最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
まぁ、お盆と降霊術と新月が合わさっているので、一度命を落としてしまった彼女は、極めてそっち方面が強くなっていそうですからね。
そんなノリで霊感持ちな主人公がいます。
リボーンに桜奈としての話を少ししたあとにやってきた並盛墓地。
今日は月がない新月の日だからか、明かりがほとんどと言っていいほどに存在していない。
「……流石にここまで暗いとちょっと雰囲気がすごいな。」
「怖いのか?」
「怖い……と言うよりはゾワっとする寒気があるかな。」
「そうか?オレは何も感じねーが……」
リボーンが首を傾げる中、わたしはずっと空を見上げる。
そこにいるのは初代組。全員がわたしとリボーンを見つめているが、時折、お盆で帰ってきているであろうタチの悪そうな霊を蹴っ飛ばしたり、邪魔と言ってのしている。
「……あー……多分、わたしが若干霊感があるからかも。一応一度死んでるから、変なところで影響してるみたいだ。」
「……お前の目には何が視えてんだ?」
「タチの悪い幽霊さんに絡まれて蹴っ飛ばしたり、苦笑いをしながら対応してるイケメン集団。」
「タチの悪い幽霊さんって何だ……」
「……見た感じ、酔っ払い?多分、お身内の方がお供えとして持ってきたであろうお酒を飲んで酔っ払ってるんだと思う。
お清めのお酒とかじゃないなら、幽霊が口にしても問題ないと思うしね。
お清めのお酒だったら、触れたら浄化されちゃう可能性が高いけど。」
「なるほどな。……もしかして、さく……いや、ナツがよく言ってる秘密の友人って奴は、そう言う類の連中だったりするのか?」
「……まぁ、ここまで話したら少しくらいはいいか。そうだよ。わたしが言ってる秘密の友達は、昔はマフィアに属していたと言う7人の男性なんだ。
どう言うわけか、わたしは彼らを認識することができて、彼らはわたしに触ることができるみたいで、戦闘技術や死ぬ気の炎のコントロール方法、外国の言葉など、いろんなことを教えてくれてる。
誰かまでは流石に明かすわけにはいかないから黙秘するけど、間違いなく全員、わたしの味方ではあるよ。
まぁ……約1名、ちょっと怪しいところがあるけど、今のところは問題行動を取るつもりがないのか、中距離戦闘のコツを教えてもらってるんだよね。」
「そうだったのか。それなら確かに、オレが知らねーのも、調べたところで情報が出てこないのも納得できるぞ。
つか、その話に一番ゾッとしたじゃねーか。つまりナツは、これまで幽霊と一緒に暮らしてたっことだろ。」
「大正解。まぁ、わたしは気にしてないんだけどね。」
リボーンからゾッとした発言を聞き、思わず小さく笑ってしまう。
非現実的だって言われるかもって思ったけど、意外とそこら辺引くレベルには感性があるんだね。
『おや、話してしまったのですか?』
「うん。なんか面白いことになってたね、みんな。」
『どこが面白いわけ?迷惑以外の何物でもないんだけど?』
『ったく……めんどくせー連中がわんさかいやがる……。』
『オレ様達、幽霊じゃないとは思ってたけど、やっぱりそっちに近い類だったものね……』
『そうでござるな……。でなければ、ここら辺にいるかつての人々の御霊と話したり、触れたりすることはできませぬ。まぁ、それでもやはり、通常の霊的類とは少しだけ違うようですが……』
『だな。先程お引き取り願った他の者達は体温と呼べるものが全く感じられなかった。』
『その点、我々は温度が確かにある。幽霊とはまた違う何か……一応、神に仕える身ではあったが、究極にわからんな。何なんだ、オレ達は?』
『さぁな……。まぁ、冬場はナツキをこっそり暖めてやることができるから、構わないのだが……』
「……サラッと目の前で話し出すんじゃねー。まぁ、これまでも度々あったがな。」
もうリボーンに話しちゃったし、と堂々と初代組と話せば、リボーンから呆れた表情を向けられる。
そのことに少しだけ笑い声を漏らすと、軽く頭を叩かれた。イテッと声を漏らしたのち、リボーンをジト目で睨みつければ、彼はどことなく拗ねたような表情を見せていた。
