最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 喉いてーっすけど、熱は下がりました、作者です。
 なんとかまた更新をちょくちょく進めることができそうで一安心。
 皆さんも気をつけてください……。マジでこれ、味覚と鼻が狂います……汗
 今も若干、この二つがおかしい作者より。

 大雑把な味分類(甘い、辛い、しょっぱい、苦い)はわかるけど、料理などの素材の味が全くわからん……泣


雪合戦とか何年振りかな

 バレンタインの賑わいも終わり、2月も下旬へと移行し始めた頃。

 ある日の日曜日、いつものように自宅で過ごしていたら、リボーンに名前を呼ばれた。

 なんだ?と不思議に思い、リボーンの言葉に耳を傾けると、彼からまさかの発言が来る。

 

「ナツ。雪がかなり積もってるから並盛中学校で雪遊びでもしないか?」

 

「え?」

 

 何気ない一言、何気ないお誘い、そのことに一瞬キョトンとするが、まぁ、別に用事は入れてないし、たまにはそんなのもいいかと思い、そのお誘いを承諾した。

 これが、カオスな出来事に繋がるとは思わずに。

 

 

 ───── 並盛中学校・校庭 ─────

 

 しっかりと防寒対策をしながらも、一応その下に中学校の制服を着て、校庭へと足を運ぶ。

 一面真っ白な雪まみれの校庭に足跡はほとんどなく、まるで真っ白なキャンバスのようだ。

 前世の私が過ごしていた場所は、温暖化とかのせいで北陸部の方でも雪が降らなかったり、逆にとんでもない量の雪が降って何世帯も停電したと騒がれたりと異常気象のオンパレードだったから、ここまで都会で雪がほどよく積もることはなかった。

 向こうじゃ四季どころか三季、二季にでも減ったんじゃないかレベルだったから、かなり新鮮で、尚且つ四季を感じ取ることができるから、ある意味こっちに生まれてよかったかもしれない。

 そんなことを思いながら、校庭の積雪に足跡をつけていく。

 

「ナツ姉、待ってよ─────っ!」

 

「ん?ああ、フゥ太。ちょっと歩調が早かったかな。ごめんよ。」

 

「大丈夫!それよりナツ姉、お休みなのに制服を着てるの?」

 

「まぁ、一応学校に足を運ぶし、何より私は風紀委員の1人だからね。休日も学校で過ごしてるうちの委員長に、制服を着てなかったら怒られる気がしてならないから、制服を着てるんだよ。」

 

「でもナツ姉、普段も割と制服を着てるよね?もちろん、私服の時もちゃんとあるけど。」

 

「いつ委員長からお呼び出しがくるかわからないから、なるべく着てるんだよ。

 今日は呼び出される心配はないかなって時は普通に脱いでるけど。」

 

「そうなんだ!流石は真面目なマフィアランキングや責任感が強いマフィアランキングで堂々の1位にランクインしてるナツ姉だね!」

 

「うん、いつのまにそんなランキング作ったのかな?」

 

 サラッと告げられた新たなランキングに対して、思わずツッコミを入れる。

 本当、いつのまにランキングを増やしてるんだこの子。真面目なマフィアとか責任感が強いマフィアとかで私が1位なのびっくりだよ。

 

「真面目で責任感があることはいいことじゃねーか。」

 

「いや、まぁ、そうかもしれないけど……」

 

 他にもいるだろうにと少しだけ言いたくなる。そんなに私は真面目なマフィアなのか。

 別に構わないけどさ……。

 

『真面目なマフィアであり、責任感が強いマフィアか。』

 

『究極にプリーモの子孫だな。』

 

『そうでござるな。プリーモもかなり真面目な方ゆえ、納得するでござる。』

 

『まぁ、どっか天然が入っていたり、妙にのんびりしていたり……似なくてもよかった部分も似てるがな。』

 

『女性や友人をサラッと褒めるところもなかなか似てましたよね。』

 

『バレンタインのこと?まぁ、確かにそこもよく似ていたね。』

 

『ナツって本当、プリーモの遺伝子をめちゃくちゃ継いて先祖返りしたような女の子だものね。』

 

