貴方の転生による能力は"オス堕ち"させる能力です。 作:ヘタレ蛇
「はぁ?ふざけんな!」
俺は激怒した。死んで早々、女神様より転生の告知をされてテンションが爆上がりだった。何でも転生の次いでに能力を与えられるっていう。子供心が弾んだよ、25歳で死んだけど。だけど俺を殺してくれた坂道から転がってきて額にクリティカルヒットした首だけのお地蔵様有難う!
って思った瞬間に落とされたわ!
「つかオス堕ちって何!?生前あった物よりもマニアック過ぎるわ!」
メス堕ちってのは馴染み深いし知ってるけどオス堕ちとはどんな?っていうかまさか俺は女の子に転生するのか!?
「いえ、男のままです。」
チェンジお願いします!!俺と違う候補者を!もしくは能力の変更をお願いしたいです!!
「叶いません。新しい人生の行路をお祈りします。」
「じゃあなくて良いです!いいですから!!」
「クーリングオフは適用外です。神である私が法です。」
くそっ!目を閉じて一向にこっちを見ない女神が澄まし顔でくそったれな台詞を吐きやがった!
「では来世を楽しんで下さいね。」
「できるか!?待て、待ってくれ!!」
俺の視界はホワイトアウトした。クソッタレ!!
「ていや!ていや!」
そして俺が8歳になった。俺ことクリス、性別は男。朝の鍛練で丸太に向けて竹刀くらいの太さの木の棒を振り下ろしていた。前世の記憶を思い出して、己のクソ女神から貰った能力で絶望した。オス堕ちという意味の分からない能力がどんな弾みで発言するか分からないからだ。名前からして異性に対して発現するのだろうがそれが相手に対してか、自分に対してか不明。せめて能力の説明くらいはして欲しいよ。
「ふぅ.....。」
丸太打ちを終えて着ている服で汗を拭った。6歳の頃から記憶が戻り、2年間体を鍛えていた。だいぶ筋力はついたがまだ油断はできない。転生能力事態は使用方法が不明なものだからどんなリスクがあるか分からない。これから冒険者として村を出ていくことになる予定だが自分の身は自分で守れるようにしないといけない。
もう少し鍛えようと木の棒を構え直した。
「おはようクリスーー!」
すると背後から俺を呼ぶ声が聞こえた。振り返ると金髪の髪を揺らしながら幼馴染の少女が手を振って近付いてくる。
「おはようメアリィ。」
木の棒を下ろして挨拶を返した。メアリィと呼んだ彼女はふわふわな毛並みに長めのスカートを着た6歳の少女がこちら駆け寄る。
「クリス見て見て!」
するとメアリィは自身を見るように促して大きな木に向けて指を向けた。
「〈ホーリーレイ〉!!」
彼女の指先からレーザーのような白い光線が飛んで音を立てて木にぶつかる。器の表面は剥げており、少し掘ったように抉れていた。その光景に俺は唖然とした。
「どうお?凄いでしょ!」
「.....。」
凄い、凄い処じゃない。魔法は本来は詠唱を使わなければ発動できない。いや、メアリィのような感覚による天才型はそれを理解して無詠唱で使える人もいるって聞いたことある。それを理解できればきっともっとメアリィは強くなれる。
「...凄いよ、メアリィ。この事はおじさんやおばさんに言ったの?」
「ううん、パパやママにはまだ言ってない。一番にクリスに見てたくて。」
