トピア「といったところで、次はスコアさんの番ですねどうぞ。あ、カミールさん速度戻します」
カミール「分かった」
トピアの報告が終わったので次はスコアの番であった。
トピアはガンマの速度を元に戻し、氷山探索の二人体制を復帰させた。
スコア≪分かった。まずはポータルの限界距離検証だが、西海岸から東海岸までの約7,000kmで問題無く通行できた。星全体ではまだ分からないが、この大陸内の通行で不便する事はまず無さそうだ≫
テクス≪なかなか高性能でござるな≫
トリオ≪科学で解明できるものなら技術的に吸収したいもんじゃがの≫
サティ≪現状高濃度のハイマナポーションでエクセリオンを検出するだけでも精一杯だから、魔法や魔道具の原理解明に繋がるリアルタイムの状態観測は大分難しいのよね≫
スコア≪次にクトゥルフの目玉の再討伐を完了した。これでラリー以外の全員に報酬が1レベル分追加されたはずだ≫
ラリー≪俺はもう報酬貰ってるからな≫
スコア≪それからラリーに設置してもらったきらめきの池に安全対策を可能な限り施してから、池に果物を投入してアンブロシアに変換、必要数確保した後に予定通りBETAの死骸を運んで投入してみた。勿論最初は一番小さい
トピア「結果はどうでした? 生き返ったりしませんでした?」
スコア≪いや、ラリーの予想通り道具扱いされたのか、幸い生き返らずに原料に戻ったな。殆どが黒鉛と水だったが、僅かに未知の元素が回収できた。回収量は大型種が特に多かった。回収したものはサティに引き渡したが、分析結果はどうなんだ?≫
サティ≪間違いなくG元素だったわ。それも今まで検出できたほぼ全ての種類が揃ってるから、BETAを資源化することは可能という結論になるわね≫
トリオ≪朗報じゃの。トキソピッド用レーザーの開発も捗るわ≫
トピア「ほぼというのは?」
サティ≪重
トピア「やっぱり
カミール「待ってくれ、資源スキャンは出来るんだよな?
トリオ≪その観点は無かったの≫
スコア≪実際出来るのか?≫
サティ≪地中深くの解体していない目標を検出出来るかは未知数ね。コア:ニュークリアスの探査性能次第になるけれど≫
マイン≪期待していてもらおう≫
テクス≪またそんな大口叩いていいんでござるかぁ?≫
サティ≪まあ試しにやってみて損は無いでしょう≫
スコア≪資源化の話に戻るが、そうなると試験だけでなく本格的に死骸を回収して資源化した方がいいか? 今ポータルの強化研究をしているだけだからやろうと思えば出来るが≫
トリオ≪今回の分だけなら手作業でも可能かもしれんが、最終的には物流ロボットに運ばせたいの≫
トピア「まあ最終的には数が億の桁になりますからね」
カミール&ファム「億……!?」
サティ≪でも工場長忙しいでしょう?≫
スコア≪なら今回は私がやっておこう≫
ファム≪あっ、私も手伝います≫
スコア≪そうか、では手伝ってもらおう。現場はユグドラシルの北東に新たに設置したポータルを出たところだ≫
ファム≪分かりました!≫
スコア≪ああ、そうだ。ガスマスクを用意した方がいい。……腐りかけているからな≫
ファム≪ひっ!?≫
死骸が野ざらしになっているのだから、まあ当たり前の話ではある。
スコア≪私からは以上だ≫
トピア「ありがとうございました。ファムさんも頑張ってください。次はラリーさんの……」
カミール「あっ、トピア、あれじゃないか氷山のアクアマリン」
トピアがファムの悲鳴をあっさり聞き流してラリーに報告を求めようとしたところで、カミールがまた目的の氷山のアクアマリンらしきものを見つけた。
トピア「えっ、どこです?」
カミール「今通り過ぎた山の斜面だ。右後ろだな」
トピアがカミールが指さす方向を見ると、確かにそれらしき青い結晶が見えた。
トピア「恐らくあれですね。採掘してきます」
トピアは効果が切れたフリーズレジストポーションをまた一気飲みしてキャノピーを開き、即座に飛び降りた。
カミール「私はここで待機するからな」
言いながらカミールがキャノピーを閉める。
トピアは自由落下しながらサムズアップしてみせた。既に肩にはつるはしを担いでおり、やる気に満ちあふれている。
トピア「ラリーさん続けて報告お願いします……ラリーさん?」
ラリー≪おうワリー、マイク切ってたぜ≫
マイン≪ぐわッ!?≫
暫く反応が無いと思ったら、ラリーの声と同時にけたたましい採掘音が雪崩れ込んできて、マインが悲鳴を上げた。これはラリーが全速力で地中を掘り進む音だ。
スコア≪おいラリー、音!≫
ラリー≪やっぱこうなったか。一旦休憩するしかねえな。いや、昨日ゼニスセットのついでにエンチャントつけてもらった
トピア「ああ、それでマイク切ってたんですね」
ラリーが言う
ラリー≪昨日は
スコア≪鉱石の種類が一気に増えたな≫
ラリー≪まあ半端なTierの鉱石はそんなに使い道は……いや、
サティ≪そうね、強さと加工難度のバランスが取れていて使い勝手がいいわ≫
テクス≪チタナイトと同等ならそれは需要があるでござろうな≫
ラリー≪んで続きだが、その後
トピア「構いませんよ、やろうと思えば量産が効きますし。……っと戻りました」
ガンマの操縦席に帰ってきたトピアは笑顔であり、良い収穫があったことが窺えた。
トピア「ありましたよ氷山のアクアマリン。これでワールドLv7の納品条件達成ですね」
カミール「何とかなったか。回り道してしまったな」
トピア「まさか塔を復旧しても素材の位置が判明しないとは思いませんでしたからね……。よし、塔に戻りましょう」
トリオ≪嬢ちゃん達の方も順調に進んでおるようじゃの≫
サティ≪クロロファイトも
ラリー≪だろうな。俺にもさっぱり分からん。あとは宝石樹園造成のために忘却の遺跡を一通り掘り尽くして業務完了だったな。ここまでで
スコア≪そう言えばスチームパンカーが加入すれば侵食領域を浄化できるという話だったな。今隔離作業をしているのは境界線の見極めのためか?≫
ラリー≪そうだな。地表から
テクス≪大変な作業でござるなあ≫
ラリー≪んで今汚染エリアの隔離作業をしてるわけだが、折角釣り要員が入ったことだし、そろそろ各環境の釣り堀を整備するぜ。
スコア≪聖十字の盾というと、あらゆる状態異常を防ぐというあれか!≫
トピア「手に入るなら是非欲しいですね」
ラリー≪あれを作るにはまだ畜産のドロップ回収も必要だけどな。そっちも見かけ次第捕獲しておくぜ。てなところで俺の報告は以上だ≫
トピア「ありがとうございました。他に何か無ければこれで会議終了としますが……無さそうですね。ではリモート会議を終了とします。引き続き各自のお仕事をお願い致します」
と会議の終了を宣言している間にトピア達はシャルバート氷山の塔へと辿り着いた。
とはいえこの塔の頂上は寒くて落ち着かないので、ガンマを収納するとファストトラベルでギーザ台地の塔へ飛び、そこで納品とした。
カミール「いよいよだな」
トピア「ワールドLv8の解放品目は既にチェックしましたので、あとは何を要求されるかですね」
トピアが時代進化を実行すると、いつもの短いログが流れた。ワールドLv7、科学研究の時代の始まりだ。