最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 買い物のターンまで書こうとしたのですが、ちょっとぐだりそうだったので端折ります。
 申し訳ない……汗


休日は友達とともに 終

「こんなカフェあったんだね。」

 

「うん!いっぱいケーキとかタルト、昼食にできそうなものがあるでしょ?」

 

「しかも、飲み物の種類もかなりあってさ。コーヒーだけで結構な量があるし、ナツなら喜んでくれそうだねって思ってたんだ。」

 

「確かに。コーヒー飲むの好きだから、この豊富さはありがたいね。」

 

 京ちゃんと花と一緒に向かったのは、2人が見つけたと言うカフェ。

 休日に行ってみたいねと話していたので、今日それを実行することにした。

 ちなみに、服装はやっぱりワンピやスカートはどことなく苦手意識があるため、パンツスタイルだ。

 高めに結った長い髪を隙間から外へと出すようにキャップを被って、見せキャミの上からは、白の長めのシャツを羽織っている。

 キャミのサイズはちょっとしたへそ出しのもので、7部丈の細身のカラーパンツを履き、ヒールがあるサンダルを合わせている。

 最初、この格好を見た花は、またパンツスタイルかと呆れていたけど、京ちゃんは、私にはこれが一番合ってると思ってるらしく、なっちゃんはこれでいいの!と力説していた。結果許された。

 私も花も、京ちゃんにはどうしても甘くなってしまうのです。

 

「ナツ。何頼むの?」

 

「んー……じゃあ、この店のオリジナルブレンドコーヒーとフルーツタルト。」

 

「やっぱコーヒーなんだ。」

 

「コーヒーが好きだからね。」

 

「オリジナルブレンドを頼むんだね。」

 

「うん。カフェやコーヒーのお店って、結構その店特有のオリジナルのブレンドがあるから、初めて来店した時は必ずそれを頼んでるよ。」

 

「大人だねぇ……。私はレモンティーとチョコレートケーキ。」

 

「あたしはロイヤルミルクティーとショートケーキ!」

 

「店内でお召し上がりですか?」

 

「ええ。」

 

「かしこまりました。」

 

 順番に注文を伝えれば、店員さんが合計金額を告げてくる。それを聞いた私は、すぐに財布からお金を出して、全額を支払った。

 

「「え……?」」

 

 小さな呟きが聞こえた私は、すぐに背後を振り返る。そこには、財布を手にしていた京ちゃんと花の姿があった。

 その姿に思わず笑い声を漏らす。割り勘にしようと思ったんだろうけど、今回は彼女らを寂しがらせたお詫びってことで。

 

「さて、受け取り口で待つとしますかね。」

 

「いや、ちょっと待って!!なんで私達のまで払ってんのよ!!」

 

「そうだよなっちゃん!あたし達のお金はちゃんと返すから……」

 

「ん?ああ、いいよ別に。京ちゃん達と出かける時用に、小遣いから別枠で貯金していたお金あったからね。ま、ここ最近、一緒に過ごせなかったことへのお詫びってことで、一つ手を打ってもらえる?」

 

 イタズラが成功したと言った感情を胸に宿しながら、今回の支払い理由を口にする。

 それでも2人は食い下がるが、店員さんから用意ができたことを伝えられたため、食い下がる2人をスルーして、注文したものが乗っているトレーを受け取った。

 

「ほら、席に行くよ。飲み物が冷めないうちにね。楽しみにしてたんでしょ。今日のお出かけ。なら、持ってきたお金は、別のことに回しなよ。飲食代くらいどうってことないからさ。」

 

「っ〜〜〜ナツ!あんたねぇ……!」

 

「そう言うとこ、ちょっとずるいよ!」

 

「ずるくて結構。ま、とりあえず今日のティータイム&コーヒーブレイクは私の奢りってことで。割り勘はまた今度ね。」

 

「そう言って私達にどれだけ飲食関係を奢ったか計算してないんだよね、この子。」

 

「なっちゃんと出かけると、出費が全然出ない……」

 

「本当、それ。毎回毎回奢ってくるから困ったもんよね。」

 

 呆れたような2人の声を背に受けながら、3人が座れそうな席へと受け取ったトレーを持って行く。

 そんな私の後を、京ちゃんと花は追いかけてくる。それを確認した私は、トレーを席に置いたのち、2人が追いつくのを待つ。

 

