【完結】匠 VS BETA   作:MMZK

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166. あ、私達が呼ばれたのってそういう経緯なのね

 (マイスター)達はステークが理想郷の建設者(クラフトピアン)になるまでの経緯を真剣な面持ちで聞いていた。

 

九十九「なるほど、それが君が地球を滅ぼしてしまったという経緯か」

 

トピア「私もそちらの地球人類全体は全く信じてないですけど、霞さん達の偉業を潰してしまったのは過失でもちょっと擁護出来ないですね」

 

ステーク「ああ、だからオレは英雄なんてものじゃないんだ」

 

テクス「複雑でござるなあ」

 

トピア「それにしても、その頃はあの女神的存在(クラエル・ザ・グレート)も案外まともに人助けをしていたんですね。ステークさんが悪く言わないのも納得ですが、一体何で今みたいになったんでしょう?」

 

 ぶっちゃけその頃の善行に見える行いですら何か裏があったのではないかとトピアは疑っている。言葉を挟んではいないが他の(マイスター)達やカミールもだ。

 

九十九「何でも存在Xに影響されたらしいぞ」

 

トピア「うげえ、よりによって……というか、待って下さい、つまりあの邪神も実在してるんですか?」

 

九十九「らしいヨ。ルナティック・ルナリアンがあるから、幼女戦記世界が実在するならマブラヴ世界もあるというのは論理的に真だが、その反対も真だったとはネ」

 

 ルナティック・ルナリアン、正式タイトル「Muv-Luv Lunatic Lunarian; Lasciate ogni speranza, voi ch」とは、web版幼女戦記終了後に存在Xが主人公ターニャ・デグレチャフを今度はBETAのいるマブラヴ世界へ強制転生させるという情け容赦ない物語である。それがどうしたのかというと、これはただの二次創作ではなく、幼女戦記の作者自身が書いた物語なのだ。つまり存在Xが実在するならば存在Xはマブラヴ世界を知っていて当然ということになる。そしてマブラヴ世界に接触していた女神的存在(クラエル・ザ・グレート)とも何らかの形で交流があったというわけだ。

 この理屈で行くと下手をすればかるてっと繋がりでオーバーロード世界なども実在しそうだが、今考えるのはやめておこう。

 ちなみに幼女戦記の作者名はアカウントによっては()()X()と表記されている。まあ確かにメタ的には主人公を末期戦に叩き込んでいるのは作者に他ならないのだが。

 

トピア「これはBETAを駆逐した後も苦労しそうですね……」

 

 トピアは俯いて眉間をもみほぐした。先が思いやられる話だ。

 

カミール「余程厄介なようだが、その存在Xとはどんな邪神なんだ?」

 

トピア「人の世に干渉して大戦争を煽ることで絶望した人々には救いを求める祈りを、辛うじて助かった人々には感謝の祈りを促すっていうマッチポンプ以下の外道行為をやらかしている有名な邪神一派の首魁です」

 

 トピアの評価は師匠と一言一句まで同じだった。

 

サティ「心底碌でもないわね」

 

 サティの言葉にその場のほぼ全員が頷いた。まごうこと無き邪神である。

 

トピア「見た目だけはゼウス神に似た正統派の神様っぽいんですけどね……逆にデグさんがこちらの世界にいたら頼もしいですが、いたら絶対歴史を動かしてますよね」

 

九十九「でもここの空気と合うかネ?」

 

トピア「……微妙な所ですね」

 

 ターニャ・デグレチャフ(ルナティック・ルナリアンの短編版=本編の番外編4ではターシャ・ティクレティウスもしくはティクレリウス)は軍事的・魔法的才覚に優れ、仕事が出来る人間であることに間違いは無い。まず即戦力になるだろう。それに存在Xに酷い目に遭わされて蛇蝎のように嫌っているので話を通しやすい。しかしシカゴ学派の原理主義者で無能を嫌い命令系統を絶対視する過激な所があるので、現在のやや緩い匠衆(マイスターズ)という組織と合うかが分からない。

