どうも。東北きりたんです。クラスメートの巻き添えでハイエースされたと思ったら、アルセウスの野郎が別件でやらかしました 作:SOD
謎の施設の中。研究室。
現在、東北きりたんは最初にいた場所から一歩も外に出ずにパソコンの中に保存されていた資料に目を通していた。
すぐにでも出る筈だったのを中止してまで、パソコンの中を調べていたのは、ひとえに彼女のそばにあったクソダサスマートフォン。アルセウスフォンの存在ゆえだ。
「異世界転移って言うんでしたっけね。レジェンド・アルセウスはきりたんもプレイ済みです。創造神が面白半分で主人公を拉致して、全てのポケモンをゲットさせるストーリー。ゲーム自体は面白かったんですよね。村人はごく一部を除いてカスだったのがクソでしたけど。
まあ、私ももう小学5年生ですから? 当然アルセウスがいて、私を拉致してこの施設に連れてきた。なんて夢物語を信じているわけではありませんけど?
このゲームみたいなシチュエーションはどうにも燃えますねえ。
悪趣味な金持ちの道楽か、まかり違って本当にポケモンの世界に転移したのかは知りませんが、スタート地点に情報があるなら漁っとくのがゲーマーの礼儀ってものですよね。っと、あったあった設定集」
小学5年生にしてゲーマーとして沼に浸かっているきりたんは、自分の置かれている状況をゲームと解釈して、ひとまず情報を集めることに決めた。
そしてとある資料を見つけた。
「…………
剣盾から始めたランクマ勢のきりたんには、ポケモンカード発症のδ種という概念は聞き覚えがない。分からないが、取り敢えず読み進めていく。
「ポケモンδ-デルタ種とは? 「ホロン」と呼ばれる地域に生息する通常種とは異なったタイプを持つポケモンのことを「ポケモンδ-デルタ種」と呼称。 「ホロン」は特殊な磁場で覆われていて、そこに生息するポケモンは磁場の影響を受けてタイプが変化するという報告が上がっている。
本計画は、ホロンでのみ観測されていたδ種を、人為的に生み出すための計画である…………ふーん。オリジナル設定にしては面白そうですね。要は、テラスタルを元に考えたパクリ設定ですね」
全然違う。δ種の方が先である。
「本計画の、実験体として調整していたゴリランダーに、タイプ変化と、特性の変化を確認。
タイプはほのおに。特性はグラスメイカーから、ファイアーメイカーへの変化が見られる。
ファイアーフィールドの中では、ほのおとひこうタイプ以外かつ、特性がふゆうではないポケモンがやけど状態となり、ほのおタイプのワザの威力が1.3倍となった。なお、やけど状態はファイアーフィールドの消失と同時に回復した。
ぶっ壊れじゃないですか。実装はよ」
されてたまるか。
「なお、このゴリランダーは無理矢理調整したことが原因なのか、不安定な状態となっているため、現在はカプセルの中で調整中…………なるほど。これは
取り敢えず情報を得て一息ついたきりたん。順調と言えば順調な調子だ。だが、彼女の目は、明らかに不満げ……と言うより、汗を書いている。
「……………………さっきから……暑いんですよねぇ……」
ほうほう。
「………………ゴリランダーは……ほのおタイプになってるんですよねぇ……」
ふむふむ?
「………………………………………………これ、もう既にゴリランダー徘徊して周辺ファイアーフィールドになってるんじゃね??」
かしこいきりたんの嫌な想像は、意を決してここの扉を開け放った瞬間に部屋に入ってきた熱気と、足元の真っ赤に発熱した廊下によって肯定されたのでしたとさ。ワロス。
「なんだこのクソゲー」
さて、場面は変わって音街ウナちゃん。
普段の赤縁メガネは私の趣味で預かっているので、ライブスタイルの凛々しい表情で……もとい。泣きそうな表情で必死に燃え盛る肥大化したゴリラから逃げ回っています。まあ、ぶっちゃけきりたんが情報得たδ種ゴリランダー(炎)なんですけどね。
アレから大体……三十分くらいですね。ゴリランダーはまあまあ鈍足。しかもδ種化した影響で足元がおぼつかない。一方ウナちゃんはアイドルですからね。歌うし踊るのでレッスンは欠かせない。真面目で良い子なので、しっかりと日々のトレーニングもしており、それが功を奏して、今でもしっかり逃げ切れていた。
「ハァー……ハァー……ハァー……ハァー……!!」
走るときも常に呼吸を忘れずに置くことで、意外と人間って走れるんですよ。知ってるでしょ? 鬼滅。全集中。アレはマジです。刀関係はフィクション。
とはいえ、化け物に追われて命がけで走るウナちゃんは可愛いですねえ。この子普段はクラスでも人気者で、優しい良い子なんですよ〜。そんな子が必死命懸けで走ってると、私興奮します。
「ひぃ……ひぃ……っっ!!」
しっかしタダでさえ全力疾走してるのに、床はファイアーフィールドで熱気がヤバい。酸素は減っていく。場所は密室で窓も無し。地獄のような場所なのによく走りますねえ。健気で素敵。
「だ……誰か……たすけ……て……っっ!」
おお! ついに弱音が出ましたよぉ!! 器用で大概のことなら一人で出来ちゃう感じの幼女が涙目で助けを乞う!! 興奮しますぅ!!!!
出来ればそのまま悲鳴も戴きたい!!!!
《ガガガ……ッ! 音街ウナさん、聞こえていますか?》
「誰!? 助けてぇ!!!!」
おや、この声はきりたんですねえ。いつの間にか監視室へ移動したようです。大方監視カメラで施設内を観てみようとしたところで、ウナちゃんを見つけたのでしょう。つくづくゲームは情報集めから行くんですねえ。現代っ子はこれだから。
《今私は、施設の監視カメラを観て貴女に話しかけています。しかしこちらには声は聞こえません》
「そんな……っ!!」
《良いですか、この施設にはそのゴリランダーが暴れた時の対抗策として、水タイプのポケモンが入っているモンスターボールが所々に配置されています。それを探してください》
「ゴリランダー……? ポケモン……!? 一体何なの!? 貴女は誰なの!?」
《そいつはδ種と言う、無理矢理タイプを変更された改造個体です。攻撃手段はほのおタイプですが、既存のくさタイプのワザも使えると書いてあります。
だから出来ればギャラドスを見つけてください》
「ぎゃ……ギャラドス……っ!」
《何故かドロポンだのりゅうのいかりだのしか覚えていない技構成カスのギャラドスですが、生身よりマシなはずです。
私も探して、見つかったら合流しますんで。死にたくなかったら生き残ってください。
では、そういうことで》
「ーー!? 待って!! ねえ、待って!! 見捨てないでよおおおおーー!!!!」
はい、悲鳴頂きました♪ ありがとうきりたん!!
バイオハザードと幼女の組み合わせに
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需要はある
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需要はない
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好き
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嫌い