……と思ったら同日に非公開でマイナス評価も入って差し引き0になってますねワァーオ。
モモ王女「では次の提案宜しいでしょうか?」
トピア「どうぞ」
珍しくモモ王女が挙手したが、モモ王女は対地球外交大使に任命済だ。意見は当然聞くべきである。いやここに出席している時点で投票権は別としても発言権は全員にあるのだが。
モモ王女「相手の国と交渉するに当たって、組織としての体裁を整える必要がありますわ。提案としては、国家や超国家組織、超惑星組織を超える超世界組織が妥当かと思いますの」
確かに折角圧倒的武力があるのに国家未満だからと舐められて交渉が難航するのは非合理的だ。
実はこれはテラリア王国という国がこの星に存在すると判明した時から存在している問題なのだが、BETAという火急の問題があり、状況を理解しているモモ王女が全面協力を表明したのでひとまずテラリア王国内に存在する特別組織のような扱いにすることで保留にされていたのだ。
スコア「超世界組織……つまり国連の上の上か。
トピア「細かく分類すると間に超恒星系組織や超銀河組織、超銀河団組織も作れそうですね」
モモ王女「そしてそこにまずはテラリア王国、いえ、はじまりの星が加盟する形ですわ」
はじまりの星に存在する国家は現在テラリア王国だけで、他の住民は全員
カミール「相手を最低でも惑星単位にして交渉窓口を絞る意味もある、か」
ステーク「しかし、日本との交渉で間に国連が挟まると面倒が起きそうじゃないか?」
モモ王女「最初の交渉で人材勧誘を邪魔しない旨を盛り込むのですわ。それにヘッドハンティングは個人の意志確認が不可欠ですから、その意味ではどこに所属していても問題はございませんわ」
ステーク「……なるほどな」
トピア「しかしあれですね、これまでと逆に
モモ王女「まあ、そんな簡単に宜しいのですか?」
モモ王女が口に手を当てて反応するが、全く驚いた様子ではない。そのために
九十九「なるほど、オルタネイティヴ5を始めとした移民したい連中を勝手に入植させないためだネ?」
ステーク「……確かに所有者が確定していないと収拾が付かなくなる可能性が高いな」
サティ「こっちに大量の地球人が住み始めて勝手に戦争なんか始められたらたまったものじゃないわよね」
ラリー「地球の連中には頑張って自分の星を復興してもらおうじゃねーの」
ファム「……あのう、はじまりの島の住民も王国民になるんですか?」
確かに国は1つしかなかったが、その国に所属していない無国籍の人々はいたわけだ。
トピア「クラフトピア住民の皆さんはどこの国所属でもなかったですからね。アヌビス様としては問題無いですか?」
アヌビス神「XXX(どこの国に所属していようと等しく我らが愛を注ぐべき人の子である)」
トピア「ありがとうございます。ではあとで住民の皆さんにテラリア王国籍になっても構わないか聞いてみましょう。王女殿下とファムさんは後で説明と聴取をお願いしていいですか?」
モモ王女「分かりましたわ」
ファム「分かりました!」
トリオ「ちっと話は戻るんじゃがの。超世界組織を名乗るとして、儂は儂の世界の利益を代表しての綱引きなんぞ真っ平御免じゃぞ?」
サティ「集まった目的は世界間の利益の調整じゃなくてBETAの討伐だものね」
マイン「面倒極まりないな。何とかならんのか友よ?」
BETAを倒すために一丸となって戦ってきた
モモ王女「ですので、利益の調整ではなくBETAの撲滅を目的とする組織であると組織理念をはっきりさせてしまいましょう」
トピア「つまりは世界間協力BETA撲滅機関
スコア「
九十九「そこにBETAの撲滅に付随する各惑星への支援取引や加盟国からの協力名目の人材保護も盛り込む形だネ」
ラリー「それなら必要以上の交渉をする必要も無さそうだな」
テクス「まあ世界間の利益調整などは仮にやるとしても実際世界間の交流が始まってから別の組織でも作れば良いでござろうな」
モモ王女「ええ、その場合の草案も作っておりますわ」
ファム「手回しがいいですね!?」
突如モモ王女が取り出した資料の束。その手際の良さに隣のファムが驚愕する。
諸問題についても既に考慮済のプランをよどみなく語るモモ王女からはそこはかとなく野望の気配が感じられる。そもそもこれまでの定義上ではテラリア王国内に存在する一組織でしかない
そういうわけで、世界間の利益調整をする組織やこの宇宙の各勢力の利益調整をする組織を作るとして、その席の一つにはまず間違いなく
なおモモ王女がラリーの世界の方の代表を務める場合、この世界の代表を地球人から選ぶことになりそうなのが問題だ。嫌な予感しかしない。トピアとしては実績のある社 霞なら、とは思うものの、社 霞が人類統合体を立ち上げるのは四十年以上あとのことで、今現在では経験も実績もあまりにも足りないだろう。
