最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
さて、7巻に突入です!
ジュンブラの話は、前回の話でビアンキの感情の変化もありなしになりました。
ディーノさんも一緒だったマフィアランドでの連休は、1日目以外は穏やかなものだった。
しかし、そんな連休もすでに終わり、再び学校に通う毎日。9代目の計らいでキャバッローネとボンゴレの手合わせ大会を名目に、ぶん殴るためのチャンスをもらったから、私が感じていた想いもしっかりのせてぶん殴っておいたと言われ、少しだけスッキリした日々を過ごしていたら、突如、学校から厄介な課題を出されてしまった。
「小学校の時の夢について調べるって……なんかまた、めんどくさい課題だなぁ……」
「でも、私はちょっと楽しみだなぁ。私がなっちゃんと知り合ったのは中学生に上がってからだから、小学生の頃のなっちゃんがどんな夢を作文にしていたのか気になるもん。」
「別に対して面白い内容じゃないよ。よくある作文さ。」
「それでも、私が知らないなっちゃんを知ることができるから、楽しみだよ。どっちがなっちゃんと一緒の班になるか、獄寺君と山本君、それと花の3人とジャンケンになった時はどうしようかと思ったけど、勝ててよかった。」
「私の小学生の時のことを聞いて楽しいの?」
「うん!私、なっちゃんのこといろいろ知りたいもん!」
「さいですか……。まぁ、京ちゃんが楽しいなら良いけど。」
どことなくワクワクしている様子の京ちゃんに苦笑いをこぼしながらも、あの時何書いたっけ……?と少しだけ考える。
多分、あたり感触ないことを書いていたと思うんだけど、いかんせん記憶が曖昧だ。
変なことを書いてなければいいんだけど……さて……どんな作文にしていたか……。
「あ、なっちゃん家に着いちゃった。」
「本当だ。じゃあ、また後でね。」
「うん!なっちゃんの作文楽しみー!私も作文持ってくるから、見せ合いっこしようね!」
「はいはい。」
また後でと言って手を振ってくる京ちゃんに手を振りかえしながら、私は小さくため息を吐く。
小さい時から前世の記憶はあったし、あの時は子供らしさを演じるためにいろいろやってたんだよな……。
こんな課題が出るとは思わなかったし、適当なこと書いてないことを祈るしかない……。
そんなことを思っていると、頭上に影がかかったことに気づく。軽く地面を蹴り飛ばし、その影から離れてみると、すかさず上から大きな何かが落下してきた。
「おお〜……流石はクイーン・オブ・ボンゴレ!見事なまでの身のこなしです!」
「いや、クイーン・オブ・ボンゴレってなんだ。」
「マフィアランドでの抗争の時、見事な指揮能力を発揮し、連合軍を鼓舞した話は有名ですよ!
まるで一国を統べる女王のように、その場の空気を支配したのだとか!!
あなた様のような10代目が現れて、ボンゴレはこれからも安泰でしょうね。」
「あの人ら……余計な噂広げたな……?」
その何かは人が1人乗ることができるカプセル上の乗り物だった。中に乗っていた人から、妙な話を聞いてしまい、少しだけ頭を抱えたくなる。
あの連合軍……私に変な二つ名をつけやがって……!!何度も女王と呼ばれる筋合いはないって言ったのに!!
「てか、あんた誰?」
「おっと、これは失礼しました!私、ボンゴレファミリー御用達、武器チューナーのジャンニーニと申します。」
機械ごとペコリと会釈してくるジャンニーニと名乗った男性。どうやらこの人は、ボンゴレの武器を調節したりする人だったらしい。
……でも、何でだろ?この人、めちゃくちゃトラブルを引っ掛けてきそうな気がする。
「おや、誰かと思えばポンコツ武器チューナーではありませんか。」
「うわ!?ってスペード!!」
「ヌフフフ……驚かせてしまい申し訳ありません。」
「いきなり肩に乗ってこないでよ。手は空いてるんだけど?」
「ナツキに抱えられるのも悪くないのですが、いかんせん、固定される位置があなたの胸元になるもので……。中学生に欲情するような人間ではないのですが、やはり気になるものは気になるのですよ。」
「………いや、今のあんた猫じゃん。ていうか死んでるし気にし過ぎなんじゃ……?」
「あなたはもう少し恥じらいを持ちなさいおバカ。」
「誰が馬鹿だ。」
向こうにはにゃーにゃーとしか聞こえていないであろう、仔猫のスペードことDさんと話しながら、ジャンニーニさんの方を見る。
彼は不思議そうな表情をしていた。まぁ、目の前に仔猫と話してるように見える女がいると、誰だってそんな反応になるか。
「気にしないでください。リボーンが虫の言葉を理解しているように、私も猫の言葉を理解してるだけなんで。」
「そうだったのですね!猫と話せるなんてすごいです!」
「虫と話せるリボーンもすごいと思いますがね。」
「それは確かに。と言うか、虫って言葉話すんですかね?猫や犬などは鳴き声でいろいろ訴えてきますが……。」
「……さぁ?私も虫の言葉はさっぱりなのでなんとも。」
2人して首を傾げながら、リボーンに対する疑問を口にする。いや、本当、何でリボーンって虫の言葉わかるんだ……?