 相変わらず背後でわちゃわちゃしているのを聞き流しながら、走り回るちびっ子達に目を向ける。

 フゥ太。誰が大きい雪ダルマを作るかランキングしたいみたいだけど、間違いなく作ったら恭弥さんの機嫌がちょっと下がるから、決してランキングしても雪ダルマは作らないようにね。

 

「10代目!!」

 

 なんてことを考えていると、今やすっかり聞き慣れてしまった呼び声が鼓膜を揺らす。

 視線を声の方へと向けてみれば、そこには隼人と武の両腕候補コンビとディーノさん、了平さんの4人が校庭の真ん中に立っていた。

 

「あれま。女子メンバーを抜いた正月合戦カルテット大集合……。」

 

「おもしれーネーミングだな。なかなかわかりやすいぞ。」

 

 なんとなくポツンと口にした言葉がリボーンに褒められる。正月合戦カルテット、そんなにわかりやすかったか?

 適当につけたチーム名なんだけど。

 

「どしたのこれ。意外なメンツが集まってるけど。」

 

「実はな。今日はこいつらに呼ばれたんだ。」

 

「え?」

 

 正月合戦カルテットに呼ばれた?それはまた意外で。でも、急に雪遊びするぞとか言ってきた理由はよくわかった。

 普段、リボーンは寒いとこたつに潜り込んでのんびりしてることがあるから、余計に不思議だったから。

 これで急なお誘いの謎が解けたと言うものである。

 

「ほら、ナツっていっつも頑張ってるだろ?家事の手伝いに勉強に子守り……趣味の時間なんてほとんど取らず、息抜きもあまりしていない……そんなんじゃ、またぶっ倒れちまうぜ?」

 

「そうっスよ、10代目!たまには息抜きしましょーよ!他の連中がいるのはちょっと気に食わねーっスけど、多分、オレ1人だけじゃ10代目に迷惑かける自信しかないんで、今回はみんなでって話になったんスよ。」

 

「ま、そう言うことだ。いっつもナツばっか背負ってさ、従兄さんから聞いたけど、一回倒れかけたんだろ?だから、少しくらいはオレ達にも手伝わせてくれ!」

 

「……従兄?

 

武にディーノさんはマフィアの兄弟子って言いづらかったから、従兄って誤魔化した。

 

なるほど……。相変わらず10代目は優しいっスね。

 

本格的なマフィアに関しては、なるべく日常生活に持って行きたくないんだよ。武はまだ一般の人なんだから。

 

「?ナツに獄寺、ナイショ話か?」

 

「ん?ああ、気にしなくていいよ。こっちの話だから。」

 

「なんだそれ!オレだけ仲間外れかよ!ひでーのな!」

 

 軽くショックを受けている様子の武に小さく笑い声を漏らしそうになっていると、肩にポンッと手を置かれる。

 視線をそっちに向けてみれば、そこには了平さんがいて、少しだけ怒っている様子だった。

 

「了平さん?」

 

「奈月。京子から話は聞いていたが、まさか倒れそうになるまで何かをしていたとは思わなかったぞ!!

 お前にとっては当たり前なのかもしれんが、周りからしたらどうかと思う所業だ!!

 限界まで詰めること……それは確かに必要な時もある!!だが!!それで倒れてしまっては元も子もないだろう!?

 京子も、お前の友人も、お前の従兄とやらも心配する!!誰かに迷惑をかけたくないと言う気持ちはわからなくもないが、倒れてしまっては迷惑をかけるどころか、心配で周りの士気やコンディションにが変わることだってあるのだぞ!?

 オレも、何度も京子を悲しませたことがある……心配させてしまったことがある……それにより涙を流させてしまったこともある!!

 あの時の辛さはかなりのものだったからな……例え奈月であったとしても、京子を心配させたり、悲しませたりするようなことがあれば許さんぞ!!」

 

「!」

 

「てんめぇ……!!10代目に何言って……」

 

「……いい。隼人。了平さんが言ってることは正しいことだ。事実、私に無理をし過ぎる傾向があることは既に理解している。私に言い返す資格はない。」

 

「………10代目……。」

 

 噛みつこうとした隼人を制し、このお説教は私にとって大切なことだと受け入れると、周りがシン……と静まる。

 それを確認した了平さんは、一度目を閉じ、小さくため息を吐い

たのち、私の頭にゆっくりと手を置き、優しい手つきで撫で始めた。

 

「説教臭くて極限にすまなかったな。だが、これがオレの本心だ。何がお前をそこまで突き動かしているのかは知らんが、時には頼ることも必要だ!!