 いや、本当の願いは平穏に暮らすことのようなので、仲良くするだけなら軍事に関わらせないのが一番だが、それはそれで存在Xに備えるという点に関しては微妙だ。

 

サティ「重要なことなんだけど、修行していた貴方がBETA討伐に来たということは、ここはそのマブラヴ世界という所なの?」

 

ステーク「その通りだ」

 

トピア「道理でBETAがはびこってるわけですよね……」

 

 

 

 クラエル神の提案を受けたステークは意気込んで修行と研究を始めたが、彼が降り立ったクラフトピア世界は甚だ未完成であり、マナが潤沢にあるだけで魔法を教えてくれる師などはいなかった。そのため何のノウハウも無く魔法や錬金術を身につける羽目になり、基礎の基礎から多大な苦労を要した。だが彼は諦めず、不断の努力を以て事をなした。幸い理想郷の建設者(クラフトピアン)となったことで老化しなくなり、時間だけはあるのだ。

 

 最初の5年でステークは錬金術をこねくり回したが、欠損どころか耐久力を100%回復する魔法薬すら作ることが出来なかった。ただし副産物でマナポーションを製造可能になったので、マナが薄い世界でも魔法を使うための備えが出来た。ステークは一旦切り替えて魔法の練習をすることにした。

 

 10年が経過して、ステークは初めてマナを利用した魔法を使えるようになった。参考にしたのはエクストラ世界の御剣 冥夜(みつるぎ めいや)の師匠にあたる紅蓮 醍三郎(ぐれん だいざぶろう)であった。この二人が修めている流派は無現鬼道流(むげんきどうりゅう)と言って、基本的には剣術なのだが、紅蓮 醍三郎はそれとは別に「宇宙乃雷」や「反重力乃嵐」といった妖術のような技を使えたのだ。とにかく実際に見たことがある常軌を逸した技としてはこれ以上無いお手本だったので、非常に役に立った。ただ反重力乃嵐は胸毛から反重力光線を発射する技であり、目に見えるほどの胸毛が生えていないステークには会得出来なかったので、ステークが初めて会得した魔法は雷系統であった。

 ただ、原型の宇宙乃雷は髪の毛で落雷を受けてそれを敵に飛ばすという、サンダーブレークのような、もっとはっきり言えばスペースサンダーそのものの技なのだが、使い勝手が悪いので結局敵に直接雷を落とす魔法としてアレンジした。後のライトニングボルトだ。

 

 

 

トピア「えっ、ステークさんスペースサンダー使えるんですか!?」

 

ステーク「宇宙乃雷だが……?」

 

九十九「どうも彼の世界にグレンダイザーは創作物としても存在しないようだヨ」

 

トピア「あ、それはそうですよね」

 

 紅蓮 醍三郎は読んでそのまま、見た目もそのまま、グレンダイザーのパロディキャラであり、必殺技も宇宙乃雷=スペースサンダー、反重力乃嵐=反重力ストームとそのままであった。エクストラ世界には他にもライディーンそっくりで「神乃剛弓」や「神乃怒声」を使う御剣 雷電(みつるぎ らいでん)、容姿は定かではないが恐らくゴッドシグマによく似た神野 志虞摩(かみの しぐま)というオモシロキャラがいる。

 話が逸れた。

 

 

 

 15年が経過してステークは別の種類の魔法も使えるようになった。後にルーニックバレッジと呼ばれる、無属性魔力弾を飛ばすだけの簡単な魔法だ。ここまで来ると、クラエル神はステークが身につけたスキルや魔法を定型化して誰にでも使えるようにする作業フローを作った。実際の所クラエル神は神の力は使えるがマナを元にした人間用の魔法というのは苦手であり、つまりクラフトピアの魔法技術の基本ははほぼステークが作ったようなものだった。ステークは何だか騙されたような気がしたが、修行場所と無限に使える修行時間を与えられただけでも十分と思い直した。また、魔法に分類されない建築・製造の権能などは最初から付与されていた。

 

