——今日暇? ならちょっと付き合って。
一言で語るなら、それだけの話だった。
脈絡のない急な連絡。しかし別に断る理由もない。
だから付いて来た。本当にただ、それだけだったのだ。
——多摩川のほとりってさ、時々トレセンの部室あるよね。
確かにある。
かなり年季の入った木造小屋で今も使われているのかは分からないが、中央トレセンの土地管理の手は多摩川にも伸びていた。
シンボリエウロスはそれを、元々トレーナーとして養育されていた過去の過程で知っている。
——でも多摩川ってさ、凄い長いでしょ?
確かに長い。
全長約138km。府中辺りの下流は東京都と神奈川県の境になっており、最終的に東京湾から海へ繋がる。山梨県の笠取山から発する多摩川は、幾つかの支流と合流しながら東京都を完全に横断している為、
——じゃあ何処ら辺まで学園の部室があるのか気になるよね。
まぁ……確かに。
——よし行こっか。
と、いう経緯を経て彼女達はお昼頃から学園を飛び出し、多摩川を下っていた。
数km過ぎた辺りから既に中央トレセンの部室を見かける事はなかったが、折角だからこのまま下り切って東京湾まで行こうよ、という事になっている。
昼頃から約4時間。時刻は16時過ぎ。未だ東京湾には辿り付いていない。
「もう夕方になっちゃったね」
後1時間もすれば日が落ちる。
ちなみにこのペースだと東京湾まで更に4時間かかる。帰りの計算はしていない。
何となく、二人して来た道を振り返る。
侘しい夕日。吸い込まれそうな赤い空模様が眩しかった。
それがミスターシービーの何かを惹き付けたのかもしれない。
「疲れちゃったから、ここで休も」
彼女は土手際から少し下がって、河川敷に寝そべる。
雑草茂る河川敷は整えられていないターフのようだったが、横になるには程良い柔らかさだった。
気持ち良さそうに瞳を閉じ、横になるミスターシービーに
風が草花吹き抜ける音に混じる、川の流れる音。
遠くでは人々の生活音に混じって、何かが駆ける音がする。
もしかしたら幼いウマ娘が走っているのかもしれない。
喧騒。観客の人々の声援。
何も聞こえない。
「このままだと東京湾に着かないなー」
当たり前の話である。
府中から東京湾まで、川沿いに約30kmあるのだ。
休まず歩いても、7時間半ほどは掛かる。
「でも帰るのも面倒」
現在、府中から東京湾までの中間地点。
当然だが、行きも帰りも同じ時間を必要とする。
「タクシーを拾うか最寄り駅まで行くのはちょっと違うよね。風情がないというかさ」
なるほど、確かに。
ミスターシービーの独特の感性ながらも、シンボリエウロスには言わんとしている事は十二分に分かった。
途中で投げ出して止めちゃうのはちょっと違うからイヤ、と言っているのだ。
「ねぇ。折角だし私の家に泊まっていきなよ。近くだからさ」
「…………(コクッ)」
「やったぁ! じゃあ明日、また仕切り直して東京湾まで行こう!」
嬉しそうに、本当に楽しそうに笑ってミスターシービーは拳を突き上げる。
ガッツポーズであった。
エウロスが私の家に来るなんて初めてかなー、という呟きに反応して、再び無言で頷くシンボリエウロスを視界に収めつつ、ミスターシービーは保護者の姉上様に連絡を取る。
『シービー。私の妹と君の外泊届けが届いているんだが、理由の欄が散歩と書いてあった。いつ頃になったら帰って来る』
と思ったら、既にルドルフから連絡が来ていた。
どうやら帰りが遅いのを気にしているらしい。
ちなみに帰る気は全くないので、手早く理由だけを説明する。
『東京湾まで行こうと思って』
返事はすぐ返って来た。
『どういう事だ?』
『デート』
『は?』
『ちなみにエウロスは今日、アタシの家に泊めるから』
『は?』
よし。これで事情は伝えたのでOK。
携帯電話の電源を切って、ミスターシービーは再び横になる。
「もうしばらく、ここで風を浴びてよ」
「…………(コクッ)」
「あげる」
貰う。
ガサゴソとポリ袋から取り出して手渡されたのは、コンビニで売っている何の変哲もない板チョコだった。ちなみにストロベリー味。そして20枚ある。