「何。」
「オレには視えねー連中と話す時は随分とリラックスしてるよな。そんな表情、今まで見たことねーぞ。」
ムスッとしたまま告げてくるリボーンに、何度か瞬きをする。
あれ?リボーンと話してる時と初代組と話してる時、そんなに表情が違うんだろうか。
「そんなに違う?」
「無意識か。」
「多分?まぁ、彼らには、互いに命を落としていることもあり、いろいろ話したからなぁ……。友人とか、親子とか?そんな感覚がある程度あるから、そうなるのかも。」
「………そうか。」
ボソッと呟くような相槌に、少しだけ首を傾げる。
すると、すぐ側にいたDさんが小さく笑い声を漏らした。
『どうやらアルコバレーノは、私達に嫉妬しているようですね。ナツキに物事を教える役割を取られ、自分より先に前世の話を聞かされ、自分には見せないリラックスしきった表情を見せる……ヌフフフ……アルコバレーノと言えど、やはり1人の人間と言ったところでしょう。』
冷静に現在のリボーンの状況を分析しているDさんに視線を一度向け、リボーンの方へと視線を戻す。
相変わらず彼はムスッとしていた。
「ちょっと嫉妬気味?」
「だったらわりーか。言っただろ。オレはナツに本気なんだぞ。だからこそ、ナツの前世のことを知りてーと思うし、話してほしいって思ってんだ。
こっちには隠すくせに、幽霊連中にはとっくに話してる……それを聞いて嫉妬すんなって方が無理に決まってるだろ。」
「じゃあ、一つだけリボーンが勝ってることを教えるよ。」
「?」
「……わたしの本来の名前を知ってるのはリボーンだけなんだよ。彼らにはまだ、その名前を教えてない。
彼らに前世の話をした時は、実を言うと、元の名前は覚えてなくてね……。
一応、もう一つの名前があることは覚えていたんだけど、その名前の部分がノイズがかったようにわからなくて、彼らには“わたし"がいることは教えたけど、それは教えていないんだ。
最近は、7人ともバラバラに行動を取ってたから、わたしの本当の名前をリボーンが呼んでいた時もいなかったんだよ。」
“だから、わたしの名前を知ってるのはリボーンだけなんだ”……そう静かに伝えると、リボーンが一瞬キョトンとする。
しかし、桜奈を呼べるのが今のところ自分だけとわかったのか、少しだけ満足そうな表情を見せた。
『意外とこのアルコバレーノ、単純なところが少しありますよね。』
『それは言わない方がいいと思うものね。同じこと思ったけど。』
『……言われて気づいたが、確かにオレ達はナツキの前世の名前は知らないな。』
『まぁ、それならそれでいいんじゃねーか?アルコバレーノは嬉しそうだし。』
『ただ、他にも知ってる奴が現れたらまた叩かれそうだから、なるべく他には教えない方がいいんじゃない?』
『ナツキがアルコバレーノと一緒にいる時は、なるべくオレ達は離れるとするか。』
『その方が良さそうでござるな。まぁ、本日は少々気になるものもあるゆえ、離れるのは難しいやもしれませぬが。』
この人、前より感情がわかりやすくなったな……と思っていると、初代組が、普段はわたしとリボーンが2人でいる時は離れようと相談し始める。
ただ、雨月さんだけ、気になることを口走っていた。
「ナツ?どうかしたのか?」
「……うん。今、7人の会話を聞いていてたんだ。どうやら普段は、リボーンとわたしが2人で過ごしている時は席を外してくれるらしいんだけど、今日はそうもいかないみたい。」
「どう言う意味だ?」
「……今日は墓地内に気になるものがあるから離れることができないってさ。
確か、ビアンキ姉さんが本気で降霊師を雇ったって言ってたよね?多分、それ関連。」
「……なるほどな。となるといるのか。ビアンキの元カレ。」
「それか、霊界への扉があるか……もしくはその両方か。」
「……さりげなく誘導してみっか。ロウソクに火をつけるぞ。これが明かりになるからな。」
「了解」
初代組の会話を共有しながら、わたしとリボーンは一本のロウソクを頼りに並盛墓地の内部へと足を運ぶ。
……うん。ロウソクだけじゃなく、初代組の7色の炎がわたしの周りを照らしてるんだけど?