 20年が経過して、ステークは回復魔法を使えるようになった。後にヒールと呼ばれるものだ。だがこの魔法では欠損の回復には至らなかった。ステークは更なる魔法の研鑽に励んだ。しかし魔法を改良しても欠損が回復するかどうかの確認が必要になるため、これ以降のステークの修行は荒行に分類されるものになった。つまり指を切り落としては回復し、腕を切り落としては回復し、脚を切り落としては回復し、胴体を上下真っ二つにしては回復し、回復が失敗したら一度死んで原因を考える、というものだ。理想郷の建設者(クラフトピアン)にしても大概狂った修行法だが、体全部を失った純夏に比べれば大したことは無いという一念であった。そもそもステークは執念の塊なのだ。

 

 25年が経過して、ステークは後にハイリザレクションと呼ばれるものを身につけた。頭一つだけになっても死んでさえいなければ元に戻せるという強力な欠損回復魔法だ。だがこれでもまだ問題があった。この魔法では一旦肉体改造した状態から損傷させると、改造した状態までしか戻らない。つまり純夏に使うとBETAに肉体改造された状態になってしまう。ただでさえ酷い目に遭わされた純夏に追い討ちを掛けるような真似をするのは真っ平御免だ。ステークは更なる魔法の改良に勤しんだ。

 

 30年が経過して、ステークは仮称オーバーリザレクションを身につけた。時空魔法との組み合わせにより、任意の時点まで体の状態を戻すものだ。これにより肉体を改造前まで戻すことが可能になった。ステークは鑑 純夏を元に戻すための確固たる手段を得たのだ。ステークは努力の成果を実感し、この機会を与えてくれたクラエル神に深く感謝した。まあ傍目から見ると、自分を改造して自傷して治してはその結果に喜ぶというちょっとおかしな人になっていたが。なおオーバーリザレクションは一般の理想郷の建設者(クラフトピアン)には使い道が無く、コストが重いだけなのでスキルツリーには入っていない。

 ステークは次に武力の研鑽に励むことにした。具体的には戦闘スキルやエンチャント、そして戦術機の建造だ。第3世代までの普通の戦術機ではBETA相手にはぎりぎりすぎるのだ。ならば自力で作って持ち込む方が早い。ステークは戦術機の使い方が分かるだけで作るための詳しい工業・科学知識が無いので、理想郷の建設者(クラフトピアン)としての権能を応用して作ることにした。そのためにまずはMODという権能を習熟することになった。

 

 50年が経過した。ここまでの間にタイムロック、マナサイフォン、マジックシールド、スキルファイターといった戦闘用の有益な技術を身につけていたが、肝心の戦術機はまだ完成せず、ステークは焦っていた。

 このあたりでステーク以外の理想郷の建設者(クラフトピアン)が誕生するようになった。50年も人材を確保出来ないとは相当勧誘が難航していたようだが、とりあえずステークは気分転換を兼ねて記念すべき初の後輩の顔を見に行った。その後輩は明らかにクラエル神を恨んでいた。どういうことなのかと事情を聞いてみれば、世界を滅ぼすスイッチを押すしかない状態に追い込んでから世界を滅ぼした罪を負わされたそうだ。ステークは頭を抱えた。

 あり得ないほど強引な勧誘方法に対し、ステークは後輩と一緒にクラエル神に陳情しに行ったのだが、これは存在Xのところで既に運用されている成功を約束されたメソッドなのだとか意味の分からないことを言われ全く聞く耳を持ってもらえなかった。ステークはクラエル神のヤバさに気付き始めた。恐らく最初からこうではなかったので、人材勧誘が難航しすぎて強硬手段に手を染めてしまったのかもしれない。つまりおかしな宗教にはまったパターンだ。神なのに。

 そして問題がもう一つ発覚した。今一緒に陳情しに行ったばかりの後輩にもう顔と名前を忘れられてしまったのだ。ステークはこの現象に心当たりがあった。因果導体はその起点となる世界以外に存在していると、自分に関する情報を起点世界に吸われてしまうのだ。

