最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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ボンゴレの女王

「この抗争、アジアを仕切るオレ達ネロファミリーが指揮をとるぜ!文句はねーな!?」

 

「待ちたまえ。」

 

「連合軍の大将は我々、伝統と格式のベッチオファミリーのボス、ベッチオの方がうってつけだ!!」

 

「オイオイ。田舎もんどもは下がってろ!!ニューヨークでももっとも勢いのあるオレ達ヌーボファミリーが仕切る!!」

 

「んだと!?誰が田舎もんだ!!」

 

「やるかオラ!!」

 

「表でろ!!」

 

 マフィアの血の気の多さに頭を抱えていると、集まっていたファミリー達がギャアギャアと言い争いを始めた。

 私とディーノさんは離れた位置にいたため、こちらの方に彼らの視線は向いていない。

 まぁ、もし、私達……特に、ディーノさんが見つかった場合、間違いなく彼らはリーダーをディーノさんにしているだろうし、会話内容からして当然と言えば当然だろう。

 

「……あーあ……ナツの言った通りになっちまったな。」

 

「なんとなく、マフィアってプライドが高い上、誰かの下につくのなんて願い下げだと言いそうな世界の人達だと思っていたんですよね。

 これだけの人数をまとめ、抗争に勝利したとなると、それだけでも名声は上がると思いますし、余程の存在がいなければ、こうなるのは必然だったかと……。

 ……こうなると何かしら爆弾投下しないと、侵略が終わるまで動かない気がします。」

 

「言えてんな……。とりあえず、意識をこっちに向ける必要あるし、ここはオレが名乗るべきか……。」

 

 今にも連合同士でおっ始めそうだと、ディーノさんが彼らに近寄ろうと足を一歩踏み出す。

 しかし、すぐにその足は止められることとなった。

 

「あ!いたいた!!10代目〜〜〜〜!!ご無事でしたか!!」

 

「……いや、なんで隼人がここにいんの?」

 

 集まっているマフィア達の群れをかき分けながら、私の元へとずんずんやってくる隼人のせいで。

 邪魔だと言わんばかりにこちらへと足を運んでくる隼人。その姿に少しだけため息を吐きながらも、私は彼の元に歩み寄る。

 ……どうやら、無断で船に乗船していたのは彼だったようだ。

 

「紛らわしいぞガキ……10代目とか変な渾名つけんじゃねー!!」

 

 周りから注目される中、隼人の元へと歩み寄れば、ネロファミリーと名乗っていた黒服のちょんまげ頭の男性が突っかかるように声を上げる。

 彼の言葉を聞いたマフィア達は、それに同意するかのように……同時に、訝しげな表情や気に食わないと言わんばかりの不機嫌な表情を浮かべながら、私達に視線を向けてくる。

 

「渾名じゃねえ!!沢田さんはボスだコラ!!」

 

 数多の視線に晒されながらも、隼人は果敢に言い返す。それにより周りの苛立ちが募り始めた。

 悪くなっていく空気に、私は少しだけ表情を歪める。私を慕っているがゆえの反応であることは理解しているけど、噛みついて周りの士気を下げていくと言うのは、少しばかり悪手な気がしてならない。

 衝突を起こすような状態で、迎撃すると言うのはあまりよくないような……。

 

「ほ───?どこの馬の骨のファミリーかな?」

 

 なんてことを考えていると、ベッチオファミリーを名乗っていた狐顔の男性が小馬鹿にするように話しかけてくる。

 それに対して、隼人が再び突っかかろうとしたが、私はすぐに片手でそれを静かに制した。

 

「10代目?」

 

「……隼人。熱くなり過ぎだよ。確かに、ファミリーのことを考えると、突っかかりたくなる気持ちもわからなくもない。

 でも、今は無駄に衝突を繰り返して溝を広げていい局面じゃないし、争うだけ侵略してきた側に戦況の軍配が上がる。いったん落ち着いて。」

 

「……申し訳ありません、10代目。」

 

 私の言葉を聞いて、隼人が口をつぐむ。そのことに少しだけ安堵しながらも、私は目の前にいる値踏みをするような目をしたマフィア達を見据えた。

 