「お前ら……本人がこの場にいること理解していながら話してんのか?」
「リ、リボーン様!?すみません!!気づきませんでした!!」
「だってリボーンが虫の言葉理解できるのがよくわかんないんだもん。いったいどうやって虫の言葉を把握してんの?」
「やっぱりナツはオレがいたこと気づいた上で無視してやがったな……」
「リボーンの気配はしっかり覚えてるからね。隠していても多少はわかるよ。」
「相変わらずだなお前は。」
呆れたような様子を見せながら、私の肩を見るリボーン。そこには仔猫のスペードと化しているDさんが乗っている。
仔猫のスペードを見たリボーンは、軽く舌打ちを漏らしたのち、ジャンニーニさんへと視線を向ける。
「お前がジャンニーイチのセガレか。」
「はい!初めましてリボーン様!いつも父がお世話になっております!」
「ああ。武器チューナーがイタリアを出るなんて珍しいな。」
「ええ……。海外に出ているファミリーの武器改造は、9代目からの緊急優先事項でございますから。」
リボーンとジャンニーニさんが話で盛り上がっている中、そう言えば……とあることを思い出す。
数日程前だ。ディーノさんからお説教されて締められ、9代目からも説得されたことにより連絡先を教えてくれた父さんと、9代目本人から、最近、マフィアのボスやボス候補が次々と変死体で発見される事件が相次いでいるから気をつけるように促すメールが同時に届いたのである。
普段は国外に出ることがない武器チューナーが国外に出張せざるを得ない事態……そして、数日前に届いたメール……これらのタイミングを合わせるとしたら、多分そう言うことなんだろう。
「……父さんと、9代目から聞きました。ボスやボス候補の連続暗殺事件が多発してるんでしたよね。」
「さようでございます。……ん?あの、10代目?先程、お父上と9代目から聞いたと……」
「こう見えて、私は9代目の連絡先を知ってるんですよ。ついでに、キャバッローネの10代目に思い切り〆てもr……コホンッ……説得してもらった、門外顧問を務めている父、沢田 家光の連絡先も知りまして……。
同日に両者から気をつけるようにと促す趣旨のメールを受け取りました。」
「今、〆てもらったって……」
「何のことでしょう?」
「アレは一度〆られて正解だと思うぞ。ディーノから聞いたぞ。マフィアランドで、こぼしたんだってな。我慢していた家光に対する想いを。
理解はしていても、辛いし寂しいし、心配にもなる。だからディーノにそれらを乗せたキツい一撃を食らわせてもらったんだろ?」
「……うん。」
「ははぁ……なるほど。9代目が急にキャバッローネとボンゴレの手合わせ大会を開いて、ディーノ様ががボンゴレの門外顧問様を殴り飛ばした理由はそれでしたか。
実は、ちょうど私もその場面に出会しまして。最初は門外顧問様はディーノ様の攻撃を回避していたのですが、ディーノ様が娘の気持ちを考えてやれと怒鳴って門外顧問様を思い切り殴り飛ばしていたのを記憶しています。
いやぁ、あの門外顧問様が数メートル吹っ飛ばされた姿を見た時は、ディーノ様の底力をヒシヒシと感じ取れましたねぇ……。」
「9代目から聞いたぞ。あのへなちょこディーノが家光を本気でぶん殴ったって聞いた時はかなり驚いたが、ナツから頼まれたらしいって聞いて納得したよな。
あいつ、ナツが関わると変なバフが入るみてーだし、それが功を成したんだろ。」
「変なバフ……」
「ああ。まぁ、それだけナツに本気ってことなんだろうけどな。」
しみじみと言葉を紡ぐリボーンを見て、私は無言になる。
本気ってこと……と言うのは、いわゆるそう言う意味での本気ってわけで、ディーノさんは明確に私に好意を向けているってわけで……。
……3人の男性から好意を向けられることになるなんて思わなかったな。
「ナツ?どうかしたのか?」
「……いや、何でもないよ。ただ、ちょっと改めて認識せざるを得ないものがあっただけだから。」
「ほー?それがどんなものか教えてもらいてーもんだな。」
「それに関してはご勘弁を。」
顔に熱が溜まりそうだと思いながらも、なんとかポーカーフェイスを崩さずにリボーンの質問に黙秘すると、彼はジッとこちらを見つめてきた。
しかし、無言を貫く私の姿を見て、何も言わないと分かったのか視線を外した。
「ジャンニーイチは今回の暗殺をどう見てるんだ?」
「はい。父は、おそらくどこかのファミリーが完全な光学迷彩を完成させたのではないかと……」
