創造主の力で二度にわたって確かに加護を剥奪したはずなのにまだ残っている。その事実に
マイン「ククッ、そうか
困惑する存在X一派をマインがせせら笑った。これで自称神だとは全く笑わせてくれる。
種明かしをすると、
これはアヴェニュー神が管理下世界の神聖銀河騎士団団員から存在Xの加護を没収出来た事から、存在X一派が同様の権能を行使することを危惧して考えられた対策だ。
加護を剥がした場合にインベントリの中身やレベルがどうなるかが気になる所だが、勿論それについては事前に検証してある。インベントリの中身は取り出せなくなるだけで消えないのでインベントリの中からの加護のかけ直しが可能で、加護をかけ直せばレベルも元に戻る。
更に言うと、こうした拉致に備えてアヌビス神を養殖してインベントリの1スロット分を満杯にしてすらいる。なので各自のインベントリにアヌビス神の分体が少なくとも400柱入っている。これだけいればローテーションで幾らでも加護をかけ直すことが出来る。
なおアヌビス神の保持している信仰力は本体・分体の全てで共有されており、養殖で幾ら増やしても総量は変わらないので、増やしたアヌビス神が信仰力を純夏達に注いで信仰力不足解決とはならない。信仰力がそう簡単に増やせたら神々も信仰力不足に頭を悩ませたりしないのだ。アヌビス神を大量に揃えているのは分業による作業効率化の為だ。
ではアヌビス神は何度も加護をかけ直して大丈夫なのかと言えば、アヌビス神の加護は特定の使徒ではなくクラフトピア世界の全住民に使うことを想定している為にコストパフォーマンスが非常に良い。何十回加護を剥がされようと全く問題は無い。
そしてアヌビス神の加護だけでもあれば、魔導衛士並には戦うことが出来る。
トピア「では先制攻撃をいただきましたので、これを宣戦布告と見なし、我々
全員が蒸着装置で戦闘用装備に切り替えると、周囲の天使達は身構えたが、トピア達はそれを放っておいて一斉に先ほどターニャが空けた天井の穴から離脱した。
なお
外に飛び出してみると、漸く拝んだ空は真っ暗で、外の様子はまるで月面の様だった。しかしそれなりに遠くに青い惑星とその衛星が見えるので、月面そのものというわけではなさそうだ。一応空気もある。
ただしこの天体は完全な球体になっておらず、途中から地面が崩壊しているように見えた。
存在X「あれだけ神を虚仮にしておいて逃げるだと……? 舐めた真似を! 追撃して始末せよッ!!」
おちょくられて頭に血を上らせた存在Xの指示で即座に
トピア達は逃げたのではない。
マイン「フハハハハ!
マインが魔王のように哄笑しながら
存在Xは隙を突いて無力化して攫ってきたつもりかもしれないが、マイン達からするとわざわざ敵の本拠地で戦争をさせてくれるなんて有難い限りなのだ。
ラリー≪人助けをする人間を攫ってきて処刑しようとする連中に言われたくはねえなァ!≫
テクス≪神域だか何だか知らんでござるが、こんな所に無理矢理連れてきたのはそこもとらの方でござろう?≫
この状況を見れば分かるが、たとえ神や天使に
ただしサティ、トリオ、テクスは魔導衛士の訓練を受けておらず、マインは訓練を受けているもののまだ魔導衛士の水準はクリアしていないので、迅雷と同じくトピアとサティ、ラリーとトリオ、スコアとテクス、ターニャとマインという組み合わせで4機編成になった。
本来の階級ではトピアとマインが同格の大元帥扱いでその次がターニャ元帥となるが、既に存在X一派との開戦はトピアによって宣言済みなので、実際の指揮能力を考慮してトピアが委任し、指揮の優先順位はマイン、ターニャ、トピアの順となった。
そして戦力集中の原則に則り、この4機がひとかたまりになって、まずは
ターニャ「あっさり戦力が分散しましたな。まあせざるを得ないでしょうが」
マイン「引っかかったふりかもしれんぞ? 幹部連中が動いておらん」
マインやターニャが見た所、下級天使は単に場当たり的に動いて戦力を分散させているように見える。しかし存在Xを筆頭とした幹部4体だけが初期位置を動いていない。下級天使ですら元気に動いているのだから、まさかダメージで動けないわけではあるまい。だとすれば裁判所跡を固定の指揮所にしているのだろうかとも思えるが、その割には現場の連携に無駄がありすぎる。
少なくとも存在Xには人間の思考を読む権能がある筈で、それを読心妨害術式で防いだことで先ほどまでの問答は上手く運んだはずだが、何しろやろうと思えば神の力は魔法を無効化出来る筈なので、油断は出来ない。だが、ターニャは存在X一派の戦略・戦術の理解は恐らく浅いと見ていた。
それを証明する事例として、前世で
……まあこの件については共産主義の習性をターニャがよく知っていたから防空がお粗末なのを読めていただけで、実は
大天使より下のヒラの天使は原作に登場しませんが、大天使がいて天使がいないはずがなかろうということで、存在するけど幹部会議に出席出来ないだけと判断しました。そのため神前法廷にも顔を出していません。
容姿はいわゆる天使の一般的イメージです。幼児じゃない方の。