最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
ちょっと身内に怒られそうな値段の買い物ですが、後悔はない!!
正直なところ、6種類全部買いたかったのですが、流石にそこまでいくのは自重しました。
色んな香りが使えるのは魅力的ですが、全部買ったらちょっと洒落になんない値段になりそうだったので……汗
税込2980と言えど、6つ揃えば2万近くになってしまいます。いろいろな別途料金も含めるとさらに痛いかも……。
度々出てきた幼馴染みの設定が後書きの最後に混ざってます。
風紀委員会役員からの定期的な差し入れをもらいながらの屋台時間。
休憩を挟みながらも、客を呼び込み、チョコバナナを売り捌いていると、かなりの量のバナナが減っていた。
「10代目!バナナ、あと一箱で完売ですよ!」
「みたいだね。いやぁ……まさかここまで一気に売れるとは思わなかったな。」
「全部ナツがアドバイスをしてくれたおかげだぜ!多分、ナツがアドバイスしてくれなかったら全然売れてなかったしな。」
「そうですよ、10代目!山本とオレだけじゃ、多分無理でした。ありがとうございます!」
「これくらいどうってことないよ。」
隼人と武のお礼に、笑顔でどうってことないと返しながら、屋台裏の椅子に座る。
……この調子なら、花火大会まで完売できそうだね。ただ、今からの時間は、確か盆踊りがある時間帯だから……客足はかなり遠くなるかな。
「2人とも。この調子なら大休憩を挟んでも問題ないと思うし、やりたいことや済ませておきたいことがあるならやってきなよ。
今からの時間は、盆踊りや神輿の方に多くの人が意識を向けるから、客足はかなり遠くなる。
戻ってくるまで、私が店番しておくから行っておいで。」
「「!」」
状況を静かに分析して、隼人と武に今の時間帯ならこっちが店番するだけでもこと足りることを告げ、やりたいことがあるなら済ませてくるように促す。
2人は、わたしの反応にかなり驚いたような様子を見せるが、すぐに顔を見合わせたあと、口元に緩く弧を描いた。
「じゃあ、5分間だけ抜けるぜ。毎年、屋台のボール的当てしてんだけど、それやんねーと祭りに来たって感じがしなくてさ。」
「構わないよ。ただ、程々にね。全力でやり過ぎると間違いなく屋台泣かせになるから。
下手したら出禁もあり得るだろうし、気をつけないと。」
「アハハ!流石に出禁にされんのは困るのな!わかった!なるべく加減してみるぜ!
景品はしっかり持って帰るから、待っててな!」
「オレはちょっとお手洗い行ってきます!すぐに戻ってくるんで!」
「ん。わかった。気をつけてね。神輿が始まると、人がそっちに集まるけど、やっぱり人混みはかなりのものだろうから。」
「はいっス!」
それならと、隼人と武は各々やりたいことと済ませたいことをわたしに伝えて、屋台から離れていく。
その背中を見送るように眺めていると、リボーンがわたしの浴衣の裾を軽く引っ張った。
「?どうかした、リボーン?」
「ああ。今から盆踊りもあるだろ?ちょっとだけ踊ってくる。」
「ん。わかった。行ってらっしゃい。」
「ああ。……と、忘れるところだったぞ。」
「ん?って冷た!?」
何か用事があるのかと思い、すぐにリボーンの方へと視線を向けると、彼は隼人達が座っていた椅子の上に、さらに空箱を置いてわたしの首元に手を伸ばす。
その瞬間ヒヤリとした何かがうなじを一撫でした感覚が神経を伝って届き、体をビクッと跳ねさせる。
同時に、ふわりと甘い香りを嗅覚で感じ取る。
「……これ、香水?」
「ああ。オレがアルコバレーノになる前に愛用していた香水だ。念のためにと思って、急遽新しいのを取り寄せたんだぞ。
概要としては、オレ好みの匂いに仕上げたオーダーメイド品でな。今回はオレが使ってたプッシュタイプじゃなくて、使い勝手がいいロールオンフレグランスタイプに変更したものを用意させた。
ヒットマンとは言え、身だしなみはちゃんとしとかねーと依頼者に悪い印象を与えちまうこともあるからな。
ハニトラを使う時も、香水があるとないとじゃ結構効果は違うもんだぞ。」
「ええ……?いや、まぁ、確かに、割と印象は変わるし、どちらかと言うと後者の方が一気に引っ張られそうな気はするけど……。ていうか、なんで香水?」
「一種の牽制みたいなもんだ。正直なところ、女を1人でここに残したくはねーんだけどな。」
「なるほど……?」
急なことに困惑しながらも、リボーンから告げられた香水を用意していた理由に相槌を打つ。
ていうか、なんかとんでもない爆弾を落としてないこの人?