 ……Dさんから教えられたことがある。ボスと言う立場を引き継ぐつもりでいると言うのならば、それ相応の態度で対応しなくてならないと。

 特に、こう言った状況下に置かれた場合、どうすることが正解であるのかを。

 

 

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 ナツキ。ボンゴレのボスを引き受けると言うのであれば、今から言うことをしっかりと覚えておいてください。

 あなたが継ぐことになっているボンゴレは、どのファミリーよりも強大な力を持ち合わせています。そのため、ナメられることがあってはなりません。

 

 特にナツキは女性です。それだけで相手があなたを格下に見ることが多々あるでしょう。

 女がボンゴレのボスになるなんて……と、現ボンゴレの先代たる8代目も、最初のうちは苦労していました。

 

 では、それを防ぐためにはどうするべきか……。それは、例え相手が男であろうとも、例え相手が年上の存在であろうとも、堂々たる姿を見せること……それだけで相手からの認識はガラリと変わります。

 

 他にも、キチンと礼節を持ち合わせ、それに伴った態度を取ることも大事ですね。

 例えるならば、部下の方に明らかな非があるときなどは、ちゃんと謝罪する……と言ったように。

 ですが、謝罪をする際、決して頭を下げると言うことはしてはいけません。自身は下であると認めるようなものですからね。

 頭を下げるのは、挨拶の時だけにするように。マフィアのボスと言うことは、そのファミリーの顔であると言うことですからね。

 そのような立場の人間が、誰にでも頭を下げて謝罪をするような人間であってはなりません。

 

 それと、部下に対しては厳しく接しなさい。例え、1回目は許したとしても、2回、3回と繰り返すことはあってはならない。

 何かあればボスが庇ってくれるなどと言う甘えを持つ部下を出さないためにも、2回目以降は非を起こす部下を切り捨てるということも必要ですよ。

 

 次に、自身の立場や組織を明かす際は、必ず自信を持って、堂々と相手を見据えて明かすのです。

 ボンゴレと言う組織はそれができるに相応しい組織なのですからね。そのような組織のボスが、自信もなければ堂々と名乗ることもできない存在だと、すぐに弱者と見做されます。

 それは決して、あってはならないこと。そのような存在に、ボンゴレのボスと言う玉座を預けるわけにはいきません。

 

 いいですか、ナツキ。ボンゴレのボスとして玉座に腰を据えるつもりであるならば、誰よりも自信に溢れ、媚びることのない気高く咲き誇る一輪華……心と態度に余裕を持ち、時には冷酷に物事を切り捨てることも厭わない淑女となり、多くを惹きつけ、支配する美しき女王となるのですよ。

 

 無論、1人で頂点まで上り詰め、玉座に君臨する女王になれとは言いません。

 あなたの側には私がいます。あなたが望むのであれば、私があなたを女王へと導いて差し上げましょう。

 

 

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 ……不敵な笑みを浮かべながら、ボスとしてのあり方を説いたDさん。

 彼が教えてくれたことを、私はどれだけ吸収して、どれだけ切り捨てるべきなのかまだわからない。

 でも、参考にできるものは参考にして使うべきだろう。

 今はまだ完全にボンゴレを継承をしているわけじゃないけど、10代目として名を挙げられているのだから。

 

「先程は私の部下が失礼いたしました。非礼をお詫びします。」

 

「「「「!!!?」」」」

 

 Dさんに言われた言葉を思い出したのち、私は静かに謝罪の言葉を紡ぐ。

 しかし、彼に言われた通り、頭を下げることはせず、睨みつけるようなこともせず、ただ、静かに穏やかな笑みを浮かべながら、口調はなるべく、かの師たる術士を真似ながら。

 

「……どこのファミリーの者かと言う質問に答えましょう。私は、イタリアを拠点にしているファミリー、ボンゴレファミリーの10代目を引き受けることとなっている奈月と言う者です。」

 

「「「「ボ、ボンゴレ!!?」」」」

 

 普段より落ち着いた声音で、子供と言う弱い立場であるのを悟らせないように、マフィア達を真っ直ぐと見据えれば、隼人とディーノさん、ロマーリオさん以外の者たちがざわざわと騒がしくなる。

 

「……これだけで十分効果はありそうだが、一応、もう一押ししとくか。

 ナツは確かに次期ボンゴレとして名が挙げられている。キャバッローネの10代目であるオレがその証人になる。」

 

