甲児とマジンガーZEROが存在X相手に激闘を繰り広げている間に、天元突破
幸いにして次元力や螺旋力、魔力、Gパワーといったエネルギーの供給は問題無く続いていたが、制御信号の規格が全く合わないのが問題であった。
ラリー「天元突破轟雷で出る! 囮くらいにはなる筈だ!」
マイン「駄目だ」
まず最初に、ラリーが天元突破轟雷で出撃して囮になると申し出た。しかしこれは即座に却下された。
なお戦闘中かつ緊急事態の為、この会話は高速念話で行われている。
ラリー「何でだ!? 運用実績はあるんだぜ!?」
マイン「5つ理由がある。説明してやれ
ターニャ「は」
説明下手なマインに振られたターニャが代理で5つの駄目な理由を並べることになった。
ターニャ「まず1つに、天元突破轟雷ではこの天元突破
ラリー「うっ……しかしだな!」
ラリーも
トピア「追加で6つ目もありますよ。完全に復旧しないままでも動かせる方法があります。上手くいけばですが」
ラリー「本当か!?」
マイン「……なるほどな、やってみろ」
マインがトピアの方を振り向くと、迅雷四型の後部サブシートにマキューズが座ってその膝の上にトピアが座るという形になっていた。なおこのマキューズはオペレーターをやっているマキューズとは別の複製体だ。便宜上オペレーター席の方をマキューズ2、サブシートの方をマキューズ3としよう。それを見たマインは即座に意図を察し許可を出した。
マキューズ3「了解であります! トピア殿、行くでありますよ! 思考リンク起動! 接続をトピア・ポケクラフへ申請!」
トピア「申請受諾、接続承認!」
その宣言と共にマキューズ3がトピアの身体を抱きしめ、マキューズの虹彩が輝いた。百合の花が咲きそうな絵面だが、これは別にマキューズが興奮しているとかそういうことではない。より頭と頭の距離を近づけて固定する為だ。
マキューズ3だけでなくトナル・マキューズの複製体には近距離思考読み取り機能がある。これは魔法を使えない為に念話会議に参加出来なかったマキューズが、それをどうにかするべく阿頼耶識改の思考読み取り機能を組み込んだものだ。
更にマキューズ3は迅雷への阿頼耶識改有線接続を実施した。迅雷側に有線接続機能が残されているのは、人体改造により接続端子を備えていたステークに対してだけでなく、
こうしてトピア→マキューズ3→迅雷四型→轟雷→(中略)→
トピア「天元突破
トピアとの人機一体リンクが再接続されたことで、腕組みしたまま固まっていた天元突破
テクス「動いたでござる!」
スコア「流石だなトピアさん」
サティ「でもまだ万全とは言えないわ。
マキューズ2「
サティが隣のマキューズに目配せして問えば、マキューズ2は自信満々に返答した。
ひとまず応急処置で天元突破
実は天元突破
一方で限界強化倍率が高いターニャの方を何故選ばなかったかと言えば、トピアの方がマキューズと元々交友があり、トナルというニックネームの名付け親でもある為に格段に接続しやすかったからだ。トピア自身が人間よりそれ以外の方が相性が良いというのもあるし、ターニャが思考を読まれるのを嫌がる傾向があるというのもある。リンク精度が低下すれば、最大6050万倍の限界出力どころか105万倍に達するかすら怪しい。
また、マキューズ4以降を動員してターニャや他の魔導衛士も接続すればもう少しくらい倍率が上がるのではと考えるのは原理的には間違っていない。しかしこれはあくまでも裏技的な応急の接続方法であり、迅雷側の複数接続時用魔導衝突回避システムが利用出来ないので、複数の魔導衛士の接続を同時に受け入れて互いに阻害しないように運用するのは無理があったのだ。
マキューズ2が何とかしなければならないのは精神接続機構だけではない。まず操縦席のコンソールがBABEL表示に占有されている為に作業進捗が思わしくないのでこれを解決しなければならない。天元突破システムのエラー修正も途中だったので、これを片付けないとまたハッキングを受ける可能性がある。ハッキングが二度と通らないように原因を特定して穴を塞ぐ必要もある。更に、
姿が見えないのは、迅雷と轟雷の隙間では狭すぎて400体も入れないので、残りは轟雷より外側の区画に布陣しているからだ。迅雷の膝の上のテーブルにコンソール込みで10の椅子が並ぶのだから、同じ形式でも轟雷の膝の上のテーブルにはその100倍、1,000の椅子を並べることが出来る。
つまりここにいるマキューズ2は自身が実務作業をしているのではなく、作業の配分をした上で他の個体が完了した作業をとりまとめて迅雷四型を通してプログラムをアップデートするという作業をしていた。マキューズ複製体は規格が統一されている上に個体が分かれているのでリソース配分もしやすかった。マキューズ3もそこで作業をしていたうちの1体を応急接続のために連れてきたものだ。