[2025/11/03]空回りアセンの説明が分かりづらかったので書き直しました。
翻ってこちらは単身突撃を敢行したトピア。彼女は漸く
ただしここからが問題である。何故かと言えば居合斬りの攻撃力は優秀であるし
また、武器には耐久力の限界があり、剣であれ魔法の杖であれ、あまりにも敵が多いとずっと戦い続けることが出来ないという問題もあった。普通は武器が壊れる前に本人が動けなくなるなどという常識は各種ポーションを量産する
だが、これは
トピア「蒸着!」
キーワードに伴ってトピアの体から光が溢れ、再び装備が一新された。
左手に不安定な 秘宝を抱く 悉く欲する マッド・ エンチャントテーブル。
右手に不安定な 空回りな マッド・ ファーヴニルの 鉄の魔触媒。
頭部に不安定な マッド・ ファーヴニルの 早食いの クラシカルウィッチハット緑。
服は不安定な 空回りな マッド・ ファーヴニルの エレメンタルローブ緑。
背中に不安定な 万物流転の 焼尽の ファーヴニルの ジェットパック。
補助ツールに不安定な 空回りな ファーヴニルの 早食いの 灰の戦闘ツール。
アクセサリ1に不安定な 昂り爆ぜる マッド・ ファーヴニルの グリフォンテイマースカーフ。
アクセサリ2に不安定な 伝説の マッド・ ファーヴニルの グリフォンテイマースカーフ。
トピア「
名乗りとともに半径10mほどの球状のライトニング・フィールドが展開され、自動迎撃の雷が周囲の小型種を片っ端から黒焦げにしていく。
この装備には他と比べて明らかにおかしな点がある。
とある
そこで着目されたのが、設置の際に一時的に武器・道具スロットに入る設備品である。設置された設備品そのものには耐久値があるが、設備品を設置する目安となるブループリント・ホログラフにはそのようなものは無い。そうした発想で設備品にエンチャントを施してフルエンチャント装備の一部に組み込むことが、結論から言って可能だった。ただ設備品を装備すると目の前にブループリントが出現する為、視界の阻害という点でサイズの大きい建材は使用に適していなかった。また、その素材によってつけられるエンチャントの種類が変わる為、最適として選ばれたのがよりによって『札束』だった。クラフトピア世界において札束とは銀行預金可能額を増やすための設備品である。
そうして編み出されたのが杖の代わりに札束のブループリントを構えて札束より出づる魔法の力で無限の敵を張り倒す札束魔導士という冒涜的スタイルであり、トピアの現在の装備はその発展形であった。エンチャントテーブルとはテーブルの上に本が載った設備。つまりはドラゴンを瞬殺したアレである。
札束よりも後に実装されたエンチャントテーブルは札束と同じ設備カテゴリであり、素材にエレメンタルダストを含む為に マッド・ という札束にはつけられない強力なエピック級エンチャントを継承することが可能だったのだ。トピアの目の前にはエンチャントテーブルのブループリントが浮かんでおり、札束同様に視界を遮らない程度の手頃な大きさであることも良かった。
この装備セットにはもう一つ特徴がある。不安定な 空回りな という尖ったエンチャントが大量についていることだ。
不安定な は魔法クリティカルダメージ+200%、魔法クリティカル率+30%と引き換えに
空回りな はスキルクールダウン25%削減、マナ消費25%削減、マナ回復+20%と引き換えに
どちらも絶大なプラス効果を台無しにする深刻なマイナス効果が付随した、単体では使いようのないエンチャントである。かと言って普通に他のエンチャントでマイナス分を相殺しようとするとそれでエンチャント枠が埋まってプラスの効果が大きく薄まってしまう。だが落ち着いて考えてみてほしい。
まず考えつくのは、基礎
ではどうするのかと言えば、ここで他のパラメータを参照するエンチャントを使う。「マナのxx%
これらを併せて、
1.まず本人と装備とエンチャントの
2.これと別にマナ参照や
3.これに不安定な 8つ分の魔法クリティカル率+240%、魔法クリティカルダメージ+1600%をかけることで絶大な威力を発揮する。更に空回りな×3によりスキルクールダウン-75%もついているのでエンチャント効果上限の-70%に届いており、理論値最速での魔法連射が可能
という原理で動いているのがこの装備セットである。不安定な エンチャント自体に
更にここで生きてくるのが「マナ+450」の効果がある 秘宝を抱く 、「マナの70%
運用においては普通の
こうしたマイナス効果のでかいエンチャントを積極的に活用するアセンブルを空回りアセン、もしくは逆積みアセンと呼ぶ。不安定アセンと呼ばれることもあるが、物理攻撃用だと 不安定な エンチャントが むらのある ・ むらっけのある に変更となる為、不安定アセンは魔法攻撃用に限定した呼称となる。
この方式の構成を思いついたのも札束魔導士と同一人物だというのだから上位の
一応エンチャントテーブルの活用を思いついて実用化したのはトピアであるが、これは既に高位エンチャント用の工房を持っていた為に必要な素材を集めて作り上げるのが他より早かっただけで、そのうち誰かが発見したであろう。
つまり円環魔導士とは前者の無限の武器耐久力と後者の空回りアセンを併せて無限ループ、無尽蔵の意味に転じたものだ。ちなみにMk.1が札束装備版である。
トピアが地面に手をつけて発動するのはお馴染みのボールライトニング。これはボス周回に使われることが多いが、実は6目標を同時に攻撃出来るので、ボスと同時に周囲の雑魚を殲滅出来るという意味でも便利であった。これの威力が1HITあたり13万ダメージ。エネルギー換算で1.30MJである。小型BETAは突撃砲の36mm砲弾で簡単に倒せるが、これを若干上回るアメリカンアーマメントM4機関砲の37mm弾1発の運動エネルギーが113kJであり、つまりボールライトニングは10倍以上のオーバーキルなので球状のライトニングフィールドの範囲に入った瞬間にBETA小型種は黒焦げ確定である。BETAに比べてトピアが小さい為に開けた平地では7体以上が同時に殺到するのも不可能だった。
無尽蔵の雷がBETAの津波を掻き分けて前へ進む。
それはまるで海を割ったようであった。
今回何と台詞が二言しかありません。話し相手がいないからね!