その半分をシンボリエウロスは手渡された。
「時々、いっぱい食べたくなるよね」
分かる。
板チョコでそう思った事はないが、同じ感覚を覚えた事はシンボリエウロスにもあった。
今日のミスターシービーにとっては、それがストロベリーチョコだったというだけの話だ。
余談だがシンボリエウロスは、国内有数の名家生まれだが特に食の拘りがない。
喘鳴症が悪化するような日は点滴か流動食で過ごして来たので、アレに比べればよっぽどでもない限り何でもマシ、という考えが生まれ付き根底にある為である。
なので彼女は駄菓子の10円チョコを食べても美味しいと思うし、ブランド物のチョコレートを食べても美味しいと思う。奢り甲斐がないのである。
苦手なものは、喉への刺激物になる辛いものだ。
よって比較的だが、シンボリエウロスは甘いものを好んでいた。
「美味しい?」
「…………(コクッ)」
「よかった」
横になりながら板チョコを食べているシンボリエウロスに安堵して、ミスターシービーも微笑みながら同じものを食べる。
非常に行儀が悪いが、それを咎める者はいない。
どれほどの時間が経っただろう。
風と川の音の中で、何をするでもなく彼女達二人は時間を過ごした。
傾いた陽と夕焼けは、オレンジから濃い赤へ。
もうすぐ日が暮れる。
濃い赤から、黒い青に。
そして当たり前のように、また空に光が昇って次の朝が来るだろう。
何も変わらず、レースは始まる。
運命というものは、何があっても当たり前に続いていく。
「エウロス? ホントは今日、暇じゃないよね」
不意に呼びかけられる声。
ミスターシービーにしては、それは真に迫っていた声だった。
「…………(コクッ)」
「やっぱり。悪い子だ」
そう、今のシンボリエウロスに時間的余裕はない。
言ってしまえばミスターシービーに付き合う理由もない。
冷静に考えれば当たり前だ。
だけど付き合いに乗った。
嬉しいと思う事実に変わりはないけど、ミスターシービーはそれを深く考えないまま喜ぶほど幼いウマ娘でもなくなった。
「前に、トレーナーからレース以外で何か誘われたりした?」
「…………(コクッ)」
「そっか。本当に良いトレーナーを持ったんだね」
昔のシンボリエウロスなら恐らく断った。必要ないからと。今は多分、少し違う。
必要はないだろうと思いながらも、悪くはないと思っている。
別に断る理由もないし、と。
その変化がミスターシービーには驚きで、少しだけズルいと思う。
こんなに短い期間でシンボリエウロスの心を射止めた樫本理子というトレーナーが。
もしもシンボリエウロスが——自分を表に出すとしたら、それはきっと四人の内の誰かだと思っていたから。
「少し聞いてよ。返事はしなくて良いからさ」
シンボリエウロスの事情を知っているミスターシービーは、その自由人な気質もあって元からYES/NOで通じるような話ばかりをする。
基本的に、自分にシンボリエウロスを付き従わせているのだ。
それが特段、気遣いだと思わないくらい自然に。
今日はずっと真剣に気遣われている。その事を自覚して、シンボリエウロスは目線を向けた。
「アタシね。ずっとエウロスは自分と似ていると思っていたんだ」
似ている。
そしてそれは本質的には異なるという意味だが、少なくともミスターシービーはシンボリエウロスと似ていると思っていた。
周りに合わせるのは苦手だった。
命令されることや束縛されるのも嫌いで、他人の期待に応えることは大変。
それでトラブルを引き起こした事もある。周囲との軋轢を生んだ事だってある。
でもそれを、気にする事はあっても治したいとは思わなかった。
本当に好きに走りたかった。何事にも囚われず、ただ自由に。
そんなミスターシービーと、シンボリエウロスの違い。
血の繋がり。実の姉に通ずる部分は大いにある。
必要とあれば、レース内でも外でも面倒極まる深謀遠慮を働かせる面はミスターシービーにはない。本当に面倒だから。
ただミスターシービーが感じている差異はもっと本質的な面であり、しかし彼女はそれを具体的に説明が出来ない。だから感覚的に言語化する。