「光学迷彩ねぇ……。サーモグラフィーとかあれば見つかりそうだなそれ。」
「言えてんな。周りの外気に対処できるようなものだったらわからねーが、そこまで誤魔化せるものかと言われたら微妙なところだぞ。」
「だよね。まぁ、サーモグラフィーなんて余程の場所じゃなければ持ち歩いてることないんだけど。」
「なんにせよ、今回武器チューナーが出国してきたのは、この暗殺事件への対策ってところだろ。」
「さようでございます。」
ジャンニーニさんが来日した目的を聞き納得する。
だが、Dさんが口にしたポンコツ武器チューナーと言う言葉に引っ掛かりを覚えた私は、自身の武器ベルト、およびスカート下に潜り込ませてあるホルスターに提げてある4つの武器を軽く触る。
「ん〜……私の武器は別に弄らなくていいや。今の方が使い勝手がいいし、変なチューニングは入れたくないんだよね。」
「そうですか……。10代目が武器を持っている話も聞いていたので、是非……と思っていたのですが、ご本人様がそうおっしゃるなら。」
「んじゃ、オレの武器を見てくれ。」
「かしこまりました。」
リボーンに案内されるように、ジャンニーニが私の自宅に入っていく。
あの機械、普通に一般住宅に入れるんだ……なんて、くだらないことに感心しながらも、私は肩にのるDさんへと視線を向けた。
「……で?ポンコツ武器チューナーってどう言うこと?」
「私が長らくボンゴレにいることは知っているでしょう?ですので、あの武器チューナーの小僧のバカっぷりをよく知っているのですよ。
一度武器を預けたら、まともな状態で返ってきません。何度もその場を見ましたし、その度に袋叩きにされているのを見たことがあります。
ポンコツ武器チューナーの父であるジャンニーイチの腕は信頼も信用もできますが、あのポンコツ武器チューナーの小僧に武器を預けることはおすすめしません。」
「なるほどね。だからポンコツ武器チューナーか。」
Dさんが、変にジャンニーニさんに対して辛口だった理由を聞き、納得の渾名であることを理解する。
チューニングを任せたはずなのに、まともじゃない状態で戻ってくるのは、かなり致命的だ。
使い物にならない武器では、自身の身を守ることもできやしない。
「……ところでナツキ。あなた、気がついているのでしょう?」
武器を預けなくて正解だったな……と思いながら、腰にある武器に触れていると、Dさんから声をかけられる。
「……まぁね。どうやら、しっかりと私も狙われてるらしい。」
すぐに小さく笑いながら、傍にある電柱の上に視線へと向けると、わずかに動揺する気配がそこから感じ取れた。
そう、実を言うとこの場には、私とDさん、ジャンニーニさんやリボーン以外にも存在している者がいた。
変なところから気配がするとは思っていたけど、光学迷彩の話を聞き、確信を得ることができたのである。
「光学迷彩……確かに便利なものだけど、気配やら何やらを隠すことができなければ結局は意味をなさない透明スーツだね……。」
「ヌフフフ……それは全くもってその通り。気配を消すことができなければ意味はない。
まぁ、アルコバレーノは別の理屈で気づいている可能性はありますがね。」
「ていうか、これ作ったの誰なんだろ?」
「可能性としてあり得そうなのは……まぁ、別のアルコバレーノですかね。やれそうなのは、噂で聞いたヴェルデとか言うアルコバレーノ辺りかもしれません。」
「ふぅん?まぁ、いいや。」
側から見たら虚空を見上げて言葉を紡いでいる危ない人間だが、私とDさんはしっかりとそこにある気配に気づいた上でやっている。
……ちょうどこの場には人がいないし、もう一つ脅しをかけるのもありかな。
そう思いながら、私はスカートの下にあるホルスターから拳銃を外し、気配の方へと銃口を向けた。
「言っとくけど、簡単に私は殺されないよ。あんたらの気配、しっかりと覚えさせてもらったから。」
殺気を飛ばしながら、お前らのことは把握できているぞと告げれば、ガタガタンと妙な物音がそこから聞こえてきた。
これで引いてくれたら助かるんだけど……さて……どう出るかな、この人達は。
*:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+ ❀
京ちゃんとの約束もあるし、暗殺者達のことは一応脅しておいたので様子見をしようと自室に戻った……のだが……その事実がとんでもないことになっていた。
「……何これ?」
「至る所が武器だらけになってますね。最早部屋ではなく武器庫ではありませんか。」
