作戦開始から6時間が経過した頃、全艦隊総旗艦であるインファクトリ級1番艦インファクトリの
こちらは7番艦
800人以上というのは、まず大マゼラン雲全体を覆う楕円球体で240にエリア分割してそれぞれに担当がついている。100億の基幹艦隊もそれぞれのエリア内を概ねまっすぐ銀河中心に向かうことになる。
更にそれらのエリアを大マゼラン雲の銀河座標軸を基準として東(East)・西(West)・南(South)・北(North)・上(Top)・下(Bottom)方向に分けてそれぞれ40ずつのエリアで方面グループにし、方面統括官の6人がその方面情報をとりまとめている。これが更に殴り込み(Attack)担当と封鎖(Closure)担当に分かれるので2倍の492人。更に戦略予備管理担当が各方面に21人×6、追撃担当41人をプラスして659人。
更に天の川銀河や他の銀河の
文明防衛艦隊担当は敵が出現していないのでまだまだ平和なもので、その担当テーブルからは事務的な応答が聞こえてくる有様だ。
文明防衛艦隊担当1「現在天の川銀河に敵勢力の出現は確認されておりません。出現の兆候があり次第放送でもお知らせしますので頻繁に問い合わせるのはおやめください」
文明防衛艦隊担当2「防衛艦隊は初期配置として均一に配置しておりますが、星系内の戦力配分はワープで随時対応出来ますのでご安心ください」
文明防衛艦隊担当3「ディストーションレーザーは最新型の迎撃用レーザーの通称で、防衛艦隊にも同数装備されております」
文明防衛艦隊担当4「食事のお誘いなど緊急性の無いお問い合わせはご遠慮ください。いざというときの防衛に差し支えます」
文明防衛艦隊担当には特例として応対部を通さない緊急用直通回線が引かれているのだが、どうもそれを不安解消やお問い合わせ、食事のお誘いなどに使われているようだ。
機械知性体に対する偏見が無いのは良いことだが、流石にこのタイミングで口説き落とそうとするのはいかがなものだろうか。偏見が無いのも単に人間との区別が付いておらず美男美女揃いの
なお緊急でなくても意味のある問い合わせに関しては、放送の方でFAQ的にオペレーターの回答とほぼ同一のテロップを流すことになった。
戦略情報統括センターがかなり大規模になっているため、その人数を収容するために各方面ごとに二重半円形のテーブルに備えられた席に外側に向かって40人が座り、方面統括官がその中央の一段高い席に座る形になっている。
当初トピアが提案したのはヱクセリヲン艦橋型、つまり証券取引所のように島状の端末群をグループごとに囲む形だったのだが、これだと統括官が島の周りをぐるぐると回る必要が出てくるのでアレンジして外向き二重半円形になったのだ。
デイリーライトから移動してきたマイン達中枢メンバーは情報処理センターより1フロア分高い位置の壁から突き出したそれなりに広いキャットウォーク状の部分に据えられた席に座っており、情報処理センターのテーブル群を上から見下ろす形になっている。こちらはほぼヱクセリヲン艦橋の艦長席付近と同じだ。タシロ艦長達がスシを囲んでいたテーブルと言えば分かるだろうか。あれがそのまま
ただしそれに加えてオペレーター達がまとめた戦略マップが3Dプロジェクターによって情報処理テーブル群の上に投影されている。これはマイン達幹部の操作で縮尺や角度を変更可能な優れものだ。現在の表示は大マゼラン雲全体の星図となっており、じわじわと未探査領域が縮まっている。
また、戦略マップ以外の情報は幹部席とは反対側の壁面に設置された多数のFICSIT製ディスプレイに表示されている。FICSIT規格のディスプレイは最大16m×8mのサイズが存在しており、それではインファクトリの
大マゼラン側だけでも10
サティ達生産部はインファクトリ級の大量生産体制を整えることでバーナード星系の本拠地から天の川銀河へ、そして周辺銀河へ多数のインファクトリ級を進出させていったが、無人惑星のBETAの掃討は小艦隊戦力と自動戦闘アルゴリズムで片付いていたので、まとめて全部動かす際に困難になるという発想が無かったのだ。単なる数だけを集計するならば量子演算機の処理能力に物を言わせればいいが、未知の戦力であるGAMMAと戦う際に各艦隊から上がってくる貴重な意見や見解の分析まで含めるとそれを判断する知性がかなりの数必要になってくる。
その状況を打開したのが高い知性と高速処理能力、高い疲労耐性、そして人格的信頼性を併せ持つ
なおあまりにも艦隊数が多いのと、威力偵察用や戦力補充用の艦隊も必要なため、
そうした優秀なオペレーター達がまとめている情報によると、大マゼラン銀河中心殴り込み艦隊は進出開始点から平均1,000光年ほど前進して各基幹艦隊の損害は軽微。現状の損耗は1%もない。敵艦GAMMAもインファクトリ級に損害を与えるほど強力なはずだが、ランチェスターの法則が猛威を振るっているのだろう。多少損耗した基幹艦隊にも周囲の無人艦隊から補充艦が送られるか、もしくは統合することでほぼ万全の状態に戻している。
というか、5
また、敵艦GAMMAは