さて、
軌道上に
そうして詳細を調査した結果、以下のようなことが判明した。
まずこの惑星の名前はシュモルレ。
物質的観点から見た特徴として、まずこのシュモルレはBETAが仕送りした資源を明らかに受け取って利用している。これは物流を見れば間違いない。あの
資源パッケージはどうやらワープゲートを通って届けられていたようだが、シュモルレ側のワープゲートは
次に、殆どの建物の素材が炭素化合物で、一部が金属製。これは金属が希少なためで、金属は建造物の構造強度を高めるためではなく、地位の高さを表す為に使われている。
機械文明ではなく、電力は殆ど使っていない。代わりにBETAやGAMMAに似た様々な炭素系生物を使役している。輸送手段も通信機器も映像機器も計算機も全部生物構造。調べた所によるとこの炭素系使役生物は
この
以上のことからシュモルレがBETAの創造主である
次に社会的特徴として、エネルギーが潤沢なためか支配者層以外の貧富の差は無い。そもそも仕事や金銭のやりとりが基本的に無く、与えられるままを享受している。
娯楽すら頭脳型の
多少なりとも働かなければならない植民惑星自治領主は地位は高いが実質ただの貧乏くじなので、余程名誉欲がないとなりたがらない。
ここまでの特徴は見た目と炭素生命体由来文明への迷惑はともかく文明内では貧富の差も無く働かずにぐうたらと過ごせる
生物的特徴として、居住しているのは珪素主体生命体である。
ここの珪素主体生命体は内骨格型生物で、マグネシウム化合物主体骨格の上に高分子珪素化合物主体筋肉を纏っている。
その独自のコミュニケーション手段によりネットワークを構築しているが、自力で展開出来るのは惑星内までで、他の惑星とコンタクトを取るには長距離通信用
具体的には1.5頭身くらいしかないので、自力歩行など到底出来ず、首から下はかつての身体の名残でしかない。同様に発声器官も退化しているので、昔は音声によるコミュニケーションも出来たと思われる。
生物的特徴の解説とそれに添えられた現地住民の写真を見た
ここはインファクトリの
トピア「……これは何とも、
一般的には
ダグ「退化ということは、以前の姿も分かっているのですかな?」
パーキンソン教授「うむ、2億年ほど前は地球人類というか、シイレント人に近い体型だったようだよ。このように」
グイリ「……なるほど、似てますね」
タバサ「ふむ、何百万年後の人類は脳以外が退化するという未来予想図にそっくりだね。2億年くらい前から
サティ「そう考えると怖いものがあるわね」
テクス「あれ、四肢の小ささではむしろ
ペディオ神≪その心配は要らないわ!≫
テクス「大地母神様?」
突然背後からビジョンを出してきたペディオ神にテクスが少し驚いた顔で振り返った。
ペディオ神≪私が愛する
テクス「……お言葉は有難いでござるが、なるべく自助努力で何とかするでござるよ」
どこからかガラガラを取り出して鼻血を垂らしながら恍惚としているペディオ神に頼ると碌な事にならないだろうとテクスは本能で理解したのだった。
九十九「教授、過去の資料があったということは歴史的経緯も判明したのかな?」
パーキンソン教授「勿論だとも。彼らの故郷はBETAの物資集積点すぐ近く、スベアチレ星系第3惑星、ウルジマルクというらしいのだが――」
パーキンソン教授が語った内容は、これもシュモルレの住民がBETAの創造主の末裔であることを示すものであった。
まず惑星ウルジマルクには珪素を基質とし自己形成・自己増殖する散逸構造、いわゆる珪素生命体が単細胞生物として誕生した。そして進化の果てにその内の一種が知的生命体に至った。そこまでの歴史で炭素生命体はこの星には全く存在しなかった。地球とは根本的に環境が違うのだ。
文明を持ち始めた時点でのウルジマルク人は、体格としては地球人やシイレント人と同じくらいで、首が長く、指が4本ずつだった。
彼らの文明初期段階では様々な勢力が点在していたが、最も大きな大陸では勢力がまとまるにつれ遊牧民族と農耕民族の2大勢力が対立する形になった。時代が下るにつれて大陸では多くの人口を支えるのに有利な農耕民族の勢力が増した。しかし遊牧民族は
ウルジマルクというのはこの支配者層の遊牧民族の言葉で大いなる大地の事であり、語源が『
ロナルド「
ジョンストン卿「地球人の敵はある意味地球人だった、というわけかね。名前だけとはいえ」
夕呼「まあ地上で育った知的生命体が地面という言葉を星の名前にする可能性は低くないんだから、今更そんなに気にすることも無いでしょう」
アシレ≪そうそう、うちの星も海で文明が育ったから『
パーキンソン教授「ですな」
マブラヴ地球人達は相手の種族名が自分達とほぼ同じだったと聞いて何とも言えない表情をしていたが、夕呼は割り切ったものだった。
今更ながら、
一方トピア達
バッフクランとは、伝説巨神イデオンにおいて主人公達が戦うことになる勢力で、イデオンが埋まっていたアンドロメダ銀河のソロ星を中心としていわゆる
バッフクランも彼らの言語で母星のことを地球と呼んでいるため、字面上は地球人同士で争っていたことになる。まあこちらは作中当事者が認識していない設定上では本当にほぼ同一の種族なのだが。