「そんじゃま、ゆっくりいただくとしましょうかね。」

 

「賛成。」

 

「ねぇ、みんなで一口ずつ分けない?」

 

「いいね。じゃあ、綺麗なうちにささっと一口ずつ取っていこうか。」

 

「いいよ。」

 

 京ちゃんと花を軽くからかいながら、受け取ったオリジナルブレンドのコーヒーを口にする。

 うん。甘味が若干弱く、苦味と酸味が若干強めか。一緒にタルトを食べると程よいバランスになるね。

 この味なら、他のケーキにも合わせやすいかもしれない。

 

「うん。美味しいね。」

 

「……なんか大人びてんね。相変わらず。」

 

「そう?」

 

「うん。あたしも花と同じ意見かな。」

 

「ふぅん?大人びてる私はお嫌いかい?」

 

「むしろ、大人びてるのがナツだから、今更無邪気になられても困る。」

 

「花も大人びてるけど、なっちゃんはそれ以上だよね。でも、あたしはそんななっちゃんが好き!だって頼もしいもん!」

 

「まぁ、京子ってどっか抜けてるもんね。ナツみたいなしっかり者が側にいた方が安全かも。」

 

「ちょっと、それどう言う意味よー!」

 

 京ちゃんと花が目の前でわちゃわちゃし始めたのを見守りながら、私はコーヒーとタルトを口に運ぶ。でも、内心ではめちゃくちゃ冷や汗をかいていたり。

 2人の反応からして、どうやら私は中学生らしからぬ大人っぽい雰囲気を周りに感じられているようだ。

 一度染み付いた仕草ってなかなか抜けないもの。ゆえに、前世で休日の時、のんびりとカフェ巡りをしてコーヒーを飲んで周っていた時の自分がやっていたこと全てがちらほら出てしまっているのかもしれない。

 まだ、京ちゃんと花だから、前世のことまで悟られることはないと思うけど、リボーンの前でやったらまずいかもしれない。

 

「サイフ忘れたからツケでエスプレッソ。」

 

「なっ……!?えっと……ぼく……パパかママは?迷子なら交番につれていってあげようか?」

 

「そんなことをしてみろ。交番は血の海だぞ。」

 

「は……はぁ?」

 

「……ん?」

 

 気をつけないとな……と考え込んでいると、聞き慣れた声が鼓膜を揺らした。

 すぐに視線を声の方へと向けてみると、そこには予想通りリボーンが店員さんといざこざを起こしており、険悪なムードが広がっていた。

 

「え?何あの子供……」

 

「さぁ……?」

 

「……………なんでいるかな。」

 

「え?」

 

「なっちゃんの知り合い?」

 

「うん。ちょっと席を外すよ。」

 

 それを見た私は、深く溜息を吐きながら立ち上がる。京ちゃんと花は、小さくだけど、ちゃんと返事をしてくれたので移動しても大丈夫そうだ。

 

「リボーン。」

 

「ん?ちゃおっス、ナツ。お前もいたんだな。」

 

「たまたまだけどね。」

 

 リボーンに話しかけながら近寄れば、彼はすぐに私の方へと視線を向けてきた。

 そんな彼に、視線で少しだけ黙っていてほしいと意思表示をすれば、仕方ねーなとばかりに被っていた帽子を深く被った。

 

「あなたは確か、先程2人の女の子と一緒だった……。」

 

「ええ。先程も注文をしていた者です。その子、ウチで預かってる親戚の子でして、父親が、ちょっとアンダーグラウンドなドラマを見ることがあるような人だったので、それに影響されてしまったらしいんです。

 ご迷惑をおかけして申し訳ありません。エスプレッソの値段を教えてください。私が払います。

 ああ、この子、なぜかコーヒーが飲めるんです。私の影響を受けたのか、それとも自身の両親の影響を受けたのか定かではないのですが、問題はないので、あげてください。」

 

「かしこまりました。こちらがエスプレッソの値段になります。」

 

「わかりました。」

 

 店員さんから提示された値段をちょうど支払えば、店員さんはすぐにそれを受け取り、レシートを手渡してくる。

 それを受け取ろうと手を伸ばすと、肩にトンと軽く衝撃が走り、わずかな重さがのしかかる。

 ん?と視線を向けてみれば、リボーンが私の手元からレシートをかっぱらっていた。

 

