「ここがIS学園か・・すごいデカさだなさすが国が作った学園だな。」
俺の名前は早田進一郎。訳あってこの女性だらけの学園IS学園に入学することになったこの世界に2人しか居ないISを動かせる男だ。というのも俺の兄弟が間違えてこの学園の入学試験を受けてしまい、その際にISを起動できてしまったことで、兄弟である俺も検査を受け起動に成功できてしまいそろってこの学園に入学するという事態になってしまったわけだ。
「確か姉さんが言うには俺と一夏は1年1組らしいから教室に向かうか」
先程入学式を終え今は教室に向かおうとしているところで、俺の弟のほうは少し遅れているのかまだ教室にはいないようだ。
「俺と一夏以外はみんな席についてるな、どうやって入ろうか。」
そう今から俺は女性だらけの教室に入ろうとしている。つまり自分以外の30人以上の好奇の目に晒されるわけだ。そんなことを考えてしまい教室の前で少し考え込む。
「とにかく中に入らないと何も始まらない、よし。」
覚悟を決め俺は教室の扉を少しづつ開け中に入ることにした。
「お、お邪魔しまーす。」
その瞬間教室内にいた全員の目がこっちに向いた。
(すげぇ教室にいる女子たちの目が一斉にこっち向いたよ。まあそうだよな、今まで一度もいなかった男性の操縦者だもんな、そりゃ気になりもするか。とにかく黒板を確認して早く席に着こう。)
場所は凡そ教室の真ん中辺りで前後左右全てから視線を感じ少し肩身の狭い思いをしながらももう1人の男性の到着を今かと今かと待っていた。
(一夏なにしてるんだ、早く来ないと先生来ちまうぞ。)
そう考えて肩をすくめているとお待ちかねの人が来た。どうも俺と同じで教室はいるのを躊躇しているようだ。だが俺の姿を見た途端一気にリラックスしたような顔になって扉を開け教室に入ってきた。
「失礼しまーす。」
教室に入ってきたこの男が先ほどから名前を出したりしている俺の弟、早田一夏だ。弟とは言ったが俺と同い年で、俺の父親が俺が幼いうちに親戚から引き取って来た3兄弟の内の1人だ。なので本来は俺とは親戚という間柄だ。
一夏は入って来た時こそリラックスしていたが、俺と同じく30の視線に気づき、すぐさま黒板を確認し自分の席について俺と同じように肩身を狭そうにしていた。
「はい、ホームルームを始めますよ皆さん。」
その声とともに眼鏡をかけた緑の髪の小柄な女性が入ってきた。
真耶「初めまして。このクラスの副担任になりました。山田真耶と言います。皆さん1年間よろしくお願いしますね。」
『よろしくお願いします。山田先生』
教室内全員で返事を返した。ただ自分と一夏は声が他より大きいのか結構響いてしまい2人そろって赤面した。
真耶「うぅ、皆さんありがとうございます。誰も返事してくれなかったらどうしようかと思いましたよ。」
山田先生はそう返してきた。その小動物のような仕草が受けたのか教室内は少し和やかなムードになった。
真耶「とりあえずクラスの皆さんが打ち解けるように自己紹介してみましょうか。では最初の人お願いしますね。」
山田先生がそう言って、生徒に自己紹介を促し次々と自己紹介が済み、しばらくして一夏の番になった。しかし一夏は緊張していたのか、中々立ち上がらず山田先生に何度か声をかけられてようやく立ち上がった。
一夏「早田一夏です!…以上です!」
昭和みたいな勢いでクラスの全員がずっこけた。いくら緊張していたとはいえ長いこと考えて出たのがそれとは・・アイツよりはマシな自己紹介をしなきゃなと思っていると一夏の後ろにだれか立っているのが見えた次の瞬間一夏の頭にスパンっといい音で出席簿が振り下ろされた。
千冬「貴様はまともな自己紹介一つできんのかバカ者が。」
と今一夏に説教しているのが俺と一夏の姉、早田千冬だ。モンド・グロッソというISの世界大会で優勝したこともあり、おそらくこの学園にいる生徒たちの大半が憧れるすごい人だ。
一夏「どうして千冬姉がここに!?」
千冬「ここでは早田先生と呼べ。」
ともう一度出席簿を振り押したあと、千冬姉さんは教壇に立ち俺たちに対して宣言をした。
千冬「諸君、私がこのクラスの担任を受け持つことになった早田千冬だ。諸君をこの一年間で使い物にすることが私の役目だ。口答えをしようと、反抗をしても構わん。ただし私の指示には従え以上だ。」