「……待って?今のわたし、アルコバレーノになる前のリボーンと同じ匂いをつけられてるの?」
「そうだぞ。まぁ、人ってのは個人個人が特有の匂いをもってるから、全く同じ匂いになるかと言われたら微妙なところで、違いはそれなりにあると思うが、大体同じ匂いか、近い匂いにはなるだろうな。」
「なんか恥ずかしいんですけど!?」
「あるとないとじゃ全然違うから我慢しろ。オレが愛用していた分、匂いはかなりメンズ寄りだが、むしろその方が男避けになるし、それなりにナンパ防止にはなるだろ。
なるべく早く戻ってくるから待ってろよ。それと、こいつは桜奈用に取り寄せたもんだからやるぞ。」
「うわ!?」
軽い調子で投げ渡された香水を慌ててキャッチし、盆踊りが始まる前の集団の中へと移動していくリボーンの背中を見送る。
祭りの喧騒はあれど、静まっている屋台の椅子に座り込み、しばらくの間思考を停止させ、ようやく動いた頃に手元にある香水へと視線を落とす。
『随分と熱烈なアピールをされていますね、ナツキ。』
「!?」
『いや、驚き過ぎでは?』
その瞬間、背後からDさんに話しかけられてしまい、思わずびっくりして背後を見遣る。
わたしの反応を見たDさんは、少しだけ呆れたような表情を見せたが、すぐにわたしのことを見つめ、リボーンに香水をつけられた首筋付近に顔を近づける。
『……ふむ……香りの種類としてはウッディ系列のようですね。
ウッディ系列は女性が使っても違和感はないとされますが、メンズ寄りのブレンドがされたもののようで……確かに牽制に使えますね。』
「……いきなり首筋に顔近づけるのはいかがなものかと思う。」
『それは失礼しました。アルコバレーノがどのような香水をあなたに与えたのかが気になりまして。』
悪びれもなく言葉を紡ぐDさんをジトりと睨みつける。わたしの反応を見たDさんは、小さく笑い声を漏らした。
笑うなよ……と軽くイラッとする。しかし、すぐに辺りを見渡しては、他の初代組がいないことに瞬きを繰り返した。
「……他のみんなは?」
『プリーモ以外は上空ですよ。あなたがあまりにもモテている姿を眺めてましたね。』
「勝手に見物するんじゃない。って言うか、プリーモ以外……?」
『ええ。あちらを見たらわかります。』
Dさんに示された方向へと視線を向ける。そこは、いわゆる盆踊りが行われている場所で、祭囃子に合わせて、祭りに参加している人達が一緒になって踊っていた。
その中に、一際目立つ純イタリア人の姿がある。よく見るとそれは、上空にいたはずのジョットさんで、周りに合わせてかなりキレッキレで盆踊りを踊っていた。
「嘘でしょお祖父様……」
『G辺りが全力で止めていたのですが、どうせナツキ以外には視えない!と突っ込んでいかれまして。
上手い具合に参加者から絶妙に離れた位置に混ざって踊っている上、この場所にはナツキ以外に私達を視認できる人間がいないので、もう好きにやらせることになったようです。
アホくさいことこの上ないのですがね…………。』
表情にキリッとした笑みを浮かべ、子供のように全力で楽しんでいるジョットさんの姿にかなり引いてしまう。
対するDさんは、やれやれと言わんばかりに首を振り、アホくさいと口にした。
「奈月。」
「あ、恭弥さん。」
『おっと、あなたを好いてる男性人の代表格がやってきましたね。最近はアルコバレーノが全力を見せているので、彼が代表格な気もしますが……なんにせよ、私は退散しましょう。
