トピア「ラリーさんの方が終わりましたので、次はスコアさんのルーンソングですね。原型になるMk.1がこちらです。スコアさんのマスタリ50%強化は装備に付随する割合強化と加算になるとのことですので、基礎ステータスの
トピアがエンチャントシミュレーターを操作して壁面ディスプレイにルーンソングの計算結果を表示した。
スコア「平均ダメージ1,227、3,374DPS……まあこんなものだな」
トピア「一応言っておきますけど、初期
ラリー「何だその使い捨ての剣ってのは?」
トピア「『アンリミテッドフェイクブレード』というスキルで召喚する剣の中にランダムで混ざってる
ラリー「なるほど使い捨てだな」
トピア「まあ従来のエンチャント装備8箇所より大分増えてるので、1枠4エンチャント分を銘剣に使っても銘剣の方が強い場合もあり得ると思いますが、そもそも
魔法で召喚した剣をいちいち拾って使うのは、
トピア「それで、これの空き装備枠を埋めてエンチャントを付与した結果がこちらのMk.2です」
スコア「単発ダメージ48,408、302,550DPSか……」
サティ「単発ダメージが39.5倍、DPSは89.7倍ね」
ラリー「単発ダメージではゼニスを倍以上上回ってるな」
トピア「単発ダメージが高いのはスコアさんのスキルによる別枠のバフが75%乗ってるお陰ですね。あと飛行装備枠、矢弾枠、フック枠、アクセサリ枠追加2を加えたことでエンチャント適用可能装備枠が15もあります。これは私たち3人の中で最大です。あ、そうそう。ウォールオブフレッシュがドロップするデーモンハートというアイテムがありまして、これを使うと1回限りアクセサリ装備枠が永続で2増えるんですが、昨晩免罪符のテストを兼ねてウォールオブフレッシュを乱獲してきたので既に全員分揃っています。希望者には後で石板と一緒に配布しますね」
サティ「いつの間にそんなことしてたの?」
トピア「ポータル設置済でしたので、生贄を捧げなくても呼べるかどうかのテストを兼ねて行ってきました」
サティ「……一応ちゃんと生贄を阻止する気はあったのね」
なお
スコア「しかしこれだけ強化してもDPSではゼニスやラストプリズムの足元にも及ばないな」
テクス「ラリーの強化を見た後では大分落ち着いて見えるでござるな」
トピア「いやあれはスキル無しであそこまで強くなるゼニスやラストプリズムがおかしいだけですからね? 何ですか加速限界が秒間60HITって。ともかくこれに199段階精錬とモディファイア強化を施したのがこちらのMk.3です」
スコア「やはりそれほどは変わらないか」
トピア「一応居合斬りLv.1を使えるようになる装備があるのでそちらを装備するプランも無くはないんですが、居合斬りに特化するとクリティカルの恩恵を受けられなくなって汎用性を失う上にマナサイフォンが無いから最終ダメージがそこまで上がらず、スキルファイターが無いから45秒に1回しか使えないんですよね」
スコア「そうか……ファントムスパークの方はどうなんだ?」
トピア「まず原型がこんな感じですね」
スコア「平均ダメージ1,170、DPSは1,803……計測通りだな」
トピア「そして現状で可能な強化プランがこちらのMk.2です」
スコア「単発ダメージ59,072、DPSは206,752か」
サティ「単発ダメージが50.5倍、DPSは115倍と成長率は高いのよね」
スコア「確かに強化前のゼニスは超えているんだが、100万DPS超えを見せられた後ではな」
ラリー「ハハッ、強すぎてすまねえな」
スコア「クッ、腹立つ……!」
トピア「頭装備は元の狩人のフードが遠距離
ラリー「外部インベントリに入れっぱなしで使ってなかったからな。遠慮無く使ってくれ」
スコア「……助かる」
今煽られたばかりで恩を着せられるのは腹立たしいが、ここで礼を言わないのは評価が下がると見てスコアは例の言葉を絞り出した。トピアの中でスコアの評価が少しだけ上がった。
トピア「あとクラフトピア由来の弓ではエンチャントでクリティカル率を補強しても効果が出ず、逆にヘッドショットすると確定クリティカルなんですが、ファントムスパークは普通にクリティカル率上昇に効果があるようなので盛りました」
スコア「方向性は分かった。それで剛弓とは?」
トピア「装備に付随するパッシブスキルですね。『試練の狐面』についている『居合斬り』Lv.1もこれの同類です」
スコア「なるほどな」