と中々強烈な挨拶をかました思った直後。
『きゃああああああ!!千冬様よ――!!』
と教室内の女子たちが大きく沸いた。
「私千冬様にお会いするために地方から来たんです!」
「お母さん産んでくれてありがとう!」
「本物にお会いできるなんてここで私死んでもいいわ!」
と様々な声が教室内の方々で聞こえ始めると千冬姉さんは眉間を抑えてこれから先を考えて頭が痛そうだった。
一夏は目を開け閉めして驚いていたし、俺は苦笑いを浮かべて状況が落ち着くの待っていた。
千冬「静かにせんか貴様ら、まだ自己紹介の途中だろうが。早く済ませてしまえ、授業が始められんだろうが。」
千冬姉さんがそう告げると教室内は静かになりそれを確認した山田先生が一夏の次の生徒へ自己紹介をするよう促した。
しばらくした後俺の番が回ってきた。
(とりあえず家族構成と趣味を言っておけばいいかな、そのことで色々クラスメイトたちと話ができるかもしれないしな。)
と自己紹介の内容を考えながら立ち上がった。
「早田進一郎です。趣味は料理と読書で得意料理はビーフシチューです。
今の防衛大臣の早田進の息子で、苗字でも分かると思いますが早田千冬先生と早田一夏君の兄弟です。仲良くしてくださいよろしくお願いします。」
そう自己紹介するととりあえず着席し、次の生徒に番を回した。
千冬「これで全員だな。ではSHR後から授業を始める。各自授業の準備をしておくように。」
しばらくして全員の自己紹介が終わった後千冬姉さんはそうクラスに告げて教室を一旦後にした。
一夏「進一郎、お前とクラスが一緒でマジでよかったぜ。俺一人だけだったら緊張でどうにかなってたかも。」
千冬姉さんが教室を出た後一夏が俺の席にきてそう言った。
「まあ俺もよかったと思うよ、お前ひとりだけだと何やらかすかわからなかったからな。」
しばらく一夏と談笑をしていると、こちらに長い黒髪の緑のリボンを付けた女子生徒が近づいてきた。
彼女の名前は篠ノ之箒。俺にとっては「2番目」、一夏にとっては「最初」の幼馴染だ。幼い時も勝気な性格だったが今も変わっていなさそうだ。
一夏は教室に入ってから気づいていたようだが、俺は自己紹介の時に思い出していたので少し申し訳ない気分だ。
箒「2人とも話がある廊下でいいか?」
箒にそう言われ3人で廊下に出たが、結局後ろには女子生徒が居てあまり教室内とは変わりはなかった。
一夏「箒、久しぶりだな。大体6年ぶりぐらいか結構変わったけどすぐわかったぜ。」
箒「わ、私だってすぐに一夏だとわかったぞ。」
「久しぶりだな箒、正直言うが変わりすぎてて自己紹介の時まで分からなかったほんとにごめん。」
箒「ほう、進一郎私は教室にお前が入ってきてからすぐわかったがお前は違ったとはな。」
箒は冗談そうにそういいながら笑っていたが、一応もう一度謝罪をし、しばらくは3人で談笑していたが千冬姉さん、もとい早田先生が戻ってきたので教室に戻り授業を受けた。
一般的な教育はもちろんだがそこはIS学園、ISに関する授業も午前中からあった。一応入学前に配布されていた参考書を入学前に俺と一夏の2人で履修をしていた為
何とか食らいつけていたが、それでも千冬姉さんには知識不足を指摘されたので一週間以内にすべての内容を再度勉強しろと言われてしまった、やっぱ鬼だわこの人。
4限終了後一夏が俺と箒の3人で食事をしようと誘ってきたが箒に頼まれ(頼まれた際に箒は幼いころから一夏に恋心を持っていたとも聞いた。)
一夏と2人きりで話す時間が欲しいと言われていたので、近くにいた布仏さんと鷹月さんを誘い3人で食事してくると言い食堂に向かった。
鷹月「早田君、一緒に食事に誘ってくれたのは嬉しかったけど織斑君の誘いを断っても良かったの?」
「あの2人の幸せを少しは考えての行動だよ、それに箒たっての頼みだし無下にはできないしね。それよりも2人とも俺と一緒でほんとによかったのか?俺が誘わなければ二人で食べるつもりだったんじゃ‥」
本音「心配しなくても大丈夫だよ~しーくん。私たちもしーくんと話してみたいと思ってたしね~。」
鷹月「うん。朝の時は篠ノ之さんと織斑君と話していたし、本音さんと話しあって決めたからね大丈夫だよ。」
