【完結】匠 VS BETA   作:MMZK

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333. これで条件は全てクリアされた。チェックメイトだ

 並び立つスターガオガイガーとガオファイガー。()()()()()()()()()()()()()()

 スターガオガイガーは分かる。凱の出撃時点で選択肢はジェネシック・ガオガイガーとスターガオガイガーの二択だった。ならばガオファイガーが出撃出来ないというのは(フェイク)だったのか?

 そうではない。実際に凱の出撃時点ではガオファイガーはほぼ全損しており、修理の目処も立っていなかった。()()()()では本当に出撃出来なかったのだ。しかしガオファイガーは全地球製重機動ファイティングメカノイドだ。当然()()()というものがあった。

 

トリオ「どうやら間に合ったようじゃの」

 

サティ「そうね。なかなか面白いことを考えるものだわ」

 

サイボーグのゼータ「サイボーグドコロカ超AIノ勇気ヲモ力ニ変エルGストーン……創造力ガカキ立テラレマスネ」

 

スチームパンカーのホープ「うーん、興奮してきたぁ!」

 

 そして最近忘れがちだが、インファクトリ級は航宙()()()である。つまりスーパーロボット軍団が戦いを()()()()()()()間に、ガオファイガーの設計図とインファクトリ級500万隻の有り余る生産力を使ってガオファイガーを()()()()()()()()()()のだ。

 コアマシンのガオファーが試作型(プロトタイプ)になっているのは、試作段階ではインターフェイスがGストーンサイボーグとエヴォリュダーの兼用仕様だったのが、完成版の方ではエヴォリュダー専用に仕様変更されているからだ。この仕様のせいもあって、原作『FINAL』でのルネは折角Gストーンサイボーグなのに乗機が無いという不遇な扱いを受けていた。その続編の『覇界王 ~ガオガイガー対ベターマン~』になって漸く与えられた乗機がこの試作型(プロトタイプ)ガオファーをコアとしたガオファイガーだ。

 

 そしてこのガオガイガーを2機揃えるプランを立て、生産力の貸出交渉をしたのは、当然匠衆(マイスターズ)艦隊をここに呼び寄せたゼロことルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ。

 

ゼロ「これで条件は全てクリアされた。チェックメイトだ」

 

 作戦プランはこうだ。運悪く(みこと)を先に救出してしまうと護が死んでしまうならば、()()()二人救出してしまえばいい。幸い爆発までの猶予は数秒間あるので、ガオガイガータイプが2機揃っていればそこまでシビアではないし、ガオファイガーを超特急で作ってしまえるような桁外れの生産力とそのパイロットにも宛てがある。それで()が足りるだろう。そういう話だった。

 インファクトリ級1個基幹艦隊500万隻の偉容を万が一の為の殲滅用戦力として意識させておくのも半ばフェイクだ。本命は生産力の方だった。匠衆(マイスターズ)で採用している度量衡が地球基準なのは実に都合が良かった。

 ルルーシュはガオファイガーの設計図並びに必要なマテリアルの情報だけを対価として交渉を押し通したが、匠衆(マイスターズ)にとってはそれだけでも珠玉の技術情報だったし、そもそも元々協力するつもりだったので、交渉は二つ返事で終了した。

 無論GGG(ガッツィー・ギャラクシー・ガード)由来技術情報の提供については事前に大河長官にも相談しており、大河長官は緊急事態措置として即座にこれを承認した。やはり柔軟かつ果断。出来る男だ。その前までの交渉で匠衆(マイスターズ)が邪悪な組織ではないという確信が得られたことも、この判断を後押しした。

 生産ラインが動き始めてしまえば早いもので、ルネ用に最終調整している間にガオファイガーはもう予備の10機分までコアマシンとガオーマシンが揃っている。量産を想定して設計されただけのことはある。まあGストーンサイボーグやエヴォリュダーの数が少なすぎて結局予備機にしかならなかったわけだが。

 

 こうして摘出能力を持つタイプのガオガイガーが2機揃ったことで、最大の問題点がクリアされた。

 

 ルルーシュの勝利宣言に、おお、本場ものだ、とトピアが唸った。巨大ゾヌーダロボにしがみついたままだが、相性勝ちしているので大分余裕がある。

 先ほどしがみついていた巨大ゾヌーダロボの頭にヘル・アンド・ヘブンが直撃していたが、咄嗟に避けたので特にダメージは受けていない。

 

凱&ルネ「ヘル! アンド・ヘブンッ!!」

 

 スターガオガイガーとガオファイガーが2機並んで両腕を交差したあと斜め下に伸ばし、再びヘル・アンド・ヘブンの構えを取った。その右手から攻撃エネルギー、左手から防御エネルギーが迸る。

 

凱&ルネ「二つの力を一つに(ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ)……」

 