「……なんでわたしだけカラフルな炎に囲まれてんの?めっちゃ明るいんだけど。」
『『『『『『『幽霊避け』』』』』』』
「幽霊避けかぁ……」
ありがたいけどさ……肝試しの雰囲気にはならないな……。
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ゆらゆらと揺れているロウソクと、わたしの周りを浮遊している7色の炎。
まるで人魂のようにくるくると回ってるカラフルの炎は、墓地の暗さを打ち消している。
ただ単に明るい墓地を歩いているだけの状況に、どうしたものかと考えていると、前方から隼人とイーピンの気配を感じ取る。
「あれは……隼人とイーピンだね。」
「ああ。そうみたいだな。先行チームに合流しちまったみたいだ。」
リボーンの台詞を聞き無言になる。さて、これは本当に合流と言っていいものか。
そんなことを思いながら、わたしは隼人とイーピンに近寄る。
「隼人。イーピン。」
「はい?」
いつも通りの調子で隼人とイーピンに話しかければ、目の前から隼人の声が聞こえてくる。
しかし、振り返ったそこには顔がなく、ツルツルの状態。いわゆるのっぺらぼうと言う奴だ。
「なんすか〜〜〜〜?」
同時にその首はどんどん伸びていき、首をもたげるかのような姿へと変貌していく。
……なるほど、のっぺらぼうとろくろ首を合わせたのか。
『わぎゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?』
『うるさいですよランポウ。』
『あだ!?なんで殴られたのオレ様!?』
無言でそれを眺めていると、背後でランポウ君が悲鳴をあげた。
しかし、そのすぐ横にどうやらDさんがいたらしく、うるさいと言われている。
殴るような音が聞こえてきたけど、そんなにうるさかったのか。
「「…………。」」
「……あ、あれ?驚いていない感じスか?」
「驚いてないね。」
「ぐはっ!?」
とりあえず、隼人が驚いていないのかと聞いてきたので、驚いてないことを告げると、ショックを受けたような声が聞こえてくる。
同時にすぐ側にある木の後ろから、隼人はひょっこりと顔を出し、上の方に伸びていた頭の部分から、イーピンがウィッグを外しながら顔を見せた。
「じゅ、10代目を驚かそうと思っていろいろ頑張ったんスけど……。」
「いやぁ……だって実体があると怖くないし。実体がなかったら流石にちょっと驚くけど。」
「じ、実体か否かだけで怖くなくなる!?さ、流石は10代目っス。」
「多分、10代目、関係ない。」
平然としながら隼人にそう告げれば、隼人はがっくりと項垂れた。
いや、だって、平然と幽霊みたいな人らがいつも側にいるし、この墓地にもちらほらと幽霊と思わしき人間が割といるし、何と言うか、インパクトに欠けてしまうと言いますか……。
「ナツは霊感があるみてーだからな。そこんとこ麻痺してんだろ。」
「い゛!?10代目って幽霊視える人なんですか!?」
「うん。視えるよ。隼人の背後にも1人いるし?」
「ギャアアアア!?」
「ぷっ あははははは!!驚き過ぎでしょ!!どんだけ怖がってんの?」
「へ!?ま、まさか、冗談……」
「本当にいますけど?」
「ひゅっ!?」
「!!!?」
Dさんが隼人とイーピンにだけ聞こえるように、幻術を利用して話しかける。
背後から話しかけられたことにより、びっくりして固まり、声の方へと視線を向けるが、ほんの一瞬の幻術だったため、すでにわたしにしか視えない状態に戻っているため、そこにはいない。
「じ、10代目……?い、いま……オレのはいごにだれかいませんでした?」
「どうだったかな?いたような、いなかったような……?」
「ほぎゃあぁあぁあぁあぁああ!!?」
「──────────!!?」
わかりやすく恐怖を感じ取った隼人とイーピンが叫び声を上げる。
しかし、わたしとDさんが悪戯としてこの場に幻術を施していたせいで、他のメンバーに2人の叫び声は聞こえないため、わたしはくすくすと笑い声を漏らす。