「そっか、ならよかった聞きたいことがあったら何でも聞いてくれよ、答えられる範囲で答えるからさ。」
本音「じゃあさじゃあさ、しーくん彼女いる~?」
「彼女はいないけどそれに近い存在はいるというか、なんというか。」
その言葉を聞いた途端俺の周りと一夏と箒の周りにいたこっちに来た女子生徒たちと布仏さんと鷹月さんの質問に答え、昼食を終えた。
布仏さん達との食事後5限目を受け6限目はHRだった。
千冬「さて、1日目だがこの場でクラス代表を決める。まずは2週間後のクラス対抗に出場、その後は文字どうりクラスの代表として行事等で中心になって動いてもらうことになる。
自薦他薦は問わん、誰かいないか。」
千冬姉さんは開口一番このように言った。クラス代表とは要するに学級委員長のようなものという認識でいいのだろうか。そんなことを考えていると
「はいはいっ!私は織斑君を推薦します!」
「私も推薦します!」
というような一夏を推薦する声が数人のクラスメイトから聞こえた。
千冬「早田一夏…それ以外はいないか。」
鷹月「はいっ、私は進一郎君を推薦します!」
布仏「はーい、私も推薦しまーす~。」
一夏を推薦する声に続き俺を推薦する声も布仏さんと鷹月さんを中心に聞こえ始めた。
千冬「早田進一郎…他は。」
千冬姉さんが黒板に俺たちの名前を書きだしていると一夏が抗議の声を上げた。
一夏「ちょ、ちょっと待ってくれよ俺はそんなことできないぞ、ISにもほとんど触ってない素人同然だし‥」
千冬「他薦された以上は拒否権などない、覚悟を決めるんだな。」
一夏「そんな…」
一夏の気持ちも最もだ。推測ではあるが一夏や俺を推薦したクラスメイトの中には珍しいからという理由で推薦した女子もいるだろう事実そのような声も聞こえていた、
が理由はどうあれ自分たちをクラスの代表として推薦してくれているのでその気持ちに、少なくとも俺を一番に推薦してくれた布仏さんと鷹月さんの気持ちには答えるべきだと俺は思ったのでやるつもりでいた。
そう思っていると今度は後ろからまた抗議の声が上がった。声を上げた生徒は金髪の縦ロールの髪形をした子だった。確か名前はセシリア・オルコット。英国の代表候補生だったはずだ。
セシリア「ちょっとお待ちください早田先生、その様な推薦は到底認められませんわ!実力からすればわたくしがクラス代表となるのが必然、
そもそも男子がクラス代表という部分にも納得いきませんもの。わたくしはIS技術の修練のためにこの島国の学園に来ているのであって、わざわざ珍しい極東の猿達を見に来たわけではないですの。」
一夏「なっ、猿達って何もそこまで言う必要ないだろ、それにイギリスもそこまで良い国とも言えないだろ料理がまずいってことで有名だし。」
セシリア「あなた、わたくしの祖国を貶しましたわね!いいでしょう、ご納得いただけないようでしたら決闘で決めましょう。まあ、ご自分もおっしゃた通りISにもまともに乗ったこともない素人2人、ましてや実技試験の際に教官を倒したわたくしとは天と地ほどの差があるでしょうけど。」
一夏「教官なら俺たちも倒してるぞ、俺の場合は倒したかどうか微妙だが少なくとも進一郎はちゃんと動きを見切って倒してたぞ。」
セシリア「は‥?あなたたちも教官を倒したというですの!?わたくしだけと聞いていましたが!?」
「多分女子の試験の中ではという意味じゃないのかオルコットさん、それはともかく早田先生、推薦者が複数名いる場合はどうするんですか。自分としてはオルコットさんの言うように決闘でもいいですけど‥」
千冬「もう推薦者はいないようだなよし、ならばオルコットの進言通り決闘でクラス代表を決めよう。勝負は1週間後の月曜、第3アリーナで執り行う。一夏、オルコット、進一郎の3名は十分準備しておくように。」
セシリア「2人とも覚悟しておくといいですわ。わたくしの前に2人とも跪かして差し上げますわ!」
一夏「そっちこそ後で吠え面かくなよ、必ずお前に俺たち2人とも勝って見せるからな。だよな進一郎!」
「あーオルコットさん、とりあえず一夏がさっき言ってた発言を謝っておくよ、ごめん。君の祖国を貶してしまって。君とそういう恨みなしに試合したいから先に謝っておいた、だけど試合で俺が勝ったら頼みたいことがある。いいか?」
