最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
……考えていたらちょっと出したくなってしまった…………。
視点は奈月→リボーン→奈月になります。
視点変更の目安はこのライン↓
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視点が主人公に戻る時は、いつもの桜ラインとなります。
リボーンの感情に触れる話
ディーノさん達が、チャラ男達としっかり蹴りをつけ、全てを解決してやってきた温泉旅館。
それは、たまたまクラスの女子が話していて、隼人達が調べていた温泉旅館だった。
前世の一つの息抜きとして、有給を使い温泉に向かってゆっくりすることがあったため、昔から温泉は好きだった。
だからこそ、みんなが話していた温泉の話が気になって、いつか行ってみたいと思っていたのだけど……。
「まさか、このメンバーでくることになるとは思わなかったな……」
温泉旅館の湯船に浸かりながら、ポツリと言葉を呟く。
こんなに早く温泉を堪能することになろうとは……。
「気持ちいいですね〜……」
「そうだね〜。今日の疲れがスッと消えていくよ〜……」
念のためのリフレッシュ兼、いつかママンを連れてくるための下調べついでに泊まってみろと言われ、流されるままに到着した旅館の湯船に肩まで浸かる中、京ちゃんとハルがどこかほにゃんとした笑顔を私は見せながら話している。
それに耳を傾けながら、大浴場を眺める。現在、温泉に浸かってる人はかなりの人数だ。
夏休みだからか、旅行でやってきたと思わしき家族連れや、お年寄り達の集まり、外国人観光客の群など、かなりの団体が集まっている。
……外国の人って、大浴場とかあまり入らなさそうなのに、割と入ってる人いるんだ。
テレビとかでは、そもそもがシャワーを浴びる習慣はあれど、湯船に浸かると言う考えは持ち合わせていない……なんて話を良く聞くけど、どうやら完全にそうと言うわけではないらしい。
「にしても、今日は大変なことになりましたねぇ……」
「うん。海に遊びにきただけだったのに、まさかあんな人達に出会っちゃうなんて思わなかった。」
テレビの知識は、全て当てになるわけじゃないことを改めて認識していると、京ちゃんとハルが今日のことを話し出す。
「……まぁ、全員が全員そうじゃないことはわかるけど、街中に比べたら万年発情期のウサギさん達が比較的に多いからね。
エンカウント率はかなり高いと思うよ。……今回は、ディーノさん達がいたおかげで、なんとか乗り切ることができたけど、女の子だけで行くにはちょっと危険が多いかな。」
2人の会話に割って入るようにして、静かに言葉を告げると、2人はすぐに小さく頷く。
しかし、すぐに何かを思い出したかのような反応を見せては、私の元にずいっと寄ってきた。
「……2人とも、ちょっと近いんだけど?」
軽く引きながら、近寄ってきた2人に話しかけると、2人は一度顔を見合わせたのち小さく頷いた。
その瞳は何やら意を決したようなもので、少しだけ嫌な予感を抱く。
「ハル達!!ナツさんに聞きたいことがあったんです!」
「今日、ビーチで私達と合流した時、ディーノさんがなっちゃんのことを恋人として紹介していたよね!?あれってどう言う意味なの!?」
「Oh……」
2人からの質問を聞き、思わず間抜けな声が出る。
やっぱり聞いてきたかぁ……その話……。いや、わかるよ?わかるけどね?
急に友人が従兄弟(のフリだけど)の男性から恋人だと周りに紹介されたんだから、どう言う意味だと言いたくなるものさ。私だってきっと言う。
ただ、今回ばかりは説明がなぁ……いや、まぁ、別に真実を教えても構わないんだけど、この場所にはあの砂浜にいた人もちらほらといるわけで……。
「えーっと……部屋に戻ってからじゃダメかな?あんまり私から公にこんな話はしたくないと言うか……。
その、ディーノさんが女性に絡まれた時は、ノリノリでちょっとわちゃわちゃしちゃったけど……」
どうしたもんかと思いながらも、なんとか一旦は切り上げることができないかと言葉を口にする。
すると、私の返答を聞いた2人が、一瞬だけキョトンとした表情を見せたのち、再び顔を見合わせる。
しかし、すぐに私の言葉に頷いては、湯船から勢いよく立ち上がった。
「それなら早く出ましょう!」
「だいぶ体もあったまったし、疲れも取れたからね!しっかり話を聞かせてもらうから!」
興味津々に、だけどちょっと拗ねたような様子で話を聞かせてもらうと言ってきた2人に、思わず苦笑いをこぼした。
……別に真剣な話じゃないから、そこまで意気込まなくてもいいんだよ……?
