ブリタニアによる日本侵攻から六年たったある日。
ここはオオサカ租界近くのゲットー。
ここでは現在‥‥ブリタニアのKMF部隊と機種不明な機体が交戦していた。
『くそ!なんなんだあの機体は!!』
『馬鹿な!?イレブンがあのような機体を作れるわけが…!?』
「くたばれ!」
その機体の右肩には日の丸が描かれ今まさに日本刀を模したであろう刀でKMFをぶった切っていた。
その機体の名は『撃震』
ある世界では初めて対BETA用に開発された戦術機の『F-4ファントム』の日本製として製造されていた機体であるがこの世界で初めて作ったのはある少女であった。
ビー!ビー!ビー!
「くっ!流石に単機で一個中隊を撃滅するのは無理があったか!」
その少女の名は篁 唯依。
転生者であり、ブリタニアの日本支配に抵抗するレジスタンスの一人でもある。
数時間後
オオサカゲットー地下鉄点検資材集積区画
「ふぅ…。初実戦であったとはいえ燃料が切れるまで戦闘を継続してしまうとはな‥」
篁は撃震を見上げつつ反省していた。
「しかしもう十年以上か…転生してから」
篁が転生者としての記憶を取り戻したのは三歳のころであり、前世が大学生であったことから同年代と比べて頭脳明晰であったせいか『神童』とまで言われてしまった過去があったのだ。
「しかしあの転生神め…いくら特典で性格を違和感のない物にすることや戦術機関連の技術をすべて与えてくれたにせよいい加減すぎるな…。なんだ私が死んだ理由があの神のコーヒーが私の書類にかかって他のと一緒に捨ててしまったせいとは‥‥」
まぁこんな理由で転生してしまったので篁は神に再びあったら荷電粒子砲を作って叩きこむと息巻いているのだがそれは置いといて‥‥
「…しかしまた助けられなかったか」
篁は元々まだ、撃震を表に出すつもりはなかった。
しかしこの日ブリタニア軍によるオオサカゲットーにおける虐殺作戦の情報を裏ルートで入手した彼女は日本人を助ける為に撃震を始動。
ブリタニア軍のナイトメアフレーム十三機以上を撃破せしめたのだ。
とはいえ元々起動予定ではなかったので弾薬・燃料にも限りがありしばらくは身をひそめる必要に迫られていた。
そして一週間後
篁はゲットーを歩いていた。
「おっとと…。まさかこんなにもらうとは(-_-;)」
この日彼女は大量のたこ焼きやお好み焼きをもって歩いていた。
一週間前のブリタニア軍を撃退したのは篁であるのはオオサカゲットーでは公然の秘密でありブリタニア軍に密告するどころか犠牲者を減らしてくれた彼女はゲットーの住民たちからは英雄扱いで恩を返そうとした市民が食材を買いに行った篁にたくさん食材を譲って来たのだ。
「まぁ残りそうな分は孤児の皆に譲るとして…。そこにいるのは誰か!?」
篁はゲットーの飲食街からずっとつけてきている気配に気づいていたのだ。
「おっとと流石ですな。篁 唯依殿は」
そこにいたのは帽子をかぶってさらに地味なスーツを着ている胡散臭い雰囲気をまとっている男性であった。
「貴様は?」
「おっと失敬。私は鎧衣 左近と言いましてね、篁さんあなたをお連れしないといけないですよ」
「なに?何処にだ?」
「キョウトですな」
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