 その様子を見ながら、ディーノさんが自らの立場を名乗りあげ、私の斜め前に出る。

 隼人も同じように、斜め前に立ち、真っ直ぐと他のファミリーを見据えていた。

 

「跳ね馬を示すタトゥー……キャバッローネファミリーの10代目……。」

 

「その側にいる彼女が次期ボンゴレ……」

 

「ゴッドマザーだ……」

 

 ざわざわと連合が賑やかになっているのを見つめていると、先程、小馬鹿にしたような態度を取っていたベッチオファミリーの人が勢いよく頭を下げる。

 

「これはとんだ御無礼を!!」

 

「これで、我々の大将が決まったな。」

 

「ああ。伝統・格式・規模・勢力!全てにおいてボンゴレは別格!同時に、同盟ファミリーであるキャバッローネファミリーは、今や同盟ファミリーのNo.3……第三勢力と言っても過言ではない!」

 

「皆の者!!我らが女王、ボンゴレ10代目と、副将キャバッローネ10代目に続け─────!!!」

 

「「「「おお─────!!!」」」」

 

「待って。女王って言われた?」

 

「なんか当たり前のようにオレが副将扱いされてんだけど。」

 

「それに関しては必然かと。」

 

 盛り上がってマフィアが騒ぐ中、私を挟むように、ふわりと2つの温もりが降りてくる。

 視線を動かしてみれば、ジョットさんとアラウディさんの2人がいた。

 

『ナツキ。こっちが話し合いをしている間にざっと相手を見てきたぞ。相手はかなりの数で津波のように押し寄せてきているみたいだ。』

 

『到着まではもう少しかかる。今のうちにあいつに教えてもらった幻術を利用して、動きを鈍らせることができれば、十分作戦も立てるし、ナツキも準備ができると思うよ。』

 

「……わかった。」

 

 ジョットさんとアラウディさんの状況報告を聞き、私はすぐにワンピースを着た際に装着していた太ももの武器ベルトから、幻術を使用する際に愛用している大鎌に変化するスティックを取り出し、それを展開する。

 そして、すかさず精神の主導権を“私”から“わたし”へと譲渡して、インディゴの死ぬ気の炎を灯した。

 大鎌の柄の先にある刃へと炎を移動させ、わずかな力を使い、こちらへと押し寄せてくる気配の津波を全体的に覆うようにして幻術を発動させる。

 わずかな力による幻術だから、長く維持できるわけじゃないけど

一時的な侵略の減衰は図ることができる。

 

「……ディーノさん。わたしはまだ、他のファミリーの皆さんの能力を全体的に把握していません。

 なので、キャバッローネのボスであるあなたの知識を使わせてください。」

 

「……ナツ?」

 

「どうかしましたか?」

 

「……いや、何でもねーよ。オレの知識が役に立つならいくらでも使ってくれ。何か考えがあるんだな?」

 

「ええ。少しでも状況を有利にするため、連合となっているファミリーを、前衛に出て敵本陣を叩きに行くファミリー連合と、後衛で防衛戦を行うファミリー連合に分けてほしいんです。作戦を立てるだけの時間は十分に稼げていますので。

 その間、わたしは少しだけこの格好を改めてきます。本来ならば、このままで戦うべきだとは思うのですが、今回は準備する時間がありますから。」

 

「そう言や、ナツは気配に敏感だったな。」

 

「それ以外にも状況を把握することができる目があるので、接敵の時間を把握することはできています。

 ……皆さんはディーノさんの指示に従い、準備をこなしてください。大切な家族やファミリーを守るため、なるべく最短で終わらせます。」

 

「「「「イェス!マム!!」」」」

 

「……ディーノさん。お願いしますね。」

 

「おう。任せとけ。行くぞ、ロマーリオ。」

 

「了解だ、ボス。」

 

「隼人は一旦着いてきて。この場にわたしが想像しているような品性のないことをする人がいるとは思っていないけど、服を着替えるから護衛はほしいんだよね。」

 

「わかりました、10代目!!」

 