「アタシの走り方が自由だとするなら、エウロスの走り方は綺麗なんだ」
「………………」
「ルドルフみたいな、礼儀正しく丁寧って意味じゃないよ?」
うん。それだけはない。絶対に。
ジトーっとした疑惑の瞳に、半笑いを浮かべながら答える。
「綺麗っていうのはね、美醜の時以外にも使うんだよ。混ざりっ気が本当に何一つないみたいな場合に」
そう。それはまるで。
「例えば、空を指すみたいにさ」
「……………」
「エウロスの走り方は、本当に綺麗だったんだよ」
そう言われても。
正直な話、シンボリエウロスには自らの走り方に対する思い入れはなかった。
他人からどう思われているかなんて気にしていない。何より感覚的な自認がほとんどない。
綺麗だと。恐らく冗談抜きの本心でそう言われても「そうなんだ」以上の事を何も思えなかった。
眉を顰める。
そんな妹分の様子に、ミスターシービーは。
「そうだよね」
笑っていた。
嬉しいとか楽しいとか、そういう笑みではない。
自らの生き様を駆け抜け切り、多くの物事を知った先達者が後輩を見るような。
そんな遠く儚い、賢者の微笑みだった。
「ホント、どうでも良いよね。そもそもアタシもキミも走るのに理由なんて求めてなかったしさ」
それに、栄誉とか名誉を気にした事がない。
だから他人に囃されようが非難されようが喜びも怒りもしない。
やるべき事だけは最初から決まっている。
シンボリエウロスのそんな責任感と思考の簡略化とは違うが、ミスターシービーだってレースに必要性を求めた事はなかった。
レースが始まったら、そこはアタシたちの世界。
アタシの世界に、主役はアタシだけ。
天衣無縫。自由とはそういう事。
ミスターシービーは自由の象徴だった。
「でも、走れなくなるのは突然だったんだよ」
それが過去の話である。
「心の底からまたターフの上に戻りたいって思っていた筈なのにさ」
ちょっとした怪我。現役時代も時々繰り返していた故障。
今回もそうだ。またすぐに戻れる。
そう思ったまま、ミスターシービーは現役を引退した。
或いはまだ、何処かでは戻れると思っているのかもしれない。
もうとっくに通り越した、あの日々に。
「……………」
「どうしてなんだろうね」
立ち上がったミスターシービーの左脚には、一度急に腫れ上がったものがゆっくりと時間をかけて回復したような炎症痕が残っていた。
ミスターシービー。引退。
もう、何年も前の話だ。
彼女は現役を退いて以降、走った事がない。
「——エウロス」
俯く妹分に、声をかける。
傾いた夕陽を背に、変わらない笑みを浮かべたまま。
「アタシの走りはね。自由で、破天荒で、見ていて爽快らしいよ」
まるで他人事のように語る。
実際に、それは他人からの受け売りだ。彼女自身、自らの走りに対する自覚はない。
自由なレースの世界を愛している以上「そうなんだ」の後に「よかった」とは続くが、それだけである。
他人に囃されようが非難されようが喜びも怒りもしない。
どのように見えているかなんてどうでも良かった。
全ては自分で納得出来るかどうかだった。
そんな彼女に、不自由を意識させた者がいた。
それは、カツラギエース。
それは、彼女のトレーナー。
襟首を掴まれ、怒られた。
頭を下げられ、謝られた。
怒っていた筈のエースは、悲しんでもいた。
悪い事をした訳じゃないのに、トレーナーは心の底から申し訳なさそうな顔をしていた。
ミスターシービーはその時、何故か自分自身でも驚くほどの衝撃を受けた。
他人の故障で、本人以上の激情を吐き出している人がいる。
持て囃されても非難されても何も思わない筈なのに、そんな事実を知ってから、彼女は初めて動揺した。
「私にとって不自由は、特別でもあったんだ」
それから何年も時間を経て、ミスターシービーはあの日の衝撃を一つの形にした。
彼女にとって不自由とは、納得出来ないもの。
自らの意に反して、ずっと考え込んでしまう。時に思いっきり執着してしまう。
そうやって自らを縛り付ける。
自由を愛していた。縛られるのが嫌いだった。
だけど。でも。