普通は低級の〈ライト〉とか非攻撃性の魔法を見せるべきだろう。しかし彼女は低級とは言え光魔法の攻撃型〈ホーリーレイ〉を使った。親御さんに言えば彼女は貴族の養子か聖導院に預けられて魔法の勉強させられるだろう。この村では魔法は教えられる人はいない。それだけの才能が彼女にはあるのだから。
「そうか、ならこの事はおじさん達には言っとこうな。凄いことだから。」
「うん!お仕事が終わったら言ってみる。」
力は人を魅了する。更には凶器になり得ない。彼女は優しい心を持っているから人には向ける事ないだろうが、ここは魔物もいる安全ではない世界だ。更には盗賊だっている。必ずしも彼女は身を護る為に身に付けなければならない。だがまだ年齢的にも幼い、いきなり親御さんから離れ離れは良くはないだろう。彼女の両親もそう思ってる筈だ。
「それじゃ走り込みしてくるから。」
「クリス?」
力は人を魅了する。正直俺は彼女の才能に魅了され嫉妬した。彼女が悪くない、だが片隅に芽生えた嫉妬が心の掻き乱す感覚を誤魔化そうと彼女から離れようとした。
「クリス、何か悲しい事があったの?」
「....なんでもないよ、じゃあ。」
感の良い彼女の指摘にビクッと心が跳ねたが、兎に角離れようと誤魔化して走り出した。
村から出て近くの森まで木々の中まで来てしまった。
ホント、自分の心の弱さに嫌悪する。たった6歳の女の子に妬みを感じるなんて。木の棒を持ったまま走り込みの言い訳なんてカッコ悪いな。
「くそっ。」
コンッと近くの木に棒を当てて気を紛らわした。それで気分を変えて戻ろうとした。
「クリスぅぅぅぅ。」
どうやら着いてきてしまったようだ。振り返ると此方に駆けてくるメアリィが見えてくる。しょうがない戻るかと歩き出す。
「うしろっ!あぶない!」
その声に反射的に振り返ると、緑色の小鬼が近付いてきて飛びかかってきた。
「うぐっ!!」
反射的に木の棒で受け止めた衝撃を殺せず、地面に倒れた。そのままソイツは持ってる物を自分に押し込んでいた。
「!?何でゴブリンが此処に!」
ソイツはゴブリンで持ってる物は折れた剣だった。木の棒が思いの外、丈夫だったから助かったがこのままだと折れて俺が危ない。
「くっ、うおっ!?」
木の棒をずらしながら真横に避けた。読み通り木の棒は地面にぶつかった時に折れた剣に折られてしまった。ゴブリンは剣を構えるのを止めずそのまま俺に向けてきた。
「うっ!し、しまった!」
振り下ろす剣を避けるが木に背中がぶつかって逃げ場を失った。ゴブリンはそのまま剣を振り下ろそうとした。時が止まるようにそのまま俺はその光景が見えた。
「〈ホーリーレイ〉!」
突然、光の光線がゴブリンの肩に直撃して吹っ飛んだ。光線の出所を見ると森の入り口でメアリィが息を切らしながら指を突き出していた。大粒の汗を流して肩で息をしていた。しかも顔色が悪い。いきなりの場面に処理できずに行動したから驚いているのだろう。俺も驚いている。
するとゴブリンが立ち上がって今度はメアリィに向かって行った。メアリィは放心からいきなりの事に腰を落としてしまった。腰が抜けている!
「メアリィ!!」
腰を抜かしたメアリィにゴブリンが剣を振り上げていた。先程よりも感覚が鋭く、時が完全に止まるようにメアリィに手を伸ばすだけで体が動かない。助けなきゃ、メアリィを助けなきゃ!