トピア「まあそちらは後にするとして、まずは
モモ王女「ええ、まずは規則や通貨、職員への給与などを制定するべきかと」
現在
次に、人材協力を求める体で保護対象をゲットしても通貨も給与も定まっていないのでは問題があるかもしれない。
カミール「結局の所新しく作るしかないだろうな」
トピア「制定するとしてどんなシステムにします? というか生産班は誰か手が空いてますか? あと通貨発行機関や為替相場を管理する手間も必要ですよね? 現状で実現可能でしょうか?」
まず新たに硬貨や紙幣を作るとなればそれをデザインする手間が避けられない。管理システムの構築もかなりの手間だ。1日や2日では無理だろう。
これに対してはテクスが挙手した。
テクス「฿฿と同じ機材でネットワークを独立させて新しい通貨を設定すれば多分何とかなるでござるよ。まあ通貨管理用のサーバーシステムも別途必要でござるが」
テクスが使っているシステムで独自通貨の発行と為替相場管理は実は割と簡単にできるようになっているのだが、これは個人がやる分には殆ど意味の無い行為である。子供銀行券と同じで誰も欲しがらなくては為替が成立せず、価値交換に使えないからだ。仮に誰かが欲しがったとしても、独自通貨を介さずに一般的なお金で取引した方が遥かに手っ取り早い。では何に使うのかと言えば、ちょっとしたコミュニティにおける限定的価値交換媒体の発行が主な役割であった。言わば地域通貨だ。
これを使って
トピア「なるほど、それで発行すれば通貨価値は保証されそうですが……」
マイン「またバグまみれではないだろうな?」
テクス「いや流石に金融機関のシステムはしっかりしてるでござるよ」
サティ「でも下手に価値が上がると輸出する食料品の価格が高騰してしまうわよね。これ独自通貨要るかしら?」
モモ王女「支援に出す食料品については安く売らないと意味がありませんので、あちらの通貨で値段を付けた方が良いでしょうね。それによって損をしてまで支援して
スコア「ああ、却ってそういうイメージ戦略にもなるのか」
実際の所は
カミール「では通貨を設定するとして名前はどうする?」
これに対してはマイスト、クラフト、スター、ギャラク、ワース、サーク、ラウンズなどの候補が出て、最終的に多数決でマイストに決まった。
なお初期設定の交換価値は1円=1マイストとすることにし、
現状の組織規模であれば真面目に仕事をしている限り住居と食事の提供は無料というのは急いで変更する必要は無いだろう。しかしこのまま規模だけが大きくなると共産主義のような労働意欲を恐怖で駆り立てるしかない欠陥システムになりかねないため先行き不安であるし、就労前の児童をどうするかという問題もある。教育システムに関しては今後住民が所属することになるであろうテラリア王国に丸投げしたい所だが、本拠地から生まれる人材の教育水準はなるべく上げておきたいという懸案事項もある。元々教師志望だった神宮司 まりも教官のヘッドハンティング優先度は高い。いや、彼女は途中から衛士に転向した上にBETA大戦の影響で1979年と1988年に日本帝国の教育基本法が改正されて衛士育成に偏重していたからそれほど高度な教育を受けていないおそれもあるが。
テクス「しかしそれがしらはBETAを倒すための人材であって、経済の専門家ではないでござるからな……」
サティ「私の元の世界から人材を呼ぶにしても伝手はかなり遠くになるわね」
トピア「まあ方針は概ね決定しましたが、やることが多いので通貨制度については可能な限りで進めていきましょう。間に合わなかったらひとまず兌換円で」
円の兌換通貨にしたらしたで今度は円の価値が急騰しそうな気もするが、そこはご容赦願いたい。
トピアが思うに、経済に対する識者が足りないので、慌てて制度を作っても穴だらけになる予感がある。テラリア王国の財務関係者を呼んできたとしても文化がファンタジーなので現代基準のシステムを構築出来るかは分からないし、聖騎士の人手と武力は沢山あるが知識は同一なのでアイディアを持ち寄ることが出来ない。こんな時に
トピア「では、一通り検討が終わったと思いますが、他にやっておくべきことはありますか? ……アヌビス様?」
トピアが会議を締めようとすると、今度はアヌビス神が挙手していた。また珍しいこともあるものだ。
なお฿฿の読み方は不明です。
あとVS地球編のためにメカ本を読み込んでトータルイクリプス全部見直して展開に悩んでたらストックの残りが割とピンチです。