第3集団の幼女のところを除くそれぞれの混成スーパーロボット軍団は激戦の直後にマブラヴ世界に来ているため、到来直後の機体は満身創痍となっており、修理が必要だった。しかし第4集団の
メタ的には公式に一年戦争時のMSより弱いとされる戦術機とのシナリオ上の戦力差をなるべく違和感なく埋めるハンデであり、キャラ商売なので
その話を聞いてすぐに
トピアは今、そのスーパーロボット軍団の代表達との通信会談に挑んでいた。
次の問題は、並行世界統合にこの4つのスーパーロボット軍団が巻き込まれてしまったという問題だ。
第3集団の幼女のところは来ている人数が少ないこともあって他と被る人員はいなかったが、それ以外の3つの集団はかなりの数がいた同一人物にあたる人員が統合されてしまった。例えば兜 甲児ならば、αナンバーズと
統合により個人の強さは大体の場合向上したのだが、それぞれの故郷世界に連れて帰れないというのが何よりの問題だった。えらいこっちゃ。流石のクォヴレーもこれには困り顔であった。
また、機体の方も同一機体が統合されたのだが、ZEROは統合されていなかった。これは幼女側の
そして他の3集団のマジンガーZは、α世界のノーマルマジンガーZとZ世界のゼウス由来マジンガーZと
それはともかく、統合された人物を綺麗に元通りに分離させるのは難しい。しかし並行世界分岐や交配所を活用すれば全てのプレイヤー部隊の記憶を持った状態でなら人数を増やせなくはないので、そのあたりで妥協してもらうしかない。トピアはそのように解決策を提案した。
トピア「――という感じの解決案がありますが、どうでしょう?」
大河長官≪いやはや、十分です。補給も含め、協力に感謝します。トピア代表≫
デイリーライトの通信大会議場の画面に、頭を下げる大河 幸太郎長官の姿が映っていた。彼は
マックス艦長≪そうですね、余分な記憶があるだけならば大した問題ではないでしょう。それ以上を望むのは贅沢というもの。これで我々の世界で待っている人達の元へ全員連れて帰ることが出来ます≫
こちらはマクロス7船団の防衛責任者であるマクシミリアン・ジーナス、通称マックス艦長だ。第1集団αナンバーズと第2集団
彼らが統合されたことでスーパーロボット軍団のトップが
トピア「それは何よりです。あとは……そうですね、帰る手段にお困りの方々には艦載用の
超銀河ダイグレンという任意に宇宙を超えられるテクノロジーを持っている
マックス艦長≪
大河長官≪それは有難いですが……潤沢な補給に続いて、ここまで世話になりっぱなしでは逆に不安になるところがありますな≫
しかしトピアはそれを一笑に付した。
トピア「ハハハ、ご冗談を。
トピアが言っているのはαナンバーズのことだ。流石はスパロボ主人公達だとその筋金入りのお人好しぶりに感心するほかない。あまりに善良すぎて何の裏も無い善意100%だとなかなか信じられずに、呼び寄せた世界の夕呼も暫く疑心暗鬼に陥っていたくらいだ。
大河長官≪む、それは……そうですかな?≫
トピア「筋の話から言っても、善意で助けに来てくれた相手にそのまま出費を強いるというのは幾ら何でも厚かましすぎます。しかし現地世界の地球には満足に支払えるものがありません。それであなたがたにしわ寄せが行くのは理不尽ですし、単純な打算から言っても、信用出来てなおかつ圧倒的なあなたがたの戦力を万全に発揮させないのは人類にとって損でしかありません。なので資源と生産力に余裕がある我々からの提供となりました」
信用の話になるとほぼ全てのスパロボプレイヤー部隊にゲッターロボが存在するのが気になる所だが、トピアはそれについては殆ど気にしていなかった。
