渡したい……それが、あの子のいいところでしょう?」
「……しかし、あの子の作るものはいささか問題な物ばかりだからなぁ……」
当時のことを思い返しているのか、国王は遠い目をしてぼやいていた。 そんな国王を王妃は少し困ったように微笑んだ。
「二ヒヒ……! ヌゥフフフ……!」
「っ! 誰だっ!?」
その時、国王たちの後ろ――プレゼントの中にあったブタの風船人形から声が聞こえ、国王たちは驚いて振り返る。 すると風船人形が立ち上がり、膨らんで弾け飛ぶと綿と共に世紀末スタイルの格好をしたブタの怪人が現れた。
「オレ様の名は『カバトン』! ハッピーバースデー……プリンセス・エル」
そう言いながらブタの怪人――カバトンは爆弾を取り出し、それを見た王妃の表情は驚愕に染まり、国王はプリンセス・エルをかばうようにカバトンに背を向ける。
その瞬間爆弾は爆発し、紫の煙幕が四人の周囲を覆う。 その様子は城下の方でも見え、国民たちは何事かとどよめく。
「…………」
その様子を城の上空で旋回していた
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ここで、カバトンが現れる少し前まで遡る。 スカイランド城の一室に一人の少年が何か作業をしていた。
「えっと……ここでこうして……あとはここをこうすれば……よっしゃあ! 完成だぁ!」
作業を終えた少年は座ったまま伸びをして強張った体を解していく。 そう、彼こそが先ほどまで王妃が言っていた『あの子』だったのだ。
「さぁて、じゃあ後はコレをプレゼントするだけだな! ククッ、エルはどんな顔するかなぁ……楽しみだなぁ!」
少年が自身が作った
「それじゃ、さっそくコレを包んで……なんだ?」
少年が贈り物を包装しようと動いたその時、何かが爆発するような音が聞こえてきて動きを止めた。
「爆発……? おかしいな。最近は爆発するような物とかは作ってないし、前に作ったものでも完璧に処理したはずだし……」
「殿下」
少年が顎に手を添えて何か物騒なことを呟きながら思案していると、
「おぉ、お前か。 ちょうどいい、今エルのプレゼントが出来てな! 今から包むから少し待っててくれ。 それと何か爆発したような音がしたが、この城に爆発物は残ってないよな? 俺ちゃんと片づけたよな?」
「その爆発音の正体について報告が。 ……それと、その卓上のモノが……?」
鳥は部屋にある机の上に鎮座している物体を半目で見ながら少年に問う。 少年は太陽のような笑みを浮かべながら答えた。
「あぁ! 去年はソラグマのぬいぐるみにしたが首がもげただろ? だから今回は組み立て式で作ったんだ!」
少年の答えに鳥はもう一度机の上の物体を見やる。 その物体は少年が言ったように組み立て式の模型だった。 ……大型の鳥の模型の。
「…………」
「どうだ!? 我ながら結構な自信作だと思うんだg」
「殿下、城下でお人形でも買ってきては」
「なぜだっ!? お前の羽の部分の細部にまでこだわった、自慢の一品だぞ!?」
「だからだわ、この馬鹿! 殿下、これが他のモノだったら少しは意見を言うかもしれんが妥協はしただろう。 しかし、なぜモデルが私なんだ!? おかしいだろうが!」
少年の文句に鳥は額に青筋を少し浮かべながら反論する。 口調が少し荒くなっているのは気のせいではないだろう。
「いいじゃないか! お前が執務中にエルが遊びに来た時、いっつもお前の背中によじ登ってるくらい懐いてるんだからさ! 正直うらやましいぞ替われこの野郎!」
「んな理由で選んだのかアンタ! ってかそれただの私怨じゃねぇか! ふざけんな!」
「うるせぇこの野郎! 背中だけ焼き鳥!」
「んだとこのトラブル発明カー! ってか、爆発音の正体の報告を聞かねぇか!」
「……それもそうか。 まぁプレゼントは後回しにして、今はその報告を聞こうか」