 手のひら返したマフィア達、ちょっとうるさいな……と思いながらも、隼人を連れて、一旦わたしはこの場から離れる。ホテルに行く前にコロネロに会いに行ってたから、荷物はまだ手元にあるんだよね。

 スタッフのみが出入りする場所を少しだけ借りて……と。

 

「アウトドア用の服も持ってきて正解だったな。」

 

 さっさとワンピースを脱ぎ、動きやすいパンツスタイルへと着替える。

 あとは、武器を収納するベルトをつけて、そこに武器を収めれば終わりだ。

 

「ありがとう。ディーノさん達のところに戻ろう。」

 

「了解っス。」

 

 隼人を連れてマフィア城の中央へと足を運ぶと、ディーノさんはわたしのオーダー通りにそれぞれのファミリーの特徴に合わせた連合分割の振り分けを済ませていた。

 

「お、ナツ。ちょうどいいタイミングで戻ってきたな。ナツの指示通り、それぞれのファミリーの特徴や、能力に合わせて連合を分割しておいたぜ。」

 

「ありがとうございます。助かりました。」

 

 ディーノさんから手渡されたのは彼が持ち歩いているのであろう皮の手帳。

 そこには、この場にいるファミリー全体の総合力と、格ファミリーの特徴、それに倣い、攻守の格連合への配置が記されていた。

 

「……これ、医療などに精通している人もまとめてありますね。」

 

「ああ。ロマーリオと2人で話を聞いて回ってみたら、意外にも衛生兵役としても活躍できそうな奴が多数見つかったからな。ナツが立てる作戦の参考に使えそうか?」

 

「むしろ、かなり幅が広がったので助かりました。これなら、全員無傷とまではいかなくても、軽傷で終わらせ、死者を出さずに解決する方法も考えられる。」

 

 ディーノさんに渡されたそれを見て、現在の戦力を把握したわたしは、既に準備万端なマフィア達に視線を向ける。

 わたしの視線に気づいたマフィア達は、いつでもいけると言わんばかりに、それぞれの武器を掲げて見せては、口元に不敵な笑みを浮かべていた。

 

「反撃を開始します。攻撃側に振り分けられたファミリーは本陣へと攻め込むため城の外へ向かってください。

 次に防衛側は攻撃側が対処しきれず取り逃した敵陣の対応をお願いします。

 医療に精通した者は、ディーノさんの指示に従い攻撃班と防衛班にわかれ、負傷者の治療、および、いざと言う時の戦力補充要員として行動を。

 これが武器を使った命のやり取りである以上、無傷で終わると言うのは難しいでしょうが、被害の軽度化は図れます。

 戦闘に支障が出るような怪我を負った場合、必要性がなければ決して無茶な特攻は仕掛けないで、撤退と治療をお願いします。

 もし、応急処置で対処できるレベルではない負傷を受けた場合は、補充要員として医療班に声をかけます。」

 

「「「「「おう!!!」」」」」

 

 わたしの指示を聞き、盛り上がるマフィア達。戦場に出ると言うのに楽しげにしているとはこれいかに……。

 わたしの感性じゃ、理解するのは難しそうだ。

 

『ナツキ。そろそろ幻覚の効果が切れるがどうするんだ?』

 

「……延長する方がいいかな。抑えるには十分過ぎる力だし。とは言え、戦闘に入ったら、自ずと位置は把握される。

 奇襲をかけ、せめて三分の一は削れる頃に解除したら、ちょうどいい感じになってくれるかな。」

 

 改めて血気盛んなマフィア達の感性がわたしの想像を遥かに凌駕するレベルのものであることにため息を吐きたくなりながらも、先程より若干増やした3割程の量で大鎌へとインディゴの死ぬ気の炎を流し込み、敵側のみを対象にして幻術を発動する。

 同時にわたしの視界には、濃霧に包まれたマフィア城の外が映り込んだ。

 

「……ま、名前は霧の牢獄(カルチェレ・ネッビア)ってところかな。

 霧のカーテン(コルティーナ・ネッビア)も使えないことはないけど……あれ指定できる範囲狭いし、使える場面は限定的と言うか……。

 まぁ、今はいいか。対象を限定して発動するのも、だいぶ慣れてきたな……。」

 

『マジかよ……。』

 

『消費した炎がかなり少ない……。幻術の精度も、死ぬ気の炎の制御技術もかなり上がっているな。』

 