「……信じるか信じないかは君次第ってね。まぁ、私を怖がらせたいのであれば、これくらいはしてもらわないと。
早めに墓地の外に行きなよ。時期が時期だから、割とうじゃうじゃいるっぽいし。
取り憑かれる前に、さっさと離れる方がいいと思うよ。ただでさえ、君らは命を奪う仕事のせいで、マイナスを惹きつけやすいんだからさ。」
「ひゃ……ひゃい………。」
「〜〜〜〜っ」
泣きそうになってる2人の横を、小さく笑いながら通り過ぎる。
同時にジョットさんとGさんに視線を向ければ、2人は小さく頷いたのち、手元に死ぬ気の炎を灯して隼人とイーピンにその手を翳した。
瞬時に2人の周りに集まっていた影は炎に包まれてその場から消え失せる。
「ナツ。お前、秘密の友人とか言う幽霊連中と結託してイタズラしてやるなよ。」
隼人とイーピンの横を通り過ぎ、再開した肝試し。
そんな中、リボーンが少しだけ呆れたような声音で話しかけてきた。
「あはは。ごめんごめん。確かにちょっとやり過ぎたよ。でも、この方がさっさと墓地から離れると思うから、ちょうどいいと思ったんだよね。
ここ、お盆の時期であることと、降霊師の力の影響か変なのが集まってるみたいだから、人の命を奪ってきた2人と相性が悪過ぎる。」
“もちろん、リボーンもね”と伝えながら、わたしは地面にいたリボーンを抱き上げる。
すると、ジョットさんがすぐにリボーンに炎が灯った手を翳し、彼に纏わりついていた影を打ち消した。
「ん?なんか体が軽くなったか?」
「……リボーンも同じ、暗闇の仕事をする人間だからね。お盆と降霊術が合わさった場合、厄介なことにしかなりかねないんだよ。
人の命に関わると言うことは、その分悪い気を引き寄せてしまうからね。
人の恨みや嫉みって、結構怖いって話だし。」
わたしの言葉を聞き、リボーンが一瞬だけわたしの方へと視線を向けてくる。
そんな彼に小さく笑いかけながら、墓地の中を歩き進めるのだった。
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7つの炎に囲まれながら、墓地を歩くこと10分。
たまに墓の側に立ててある灯籠や、木版、お供物を見たり、時にジョットさん達が幽霊に絡まれているのを視たりしながら歩いていると、カランコロンと下駄を鳴らす音が聞こえてきた。
音がする方角からやってくるのは、京ちゃんの気配。側にはハルとビアンキ姉さんの気配があるため、3人が一緒に行動を取っているようだ。
「べ─────」
「……唐傘お化け?」
「だな。」
「……あ、あれ?なっちゃんもリボーン君も驚いてない………?」
そんなことを思いながら、こっちに舌を出して近寄ってきた京ちゃんに話しかければ、彼女は少しだけ焦ったような表情を浮かべる。
その姿に苦笑いをこぼしたわたしは、すぐに京ちゃんに近寄った。
「泣く子はいねが─────!!」
「……肝試しをするには、ちょっとジャンルが違うかな?」
「はひ!?え!?でも、ナマハゲって怖くないですか!?実際の行事でもお子さんが泣いてますよ!?ますよね!?」
「確かにナマハゲは小さい子には怖いけど、あれはリアルな鬼の面だし、思い切り大声を出して大人達が演じるから、怖いんだよ。あと、ちょっと時期外れだから。」
「はひ〜……ナ、ナツさん、強いです……」
本当は、素直に驚くのも一つの優しさだったのかもしれないけど、どうも、本物の幽霊がうろついているこの場だと、驚こうにも驚けない。
さて……あとはビアンキ姉さんだけど……
「ビアンキ姉さんもいるんでしょ?」
「……あら、やっぱりバレちゃうのね。」
そう思いながら、ビアンキ姉さんを呼べば、ハルがいた方角から長い髪がゆらりと揺れて、ビアンキ姉さんが姿を現した。
「どろん」
「おっふ……1人だけ特殊メイクが本物過ぎた。」
「……って、あまり驚いてないじゃない。リボーンもびっくりしてないし。」