それは、床から壁、天井までが全て武器に埋め尽くされてしまっている自室だった。
とんでもない現状に軽く引いていると、リボーンがひょこっと顔を出す。
「アタッシュケースに入ってるオレの武器だぞ。」
「何?リボーンのアタッシュケース、四次元にでも繋がってんの?」
「いやはや……これは改造のしがいがありますなぁ……」
「うん、私のツッコミはスルーなんだね。」
あのアタッシュケース内にこれだけの武器が入ってるのはおかしいだろと表情を引き攣らせる。
なのにジャンニーニさんはそんな疑問を浮かべてないのか、いそいそと武器を眺め始めた。
「ジャンニーニの家は代々ボンゴレの専属武器チューナーなんだ。こいつの父親、ジャンニーイチはチューニングすると武器が目を覚ますと言われるほどの名チューナーだったんだぞ。お前も期待してるからな、ジャンニーニ。」
「ええ……?そのポンコツ武器チューナーに期待なんてものしない方がいいのに、何を言ってるのでしょうねこのアルコバレーノは。
改造したら全てが改悪品となって帰ってくるだけですから預けない方が正解だと言うのにバカなのですか?」
「ちょっと、スペード……」
「何か馬鹿にされたような気がするぞ。ナツ。そいつを引き摺り下ろせ。」
「嫌だよ。絶対にリボーン、スペードをボコボコにするだろ?」
「ボコボコにはしねーぞ。ちょっと〆るだけだ。」
「絶対ちょっとじゃない。」
「ナツキ〜。アルコバレーノがいじめてきます〜シクシク……あだっ!?」
「スペードは調子に乗るなアホ。」
「地味に痛かったのですが……?」
「リボーンにボコられるよりかはマシでしょ。」
睨みつけるように肩にいる仔猫のスペードを見上げるリボーンと、ジャンニーニさんに武器を預けようとするリボーンを馬鹿にする仔猫のスペードに呆れながら、足元に転がってる武器を踏まないように自身の机に移動する。
確かここにファイルに閉じた作文があったはず……。
「10代目!失礼します!!オレのダイナマイトも改造してもらいにきまし……じじ、10代目ぇ!!?な、何て格好されてるんですかぁ!!?」
「んえ?」
どこにあったかな……と探していると、ダイナマイトを改造してもらいにきたと言ってきた隼人からツッコミが入る。
急なことに間抜けな声を出したのち、振り返ってみると、隼人が顔を真っ赤にしていた。
「……ああ、お前。まだ制服だったな。机の上に乗ってるせいで下着が見えそうなってるぞ。」
「下着……?ああ、別にスパッツ履いてるからいいかなって。」
「よくありませんよ10代目ぇ!!」
隼人から必死に訴えられてしまい、私は軽く頭を掻く。
これアウトだったのか。前世では普通にスカート履いたまま動き回っていたから気にしてなかったな。
「よいしょっと。ファイルみっけ。……何書いてたかな。変なのあったら抜いとこ。」
そんなことを思いながら、再び床に降り立った私は、武器を踏まないように自室の外に出る。
「武器のチューニングに関しては何も言わないけど、今から京ちゃんがくるから騒がしくしないでよ。」
「わかってるぞ。」
「しょ、承知しました……!!」
未だに顔を赤くしている隼人の側を通り抜けながら、下の階に降りてみれば、玄関のチャイムが鳴り響く。
すぐに仔猫のスペードを肩に乗っけたまま、玄関の外に顔を出せば、そこには京ちゃんが立っていた。
「お待たせ、なっちゃん!あ、その子がハルちゃんが言ってた仔猫のスペードちゃん?可愛いね!」
「ありがとう。毛並みも結構モフモフしてて触り心地いいんだよ。」
「そうなの?」
「うん。長時間触られるのは嫌みたいなんだけど、少しなら大丈夫だから触ってみる?」
「うん!あ、お邪魔します!」
「どうぞ。」
靴を脱いだ京ちゃんに、仔猫のスペードを抱っこして渡せば、京ちゃんは仔猫のスペードを抱っこして触り始める。
……仔猫のスペードから、何で渡すんですか……みたいな目を向けられるが、仔猫の姿を選んだあんたが悪いと視線で訴える。
仔猫のスペードは拗ねたような表情を見せるが、少しの間大人しくし始めた。
しかし、しばらくしてうごうごと暴れ始めたので、私は両手を伸ばした。
同時に仔猫のスペードは京ちゃんの腕から私の腕の方へと移動してくる。
移動してきた仔猫のスペードは私の肩に再び乗ったあと、ベシベシと尻尾で頬を叩いてきた。
「いててててて!尻尾ビンタやめろスペード。」
「勝手に私を他人に渡すあなたが悪いです。」
相当嫌だったらしいけど、仔猫の姿なんかしてるそっちが悪いよね!?