トピア「そして参考までにこちらが精錬とモディファイアによる強化を施したMk.3です」
スコア「単発ダメージ80,131、DPSは294,483……やはりこのくらいか」
トピア「いやファントムスパーク自体はクラフトピア由来のあらゆる弓より強いんですよ?」
実際クラフトピア産で最強の弓はシャープシューターで初期
ただ、このシャープシューターもファーヴニル系の強力なエンチャントを付与できないためにファーヴニル素材から作る初期
トピア「そのファントムスパークで弓最強スキルのマグナムショットを使うだけでとんでもないダメージになりますからね? 試しにそれを想定してみたのが次のMk.4です」
ラリー「単発ダメージ957万だと……!?」
スコア「スキル一つでここまで変わるのか!?」
トピア「ダメージ倍率40倍、ヘッドショットで更に3倍、おまけに居合と違ってクリティカルダメージが満額で乗りますからね。
スコア「まさかの2800万ダメージか」
テクス「レインを一撃必殺出来る威力になるでござるな」
マイン「チッ、ファンタジーめ」
ラリー「逆に何でトピアは弓を使ってねえんだ?」
トピア「まず弓が師匠の専門外だったことが一つですね。もう一つはフルエンチャントをかけた矢が通常攻撃ですらどんどん減っていくので、長期出張用に矢を大量に持ってくると他の装備の枠を圧迫する問題がありました」
ラリー「そう言やそっちには
トピア「あれがあれば私も弓を嗜んでいたかもしれませんね。……というわけでどうにかスコアさんにスキルを習得させることって出来ませんかアヌビス様?」
アヌビス神「XX,XX,XXX. X,XX(そうだな、スキルポイント自体はレベルとともに蓄積しているはずなのだから、時間をかければ自力習得も不可能ではないはずだ。と言うより、本来はそうやって覚えるのだ)」
トピア「うーん、自力習得ですか。時間が無いとは言えマトリフ式伝授法はまずいでしょうし」
ラリー「何だそのマトリフ式ってのは?」
トリオ「嬢ちゃんが躊躇う伝授法って相当なモンじゃろ?」
トピア「まず一通りやり方を実演してみせてから向かい合って教える側が習う側にスキルを放ち、習う側がそれを迎撃相殺することで習得する、むしろ習得出来なければ死ぬという、生存本能に期待した超スパルタ伝授法です」
サティ「却下。死ぬ確率の方が高いでしょうそれ」
トピア「はい」
ラリー「試しにやってみるか?」
スコア「流石に他の選択肢が全く無い状況でなければそんなのは選びたくないな」
そもそもマグナムショットで撃ち出される魔法の矢同士が相殺出来るかどうかも不明なので、習得出来たとしても死んでしまう可能性がある。やらない方が良いだろう。
だがスコアは今まで命中優先で胴体ばかり狙っていたので、ヘッドショットでアホみたいに威力が上がるスキルを使いこなすために今後はヘッドショットの練習もすることを決意した。幸い遠距離攻撃のマスタリは極めているし、ファントムスパークは放物線を描かずに直線で飛んでいくのでそれほど難しくはない筈だ。
トピア「というわけで他の選択肢って何かありませんかアヌビス様?」
アヌビス神「XX. XX,XXXX. XX(他の手段か。そうだな、まずは時代を
トピア「時代を最後まで……? なるほど、丁度今日ワールドLv7まで進める予定でしたので丁度いいですね。ご指導ありがとうございます」
アヌビス神「XX,XXXX(うむ、汝らには我がついていることを忘れるでないぞ)」
マイン「フン、自己顕示欲の強い奴め」
テクス「これツッコミ待ちでござるかね?」
トピア「仕上がってますねー。イイヨイイヨー」
アヌビス神は相変わらず存在感を示すことに余念が無かったが、マインも似たようなものだった。
ともあれ、ルーンソングの89.7倍強化とファントムスパークの115倍強化が決定され、今後更に強化する方針も示されたのであった。
なお、ルーンソングでマグナムショットを使うとバフをかけなくてもヘッドショットで957万ダメージというトピアの計算は実は間違っていたことが後に判明する。専門外と言った通り普段使っていない武器なので、結局の所特性を正しく把握出来ていなかったのだ。
デモンハートで増えるアクセサリ枠は本来1つですが、テラリアンはそれ以外にマスターモードでもう1枠増えており、テラリアン以外はまだ発揮されていなかったマスターモード効果がデモンハートで一緒に解禁されて枠が一気に2つ増える形になります。