「いやぁ……気配がわかってるとね。どんな容姿をしているかはわからないけど、誰がやってるのかわかってる以上、いろいろ半減しちゃうと言うか。」
「オレは割と驚いたぞ。なかなかやるな、ビアンキ。」
「あら、ありがとうリボーン。」
あまりにも本気の特殊メイクに苦笑いをこぼしていると、ビアンキ姉さんは少しだけガッカリしてるような様子を見せる。
まぁ、リボーンが彼女を褒めたから、その感情はすぐに元に戻ったけど。
「もう……ナツ。少しはリボーンを見習いなさいよ。そこは嘘でも驚いてあげるのが一番なんだから。」
やれやれと言わんばかりに言葉を紡ぐビアンキ姉さん。まぁ、それはもっともな意見ではあるのだけど、どうもそうもいかないのが、霊感持ちと言うわけで。
「ごめんごめん。でも、本当にあまり怖くなくてね。」
「ナツは怖がることが難しいらしいぞ。さっき話を聞いたんだが、どうやらナツには本物の霊感があるみたいだからな。」
「はひ!?」
「え!?」
「リボーン……余計なことを言わないでくれ。まぁ、この際ハッキリ言うけど、彼が言ってることは本当でね。
どうも、わたしは霊感があるみたいなんだ。小さい時はなんともなかったのだけど、後天的に開花しちゃったみたいで……。
おかげで度々幽霊の類が視えるようになっちゃってね。その中でも7人の男性と仲良くさせてもらってて、色々教えてもらってるんだ。」
「ゆ、幽霊と仲良く……!?さ、流石はナツさんです!」
「そう……だからあんた、知らず知らずのうちにイタリア語や英語を流暢に話せるようになってたのね。
私もリボーンも教えてないはずなのに、いつの間にかディーノやナツのパパンからのイタリア語の手紙を平然と読んで、イタリア語で返事を書いていたからびっくりしてたけど、ようやくカラクリが解けたわ。」
「え?てことは、なっちゃんのお友達の幽霊さんって、外国の人?」
「そうなるね。日本で生まれ育った人もいるけど、殆どが外国の人で、かつては複数の言語を扱えていた人達なんだよ。
幽霊とは言え、外国の人に直接習う機会なんて滅多にないし、今も教えてもらっていて、今はもう5カ国語くらい話せるよ。」
「はひ〜……すごいです……」
3人に自身の霊感の話をしながら、わたしはビアンキ姉さんに視線を向ける。
彼女にも、纏わりつく黒い影がかなりあるけど、その中でも一際強く、人の形を持つ影がある。
その影は長身の男性で、怨念のようにしてくっついていた。これは……なかなかに強いと言うか、なんと言うか……。
「……なるほど。ビアンキ姉さんが元カレさんのことを夢に見るわけだ。これは酷い。」
「!?」
小さく呟いた言葉に、ビアンキ姉さんが驚いたような表情を見せる。
しかし、すぐにわたしの肩を勢いよく掴み、すごい剣幕を見せた。
「視えるの!?ロメオの姿が!?どこ!?どこにいるの!?」
「ビアンキ姉さん、ちょっと肩痛いからやめて。」
「あ……ご、ごめんなさい。つい……」
静止の声をかければ、ビアンキ姉さんはわたしの肩から手を離す。そして、特殊メイクによりできた仮面をその場でさっさと外し、わたしの方へと目を向ける。
その視線からは、どこにいるのと言う疑問がハッキリと見て取れた。
「一応、私の友達が燃やそうと思えば燃やせるけど、それじゃあビアンキ姉さんがスッキリしないと思うし、どうせなら自分の手でどうにかしたいと思うから協力するよ。
とりあえず、まずはどこにいるのか当てをつけるから、ビアンキ姉さんは私の後についてきて。
京ちゃんとハルは、まだ墓地にいる武と了平さんに合流して、すぐに墓地を出て。
お盆であり、新月でもある今日は、あまり墓地に長居するのはよくないからね。」
わたしの言葉に京ちゃんとハルが不思議そうな表情をする。
そんな彼女達に、わたしは忠告も兼ねて、ある一つの話をする。
「昔から、月と呪い、幽霊と呼ばれる存在は、それなりに結びつきがあるとされていた。
それは、月が満ち欠けする特性を持ち合わせている結果、そのような話ができてしまっただけだけど、都市伝説や怪談話と同じように、その話があり、恐怖を抱くことにより、それが一つの要因となり、根付いてしまうことがある。