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ナツが京子達に詰め寄られ、ディーノが獄寺達に詰め寄られ……兄妹弟子揃って行われているであろう喧騒から離れるようにして、オレは旅館の廊下を1人歩いていた。
1人で歩いている理由は単純だった。
今回のナツのトラウマの発作に、恋情を自覚し、本気でナツを振り向かせようと動き始めているディーノに対するわずかな危機感……それを少しでも早く解消できるようにするため、自身の呪いを解くための道のりを、少しだけ考えたかったのだ。
とは言え、昔は他のアルコバレーノ連中と、呪いを解けないか試行錯誤したが、一向に進むことがないと言う理由や、こんなもんを受けちまった以上、碌な終わり方はしねーだろうと判断し、仕事に支障をきたす程のものでもねーからと言う理由もあり、すでに探すことを諦めちまっている以上、今更探すことができるかどうか……。
「……まさか、1人の女のために、こんなことを考えるようになるなんてな。夢にも思わなかったぞ。」
……最初のうちは、まるで完璧過ぎて手の出しようがなく、何のために日本に送り込まれたんだと思っていた。
一般家庭に生まれ、父親の本当の職業など知ることもなく、ただ、穏やかな学生生活を送っているだけの子供だと聞いていたと言うのに、蓋を開けてみりゃ、超直感をすでに開花させており、初手でオレのライフルを押さえつけるなどと言う行動に出て、特殊弾も丸薬も使うことなく死ぬ気モードを発動させ、誰からも慕われ、頭もすこぶる良く、ボスとしての風格もすでに持ち合わせていると言うとんでもない流星で……とんでもねー女を見つけてしまったとドン引きしてしまった。
だが、共に過ごしているうちに、誰にも言えない何かを抱え込み、誰かに甘えることも、頼ることも下手くそで、1人で全てを背負おうとしては、倒れるまで走り続ける努力を繰り返す女であることを知り、自分のことは二の次にして、大切な誰かのために献身的に寄り添って、それでいて幸せにできたらと望む女であると知り、本当は誰よりも精神が脆く、誰よりも人に手を握ってほしいと望む寂しがり屋な女であることを知った。
一度も話してくれたことはねーが、ナツは……沢田 奈月と言う存在として生まれ落ち、誰かの幸せを願いながらも、本当は自分が一番幸せになりたいと、愛して欲しいと望んでいるもう1人の誰かはきっと、大切なものや愛していたものを何度かその両手から取りこぼしてしまったのだろう。
……家光に対して、叫ぶように、訴えるように、本音をぶつけていたあの時のナツを思い出す。
あの時のナツのあの叫びはきっと、ナツと、ナツとして生まれ落ちた、誰かの願いと望みであり、2人が一番欲しているものの叫びだ。
二度と置いて行かれたくない……二度と失いたくない……たくさん愛して……たくさん甘えさせて……そんな思いを全てぶちまけた、寂しがり屋な子供の魂からの慟哭。
あの時、子供のように泣きじゃくり、果てには泣き疲れて眠ってしまったナツを見て、オレは無意識のうちに、この少女を深く愛してやらないとと思っていた。
その片鱗は……あの慟哭を聞く前からあったと思う。
甘えるのも頼るのも下手くそで、わからないからと諦めを抱いて、決して人に手を伸ばそうとせず、ひたすら1人で背負って行こうと考えて、本音と望みを巧みに隠し、失うことを恐れて堪え続けていたナツを……ナツとして生まれたもう1人の誰かを、ナツと言う存在ごと愛してやりたい、甘やかしてやりたい、どちらのお前も受け止めてやる気量はあるからどうかそれを明かしてほしい……ワガママになってもいい……弱気になってもいいからオレに手を伸ばして縋れと言いたくなる……そんなことが何度もあった。
同時に知りたいと思った。ナツが抱えてきたもの……ナツとして生まれ落ちたもう1人の魂が抱えてきたもの……何に怯えて、何を求めて、何を欲しているのかと言う本音……その全てを。
「……この感情が何から生まれたものかわからねー程ガキじゃねー。それなりに経験は積んできているし、そう言う関係を持ったことがある女だって何人もいる。
だからこそ受け止めてやれる……その気持ちは変わらねーが……」
そこまで紡ぎ、自身の手元や体に視線を落とす。
どれだけそんな風に思っていても、どれだけそんな風に考えていても、どれだけそんなことを望んでいても、この呪いがある以上、オレにできることは限られてくる。
頭を撫でることはできる。だが、抱きしめてやることはできないし、行動範囲の限界を早く迎えてしまう。
「……やっぱり、この呪いは邪魔だな。」
だが、どうやれば解ける?これまで何度か試みたが、解ける兆候は一向に訪れることがなかった。
この姿にしてきやがった鉄帽子もどこにいるかわからず、ほとんど詰んでいるような状況だ。
どうすれば解ける?いつになったらナツの全てを受け止めてやれるようになる?