「あはは!なっちゃんとスペードちゃん仲良しなんだね!」
「これが仲良しに見えるの……?」
私、思い切り叱咤されてんだけど……と言いたくなったが、京ちゃんがにこにこと笑顔を見せているので、ツッコミを入れることができなかった。
「ちょっと、スペード。これ以上叩くな。地味に尻尾ビンタって痛いんだから。」
「だったら2度と私を他人に渡さないように。わかりましたね?」
「わかったから……ったく……。」
ため息を吐きながら仔猫のスペードの訴えに頷けば、ようやく尻尾ビンタがなくなる。
そのことにホッとしながら私は、京ちゃんをリビングへと案内するのだった。
沢田 奈月
Dの指摘を聞き、武器チューナーに自分の武器を預けなかったボンゴレ10代目。
ディーノと9代目の尽力もあり、家光のプライベートと仕事の両方の連絡先を獲得した。
9代目と家光の両方からボスやボス候補を狙う暗殺事件が多発していることに関する注意喚起を受けていたので、そちらは把握していた。
相変わらずの索敵能力で、暗殺者の位置を把握している。
リボーン
自分の武器をジャンニーニに預けたヒットマン。
奈月からマフィア専用の携帯電話を預かっているが、自宅にいる間は奈月に持つように言っている。
ディーノの奈月に対する感情は理解しているので、今回ディーノが家光をぶん殴ることができたのは奈月のおかげだなと肩をすくめた。
ジャンニーニ
ボスやボス候補の暗殺事件の話を聞き、国外のファミリーの武器のチューニングにやってきた武器チューナー。
ボンゴレの10代目が9代目と門外顧問の連絡先をびっくりした。
D・スペード
奈月にジャンニーニに武器を渡さないように告げた長生き術師。
仔猫の姿を取ったのは確かに自分ではあるが、あまり奈月以外には触られたくないので、奈月が京子に自身を手渡した事にかなりイラっとした。
9代目
奈月の訴えを聞き、ボンゴレとキャバッローネの手合わせ大会と言う名の合法的にディーノに家光を殴り飛ばせる機会を作った現ボンゴレ。
家光とディーノが戦えるように、家光を自分の代理に仕立て上げて出した結果、奈月バフがかかったディーノに家光をぶん殴らせた。
ディーノ
奈月バフのおかげで家光をぶん殴ったキャバッローネ10代目。家光を殴る時「ナツと奈々さんを放置してたことに負い目を感じてる暇があるなら、とっとと連絡しやがれクソオヤジ!!」と怒鳴りつけてぶん殴ったあと、奈月が寂しがっていたことや心配していたこと、甘えたいと思っていたことを告げたところ、一部始終を見ていたキャバッローネファミリーとボンゴレファミリー、チェデフメンツからスタンディングオベーションを食らった……らしい。
沢田 家光
急に始まったボンゴレとキャバッローネの手合わせ大会に困惑しながらも、9代目の代理として出されたと思ったら、ディーノと手合わせすることになってしまった。
最初はなんとか優勢を取れたが、奈月達の気持ちを考えたことがあるのかと言う問いかけに一瞬の動揺を見せ、そこをついたディーノに怒鳴られながら思い切りぶん殴られ、奈月が口にした思いの丈を聞かされた上、9代目から説得され、ようやく奈月と話す決意をした。