丑の刻参りとか言うのも、未だにやってる人がいるっぽいしね。だから、新月とか、丑の刻、降魔時と呼ばれ時間帯や時期を未だに怖がる人がいる。
この話を信じている限り、この作り話は消えることがない力となる可能性があるから、早いとこ離れなよ。
ほら、よく言うだろう?何もしないでお化け屋敷や肝試しなんてものを行えば、本物がやってくるってね。」
沢田 奈月(桜奈)
新月であり、お盆であり、ビアンキが雇った降霊師の影響もあって墓地にいる幽霊が視えちゃったボンゴレ10代目。
一度命を落としてしまった分、今回の状況下もあり、陰の力が強くなっている様子がある。
ビアンキの元カレ始末計画のため、一肌脱ぐことにした。
リボーン
桜奈に抱っこされながら、墓地を移動していたアルコバレーノなヒットマン。
ようやく桜奈が口にしていた秘密の友人の正体の一片に触れ、改めて本当に一度死んだ人間であることを痛感した。
今生では絶対にそんな目に合わせないと決意する。
ビアンキ
お盆に夢で現れた元カレ、ロメオを振り払うため降霊師を呼び、肝試しを開催してみたら、妹分がまさかの霊感持ちであることを知り、驚いたが、協力すると言ってくれたので気にしない。
京子&ハル
え!?幽霊視えるの!?
獄寺&イーピン
まさかの霊感カミングアウトにかなり驚いたし、めちゃくちゃDナツ師弟に悪戯された二人組。
奈月に促され、墓地から離れたら体が軽くなったのでさらにビビった。
D・スペード
奈月と一緒になって獄寺&イーピンコンビに悪戯を仕掛けた長生き術士。
一緒になって悪ノリをするのは、奈月限定の行動である。
初代組
幽霊のような状態ではあるが、明確に幽霊と言うわけではないことを把握した初代組。
奈月からの指示を見て、死ぬ気の炎により、悪い気を浄化する行動を取った。
物語に関係ない好奇心からのネタ質問です。主人公に好意的な感情を向ける男キャラは、これから先も増えるのですが、主人公のファーストキスは誰が一番奪いそうだと思いますか?
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リボーン
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大人リボーン
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獄寺隼人(事故チュー)
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山本武(事故チュー)
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雲雀恭弥
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六道骸
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ディーノ(事故チュー)
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ディーノ(意図してキス)
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XANXUS
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ベルフェゴール
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白蘭
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古里炎真(事故チュー)
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させないよ?(女性陣の壁)