わずかな苛立ちを覚えながら、見つめた手のひらを強く握り込む。
「……幸せになれるなら……オレがその役割を担う必要はない……前までのオレなら、そう考えて、ただ側で見守ることを選んでいたはずなのにな。」
トラウマを再発させ、ハッキリと見せた怯えの姿を見せる中、ディーノの上着を握りしめ、その恐怖心と闘うような素振りを見せた。
ディーノからそれに応えるようにして抱きしめられ、少しだけ安堵するような素振りを見せた。
この一連の流れから、ナツにとって、ディーノは頼りになる大人として認識されていることが嫌と言う程わかる。
……それならディーノに任せる方がいい……昔ならばそう考えて、対象を見守り、時には何かしらの指摘をしたりする立場へと、身を落とすことを選んでいただろう。
だが……
「……別の奴に、その立場を取られたくない……か。まさか、ここまで1人の女にハマるようなことが、この身になってから起こるとはな。」
元の姿であれば、ここまでハマらせてきた女を逃すものかと前向きにオトしにかかることもしていた。
だが、この姿になってからは、呪われたオレといたところで碌なことにはならねーし、女にも傷を残すことしかできねーだろうと考えて、愛人は作れど、本命は決して作ることはせず、いつか、本当に幸せになれる相手を見つけるまでのちょっとした止まり木程度でいいと、一線を超える感情は抱かないようにしていたのに……。
「制御が完全に外れてやがる……。本当……ナツはとんでもない女だな。」
ナツが幸せなら、他の人に任せればいい……そんな考えは一つも出てこない。
ナツを幸せにしてやる男はオレがいい……誰かの手になんざ渡したくない……湧いてくるものはそればかり。
自分が一番碌な終わり方をしないと、辛い思いをさせることしかできないとわかっているはずなのに、それを飲み込むようにして、ナツの側にいたいと、ナツを側に置きたいと、そんな感情が溢れ出る。
「……よりによって……なんで諦めを抱いていたこのタイミングで出会すんだ……っ」
諦めた先で、諦めを後悔したくなる程求めてしまう女に出会ってしまったことに、苛立ちをぶつけるように言葉を吐き出す。
こんなタイミングで出会すくらいなら、もっと早くに出会いたかった……。
「呪いってさ。満月が昇っている時に弱くなるって言われるよね。
月の満ち欠けは太陽の光の当たり方によって変化すると証明されているけど、研究ができるような環境ができていなかった昔だと、呪術的な何かが働くのではと思われていたし、満ちて欠けるを繰り返すからこそ、生と死の概念とも呼ばれていた。
果てには月は死後に魂が行き着く場所とされ、再び生を迎えるための一種の止まり木とされていて、それを管理する存在は、生と死を司る存在と呼ばれるようになった。
全くもって迷惑な話だけど、その思い込みや作り話は、時に確かな力となって、世界に根付くから、感謝できるものもある。」
「!?」
不意に聞こえてきた声に、オレは驚いて背後を見る。しかし、その瞬間意識がまるで底なし沼に引き摺り込まれるかのような眠気に襲われ、次第に視界が暗くなる。
さっきまで誰もいなかったはずなのに、オレに悟られずに誰かが現れた……?