若人達の恋愛事情に首を突っ込むと、馬に蹴られて痛い目に遭いそうですし。』
ガキなんですかね……とジョットさんの様子に引いているDさんに苦笑いをこぼしそうになっていると、恭弥さんに名前を呼ばれる。
すぐに反応を返し、恭弥さんへと視線を向けると、側にいたDさんが退散すると言って炎となって消えていった。
Dさんがいたところに少しだけ視線を向け、無言になったが、すぐに視線を恭弥さんへと戻す。
すると、恭弥さんが一度だけスンと鼻を鳴らしたあと、表情を軽く歪める。
「……奈月、何かつけてる?さっきはこんな匂いしなかったはずだけど。」
「あー……リボーンからメンズ用の香水を首筋に軽くつけられましたね。ナンパ防止になるだろうって……。」
「ふぅん……。道理であまり嗅ぎ慣れない匂いがしたんだ。」
「すみません。」
「謝らなくていいよ。あの赤ん坊が勝手にしたことなんだろう?でも、あまりそれつけないで。何かムカつくから。」
「普段使いはしませんって……。そもそも私はまだ学生ですし、香水を常に使ったりする気にはなりません。
今回は本当にただの不意打ちでつけられただけですよ。」
「ならいいけど。」
少しだけ不機嫌そうな表情をしながら、香水の話を聞く恭弥さん。
おそらくだけど、彼のこの反応は、嫉妬からきているもの……なんだと思う。
誰かを好きになったことがない人間からすると、予測することくらいしかできないけど。
「ところで、なんで奈月が1人でここにいるの?山本武と獄寺隼人は?」
「あの2人は現在休憩中です。武は的当てに行ってて、隼人はお手洗いに。香水を預けていったリボーンは、盆踊りの中に混ざってますね。」
「……みたいだね。奈月を1人で置いておくとかどうかしてるよ。」
「そう言われましてもね……。彼らだって祭りは楽しみたいと思いますし、私はその気持ちを尊重してあげたいと言いますか……。」
「それでもだよ。今の奈月。周りから注目を浴びやすくなってることに気付いてる?」
「周りから注目を……?」
「そう。今の姿の奈月は、必然的に男性の視線を浴びやすくなってるんだよ。
浴衣も簪も似合ってるし、周りからするとかなり好感を持ってしまう姿をしている。
その上1人でいるんだから、手を出そうとする人間はいくらでも出てくる。
まぁ、一応は対策としてそれを使ったみたいだけど、効果が出るのって、奈月に近づいた時だけだろ。」
“何考えてんの、君の周り?”と呆れたような様子を見せる恭弥さんに苦笑いをこぼす。
そんな風に言われるとは思いもよらなかった。でも、恭弥さんがわたしのことを心配してくれていることもたくさん伝わってきて、自然と穏やかな笑みへと変わる。
「心配してくれてありがとうございます、恭弥さん。」
「……心配するのは当たり前だよ。奈月は特別だから。」
「そ……れは……あはは……。改めて言われると、なんだか照れますね。」
「そう言うのやめてもらえる?こっちまで恥ずかしくなってくる。」
「先に言ってきたのは恭弥さんですよ。」
「うるさい。」
ムスッとしながら、わたしのことを見つめてくる恭弥さんの姿に小さく笑う。
純粋な好意を向けられるのは、照れくさいけどすごく嬉しいものである。
前だと純粋とはかけ離れた好意ばかり向けられていたから、その経験も相まって、どこか呼吸がしやすくて、少しだけ心地よさを感じてしまう。
……そう言えば、幼馴染みが言ってたな。
“桜奈は分け隔てなく人に寄り添うから、勘違いされやすくなっているんだ。それは桜奈の美徳だと思うけど、少しは考えて行動しないと、いつか痛い目に遭うだけだ”って。