鳥の言葉に頭を切り替えたのか急に冷静になる少年。 鳥は少年の相変わらずの切り替えの早さに呆れながらも感心し、報告する
「……あの爆発の正体は、国王たちの下に突如現れたブタの怪人が持っていた爆弾が爆発したものだ」
「なんだとっ!? それで、
「どうやらその爆弾はただの煙幕のようだ。 幸い、死傷者は出ていない」
「……そうか、ならいいんだ。 では、急ぎ父上たちのところに行こう」
少年はそう言って窓際に立つ。 鳥は机の上に残されている模型が置いてあったままに気付いた。
「おい、プレゼントはいいのか?」
「今はプレゼントよりも父上達の安全が最優先だ。 その怪人が何の目的で現れたのか分からんしな」
(……本当に、こういうところがあるからなぁ……)
「なんだ? 言いたいことがあるならハッキリ言えばいいだろう」
「いや、なんでもない。 さぁ。行くぞ」
「あぁ、頼む」
少年が背中に乗ったのを確認すると翼を大きく広げ、止まり木から飛び上がった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
鳥は少年の部屋からまっすぐ国王たちのいるところに向かって行き、近くまで行って少年が声を掛ける。
「父上~! 母上~! ご無事ですか~!」
少年の声に反応した二人は悲壮に満ちた顔から一変して希望を見つけた表情になり、少年を見上げる。
「おぉ、『エア』! 良いところに来た!」
「あぁ『エア』、大変なの! プリンセスが……プリンセスが……!」
二人のただならぬ様子に嫌な予感を感じる少年ことエア。 ふとエアはこの場にいるはずの
「……父上、母上……エルは?」
「あぁ……! プリンセスは……!」
「うぅ……! どこにもいないのよぉ……!」
「『ルナ』ァ!」
「城下町の方で何やら騒ぎが起きている。 おそらくその中心だろう」
「今すぐ向かえ!!」
「言われずとも!」
言うや否や大型の鳥ことルナは急いで飛び立ち城下町へと向かった。
城下町に向かう途中、下の方ではダチョウ騎士団が混乱状態に陥っており、城下町の方でもあちこちで悲鳴が上がっていた。
「随分と暴れているようだな……しかし、なぜプリンセスを? 王国が狙いなら、国王や殿下を狙うべきでは……」
「そんなことはどうでもいい……! 重要なのは、そのブタの怪人がエルを連れ去った張本人だということだ!」
「それはそうだが……ん? あれは?」
ルナは進行方向前方に屋根伝いに飛び移っている人影を見つける。 見たところその人影は自分たちと一緒の方角へと向かっていた。
「どうした、ルナ?」
「前方に人影を見つけた。 進路は私たちと同じようだ」
「何ぃ……!? てことは、そいつもエルを狙ってか!?」
「いや、私が上空で見たときはブタの怪人だけだった。 だから……」
「分からんだろ! そのブタの怪人の仲間の可能性もある! 人影が陽動役でブタが本命なら説明がつく!」
「確かにそうかもしれんが……とりあえず、私たちは先回りをするとしよう」
ルナはそう話を切り上げて速度を上げた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
城下町を出る門から少し離れた街道で、俺は腕を組んで仁王立ちしていた。 俺の大事な家族を攫ったブタの怪人を捕まえるためだ。 ちなみにルナは俺をこの場に置いた後、城の兵たちを纏めてもらいに行った。
ルナが飛び去って少しすると、青髪で軽装の少女がこちらにやってきた。
「あ! そこの人ー! 何をしているんですかー!」
「……なんだ、お前は?」
俺は少女に冷たくあしらうそうに言った。 我ながら失礼だとは思ったが、大事な家族を誘拐されているんだから冷静じゃなかった。
「私ですか? 私はソラ、ソラ=ハレワタールです! それで、貴方は?」
「……エア」
「エアさんですか。 それで、エアさんはこんなところで何を?」
「……そういうお前こそ、なぜここにいる」