「今日はいい満月だ。ひとときの夢を見せるには十分過ぎるシチュエーションだよ。
大切な女の子の幸せを願い、同時に、その幸せを与えられるのは自分がいいと望んでいる呪われた君に、ちょっとした顔合わせの機会をあげよう。
目を覚ましたら、ちょっとビックリすることが起こるだろうけど、まぁ、一種のお試しのようなものだから、気にしないでくれ。
……完全な呪いの解除はできないけれど、もし、少しでもあの子に甘えてもらう時間がほしい……愛してやる時間がほしい……支えられるようになりたいと思うのであれば、水月輝石商店と言う名前の店にくるといい。僕はそこにいる。」
意識が失われる前に、紡がれた穏やかな声音。
抗い難い強い眠気に飲まれる寸前に、わずかに見えたのは、月光に照らされた銀色の髪と、不思議な金色の瞳をした月のような1人の青年の姿だった。
……あれから、どれくらいの時間が経ったのかわからない。
だが、不意に意識が急浮上し、それに従うように目を覚ます。
「…………は?」
その瞬間見えたものに、思わず間抜けな声を上げる。
自身の視界に映り込んだのは、赤ん坊の時に見ていた小さな掌ではなく、明らかに大人の時のそれだった。
「!?……うあ……?」
まさかの事態に驚き、勢いよく体を起こした瞬間、ぐらりと発生する強烈な眩暈。
なんとか倒れ込むことは回避しながら、床に手をつくと、自身の視界の高さが明らかに変化していることに気づく。
床についた手は長く、手のひらも、肉体も、全て大人のものへと置き換わっていた。
「何が……起こって………?」
混乱のまま言葉を紡ぎ、すぐ側にある庭を眺めるためだけの休憩場所に腰を下ろし、状況の整理をするために、回らない頭をなんとか回そうと、片手で抑える。
一連の姿を見つめていたのは、眩しいとしか言えない、中庭から見える満月の光のみだった。
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京ちゃん達に連れていかれるままに、自分達が泊まることになっていた部屋、『風月ノ間』でディーノさんとは恋人のフリをしていたのだと説明してしばらくした頃。
そう言えば、今日は綺麗な満月が見えていたなと思い出した私は、少しだけ外の空気を吸ってくると言って、静かに部屋を離脱した。
私達が泊まる『風月ノ間』とディーノさん達が泊まる『雪月ノ間』がある弄月棟は、いわゆるホテルで言うスイートルームに分類する部屋で、かなりの金額はかかれど、母屋から離れて、ゆったり過ごすことができる場所だった。
そのため、母屋と別棟を繋ぐための渡り廊下があり、母屋からこっちに向かうためには、特別な鍵が必要になる。
かつては上流階級の方が訪れることもあったため、セキュリティもかなり高く、少しでも私達がゆっくり過ごせるようにと、リボーンが選んでいたらしい。
おかげでディーノさん達の部下は、そう言った方々が連れていたSPだったり、使用人だったりした人達が過ごすことができる部屋に泊まることもできるため、値段の割にはかなり充実した設備があるから安いものだとディーノさんも言っていた。
まぁ、とは言え一泊100万近くは余裕で吹っ飛ぶらしいのだが……やっぱりマフィアの経済の回り方や、金銭感覚はわからない。
「ん?」
そんなことを思いながら、日本庭園を眺めることができる中庭付近の廊下を歩いていると、1人の男性が頭を押さえながら座っている姿を見つける。
一瞬、ディーノさんか、ディーノさんの部下でもそこに座っていたのだろうかと考えたが、明らかに彼らの気配ではなく、覚えのあり過ぎる別の気配だったため、私は小さく声を漏らした。
「……リボーン…………?」
「!」
そんなまさかと思いながら、小さく気配の持ち主の名前を呼べば、男性は驚いたような表情を見せて私の方へと振り向いた。
その姿は、私がこれまで見てきたものとは全く違うはずなのに、ああ、これがリボーンの本当の姿なんだと、理解するのだった。
沢田 奈月
大浴場でゆっくりしていたが、京子とハルの2人に、ディーノの恋人と言う発言に関して詰め寄られていたボンゴレ10代目。
なんとか理由を話し、落ち着きを取り戻した2人に、少しだけ外の空気を吸ってくると告げ、旅館の中庭にある日本庭園の元に向かったところ、リボーンと全く同じ気配がする青年に出会して固まった。
リボーン
奈月に対する想いを本格的に自覚し、なんでよりによって、碌な終わりかはしないからと諦めを抱いていたタイミングで出会さなきゃならなかったんだと後悔と呪いへの苛立ちを見せていたヒットマン。
突如現れた気配を悟れない月のような青年に出会し、争うことすら困難な眠気による意識の混濁を発生させ、気を失っていたのだが、目を覚ました瞬間、自身の姿に変化が起こっていることに気が付き混乱する。
月のような青年
彼女を愛し、甘やかし、大切にしたいと願うのであれば、僕はいくらでも協力しよう。
その全てがあの子の幸せに繋がるのであれば……あの子を愛することに繋がるのであれば……悲しみを少しでも払拭することができるようになるのであれば………。
物語に関係ない好奇心からのネタ質問です。主人公に好意的な感情を向ける男キャラは、これから先も増えるのですが、主人公のファーストキスは誰が一番奪いそうだと思いますか?
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リボーン
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大人リボーン
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獄寺隼人(事故チュー)
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山本武(事故チュー)
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雲雀恭弥
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六道骸
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ディーノ(事故チュー)
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ディーノ(意図してキス)
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XANXUS
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ベルフェゴール
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白蘭
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古里炎真(事故チュー)
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させないよ?(女性陣の壁)