 ステークはまず白銀 武と名乗るのをやめた。白銀 武と認識されるから情報が吸われてしまうのならばそう認識されなければ良いという話だ。つまりここからステーク(S. Take)と名乗り始めたのだ。しかしこれはほぼ空振りに終わった。次にステークは一人称を「私」に変え、喋り方も変えた。これは少しだけ効果があった。ならばと今度は顔を隠すための仮面を被った。これはそこそこ効果的で、結構長い間記憶が続いた。それでもその内忘れられてしまうので、最終的にはジャック・オ・ランタンマスクと全身鎧で全てを包み隠すことになった。これで漸くステークとしては忘れられることが無くなった。恐らくオルタネイティヴ世界にも存在する人物が相手であれば吸われた情報の受け取り先が存在するためこんな小細工は通用しなかっただろうが、ここに来ている理想郷の建設者(クラフトピアン)は恐らくオルタネイティヴ世界とは全く無関係の人ばかりなのでどうにか通じたようだ。

 忘れられないための方策を試行錯誤しているうちに理想郷の建設者(クラフトピアン)が大分増えてしまい、もはやこの強引な勧誘方法が標準として定着しつつあった。説明するまでも無いが、当然クラエル神への信仰は高まらなかった。

 この頃、世界に試作型の時代システムが実装された。ステークが開発した魔法薬その他様々な魔道具もこの中に組み込まれた。

 

 

 

トピア「因果導体と聞いた時点で大体察せましたが、それで常にかぶり物をしてたんですね」

 

ステーク「まあ慣れたけど、やっぱり無い方がすっきりするな」

 

九十九「ダンス衣装じゃなかったんだねェ」

 

 

 

 51年が経過した。どうも白銀 武が生きていた世界のBETA大戦は他の世界ではマブラヴという物語として知られているらしく、しかもメインストーリーの主人公が白銀 武らしかった。ステークが正体を隠しながらも自分の出身世界にはBETAがいたと告げると、モノそっくりのひときわ変わった風体の理想郷の建設者(クラフトピアン)、大蔵 九十九が対BETA戦略研究会を立ち上げた。自分の視点からでは知るすべが無かった情報も色々出てきたので、ステークはこの研究会の討論内容をありがたく傍聴した。エクストラ世界、オルタネイティヴ世界、アンリミテッドルートといった世界の呼び名はこの頃に認識した。

 研究会では戦術機以外の兵器やロボットがあったらどうやってBETAと戦うか、原理や構造的にはどういうものかといった興味深い話題が多く、自作戦術機の研究が今までに無いほど進んだ。更に、最初に身につけたことで熟達していた雷の魔法を雷速機動に昇華することが出来た。これも別のフィクション作品から得た発想だ。ステークは集合知の力を実感した。

 

 52年が経過した。ステークは工業技術と魔法技術を融合させた魔導戦術機 迅雷の建造に成功した。まだまだ双方の強みを完全に生かし切れてはいないが、体感からして第3世代を軽く超える程度の力はあるはずだ。ステークがそのことをクラエル神に告げると、あと1年後に出撃の機会を用意するとの返答であった。突然期日が告げられた形であり、ステークとしては若干の準備不足を感じるが、ここまでの準備が出来ていればあとは何度ループしてでも何とかするつもりであった。ここに来る前よりは遥かに使える手が多くなったのだから。

 ついでに他の理想郷の建設者(クラフトピアン)も巻き込むつもりなのか、転移先環境は新世界シームレスワールドという名前で公表されていた。

 理想郷の建設者(クラフトピアン)の間でバーチャロン大会というのが開催されるようになった。これも九十九が始めたものらしい。ステークはバルジャーノンを思い出して参加し、ドローンのアップデートにこっそり技術提供した。すると次第に自分を上回る技術が散見され始めた。やはり集合知は侮れない。

 九十九が弟子を取り、頻繁に弟子自慢を聞くようになった。どうも人間不信ではあるが原理的に可能であれば達成するまで挑み続ける根性がある子のようで、親近感を覚えた。名前はトピアと言った。トピアは九十九のヘンテコな指導で若干過剰ではないかと思う程度に明るくなっていった。ステークはこの二人と交流することが増えたが、顔を合わせる機会が多いせいかうっかり素顔を見られて忘れられる事故が発生してしまい、へこんだ。

