まず沙霧の轟雷が使っているこの長刀、スケールはともかく、見た目は戦術機用長刀とあまり変わっていない。しかし素材が違う。この長刀は原子核パスタ製であり、名前を『
ただし
そして物理特化轟雷と
この時点で
既に結果が出た通り、オーバーキルダメージで加害範囲が爆発的に拡大するのだ。しかも味方に当たらない。これは元々トピアがよく活用していた現象で、現在では『次元断』と呼ばれている。
しかしこれは勿論実際に次元を斬っているわけでもないし、そういう名前のスキルでもない。なのに真空中で加害範囲の拡大現象が起きているため、スーパーイナズマキックのようにエーテルを介して衝撃波が伝わったかのようにも見えるが、この宇宙はトップ世界のようなエーテル宇宙ではない。
ならば何故こうなるのかと言えば、そもそもステータスとエンチャントで
それを積極的に活用しすぎてもはや仕様の想定を超えたバグのような挙動になっているが、今沙霧達が見せたように、技量によってはとてつもなく強力になるので使わない手は無い。抜刀隊は同じ次元断を使って残存の
しかしその通常攻撃29
まず追加で20並列物理威力強化100万倍を乗せると、3050
大した威力であり、既に仮称衛星級を倒せるようになっているが、ここでやめたら
そもそも刀による通常攻撃は典型的な物理攻撃なので、剣の技量によってはまだまだ大幅に威力を増すことが可能だ。
ただし移動速度と剣速が見た目上は光速を超えているのは物理法則と無関係なエンチャントによる効果である。そして仕様としてはエンチャントやスキルで速度が何倍になっても映像の早回しと同じで威力は全く変わらないので、エンチャント補正前の速度を基準として計算する。
つまり実質の目指す所は時空勾配推進による
何、出来ない? 大丈夫大丈夫、ファイブスターの騎士ならみんなやってる。平気平気。
何しろこの亜光速の剣速を前提とした威力計算は現在の沙霧を基準にしたものだ。常識的に考えて出来るはずがないと思っていても、出来る実例がいるんだから出来るとしか言いようがないだろう。
元々の剣速が108km/h = 30.0m/秒程度だったとして、スケールを100倍にした轟雷の剣速は3.00km/秒程度になる。時空勾配推進で光速相当の運動エネルギーを与えたとして、光速が30万km/秒なので、目一杯加速して10万倍。運動エネルギーにして100億倍だ。つまり30
見ての通り、沙霧は想定された
実際には相対性理論により速度が増えなくても質量を増すことで計算上は光速相当を越える程の運動エネルギーを与えることが出来る筈だが、加速距離が短いのでとりあえず光速相当でヨシとしよう。
さてこの亜光速斬り、何故沙霧にしか出来ないのかと言えば、単純に難しいからで、実現のために原理上必要な高等技術が3つある。
1つは阿頼耶識改を通じた人機一体を通常よりも高度なレベルで行うことだ。
先ほど計算した通り、人間の筋力による太刀筋を100倍スケールにしただけでは亜光速は出せない。その10万分の1程度だ。つまり同じスケールにしたとしても最大で人間の10万倍の速度を出せる轟雷の身体能力を完全に理解して我が物にする必要がある。
しかも動作原理が筋肉の収縮と重力作用では根本的に異なるので、轟雷特有の感覚を掴むのはかなり大変だ。
2つ目に、その身体能力を前提とした剣術の合理を実現すること。
これが出来ないと自傷してしまうことになるのだが、動作速度が10万倍違うのに同じ合理を再現するのはかなりの困難を伴う。そのため、剣術を深く理解した上で、まずは可能な範囲の速度で剣を振り、最適化し、動作速度を少し上げてはまたその速度に最適なモーションを見つけるという極めて地道な繰り返し作業が必要だ。しかも実戦で使うには上段振り下ろししか出来ませんでは応用の幅が狭すぎる。その速度帯に合わせたあらゆる動きが臨機応変に出来なくてはならないのだ。
最後の1つは相対性理論に基づく状態変化を掌握すること。
剣速が光速に近づくことによって相対性理論により計算上の質量がどんどん増加し、加速しづらくなるので、力加減がより一層難しくなる。更に射出したらそれっきりの砲弾の場合は気にしなくて良いが、手持ち武器となると
それらの複雑な特性を頭と体の両方で理解出来なければ亜光速域の速度は制御出来ない。元彩峰一派で論理展開に難があるため忘れがちだが、沙霧は学問も出来る方だ。どちらかと言えば文系とはいえ、伊達に眼鏡をかけているわけではないのだ。
その3つの指針に基づいて抜刀隊所属隊員はそれぞれ剣速の向上に励んではいるのだが、それで光速相当の運動エネルギーまで到達しているのは沙霧だけという状況だ。二番手の月詠 真那でも光速の10%相当が限度で、このあたりで団子になって二番手争いをしている。当然威力は沙霧の1/100になる。3050
つまり真那達の剣技でも通常の1万倍程度までは加速しており、威力としても