「男として女に支払われっぱなしってのは良くねーからな。この金はちゃんと返す。レシートはオレが貰っておくぞ。」

 

「あー……わかった……。」

 

「よし。」

 

「エスプレッソでお待ちのお客様ー」

 

「私です。」

 

 随分とまぁカッコイイこと言っちゃって……と思いながらも、エスプレッソを店員さんから受け取った私は、肩に乗っていたリボーンにそれを手渡す。

 私からエスプレッソを受け取ったリボーンは、中に入っているエスプレッソをこぼすことなく地面へと飛び降り、持ち帰り用のカップの飲み口からエスプレッソを一口飲んだ。

 小さく笑っている。どうやら、この店のエスプレッソはお気に召したらしい。

 

「じゃーな、ナツ。オレは先に帰ってるぞ。」

 

「ん。次からはちゃんとサイフを持ってきなよ。ツケ払いの風習は、すでに廃れてるんだから。」

 

「ああ。次はちゃんと持ってくる。」

 

 こっちのやんわりとした注意を聞いたリボーンは、エスプレッソのカップを持ったまま、カフェをさっさと出て行く。

 それを確認した私は、リボーンを見送っていた店員さんにもう一度頭を下げたのち、京ちゃん達の元へと戻った。

 

「……随分と変わった親戚が住んでるんだね。」

 

「うん。しばらく仕事で忙しくなるから、預かってほしいってイタリアの親戚から頼まれてね。だから今、あの子も一緒に自宅で暮らしてるんだよ。」

 

「へぇ……だからあの子、名前が外国の名前だったんだ。その割には日本語ペラペラだったけど。」

 

「その親戚がいろんな言語を使う必要がある職についてるからね。多分、その影響で話せるんじゃないかな?日本語もマスターしていたって聞いたし。」

 

「すご……。」

 

「天才少年ってやつだね!」

 

「…………少年?」

 

「スルーしてあげて。私も花と同じ意見だけど。」

 

 首を傾げる花に、その疑問はスルーしてくれと伝えれば、彼女はすぐに頷いてくれた。

 京ちゃんはちょっと不思議そうな様子を見せているけど、なんでもないよと誤魔化して、不思議と言う感情を霧散させておいた。

 

「さて、ティータイム&コーヒーブレイクが終わったらどこ行く?」

 

「やっぱりウィンドショッピングでしょ。」

 

「あ、でも、ちょっと寄りたい用事があるから、それ済ませてもいいかな?」

 

「もちろん。じゃあ、完食した後、ちょっと休んで、京ちゃんの用事を済ませようか。」

 

「うん。ありがとうなっちゃん!」

 

「そのあとはゆっくり街を散策しようか。」

 

 ちょっとしたトラブルがあったけど、この後の予定を立てながら、私達はコーヒーと紅茶を飲みながらの雑談を盛り上げる。

 このあとはまぁ、普通に京ちゃんの用事を済ませて、ウィンドショッピングを楽しんでと穏やかな日々を過ごすことができた。

 こんな毎日が続けばいいのに……と思わなくもないけど、予想通りと言うかなんと言うか……次の問題が発生する前にある、嵐の前の静けさだったわけだけどね……。

 

 

 




 沢田 奈月
 これまで京子達に飲食関係のお金は一度も払わせていなかった転生少女な10代目。
 飲食くらいは私が支払うから、持ってきたお金は別のことに使いなさい!

 笹川 京子
 これまで奈月に飲食関係のお金を一度も支払わせてもらってなかった原作ヒロイン。
 コーヒーが飲める上、幾つもの国の言語が使えるなんてすごい男の子だね!と言うのがリボーンへの印象。

 黒川 花
 これまで奈月に飲食関係のお金を一度も支払わせてもらってなかったヒロインの親友。
 リボーンを見て、いや、そんな子供いるわけないだろと内心でツッコむが、奈月のスルーしろと言う言葉に厄介ごとを悟り、巻き込まれたくないからとスルーした常識人。

 リボーン
 たまたま奈月達がのんびりしていたカフェに来ていた家庭教師なヒットマン。
 奈月が帰宅した頃に、彼女が支払ってくれたエスプレッソ代と、一種のお詫びとして、ちょっとお高めのお菓子の詰め合わせを贈った。

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