 

 52年と半年が経過した。運命の日の半年前の時点でシームレスワールドにBETAが攻めてきたという情報がステークだけに告げられた。

 どうもクラエル神は神の権限でオルタネイティヴ世界の運命の日より前から環境を整えるということをしており、万全の準備で運命の日に送り出そうとしていたようだったが、これにより大幅に予定が狂ったようだった。ステークは何か手伝うことは無いかとクラエル神に問うたが、因果導体であるステークがオルタネイティヴ世界に干渉出来るのは運命の日である2001年10月22日以降に限られるので何も出来ることは無いとのことだった。またしても自分の前に立ちはだかるBETAにステークは憎しみを募らせた。

 ちなみにステークはこのシームレスワールドにBETAが攻めてきたという話で初めて転移先が地球ではないことを知った。最初の拠点を作る場所として地球では資源が足りない上に政治的に複雑ということと、BETAがいる環境は世界間通行コストが高いというのが理由だった。後者は結局無意味になってしまったが。

 なお地球への移動手段は既に用意してあるようなので文句は無かった。むしろ万が一の場合の避難場所としても活用出来るかもしれない。

 

 53年が経過して、出発の日になった。ステークは自ら作りテストを繰り返した迅雷に乗り込み、いつでも出撃可能な体勢で待ったのだが、クラエル神による転移は何度試しても成功しなかった。詳細を調査した所、原因はステークの持ち込み武装、特に迅雷が理想郷の建設者(クラフトピアン)の枠に収まらない独自規格であることだった。

 独自規格と言われても自分が作ったものを参考に理想郷の建設者(クラフトピアン)の統一規格が作られたはずなので今更言われてもと困惑するステークであったが、実際通れないのではどうにもならない。

 悩んだ末にクラエル神が出した方策は、転移先へのルートを啓開するための先遣要員を代理に立てるというものだった。そして選ばれたのが対BETA戦略研究会会長の大蔵 九十九、その推薦のトピア・ポケクラフだ。ステークは不安に駆られた。二人を信用していないわけではないが、自分のせいでまた仲間を失うのではないかと思ったのだ。

 しかしクラエル神によると全く別の世界の(マイスター)6人も同じ星に集うので大丈夫とのことだった。これはわざわざ他の世界の管理神に掛け合って自慢の(マイスター)を派遣してもらったのだという。BETA討伐はいつの間にか他の理想郷の建設者(クラフトピアン)どころか他の世界まで巻き込んだ一大イベントになっていたのだ。

 

 

 

サティ「あ、私達が呼ばれたのってそういう経緯なのね」

 

テクス「管理神自慢の(マイスター)……まあ悪い気はしないでござるが、相談とは言わずともせめて通達と状況説明くらいは欲しかったでござるな」

 

ラリー「俺は自分で選んで来たから構わねえぜ」

 

スコア「その点で言うとトピアさんのところの管理神が一番まともなのか」

 

トピア「まさかの女神的存在(クラエル・ザ・グレート)が一番まともというオチ……読めませんでしたね」

 

九十九「最近女神的存在(クラエル・ザ・グレート)が上機嫌だったから、自分の所の(マイスター)が活躍して鼻が高かったんだろうネ」

 

ファム「他の世界の神々でも交流があるんですねえ……」

 

ステーク「まあその、直接頼んだわけではないにしろ、結果的に巻き込んだのは済まなかった」

 

マイン「フン、今更どうでも良いわ」

 

 マインは管理神自慢の(マイスター)というお墨付きを貰ったことの方が重要なようで、むしろ上機嫌であった。

 

ステーク「それで、こんなことを言うのは厚かましいとは思うんだが、オレをなるべく早く地球に行かせてほしいんだ」

 

 ステークが突如立ち上がり、直角に腰を折って頭を下げた。

 それに対する(マイスター)達の表情は渋かった。

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