《能力が開花しました。》そんな音がした。その瞬間、手の先から力が抜ける感覚がした。
「!《ライト》!!」
座り込んでいるメアリィは両手を出して只の光を出す低級魔法の《ライト》を出した。だがその光は通常のほんのり光るよりも強く日中だと言うのに暗闇で懐中電灯の光を直視したように光を放っていた。
いきなりの強光に反射的に目を背けてもいきなりの光に目を突き刺さった。急激な光で目が暗くぼやけるがゴブリンも剣を落として目を覆ってしまっている。《ライト》の光が止んでもゴブリンは立ったまま狼狽えいる。あんな間近で光を目にしたからには失明しても可笑しくない。いち早く目が治った俺は駆け出して落ちた剣を拾った。
「うおおっ!!」
折れているが先が尖った剣をゴブリンの胸に向けて突進して突き刺した。ゴブリンは尖った爪で俺の肩や腕を掴んで突き刺さるが、馬乗りになった勢いで更に奥へ剣を突き刺す。ゴブリンは苦しみながら両手の力が抜けて息絶えた。
「はぁ....はぁ...。」
初めて同じ位の体格の生き物を殺した。それを心の片隅で感じると悪寒が迸る。それでもこの気持ちの落ち着きは緊張の糸が解けたのもあるが脳汁が溢れているのだろう。肩からの血も痛みもあんまり感じない。メアリィはどうだろう。
「はぁ...ふぐっ...うっ。」
腰が抜けたまま踞って泣き出していた。そりゃそうだ、初めて命の危機にあったのだ。泣かない筈がない。
俺はゴブリンから彼女の側へ歩いて寄り添った。
「メアリィ、大丈...。」
「ごわかっだよお!!」
するとメアリィは俺に抱き付いて泣き出した。俺はそのまま寄り添って彼女の背中を撫でた。
「本当に御免なさい!!」
俺達はその後、強烈な光を見た村の大人達に保護された。メアリィは家へ帰り、俺は怪我を治療して貰い、両親や他の大人達にこっぴどく怒られた。そりゃそうだ、森に行ったのは俺のせいだもん。その後、俺はメアリィの両親の玄関の所で土下座して謝った。彼女が危険にあった原因は俺だがらだ。
「君のお蔭でメアリィが無事だったんだ。だからもう大丈夫だよ。」
そう言っておじさんは俺を許してくれている。けど違うんだよ、俺は何もできずにメアリィ自身の力なんだよ。メアリィの力がなければ俺は。それを言葉にできずに悔し涙でおじさんの言葉を聞いていた。おばさんも俺の背中を擦って慰めてくれている。それが辛い。
「私達は今から村長達と集まって話し合いをしてくる。その間にメアリィと待っていてくれないかな。」
「あの子もクリス君と一緒が良いみたいだから、体は痛いだろうけど一緒にいてあげて。」
あのゴブリンは何処かの村からはぐれた奴らしく、それに対して村の大人達は集まって対策を話し合うとさっき両親から聞いた。メアリィもさっきの事がショックで部屋に籠っているらしい。俺で大丈夫だろうか、と思ったがおじさん達に頼まれたからには負い目があって断れなかった。留守番しつつメアリィの様子が気になった。
「メアリィ、起きているか?」
「ヒッ!...クリス?」
悲鳴のような声が聞こえた。やっぱりトラウマになっているのかな。
「気分の具合はどうだ?」
「.......。」
やっぱりショックが大きいか。俺は扉に手を当てた。
「御免よ。」
「.......。」
「俺が森なんか行ったから怖い目に会わせてしまった。そもそもの理由が、メアリィの魔法の才能に嫉妬したからなんだ。ただ強くなろうって体を鍛えたのに、全然行動できなかった。本当に御免な。」
「......。」
何も返ってこないか、不満をぶつけられるより辛ぇな。
「もう俺達、会わない方が良いだろう。辛い事を思い出させるし。本当にごめ」
それを遮るように扉が開いて中へ引き込まれた。
「痛っ!いつつ~...メアリィ?」
勢いのまま床に転び、衝撃で傷が痛んだが俺はメアリィを見た。俯いてて黙ったままのメアリィは扉を閉めた。外は薄暗くなり、部屋も蝋燭を付けないままで暗かった。だがメアリィのふんわりした髪が少し乱れていたのは分かった。
「.....メアリィ。」
「.....。」
メアリィは黙ったまま、俺に近寄り座り込んだ。俺も姿勢を直して座った。
「......。」
「....なぁメアリィ。」
「.....御免なさい、クリス。」
メアリィが謝ってきた。きっと着いてきた事に対しての事だろうと予想した。取り敢えず黙って言葉の続きを待った。
「クリスが助けてくれなかったら、私は...。」
「それは違うよ、あのままだったら死んでたのは俺だ。」
メアリィが教えてくれなかったら俺は致命的な一撃を貰ってたんだからな。
「......。」
「メアリィの魔法のお陰で俺は助かったんだ。お礼を言うのは俺で」
「違うよ。」
俺の言葉をメアリィは遮った。
「メアリィ...。」
「違うよ。私はあの時、
「えっ?」
俺は困惑した。魔法が使えなかった?でもあの時『ライト』を使ってた。
「私はあの時、『ホーリーレイ』で魔法を使いきっちゃって使えなかった。」
じゃあ、あの魔法は。
「ゴブリンに殺されそうになった時に、急に力が戻ってきた。」
「力が戻ってきた?」
「そう、そしてあの『ライト』を使った。」
戻ってきたという表現に違和感を感じた。使いきった物が意図的に戻るという事だろうか。
「でもいつもの『ライト』と違った。いつもと威力が違った。」
どういう事か俺には分からない。でも何かが彼女自身にあの時起きた事は分かる。
「とても自分のじゃなかった。殺されそうになった時のもあって怖かった。おうちに戻ってきて少し寝ちゃった時に
女神...だと!?