「実は、スカイランド王国に向かう途中で事件が発生したみたいで……もうすぐ犯人がこちらに来ると思うので先回りを!」
「そうか。 ……俺もな、大事な家族が連れ去らわれれてここで待ち構えてるんだよ」
「え? ……もしかしてその家族って……」
「話は後にしてもらえるか。 ……そろそろ来たようだからな」
「っ!」
俺の言葉に少女は俺の視線の先を見ると向こうの方から土煙が上がっていて、何かがこちらに向かって走ってくるのが見えた。 青のモヒカンにタンクトップ、腕や肩には棘の装飾が施されたブタのような怪人――間違いない、ルナの目撃証言と一致する。 そのブタが小脇に抱えている球体状の中身を目を凝らしてみると、中にはエルが入っていた。
「野郎……!」
俺は拳をぺキぺキと鳴らしているとソラはクラウチングスタートの構えを取っていた。そして少女はブタに向かって走り出し、ぶつかる瞬間、ブタの身長よりも高く飛んでその頭に手をつき、その勢いで今度はブタの後頭部を足蹴にして飛び越した。
「ぐぉぉおほおぼぼぼ!!?」
蹴られたブタは情けない悲鳴と共に転んでいき俺の手前で止まった。一連の流れを見た俺は呆気にとられたが、ブタの手から飛んで行った球体がソラの下に行き、割れたと同時に我に返り、ブタを踏み越えてエルの下へ向かう。
「ブゲェッ!?」
「エルっ! エル! 無事か!? 怪我はしてないか! 酷いことされなかったか?!」
「やはり、エアさんのご家族でしたか。 エルちゃんというんですか、良い名前ですね!」
「あぁ、俺の大事な家族だ。 ……その、ありがとう。 そして、すまなかった」
「? どうして謝るんですか?」
俺の謝罪に疑問があったのか首をかしげるソラ。
「ほら……さっき、自己紹介とかの時に、だな……素っ気なかったというか、冷たかったというか……失礼な態度だったし」
「でも、それはエルちゃんが……家族が誘拐されたからなんですよね? だったら、冷静であるはずがないですよ。 気にしないでください」
「……本当にすまない」
そんなやり取りを他所にブタの怪人が後頭部をさすりながら立ち上がり、俺たちを睨みつけてきた。
「痛ててて……お前ら! 誰なのねん!」
「……生憎、人の家族を誘拐するような輩に名乗るほど、俺の名前は安くはn」
「私はソラ! ソラ=ハレワタールです!」
「いや名乗るんかい!? 素直か!」
「ほら、エアさんも! 名前を聞かれたんだから答えないと!」
「え、えぇ~……さっき名乗るほど安くはないって言いかけたのに……まぁいいや」
ソラの天然のような性格に呆れながら俺は咳払いをして名乗りを上げる。
「遠からん者は音に聞け! 近くば寄って目にも見よ! 我こそは、スカイランド王国国王が長男、エアである! 我が愛しき妹、プリンセス・エルを拐したその罪、それ相応の罰を下してくれる!」
俺は声高らかに名乗りを上げる。 そう、俺はスカイランド王国の王子であり、エルの実の兄なのだ。
「えぇ!? エアさん、スカイランドの王子様だったんですか!?」
「えるぅ~♪」
俺の名乗りに驚くソラ。 そしてそのソラの腕の中で嬉しそうに笑うエル。 あぁ、その笑顔だけで俺、ご飯十杯はイケそう。
「フン! 王子だか何だか知らねぇが、エア! そしてソラ!お前たちの名前は覚えたのねん! なぜならお前たちの墓石に刻む必要があるからなのねん!」
そう言って俺たちにケツを向けるブタ。 ……なんでもいいが。
「ほざけ。 言っただろう……相応の罰を下してくれると!」
俺は言いながら左腕に装着している拳大くらいの鏡が付いたリストバンド――ミラーパッドバンドに手を突っ込む。 が、先に構えたブタの方が行動が早かった。
「ウェルカムトゥ……屁ヴン!」
ブタのケツから黄色のガスが一直線に俺とソラの頭を浴びる。 そして、あまりの臭さに俺たちは悶絶した。
「臭っさぁ~~~っ! 何食べたらこんなに臭いんですか!?」