『Dに教えてもらうだけじゃ、ここまで伸ばすのにはまだ時間がかかるはずだよ。どこで訓練を積んだわけ?』

 

「ちょっと精神世界で……」

 

『せ……なんて?』

 

『なるほど……寝てる間にナツキから別の誰かの気配を感じることが度々あったが……眠っている間にDと同等の力を持つ術士辺りに接触しているな?』

 

「……ノーコメントで。」

 

 ジョットさんの視線から逃れるように、わたしは背後にいる連合へと目を向ける。

 次の指示を伝えるために。

 

「攻撃部隊!!戦闘準備!!相手の動きは現在鈍っているので、奇襲をかけるなら今です!!防衛部隊はそのまま砦の防衛準備!!」

 

 わたしの言葉を聞いた瞬間、連合の表情が引いてしまいたくなる程に嬉々としたものへと変わっていく。

 しかし、それを表情に出すことはせず、攻撃部隊に配属している人の中に、Dさんが教えてくれた器の適性を持つ人間の特徴を持ち合わせている人がいないかを確かめる。

 それにより、数人程わたしが波長を合わせることができる人間が紛れていることに気がついた。

 

「……目に使えそうな人間が数人いるな。使わせてもらうか。

 

 数人のそれを見つけたわたしは、幻術を解除するタイミングを測るのにちょうどいいと思い、その人達を少しだけ利用することを決める。

 完全な憑依は、好相性の器や精神を持ち合わせてる存在にしかできないみたいだけど、目を借りる程度なら、波長を合わせやすい人間と波長を合わせる技術を使えばできるとのことらしいし。

 

「ドンナ・ボンゴレ!!準備完了しましたぜ!!」

 

「派手にやりましょーやドンナ!!」

 

「ご指示を、我らが女王!!」

 

「誰が女王ですか!!ドンナはまだしも、わたしは女王と呼ばれる程の高貴な人間ではありません!!

 攻撃部隊!!城の外へと出撃を!!侵攻が減衰しているカルカッサファミリーの部隊をとにかく削りながら敵陣へと向かってください!!

 いいですか!?あなた方が守る後方の女性や子供達のためにも、決して命は散らさぬように!!

 不要な特攻は禁じます!!戦略的撤退と敵前逃亡は別物ですから、せめて命だけは守りなさい!!」

 

「「「「おお─────!!!!」」」」

 

「我らが女王からの命令だ!!攻撃部隊!!出るぞ!!」

 

「防衛部隊は防衛準備!!前衛の取りこぼしを片っ端から片付けるぞ!!」

 

 こちらの指示を聞いた瞬間、連合組はそれぞれの行動を取り始める。

 それを真っ直ぐと見据えながら、わたしは静かに攻撃部隊に配属されていたマフィアのうち、自身が波長を合わせることができる存在に波長を合わせ、自身の目として利用し、戦況分析に入るのだった。

 

 

 




 沢田 奈月
 Dに言われた言葉をもとに、現在の状況でできる対応を行い、連合軍のリーダーの座を得たボンゴレ10代目。
 少しでも多くの人間を生き残らせるために術士としての能力を遺憾なく発揮するが、その精度の上がり具合が明らかに飛躍し過ぎており、ジョット達を驚かせた。
 Dの思想、理想像をどれだけ吸収し、同時に切り捨てるべきか、まだどのようなボスを目指すか定めていない分、わかっておらず、今は彼の思想を参考にして利用することを選ぶ。
 憑依のメカニズムを教えてもらったことにより、それを使った他人の目を使って現状を把握する半憑依技術を使用した。

 ディーノ
 奈月がボンゴレ10代目であることを証明する手助けをしたキャバッローネ10代目。
 このまま流れで副将に持ち上げられ、苦笑いをしながらも奈月のサポートを行う。
 奈月の雰囲気がガラッと変化したことに疑問を抱いたが、それを言及することなく準備を整えた。

 D・スペード
 奈月にボンゴレのボスになるのであればと、自身の理想像たるボンゴレの女王の姿を吹き込んだ元初代ボンゴレ術士。
 この場に彼がいた場合、間違いなくかなり上機嫌な様子を見せていた。

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