「女神?」
「うん、夢の中だったと思う。そしたら教えてくれたの。」
さっきから俯いたまま話す彼女の表情は分からないが兎に角本当だろう。俺だって女神にあったから信憑性はある。
「女神様はね、クリスの能力について話していた。」
「俺の...能力...。」
それは転生でくれた
「この能力はね、クリスが想う相手の能力をいつまでも上げる事ができるの。」
「!!」
という事はサポーターの能力。しかも常時ってチートな能力じゃないか。自分への能力ではないのは残念だが。
「しかもこれはクリスも強くなれるの。」
「えっ。」
どういう事だ、俺自身が強くなる能力が何故メアリィに教えられるんだ。
「でも相手への強化は一度きり、それに強くなるには条件があるって言ってた。」
条件って。と思った時、メアリィは立ち上がった。髪が前側に垂れて俯き顔が見えにくい。けどその視線は真っ直ぐ目を合わせていた。
「女神様はクリスなら分かるって。これはお互いが魔力を循環すればする程、クリスの
れべる...レベルアップの事か。けどどうにも勿体振る。そんなに俺に隠したいことなのか?と思った時、メアリィの視線がちょっとねちっこいつぅか、何か呼吸が早くなっているような。
「私ね、今ドキドキしてるの。女神様が教えてくれた事、クリスと早く試してみたい。ねぇクリス、どんな事でも受け入れてくれるよね?」
なんだ、急に悪寒がし始めた。俺の直感が逃げろと囁くような気がする。さっきの命のやり取りとは違う。俺の身を削るような予感がする。そう思った時には俺は座り込んだ姿勢で腰が退けていた。
「め、メアリィ。女神はなんて...。」
「魔力の循環は手の中で行うよりもこれが効率が良いって言ってた。とても気持ちが良いって。痛いだろうけど回数を重ねれば気持ちよさが倍増するって。」
メアリィはとてもじゃないが6歳とは思えぬ難しい事を言い出しながはスカートを捲し上げた。まさか、あの女神、幼女相手にそんな!
「これ、クリスがくれたんだよね。」
俺は絶句した。本来メアリィの女の子である体にはない物が聳え立っていた。
「クリスの能力はね、魔力でできたこれを体に受け入れて強くなる能力なんだって。」
子供だろうと俺や同年代の男、いやそれ以上に大人よりも異常な大きさを目にした俺は後退りするが背中のベットに阻まれてしまった。
「ねぇ、クリス!」
俯いていたメアリィは顔を上げると満面、いやちょっと厭らしさがあるような笑みを浮かべていた。
「これでいっぱい気持ち良くなろう!」
スカートの下から下着を越えて出てくるバベルの塔を目にして俺は
アアアアアァァァァァァァァァァァァァーーーーー!!!!
そんな遠吠えも6歳の天才児による即席防音室の前には外へと響かずに終わった。
《レベルアップしました。》
増えていくヒロインを予定してますが、取り敢えず一発屋です。