「ぐ、ぐぁぁ……こ、この臭さ……まるで床にこぼしたソラウシから採れる乳を雑巾で拭いて丸二週間は放置された匂いだぞ……!」
俺たちが悶絶しているとき、ソラは自身の腕にエルがいなくなっていることに気付き、後ろの方を見るとエルの口を塞いで抱えているブタが紫の穴のようなものの前に立っていた。
「いずれ必ず、お返しに来るのねん! 今日の所は、さよオナラ♪」
そう言ってブタはエルと共に穴の中に消えていく。
「野郎……つまらねぇ洒落なんぞ言いやがって……絶対ぇ逃がさねぇぞぉ!」
俺は逃がさない一心で走り出し、そのままの勢いで穴の中に入っていった。
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穴の中に入って異空間を少し進むと、前方にエルの泣いている声が聞こえてきた。
「あぁぁぁ~! あぁぁぅぁぁ~!」
「うるっさいのねん! いい子にしないと、またシャボン玉の中に……!」
「おいこのブタ野郎! 待ちやがれぇ!」
「待ちなさい!」
「何ッ!?」
ブタは俺たちが追ってくるとは思わなかったのか、驚いた様子で振り返ってきた。
「ヒーローは、泣いている子供を絶対に見捨てない!」
「返してもらうぞ、俺の家族を!」
「はぁ~! わぁ~!」
「ま、まさかここまで追ってくるとは……! さては、お前たちもこの子の『力』が欲しいのねん……!」
『力』……? 何わけのわからんことを……兎に角、アイツは絶対ボッコボコにしてエルを取り戻す!
「力……? あっ!? 前、危ないです!」
「ぁ? 前……? ぶっ!?」
ソラに注意を促されたブタが前を向くと既に隕石のような岩がブタの眼前にあり、そのまま激突した。 その際にエルを手放してそのまま回転しながら進んでいった。 対して俺はその岩を避け、ソラはさっきブタにやったように両手をついて岩を避けた。 ブタはそのまま流れるように異空間にできた穴に入っていった。
「えるるぅ~!」
「手を!」
「エル!」
ブタの手から離れ、宙返りを繰り返していたエルだが、ソラは泳ぐように異空間を進み、エルを見事にキャッチした。
「もう大丈夫ですよ。 パパとママの所に……お家へ帰ろう」
ソラは優しくエルの頭を撫でながら穏やかに言う。 その様子は様になっており、手慣れているように見えた。
「……随分と、手慣れているな」
「あ、す、すみません! 王女様に対してこんな……」
「いや、構わねぇよ。 今は公式の場じゃねぇしな。 ……赤ん坊、あやすのが上手いな」
「私、年の離れた弟がいるので、慣れてるんです!」
「そうなのか、それは心強いな。 何分、俺にとって初めての妹だし、どうすればいいのか分からなかったからな。 ……悪いが、少しの間世話を頼めるか? 家に帰るまでの間でいいんだが」
「はい、任せてください! ……あっ、出口でしょうか」
ソラの視線の先を見ると、そこにはブタとは違う異空間の穴が開いており、そこからまばゆい光が放たれていた。
「そうだろうな。 ……願わくば、スカイランドのどこかであればいいんだが」
俺はそう心に祈りながら異空間の穴を通り抜けていった。 そして、穴を通り抜けたその先は……。
「……なぁ、ソラ」
「……なんでしょう」
「……なぜ、俺たちの足元には地面がないんだ?」
「……それは多分、ここが空の上だからじゃないですか」
「……そっかぁ」
……………………………………………………………………………。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
異空間を抜けたその先は、まさかの空中に放り出しでした☆
これ俺死んだわ。
はい、というわけで原作第1話の……A?B?パートでした!
これからオリジナル展開とかで多少長くなったりしますが、基本的には原作アニメの前半後半に分けて書いていこうと思います!
ではでは、今回はここまで! また次回~!