これくらいの不自由なら、悪くないかな。
これには縛られても良いかな。
そう思えるものが、ミスターシービーにとっての特別だった。
自分の自由にはならない、他人の何か。
また走れるようになる。そう思っていたミスターシービーは、今まで一度足りとも気にしていなかったものを目の当たりにして、初めて自分が走れなくなっていた事が分かった。
何年も経ってからようやく一つの形にしたそれに、もっと早くから気付けていたら、もしかしたら話は違ったのかもしれなかった。
だから。
「ねぇ教えて? 『天翔るウマ娘』」
空。手を伸ばしてもすり抜ける宙そのもの。
至るものを置き去りにし、切り捨て続けて来た稀代のウマ娘。
私達が仰ぎ見た、いずれ辿り着く未知の象徴。
「キミにとって
クラシック三冠を争う戦いが終わった今、世間の注目を集めているレースは決まっている。
一年の総決算。グランプリ、有馬記念。
その有馬記念の途中に挟まる国際招待G1。ジャパンカップ。
スピードシンボリ。メジロムサシ。
当時の日本総大将が海外で大敗を記してから、日本は海外との差を強く感じる事になる。
世界に通用するレースを。
その名目で設立された国際招待競走ジャパンカップは、世界でも屈指の獲得賞金額と国外のウマ娘の出走条件緩和を大きく打ち出し、世界の強豪を招き入れる事を目的とされた。
第1回ジャパンカップ。
優勝ウマ娘、アメリカ代表のメアジドーツ。G2を1勝。G3を2勝のウマ娘。
勝ち時計2:25.3。当時の芝2400m日本レコードを0.5秒更新。
海外から集まったウマ娘は、世界の強豪でもなく一流とも言い難かった。
そこまで格がある訳ではないG1を1勝したウマ娘が一人いるだけで、他全員がG2レベルのウマ娘。
対する日本は、有馬記念・天皇賞の覇者を筆頭に、スプリンターズステークスウマ娘、阪神JFの王者、毎日王冠をレコードタイムのウマ娘、それにクラシックレース2着のプリンスやメジロの古豪で固めていた。
決して二流のウマではなく、当時の強豪達が揃っていたのだ。
日本の最高成績は5着。
日本の一流のウマ娘が、世界の二流のウマ娘達に圧勝された。
レコード勝利という置き土産をされた上で。
以降、芝2400mの日本レコードの全てはジャパンカップで来日した国外のウマ娘によって更新され続けている。
世界との差。
海外の凱旋門で辛酸を舐め、自国のジャパンカップで突き付けられたそれは、今もまだ明確に燻っている。
日本の観客、ウマ娘。そしてURAの悲願。世界に通用するレースを。
シンボリルドルフ以降、ジャパンカップで日本の勝ち星はない。
故にこそ、その妹の活躍と参戦は今年度に入った段階から望まれていたのだ。
しかしシンボリエウロスは、日本ダービーで故障してから戻って来ていない。
彼女の宣言した、三冠を取りジャパンカップにも望むという宣言は成し遂げられる事はなく、ジャパンカップへの出走登録は既に取り下げられている。
第8回ジャパンカップ。
URAすら期待していた日本陣営大本命株の不在を笑うかのように、海外勢のウマ娘は例年にも増した強豪が揃う。
23戦10勝。G1を2勝。
去年のジャパンカップにも出走。
英セントレジャー・サンクルー大賞制覇1着の、欧州長距離路線の女傑。
イタリア代表。
32戦9勝。G1を1勝。
ダート最強決定戦G1レース2着、アメリカ競馬の最高格芝G1レース3着。
他、多種多様のG1含む重賞を連対中の巨神。
アメリカ代表。
37戦18勝。G1を9勝。
オセアニア最強決定戦を優勝し、ニュージーランドとオーストラリアで計9のG1勝利を上げた、南半球からの英雄。
ニュージーランド代表。
26戦15勝。G1を6勝。
前年度の凱旋門2着。今年度の凱旋門1着。他欧州最高格G1レースのほぼ全ての掲示板筆頭。
今年の世界最強。ウマ娘レースの本場欧州の王者。海外勢の大本命。
イギリス代表。
大きく注目されている海外のウマ娘はこの4人。
特に
対する日本のウマ娘。
現役最強。宝塚記念。天皇賞連覇。重賞レース破竹の7連勝中。
タマモクロス。
阪神JF1着。皐月賞、菊花賞2着。