セシリア「なんですの、その頼みというのは?まあいいでしょう万に一つもないでしょうけど貴方が勝てばその頼みというのを聞きましょう。それと先ほどの謝罪はわたくしが勝った後に飽きるほど頂くつもりなのでお気遣いなく。」
という風に話し合いでクラス代表を俺たち3名の決闘で決めることになった。因みにオルコットさんに言った頼みというのは一夏とクラスのみんなに対する謝罪と俺と一夏の技術を鍛えてほしいというものだ。恐らくだが俺たちの技術力を今後鍛えるためのいい先生を代表候補生であるオルコットさんが担ってくれると思ったからだ。頼みを聞いてもらうためにも絶対に勝たなければという強い思いを持ちIS技術を磨くとしよう。
HR後俺と一夏は生徒寮に向かっていた。このIS学園は一部の場合を除き基本的に寮制になっている、俺たち2人はこの学園でもほかにいない男子のため必然的に同室になると思ったからだ。ところが道中千冬姉さんとぐうぜんあった際耳を疑う事実を聞いた。
千冬「おい待て進一郎、お前どこへ行く気だ。」
「へ?生徒寮ですけど…」
千冬「お前何も聞いていないのか、生徒寮には現在お前たち2人用の空きが作れずにいてな、一夏、お前の部屋は一応女子との相部屋で用意できたがな、進一郎の部屋だけはどうやっても空きを作ることができず急遽お前用の部屋を用意することになった。その間、お前は教師寮で暮らすことになっている。」
「は?…はあああああああ!?なんで俺なんですか!其れに教師寮で暮らすっていったい誰の部屋で…」
千冬「決まっているだろう、私とだ。当然だろう、親族でなければ認められるわけがないだろう。よかったな?大好きな姉さんと一緒で。」
ということで学園生活の寮はしばらく姉と過ごすようだ。なお俺が姉さんに連れられ教師寮に行く際一夏が恨めしそうな眼をしながらこちらを見ていた。このシスコンが。
教師寮の姉さんの部屋につくと俺を部屋に入れ中を少し案内すると姉さんはすぐに出ていこうとした。どうやらまだ仕事が残っていたらしい。そこで姉さんが出ていく前に少し頼みごとをした。
「早田先生、すこし外に出て空気を吸ってきてもいいですか?なんだか息苦しくて…」
千冬「今は畏らんでもいい、外出か…わかった、ただし門限の30分前には部屋には戻っていろ、私もそれくらいにはいるだろう。もし私が戻ってきてまだいなかった場合、明日は罰の掃除、そして今日私のマッサージをしてもらおうか。いいな?」
とりあえず外出の許可が出たので教師寮の門から外に出た、そして足に力を籠めそれを開放し教師寮の屋上に飛び乗り周りの景色を見まわした。
「ふう‥すごくいい眺めだなここ。」
俺はある力を持っている。その力とは今のように建造物の上に軽々と上ったり、入学試験の際に素人の俺が試験官の動きを見切り倒したりと、状人の能力を大きく超える脚力や動体視力などの能力のことだ。この力に気づいたのは中学2年のころだがそれより前から持っていたのかもしれない、とにかく気づけば持っていたというのが正しいと思う。もちろんこの力のことは姉さんや一夏、父さんにも伝えていない。
「いったい何だ、この力は。今は抑えられているけど、いずれ俺でも抑えきれないほどのものになるかもしれない。もし、この力で俺の家族や友人、今日あったクラスメイト達を傷つけてしまうことになるかもしれない。どうすればいいんだろうな、俺は。」
そう言いながら俺は空を仰いだ、美しい星空だった。
???「……あれがそうか。早田進の息子、早田進一郎。見つけたぞ。」
今回よりこのULTRAMAN × ストラトスを執筆させていただきます、ディンジラと申します。
まずお読みいただきありがとうございます、取りあえず最初はこの物語のプロローグを書こうと思いこの話を書きました。なので本格的に話やバトルが始まるのは次回からになります。読みにくい点や誤字脱字がある場合は申し訳ありません。今後も精進していきますので、しばらくのお付き合いのほどよろしくお願いします。
7/25 追記
小説本文の一夏や千冬の苗字を織斑から早田に変更させて頂きました。それに伴い一部を編集させて頂きました。理由としては、私が今後予定している展開的にそのままだと中々進みにくいと思い変更した次第です。読者の皆様には混乱を招いてしまうかも知れませんがよろしくお願いします。