また無駄に修行熱が高まってしまったことで、やめろとは言えない
一応術式で時間感覚を引き延ばせばある程度は自分の動きを知覚しながら剣を振り回せるのだが、それでも10万倍引き延ばすには枠一杯を使った上でオーバーブーストや重ね発動が必要で、あまり引き延ばしすぎると逆に身体感覚がずれてしまったり音声情報を聞き取れなかったりする問題もある。
そして実は沙霧は時間感覚調整術式を精々1,024倍までしか使っていない。あと100倍ほどは複数の核ミサイルを雷速で斬ったときと同じで、ほぼ剣術のみで事を為している。実に変態的な人間離れぶりだ。
さて、沙霧の渾身の一撃である
・1.14×1015J:(1.14
・1.00×1016J:(10.0
・1.74×1017J:(174
・7.19×1017J:(719
・1.00×1018J:(1.00
・1.00×1020J:(100
・4.00×1020J:(400
・1.00×1021J:(1.00
・1.59×1021J:(1.59
・6.23×1021J:(6.23
・1.88×1026J:(188
・2.91×1026J:(291
・3.85×1026J:(385
・1.00×1027J:(1.00
・1.87×1032J:(187
・3.05×1032J:(305
・2.00×1036J:木星の重力結合エネルギー
・3.05×1040J:物理特化型轟雷の通常攻撃に物理100万倍×速度1万倍
・1.90×1041J:太陽の重力結合エネルギー
・5.37×1041J:地球質量の理論上の総質量エネルギー
・3.05×1042J:
仮称衛星級のラザフォード
現在ほぼこの計算通りの威力を出せているのは沙霧だけだが、では出来ないのに無理に真似しようとするとどうなるかと言えば、
戦闘中にそんなことが起きれば一大事なのは勿論、どこかの有人惑星にでもメテオストライクしたら大惨事である。
また、単なる体当たりで亜光速突撃してもかなりの威力は出るが、衝突の際の衝撃を相殺しきれずにやはり機体と衛士が大ダメージを受けることがあるので基本的には禁止されている。
そもそも轟雷を運用する時点で物騒な桁のエネルギーを振り回すことにならざるを得ないという実態がある。オプションの名前に「決戦用」とわざわざついているのは、必要も無いのに引っ張り出すと惑星レベルで酷いことになるぞという意味なのだ。
というわけで、沙霧の渾身の一太刀は、普通に使おうとすれば自滅するだけの技を努力と根性と技量で使いこなすという、職人芸や達人芸を超えたまさに神業とも言うべき所業なのだが、訓練中にその技を見せられたトピアはあまりのワザマエに驚愕し、思わず呟いた。
トピア「これは
沙霧≪
沙霧は迅雷の必殺技の方の65倍撃『迅雷』かと思って聞き返したが、同じジンライでも文字が違う。スーパーロボット
そういえば
とはいえそれで決定にはならなかった。
トピアは当初『
文字が似ていて紛らわしいが、
そして日本帝国の剣技はその示現流をベースとしているため、沙霧が轟雷で光速相当の威力に至り、攻撃速度エンチャント込みで光速を越えるという一撃はまさに雷光、『
その技を実現した当人である沙霧を差し置いて
元々最強の一角であるステークが、長年研鑽に励んだ熟練の魔導技術と体術、徒手空拳を以てして沙霧と同じ高みに至ったのだ。
そこで沙霧の全力の一太刀を『
ちなみに今やグルカ族の勇者として名高いタリサは器用なことに剣術と体術の両方1万倍までの加速に対応しており、特別な技名はついていないがこれはこれでかなりすごい。
ところで技名に神の字が入っているのは不敬ではないかという懸念があるだろうが、その心配は無用だ。そもそも
つまりトピアがわざわざ
トピアは原作でもトップクラスのやらかしぶりから沙霧のことが好きではないが、沙霧がそれを反省してここまでやり遂げたのに認めないのでは幾ら何でも狭量すぎるだろうということだ。大体今では頼れるゲルマン薩摩武士として認知されているゼンガー・ゾンボルトだって最初は敵として出てきたではないか。
ステークは元々クラエル神の第一の信徒であったことから既に使徒扱いでいいとして、沙霧の方は誰の使徒にするかで取り合いになったくらいであった。
結局の所使徒の件は沙霧自身が「この身はまだまだ未熟であります」と断ったのだが、これは沙霧が一度道を誤ったことからまた神の名の下に自らの正しさを盲信することを懸念したための言葉であり、研鑽を認められたこと自体は嬉しそうだった。
沙霧をゼンガーのような位置に置くのは幾ら何でも扱いが良すぎじゃないかと言われればぶっちゃけ作者もそう思うのですが、この人は原作ではやってることが迷惑なのに並ぶ相手がいないくらいに強いから、強い分だけ迷惑度が増していたタチの悪いキャラだと思うのです。
それで、原作の強さを基準にして現在の環境で誰が最初に雲耀の境地に達するかなと考えたら、冥夜や真那じゃなくてやっぱり沙霧ではないかなと。