 誰かに頼ることは、決して手抜きというわけではない。オレも必要な時は京子や周りを頼るしな。

 だから、少しくらいは奈月も、周りを頼ってみてはどうだ?決してそれは、怠けていることにはならんはずだ!」

 

「……はい。わかりました。なるべく頑張ってみますね。誰かに頼れるようになるまで、まだ時間はかかりそうだけど。」

 

 了平さんの言葉にそう返せば、彼は穏やかな笑みを浮かべて頷く。そして、話は終わりだと言うように、私の元から静かに離れた。

 それを確認したのち、リボーンへと視線を向けてみると、彼は小さく笑って頷き、ぴょんっと軽い身のこなしで肩に乗り座り込んだ。

 

「んで、お前らは何をして遊ぶつもりだったんだ?言っとくが、ナツの負担はちゃんと考えてやれよ?

 女ってのは体を冷やしやすいからな。しっかり体も動かせて、冷やし過ぎないようにできるものにしろよ。」

 

 リボーンが指摘するように言葉を紡げば、隼人達は一度顔を見合わせて笑顔を見せ合う。

 

「やるなら俄然雪合戦スよね!」

 

「ああ!ナツも体があったまるはずだぜ!!」

 

「かってー雪玉はナツやチビっ子が当たったらやべーから、デカめにほどほどにがいいかもな。」

 

「合戦!なんと言う良い響き!極限に燃えてきたぞ!!」

 

「………リボーン。気のせいかな?子供増えたよ?」

 

「……確かに、なんか増えてるな。」

 

 なんとなくのツッコミに、リボーンが同意する。どうやら、目の前に4人子供が増えたと思ったのは私だけではなかったようだ。

 そのことに少しだけ苦笑いをこぼすが、やれやれと首を左右に振り、頭を切り替える。

 決まったもんはしょうがない。やるとしようかね。

 

「んじゃ、チーム分けしねーとな。」

 

「日本じゃ何で分けんだ?」

 

「くじ引きかジャンケン。」

 

「一応オレが決めてきてやったぞ。」

 

「………リボーンが?」

 

 いつのまに……と言うように瞬きをしていると、彼はどこからともなく巻物を取り出す。

 そこには、やけに上手く描かれている私達のイラストがあった。

 

「昨日から雪は降ってたし、ディーノ達がナツの手伝いをしてーって言ってたからいくつか遊びのパターンを考えて、それに合ったチーム分けをしといたんだ。

 んで、これが雪合戦が選択された時のチーム分けだな。東軍はナツ、山本、イーピン、フゥ太の4人。白マフラーを着けるぞ。西軍がディーノ、獄寺、了平、ランボの4人。赤マフラーを着けるぞ。」

 

「……なるほど。確かにバランスは悪くないかな。」

 

「だろ。」

 

 いくつもパターンを考えてプランを用意しているのは流石と言ったところだろうか。

 まぁ、前なんかの漫画だから小説だかで、一流の仕事人は基本的に一つの仕事にいくつも遂行するための道を用意しておくって書いてあったし、実際に私も仕事をする時はいくつか仕事する際の流れ手順を用意して、その都度やり方を変えてきたから、ある意味で仕事ができる人間の当たり前なのだろう。

 

「待ってくださいリボーンさん!!何でオレが10代目と違うチームなんですか!?」

 

 そんなことを思っていると、隼人がリボーンに私とチームが違う理由を問いかける。

 まぁ、彼からしたら右腕になるはずの自分がボスの側にいないのはおかしいと思うのだろう。

 

「最初はそっちも考えたんだけどな。これはいわゆる、ナツの負担を少しでも軽くするために用意した日だろ?