ゴールドシチー。
前年度の有馬記念を勝利で飾った、シニア2年目の菊花賞ウマ娘。
メジロデュレン。
前年度の宝塚記念から、重賞レース8勝中。
スズパレード。
天皇賞・春でタマモクロスの2着。古馬G1戦線にて必ず掲示板を獲得して来た強豪。
ロングリヴフリー。
日本も名だたる面々が揃っている。
もしも——更にここにオグリキャップがいたのなら、日本の陣営はより強固であっただろう。
タマモクロスとオグリキャップの両巨塔が揃うのだ。
だがオグリキャップは、ジャパンカップには出なかった。
そもそも彼女は天皇賞・秋に出ていない。
オグリキャップが出走したのは菊花賞。ジャパンカップとの期間は天皇賞・秋より短く、長距離の厳しさが負担と共に露呈した彼女達の陣営は、有馬記念に専念することを選んだ。
負担を押しても尚、出走を選ぶ何かがあれば、また話は異なったかもしれない。
だがその何かは、菊花賞を選んだ時点でなかった。
タマモクロスとオグリキャップは、別の路線を歩んでいた。
今年度のジャパンカップは、クラシック級からの出走ウマ娘はなし。
シンボリエウロスの故障。オグリキャップの不在。
クラシック級の有力ウマ娘なしでジャパンカップが開催される事は珍しい事ではないが、やはり寂しい事には寂しい。
一つの世代からの筆頭株が参戦しない今年のジャパンカップは、果たして如何なる結果を迎えるのだろう。
世界と日本のウマ娘達の勝負。
多少客層は異なれど、トゥインクル・シリーズの観客からURAまでが今年のジャパンカップを見守る中。
とあるウマ娘が参戦を決定した。
「アイツは言った。確かに言った。ジャパンカップを取ると。——その分を私が取って来てやるよ」
唯我独尊の開拓者、シリウスシンボリ。
海外G1を荒らし回った彼女が、出走を表明した。
全ては絶望から始まった
日本には何が足りないのか
強いウマ娘とはどういうことか
世界がくる
挑戦の始まりだった
世界に通用するレースを
◯未だ東京湾には辿り付いていない
府中から東京湾まで直線距離で約25km。川沿いに歩くとすると約30km。
ウマ娘の歩く速度が人と同じ平均時速4kmだとするなら、東京湾に着くまで休みなく歩いて7時間半はかかる。
◯以降、芝2400mの日本レコードの全てはジャパンカップで来日した国外のウマ娘によって更新され続けている
余談ですが、2018年の第38回ジャパンカップで『アーモンドアイ』号(から5着の『サトノダイヤモンド』号)がレコードを更新するまで、これは続きました。
◯
シンデレラグレイ第49R『私のエネミー』では、彼女のみ意図的にG1勝利数が書かれていなかったが、モデルの『ボーンクラッシャー』号はジャパンカップ来日時点でG1勝利数が9であり、数字だけ見るなら彼女が最も成績が良い。
ただ当時のニュージーランドは競馬界では後進国扱いであり(シンデレラグレイ48R『世界レベル』での
ちなみにニュージーランドが何故競馬界に於ける後進国かと言えば、本場のヨーロッパやそれに追従していた日本、多大な国土と独自の進化を遂げたアメリカとは違って【南半球】に位置し、主な環境と競走馬の生産タイミングがまるで異なるため。また他国との交流も少なく、クラシック競走体系の整備が始まったのも1973年と、作中時間軸ではまだまだ日が浅いから。
だからこそ1989年の第9回ジャパンカップは複数の意味で"事件"であり、そしてあのウマ娘もまたシンデレラグレイである訳なのだが。
余談だが2025年現在のニュージーランド(オーストラリア競馬)は、主に短距離のレース体系を確立しており、レースの賞金額も世界有数と普通にめちゃくちゃ先進国なので注意。
ただそれ以上に、よりギャンブル性が高いハンデ戦や繋駕速歩競走の方が人気が高く、種牡馬選定競走の意味合いが強いクラシック競走体系からはかなり離れた競馬体系を持つ国なので、多分日本では有名ではない。
大雑把に【北半球】と【南半球】では競馬体系が異なると考えても大体は合ってる
ウマ娘的にも実際の競馬的にも、日本の言う海外とは大体が【北半球】の海外。