ライトニング・メテオからのスクランダーカッターで上下真っ二つになった存在X。その上下に分かれた身体が空中に霧散した。
ここまで粘った割には妙にあっけない最期だなと
甲児≪星が消える……どういうことだ?≫
ZERO≪友ヨ気ヲ抜クナ。
ラリー「何だ、時間操作か!?」
サティ「いいえ、これは……時空の因果が混乱しているわ! 因果操作攻撃よ!」
スコア「因果律操作で消されるということか!?」
テクス「恐らくパワーアップも兼ねているでござるな!」
トリオ「こいつは厄介じゃぞ!」
テクスの推測を裏付けるように、星の消滅と反比例するように因果の混乱が激しくなり、それが濁流のように渦巻いて天元突破マジンガーZEROと天元突破
マイン「ニンジャ、全ての出力を因果抵抗に回せ!」
トピア「やってます! でも大分パワーが足りませんよ!」
マイン「構わん、1秒でも多く稼げ!」
天元突破
1つ目はバリア。因果攻撃が今回のように接触面から作用するものであれば、バリアで耐えることが出来る。しかし接触部分のバリアが片っ端から消失する為、多大なエネルギーを消耗することになる。
2つ目はその宇宙を遥かに超える巨大質量だ。これだけの質量を無かったことにするには相応の力が必要になる。とはいえ、質量単体では単に耐久力が高いだけだ。
3つ目は回復力。失われていく質量は元々無かったことになるので修復装置は役に立たないが、螺旋力で順次再建造していけば力業で耐えることが出来る。
4つ目は次元力。これ自体が因果を操る力である為、因果操作攻撃に対する直接的な抵抗力となる。ただし存在Xが持つ次元力に対し大幅に出力が低い為に、直接はねのけることが出来ていない。
今現在天元突破
そもそもトピアの螺旋力は螺旋族最強のシモンと比べると大分低い。元々才能で及んでいない上にこれまで螺旋力を自覚して使っていた期間が短いのだから当たり前だ。にも関わらず天元突破を成功したのは、まず天元突破を13番目の仮想大魔導鎧として定義・構成する補助システムが組まれていたこと、そしてベースとなる
超銀河グレンラガンのサイズが月の直径と同じ3,470km程度であるとするならば、
そういうわけで、手足が先に消えているのは意図的なもので、コックピットがある頭部分の回復を最優先にしている為だ。限られた螺旋力を有効に使っているのだ。
消滅までのカウントダウンが進む中で戦闘要員はありったけの力を振り絞り、エンジニア達は復旧を急ぐ。だが間に合わない。計算してみたところ、復旧見込みに対し天元突破消滅までの時間が数秒足りない。仮に時間停止したとしても相手が物理ではなく因果の流れなので意味が無い。
サティ「天元突破消滅まで32……31……30……!」
自分の作業を続けながらサティが絶望的なカウントを読み上げる。残り30秒。これはあくまで外殻の天元突破部分が消滅するタイマーではあるが、それ以上侵食されてしまえばもはや十全な戦闘力を回復するのが非常に難しくなる。
状況のまずさを悟ったマインは切り札を切ることにした。
マイン「
ターニャ「準備は出来ております」
小さくなった
ターニャは操縦出来ない間も次元力の供給だけに励んでいたわけではない。その時間を利用して次の段階の準備をしていた。ただし返事をしたターニャはかなり嫌そうな顔をしていた。それはこの
トピア「
ターニャ「いえ、やりましょう。万全を尽くさずに負けるわけには行きませんし、とどめを刺し損ねてもあとに響きます。そして
トピア「承知しました」
覚悟を決めたターニャの言葉に、トピアも神妙な顔で頷いた。
トピア「デグさん、
ターニャ「
その言葉とともに、因果の濁流の中で天元突破
サティ「カウントダウン――240まで回復!」
トリオ「よし、間に合うぞ!」
次元力を発しているターニャ自身が操縦出来ているわけではないので効果は限定的だが、ともかくカウントダウンは完全に安全域まで巻き戻った。
それから暫く、それぞれがベストを尽くしていると、遂に朗報がもたらされた。
マキューズ2「完了! 全システムフル稼働可能であります!」
時間が無いので省略しているが、全システムとは基本制御システム、天元突破システム、
マイン「でかしたッ! 総員接続、天元突破
魔導衛士達「うおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
戦闘要員全員のパワーが制御可能になり、システムの完成により天元突破の維持に掛かる螺旋力のコストが低下したことで、失われつつあった手足が戻っていった。ひとまずの安定状態だ。そしてこの安定状態を足がかりに、因果の波を乗り越えるべく更なる巨大化、超天元突破に挑むのだ。
それを、彼方から響く歌の力が後押ししていた。