わたしの性格は否定するつもりはないけれど、控えないと危ないのはお前だぞ……だったかな。
─────……今思えば、あの時の彼の目は、恭弥さん達によく似てる。恋慕を抱いている相手を、本気で心配して、守りたいと思っていた目だ。
ふと、前世の幼馴染みの目と、恭弥さんから向けられる目を重ねるように思い出す。
もし、この感情の推測が当たりだったら、彼には申し訳ないことをしてしまったかもしれない。
「奈月?ボーッとしてるけどどうかした?」
「……何でもないです。ただ、恥ずかしながらではありますが、すごく大切にされているな……愛されてるなって思ってしまって。」
そんなことを思いながら質問をしてきた恭弥さんに、ボーッとしていた理由を伝えると、彼は一瞬だけ驚いたような表情を見せる。
しかし、一度目を閉じ、ゆっくりと瞼を開けた時には、わたしに対する甘い熱を持ち合わせた瞳が姿を現し、自然と彼の口元には笑みが浮かんでいた。
「ようやく自覚したの?そう言う感情には鈍いんだ。」
「ゔ……否定はしません……。これまで、下心ありきの嫌な視線には何度も出くわしていたのですが、純粋な好意とか、その、恋心……とか?
そう言う感情にはあまり触れたことがないと言いますか……。」
「それでもちょっと遅過ぎ。まぁいいや。自覚したならしたで、こっちも動きやすくなるだけだし。」
「動きやすく……?」
「こっちの話。まぁ、覚悟だけはしといて。これまではそれなりに控えていたけど、赤ん坊がやけに行動を活発にしてるみたいだし、奈月もちゃんとこっちの感情を理解してくれたみたいだから、これまでよりも好意を出しやすい。
まぁ、無理に迫ったりはしないけど、しっかりと見てもらうから。僕のこと。
今はまだ、他の草食動物といることは黙認してあげる。でも、最終的には僕の隣にちゃんと戻ってきてよ。」
「ええ……?サラッととんでもないことを……」
「そう?僕はそうは思わないけど。だってそうだろ?好きな子は側におきたい……そう考えるのは、割とありきたりだと思うよ。」
「もう……」
少しだけ恥ずかしくなりながら、ムッと表情をむくれさせれば、恭弥さんは小さく笑う。
しかし、すぐにその意識は別のところへと向けられることになった。
恭弥さんの携帯電話が鳴ったのである。見事なまでの男声合唱ver.の並盛中学校校歌が聞こえてきた。
「何?……引ったくりグループが見つかった?そう……どこにいるの?……神社の境内……鳥居の向こう?……そう。すぐに向かう。」
「……引ったくり、見つかったんですか?」
「うん。どうやらかなりの集団だったみたいだ。」
わたしの質問に答えながら、恭弥さんが辺りを見渡す。すると、的当てがある方角に目を止めて、一瞬だけ目を細めた。
「……山本武が戻ってきてるみたいだし、引ったくり集団を検挙してくるよ。
終わったら連絡するからあとで来て。花火がよく見える場所に連れていってあげるから。」
「花火がよく見える場所……ですか?」
「うん。多分奈月も気にいるよ。……御神輿が始まったら花火大会の準備が入るし、本当はすぐにそっちに連れて行くつもりだったんだけど、どうにも間が悪い。
だから邪魔な連中をさっさと咬み殺してくる。奈月には安全に花火を見てもらいたいしね。」
それじゃあ、と言って踵を返し、階段がある方角へと走り去っていく。
恭弥さんが走ってるの、なんか珍しい……と思いながら、背中を見送っていると、おーい、と武の声が聞こえてきた。