 呪文を唱えて本来反発する攻撃・防御エネルギーを融合させ、両手を組み合わせると、2機のガオガイガーが同時に突進を開始した。その狙いは巨大なゾヌーダロボの胸部と腹部だ。

 ゾヌーダは失策に気付いた。元の36mサイズのゾヌーダロボならば、スペースの都合上2つのヘル・アンド・ヘブンを同時に胸部と腹部に命中させるのはそれなりに困難だった。だが今やゾヌーダロボの全高は400m前後。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

 しかしヘル・アンド・ヘブン発動中は防御力が弱まっている筈だ。ゾヌーダはそれを狙ってカウンターの簡易攻撃端末を多数繰り出すが、ガオガイガー達は攻撃は最大の防御と言わんばかりにそれらを砕きながら突き進んでくる。恐らくフル改造相当の威力であろう。

 迎撃が叶わぬとみて、せめて狙いを外すように巨大ゾヌーダロボは回避を試みたが、それも不可能だった。いつの間にか轟雷3機に加えてガンバスターまでしがみついており、先ほどとは違って全く身動きがままならなかった。

 

ノリコ≪絶対に逃がさないんだから!≫

 

 まあしがみついて動きを停めてから殴るというのは、ちょっと絵面が集団いじめのように見えなくもないが、人質なんか取る方が悪いのだ。

 

凱&ルネ「ウィィィタァァァァッ!!」

 

 ガンバスターとマジンガーZEROの猛攻によりバリアが穴あき状態になっている巨大ゾヌーダロボ相手に、スターガオガイガーが胸に、ガオファイガーが腹に両拳を着弾させた。

 しかしゾヌーダロボが通常の10倍以上巨大ということは、コアも10倍深い場所にあるということだ。フル改造の威力で装甲は貫通したものの、コア部分には腕が届かなかった。しかもゾヌーダは奥の手として巨大ゾヌーダロボの()()()()衝撃波を発して物質昇華との併用で自身に密着した両機を破壊しようとした。ジェネシックオーラが無い分だけ侵食は容易であり、時間は機界新種の味方だ。実際、原作では掌からの衝撃波でスターガオガイガーのヘル・アンド・ヘブンを返り討ちに出来ていた。

 だが、勇者は怯まなかった。

 

凱「オオオオオッ! 本当の――『勇気』の力を見せてやるッ!!!!」

 

勇者達≪オオオオオオオオオオオオオッ!!!!≫

 

 凱の宣言とともに勇者達が一斉にありったけの『勇気』を振り絞ると、冗談のように圧力が増して、ドリルニーを皮切りにヘル・アンド・ヘブンの力を纏った()()()()が巨大ゾヌーダロボの中へとめり込み始めた。

 これは複合精神コマンド『勇気』に含まれる『熱血』の与ダメージ2倍効果もあるが、それに加えてGGG(ガッツィー・ギャラクシー・ガード)製勇者ロボの主機関であるGSライドは『勇気』を燃料として青天井に出力が上がるので、『勇気』が重複して効果を発揮するというバグ染みた事になっているのだ。しかもパイロット2人だけでなく総勢10名の勇者ロボの超AIをも総動員して重ねがけしているともなれば効果は絶大だ。たとえ意思の主体が人間でなくとも、そこに『勇気』があればGSライドは応えてくれるのだから。

 なお、勇者達はこの調子でもまだ真化融合を会得していなかった。既にバグ染みているのに、この上更に真化融合を会得したら益々手が着けられなくなるだろう。

 何故会得していないかと言えば元々Z-BLUE(ズィー・ブルー)に所属していなかったからで、Z-BLUE(ズィー・ブルー)と合流してからわずか数時間しか経っていないので、仲間に教わる時間も碌に無かったのだ。

 凱だけならそれでも気合と勇気で何とかしそうな気もするが、ルネに至ってはまずガオファイガーへの搭乗経験が足りていないので到底無理だ。この状況で凱だけ頑張ってもタイミングがずれるだけだ。

 

ゾヌーダ≪ゾヌーダァァァァァ……!!≫

 

 巨大ゾヌーダロボの内部へと突き進んだ凱とルネは、遂に機界新種核と人質収容ボックスを掴んだ。それを通信越しのアイコンタクトで意思疎通すると、全体に向けて通信を送った。

 

凱&ルネ「脱出!!」

 

 両機はタイミングを合わせて後退を開始し、巨大ゾヌーダロボにしがみついて拘束していた機体もその場を離れ始めた。その間にもコアを失った巨大ゾヌーダロボの損傷部分から光が迸り、脱出と同時に爆発に至った。

 爆発の被害については、ゾンダーロボサイズの相手の爆発ならばガオガイガーが毎回至近距離で受けても大丈夫なくらいなので、ガオガイガーより頑丈なガンバスターや轟雷にとっては全く影響がなかった。スターガオガイガーとガオファイガーが急いで脱出したのも両手で掴んだ仲間の安全のためだ。

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