 なのに右腕になろうと頑張ってる奴が側にいた場合、ナツは無駄に緊張しちまうと思わねーか?」

 

「はが!?い、言われてみれば……!!」

 

「ナツはいずれボスにならねーといけないことをちゃんと理解してる女だ。だからか、部下として側にいようとする人間がいると、無駄にボスとしての傾向が表の方に出てきちまう。多分、癖として身につきつつあるんだろうな。

 悪いことじゃねーが、多少は負担を減らして楽しめるように……っつーコンセプトでいくこの時間にまで10代目(そっち)を出させちまったら、ナツは疲れると思うぞ。」

 

「ぐぅ……!!それを言われたらなんとも言えないっス……!!わかりました!今回は跳ね馬側にいます!ですが10代目!!何かあればすぐに呼んでくださいね!!」

 

「……雪合戦にまで何かが起こるとは思いたく無いけど、まぁ、いざと言う時は呼ぶよ。」

 

 リボーンからまさかの評価をもらってしまい、少しだけ苦笑いをする。

 ああ……本当に私は一度決めたら止まることができないんだね。なるって決めたら、なんとしてもそうあれるようにとその所作を身につけてしまう。

 指摘されてみれば、確かに私は、最近隼人がいると、口調も僅かに変化するようになってきた。

 さっきだってそう。了平さんに注意された時、隼人が了平さんに突っかかろうとしたのを止めた時、普段の私とは全く違う口調に変わっていた。

 カタチから入り、最終的には取り繕うだけのものではなく、それを完全に自分自身の顔へと昇華させる……“わたし”の時から継承された、私の癖……。

 

「話はまとまったな。じゃあ、今回の雪合戦の特別ルールだ。」

 

「特別ルール?」

 

「ああ。ルールはレオン争奪戦。」

 

 リボーンがそう言った瞬間、レオンの姿が変化して、ピカピカ光る黄緑色のボールになった。

 

「両チームには30分間この光るレオンボールを奪い合うんだ。そして、30分後にレオンを持っているチームが勝ちだぞ。」

 

「面白そうじゃん。」

 

「ああ、それでいいぜ。」

 

「何だろうが勝ぁつ!!」

 

「雪玉にはいくら当たっても良いが、気絶したらリタイアだからな。んじゃ、雪玉と塹壕を作って30分後に開始だぞ。」

 

 なかなか珍しいルールでの雪合戦。でも、割と楽しそうなゲームになりそうだと思った私は、赤いマフラーをいそいそと首に巻き、東側へと移動する。

 はちゃめちゃなゲームになりそうな予感がするけど、まぁ、全力で楽しませてもらうとしようか。

 

 

 




 沢田 奈月
 リボーンに誘われ、並盛中学校まで足を運んだボンゴレ10代目。
 自身が最近、10代目と言う立場に合わせて変化しつつあることを少なからず自覚している。

 リボーン
 奈月の真面目さや責任感の強さは評価しているが、その影響で肩の力を抜けずにいることも察していたため、あえて獄寺とチームを離した10代目のお目付役。
 上手く力を抜くことも学ばせないとな……と新たに教えることをインプットする。

 獄寺 隼人
 せっかく息抜きできるようにしたのに、部下であるお前が側にいたら、奈月が力を抜こうにも抜けないと言われ、一理あると納得する右腕候補。
 自分が側にいても息抜きをしていただけるようにしなくてはと考えながら、泣く泣く西軍側に向かった。

 山本 武
 奈月と同じチームになれたことに内心大喜びの野球少年。
 ゲームとは言え、全力で勝ちに行って、奈月と勝利を喜びたい。

 笹川 了平
 奈月が一度倒れかけるまで無理をしていたことをディーノが話したことで知り、思わず説教じみたことをしてしまったボクシング部首相。
 ある意味で、かつて妹に心配をかけ過ぎてしまった過去の自分と似ている彼女に、自分の身を大切にしろと伝える。

 ディーノ
 奈月と同じチームになれずちょっとガッカリな跳ね馬お兄さん。
 リボーン同様、奈月の真面目さや責任感の強さは評価すると同時に心配の種だと思っている。

 ランボ、イーピン、フゥ太
 雪合戦楽しみ!!

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