「……うん。結構がっつりと取ってきたね?」
「そうなんだよなぁ……。ちょっと店のおっちゃんに申し訳なかったぜ……」
両手に手提げ袋を提げ、景品を取り過ぎたと苦笑いをこぼす武。一応、反省はしてるみたいだけど、うーん……どうにもならないのかね、このサガは……。
「あ、そうだナツ!実はナツが好きそうだから狙った奴があってさ、上手く取れたからやるよ。」
「?」
抑えても屋台泣かせか……と考えていると、武が手提げ袋の中から何かを取り出す。
それは、もこもこふわふわな犬のぬいぐるみだった。
「……柴犬のぬいぐるみ………しかもでっかい。」
「だろ?前、ナツがぬいぐるみが好きだって言ってたの覚えてさ。ナツが気に入りそうだと思って取ってみたんだ。」
差し出されたぬいぐるみに手を伸ばし、ぎゅっと優しく抱きしめる。ふかっともふっとした柔らかい感触……うん。めちゃくちゃ癒される。
「ありがとう、武!このぬいぐるみ、大切にするよ!」
「喜んでもらえてよかったぜ。」
笑顔で武にお礼を伝えると、彼は笑顔を見せて返事をくれた。
1日にたくさんのぬいぐるみが手に入るとは思わなかったけど、こんな時も悪くない。
それに、なんとなくだけど、わたしのために取ってくれたのが嬉しかった。
男の子が取るには、ちょっと可愛らし過ぎるというか、それなりに恥ずかしいと思うから。
それでも取ってくれたと思うと、なんだか心がぽかぽかしてくる。
「10代目〜!ただいま戻りましたぁ!」
「あ、隼人。」
もふもふを堪能しながら笑っていると、隼人がわたしのことを呼びながら走ってきている姿が視界に入る。
……よく見ると、隼人、なんか持ってるんだけど……あれは……?
「すみません、お待たせしてしまって!ちょっと寄り道していたんで、遅くなっちまいました!」
「それは別に構わないけど、どこに寄ってたの?」
「あ、これ買ってたんスよ!10代目は甘いもん好きだし、食べるかと思いまして!」
そう言って隼人がわたしの前に出してきたのは真っ赤でツヤツヤなリンゴ飴だった。
まさかの品物に、思わず驚いて目を丸くしてしまう。だけど、差し入れの中には入っていなかったお祭り菓子のそれは、食べたい物の一つだったため、わたしは笑顔でそれを受け取った。
「ありがとう、隼人。私、お祭りのお菓子の中でリンゴ飴が一番好きだから嬉しいよ。」
「喜んでもらえてよかったっス!」
笑顔でお礼を口にするわたしに、隼人も眩いばかりの笑顔を見せる。
少しだけ頬が赤いような気もするけど、暑さのせいか、提灯のせいか、それとも別の何かのせいか……。
「ん?10代目、なんかつけました?菓子とは違う甘い匂いがしますけど……」
「ああ……その、ちょっとね……」
「「???」」
そんなことを思っていると、隼人から匂いについての言及が入る。
菓子とは違う甘い匂い……それが意味するものは一つだけのため、少しだけ気恥ずかしくなってしまった。
「オレがナツに香水をやったんだぞ。放っといたらナンパされそうだったからな。
メンズ系統の香水だし、男避けの牽制に使えると思ったんだ。」
「サラッと暴露していく〜……」
しかし、こっちの気恥ずかしさなど気にしないと言わんばかりに、盆踊りから戻ってきたリボーンが、わたしに香水を与えたことをサラッと暴露してしまった。
オレが使っていた……と言う単語がない分、マシではあるけどね。ていうか、赤ん坊が香水を買えるっておかしくない?