それはあのスパロボ世界に時天空やラ=グースがいるか微妙であることと、スパロボ世界で実際にその類いの問題が発生したことが無いのと、いざ遭遇したとしてもスパロボプレイヤー部隊ならギリギリ何とかしてしまいそうな期待感があるからだ。具体的には天元突破と真化融合を突き詰めれば何とかなりそうだ。
トピア達が考える対策はこの方向性に近い。むしろ対策の鍵も一緒に来てくれたことで助かったとすら思っている。
マックス艦長≪信用……ですか≫
エキセドル参謀≪そんなにストレートに褒められると、おじさん照れてしまいますな≫
マックス艦長の隣に控えているエキセドル・フォルモ参謀がその緑色の顔を赤く染めていた。
エキセドル参謀は初代マクロスの時代にブリタイ・クリダニク司令と一緒に地球人側で戦ったゼントラーディだ。彼は脳が小さくなることを嫌がってマイクローン化していないので地球人の6倍程の体格があり、バトル7のブリッジには下の階層から頭だけ突き出すという奇妙な状態になっている。
ちなみにエキセドルの名前は初代TVシリーズと7が共通で『エキセドル・フォルモ』、初代劇場版で『エキセドル4970』となっているが、容姿は初代劇場版と7で脳がアフロのように肥大化した緑色の巨人、初代TVシリーズでは地球人類にもいそうな茶色い肌と赤い髪のおじさんとなっている。
この食い違いは一体何なのかと言えば、映像化されたマクロスシリーズはマクロス世界の後の時代に作られた映像作品なので、つまりは名前の設定が初代TVシリーズと7で共通、エキセドルを演じる役者が初代劇場版と7で共通ということになる。
しかし目の前の映像に出ているエキセドル参謀は本人以外の何者でもないので、現実離れして見えるマクロス7は結構歴史に忠実に作られていたということになるだろう。バサラのトンデモぶりも含めて。
トピア「ええ、
交流。お近づきの印という話と合わせるならば、つまり困ったときには戦力として頼りにしたいということだろうかとマックス達は推定した。
この
この世界に来てからこれまで以上に面倒な政治的事情に煩わされてきたことで必要以上に人を疑う癖がついてしまったようだ、とマックス達は自らを恥じた。善良すぎる。
マックス艦長≪分かりました。ご厚意をお受けします。決してあなた方の期待を裏切らないとお約束しましょう≫
大河長官≪無論こちらもです≫
トピア「はい、是非とも宜しくお願いします」
実際のところ、
また、マブラヴ地球人のようなのとばかり顔を合わせていると故郷世界を思い出してストレスが溜まるので、たまには裏のない相手と交流して心洗われたいというのもトピアの本音だった。件の幼女はその最たるものだが、後方保護者面連中の層が厚すぎて近寄りがたいのが難点だ。
スーパーロボット軍団の心意気、人の心の輝きに、様々な地雷はさておき流石は歴戦のスパロボプレイヤー部隊だとトピアは何だか嬉しくなっていた。あれこれ融通を利かせているのは、建前とは別に個人的に肩入れしているだけという部分もあった。何しろ善行を働くものが報われるという因果応報論は、放っておいても自動的にそうなるものではない。ならば身を挺してまで人々のために戦っている人達が報われるように少しだけ手助けしてあげてもいいではないか。
トピアはそのくらい彼らを特別視していた。
それで、次の話題もその地雷処理の一つだ。
トピア「では次に
スワン≪長官、緊急デス!≫
トピアが次の話題に入ろうとした所で、大河の方の画面に別の声が割り込んだ。この妙に片言な喋り方は
スワン≪検査中の
大河長官≪――馬鹿な、
スワン≪間もなくコンプリート……イエ、
大河長官≪何だとッ!!?≫
よりによって機界新種対策の要となる
マックス艦長≪総員出撃! 機界新種を撃退し、
マックス艦長が対処のための号令を発していくその様子に、トピアは全てが後手に回ったことを察した。