「そうだったんだな!道理でなんか甘い匂いがしてたわけか!」
「メンズ系統の香水なら、確かに変な野郎は来ませんね!でも、やっぱりどっちかが残って、どっちかが離れた方が良かったかも知れねーな……」
「あー……言われてみれば……」
「まぁ、そこは今回の反省点だな。」
「て言うか、今思えばリボーンが残ってくれてもよかったじゃん……。恭弥さんがさっきまでいてくれたからなんとかなったけど、恭弥さんがいなかったらちょっと心細かったよ?」
「……いきなりデレるな。びっくりしただろ。」
「この程度で驚くなんて、わたしの先生もまだまだだね。」
「お前な……」
少しだけ揶揄うようにリボーンに話しかければ、リボーンが若干拗ねたような表情を見せる。
……一瞬だけとは言え、桜奈を見せたからだろうか?でも、今のが桜奈だったのは、リボーンしかわからない。
なぜなら桜奈の状態で、奈月の言葉遣いをしたからね。隼人達は今のが桜奈であることを把握していない。
「そう言や、ヒバリがさっきまでいたんだよな?今はいねーけど。」
「ああ、うん。実は引ったくりグループが見つかったらしくてね。大量検挙してくるって張り切って行っちゃった。」
「「引ったくりグループ終わったな。」」
「張り切ったヒバリはかなりつえーからな。」
「ホントそれ。まぁ、あの人、並盛を大切にしている人だからね。並盛を脅かすような存在は絶許だから仕方ない。」
わたしの言葉に、確かに……と同意する隼人と武。
その表情には苦笑いが浮かんでおり、わたしも釣られて苦笑いをこぼすのだった。
沢田 奈月(桜奈)
男避けと称して、リボーンから香水を渡されたボンゴレ10代目。
少しずつ自分は大切にされており、本当に愛されているのだと理解し始めている。
かつて、桜奈として生活していた前世の自分を、本気で心配してくれていた警察官の幼馴染みの男性が、自身を心配し、確かな好意を向けてきている雲雀の目と同じ目をしていたことをようやく思い出し、幼馴染みが自分に恋慕を向けていたことを、桜奈としての死後、奈月として改めて生まれ落ちた今になって把握してしまい、少しの後悔に苛まれた。
リボーン
桜奈に店番させるのはちょっと躊躇っていたアルコバレーノなヒットマン。
とりあえず、牽制の意も込めて、かつて自身が愛用していたオーダーメイドの香水と同じ匂いのものを取り寄せて、彼女につけることにした。
雲雀 恭弥
奈月が1人で店番をしている姿を見つけ、獄寺達の正気を疑った風紀委員長。
ようやく自分が向けていた好意の類を自覚した奈月に、遅いと少し文句を言いながらも、これからは遠慮はしないと告げる。
獄寺&山本
奈月を1人で残すべきじゃなかったと猛省したボンゴレファミリーの次期双腕。
2人揃って奈月が好きそうなものを持ってきた。
ジョット
このあとめちゃくちゃ全力で盆踊りを踊った。
初代ファミリー&D
↑↑子供かお前は。
桜奈の幼馴染み君
小さい時から桜奈一筋だった警察官の男性。
桜奈を守り抜けるように、そして穏やかな生活を一緒に築くために、必死に勉強して警察官にまで至った人。
誰よりも桜奈を愛し、誰よりも桜奈に幸せにしてあげられたかもしれなかったのだが、頼りになる幼馴染みから抜け出すための勇気が出せず、終ぞ思いを伝えることができなかった愛の人。
物語に関係ない好奇心からのネタ質問です。主人公に好意的な感情を向ける男キャラは、これから先も増えるのですが、主人公のファーストキスは誰が一番奪いそうだと思いますか?
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リボーン
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大人リボーン
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獄寺隼人(事故チュー)
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山本武(事故チュー)
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雲雀恭弥
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六道骸
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ディーノ(事故チュー)
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ディーノ(意図してキス)
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XANXUS
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ベルフェゴール
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白蘭
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古里炎真(事故チュー)
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させないよ?(女性陣の壁)