最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 並盛では混乱が、黒曜では穏やかな時間が広がる中、日本から離れたイタリアでは、ボンゴレファミリーと門外顧問組織CEDEF、そして、キャバッローネがリボーンの情報を元に、現在マフィア界を騒がせている事件を捜査していた。
 少しでも早く、10代目の候補としてあげられた、穏やかな少女を見つけ出すために。

 No side.


貝の暗闇、孤独ノ暗闇

 様々な思いが駆け回る日本から9728キロ離れているイタリアの某所にて。

 

 イタリアを牛耳るマフィア、ボンゴレファミリーの本部に、二つの組織が集結する。

 それは、門外顧問組織CEDEFとキャバッローネファミリー……ボンゴレファミリーと同盟を結ぶファミリーのNo.3と、ボンゴレファミリーの実質的No.2の権力保持者である家光が率いる諜報組織だ。

 

「すまんな、家光。ディーノ君も、ここまで足を運んでくれて助かる。」

 

「いいえ。今回の問題は、組織としても、父親としても見過ごすことができないことなので、問題はありません。」

 

「こちらも問題はありません。」

 

 2人の言葉を聞き、ボンゴレファミリーの現代ボス……ボンゴレ9代目であるティモッティオは、小さく頷いたのち、周りに視線を巡らせる。

 

「幹部以外は席を外してくれ。キャバッローネとCEDEFの者達もじゃ。今回の話は、なるべく少人数に知らせたい。」

 

 9代目の言葉を聞き、その場にいた幹部以外の各組織の者達が今いる一室から離れていき、幹部格とボスのみが部屋に残された。

 

「……家光。リボーンから話は聞いてるのだったね。」

 

「ええ。今回のボンゴレ10代目失踪事件……私の娘の失踪は、かなり特異性があると聞いています。」

 

 9代目から話を振られ、家光は静かに口を開き、彼がリボーンから聞いた話を伝える。

 まず、最初に彼が話したのは、10代目候補である愛娘、奈月が何週間か前から、何かを考え込む様子があった話だった。

 彼女のファミリー候補ですら、その異常性に気づく程であり、時に上の空に近い状態に陥っていたことを説明する。

 

 次に、彼が話したのは、まるで失踪するための準備でもしていたかのように、ウォークインクローゼットに仕込まれていたキャリーケースの荷物に、何かしらの災害があった時のためと偽って、ベッドの下に真っ新な靴を置いていたこと、そして、失踪の際、複数のマフィアの連絡先が入った携帯電話を持って行った話を行った。

 

 そして、そこまで話した家光は、最後に真剣な眼差しをして、あのことを静かに口にする。

 

「最後に……ナツが考え込む様になり始めてから、別の異変をナツは起こしていた。

 それは、考え込む様にボーっとしている際、リボーンがやっと気づけるレベルで別の気配が混ざり込んでいたらしい。

 まるで、()()()()()()()()()()()()()()かの様な違和感だったと聞いている。」

 

 ─────……!!?

 

 家光の言葉を聞き、初めて話を聞いた幹部達は表情を驚きに染める。

 脳裏に過るのは史上最悪とも言えることをこなし、あまりにも非道だと言う理由から禁弾として指定した特殊弾を作り上げた、マフィア界を追放された者達の姿だった。

 

「待て、家光!もしそれが本当だとしたら、お前の娘は……!!」

 

「だからリボーンからもいろいろ調べてくれって言われてるんだ。ほぼ100%ないと言い切りたいが、万が一ってこともある。

 だが、もしその万が一が起こっていたとしたら、どうやってアレは持ち出されて、所有者である存在が娘に接触した?

 これまでのリボーンやディーノから聞いた報告や、ナツと再会したあの日の様子から、ナツは……いろいろと抱え過ぎる傾向が強く、その分精神的なケアや、吐き出させるための場が必要な精神状態を持ち合わせていることがわかってる。

 だから、その状態を少しでもなくすため、いざと言う時の補助のために、リボーンは常に目を光らせていた。

 キャバッローネファミリーの人間も、定期的に一般人を装ってナツの様子を見に行ってるし、リボーンからその話を聞かされた際、CEDEFからも時折一般人を装った人間を送り込んで、ナツの様子を確認してもらってたんだ。

 ならば、怪しい人物の接触は把握できるはず……だが、それは一度も確認されることはなかった。」

 

「っ……!?」

 

 話を聞いたラル・ミルチは、すかさず家光にそれが事実であった時の危険性を口にする。

 その言葉を聞き、家光は状況の危険性は理解している上で、万が一にもそれが事実だとしたら、定期的に一般人を装って様子を見に行っていたキャバッローネファミリーの人間ややCEDEFの人間、ボンゴレ10代目である奈月の側を滅多に離れることがないリボーンの目を掻い潜って、どうやって接触したんだと告げる。

 これまでの報告の中、その様なことができそうな人間は、今のところ確認されていないことも一緒に。

 

 家光の言葉を聞き、その場にいる全員が口を噤む。

 0に等しいはずの万が一の可能性……周りの目を掻い潜りボンゴレ10代目に接触する方法に対する疑問……まるで、深い霧や靄により道のりを途絶えさせられているような現状と、紐解くための情報の少なさに、言葉を発することができなくなっていた。

 

「……家光。リボーンから重要な話を聞いたと、ここに来る前に連絡をくれたが、その話を教えてもらえるか?」

 

「はい。9代目。」

 

「重要な話?」

 

「ああ。オレ達が別枠で調査していた案件に関してだ。」

 

 もう一つの案件……その言葉を聞いた幹部達と、ディーノは驚いた様に目を見開く。

 彼らが口にしたそれは、数週間前に発生した集団脱獄と、同時期に発生する様になった弱小マフィアの連続襲撃事件のことだった。

 なぜ、ボンゴレ10代目が何者かの手により、連れ去られてしまった可能性があると言うこの話に、その話が出てくるのか……混乱した様に、全員が家光へと視線を向ける。

 ……ただ1人……ボンゴレ9代目を除いて。

 

「……やはり、今回の事件と、奈月ちゃんの失踪……いや、誘拐には関連があるのじゃな。」

 

「はい。正確には、リボーンの知り合いの1人が、今回の誘拐事件の元凶を紐解くための鍵を、現在も起きている襲撃事件の犯人が持ち合わせていると話していた様です。

 ナツのことだけでなく、マフィアに関して全て知っているような、妙な雰囲気を持ち合わせている青年であるとの話ですが……」

 

 家光の言葉に、9代目以外の者達がざわつく。その様な存在が日本に居たのかや、妙な人間の話を信じていいのかと言う疑問。

 中には、全てを知っている様ならば、そいつが犯人なのではと言う者も現れた。

 話しを聞いていたディーノも、少しだけ眉間に皺を寄せる。そこまで浮世離れしている様な人間の話に信憑性があるとは思えないのに、かつての師は信じるのかと疑問を浮かべながら。

 周りの様子を見て、家光も少しだけ表情を歪めている。彼もまた、情報として入ってきたから一応は話題に出した側ではあるが、だからと言って信じているか否かは別の話だった。

 

「……いや、その青年の話は間違いないだろう。確かに、話を聞いただけでは信憑性がないと切り捨ててしまう内容ではあるが、わしはその青年が奈月ちゃんや、我々の敵であるとは思えない。」

 

 周りがざわつく中、収拾をつけるために口を開いたのは9代目だった。

 彼の言葉を聞き、この場に集まる全ての人間の視線が9代目に注がれる。

 ざわつきをピシャリと止めた9代目の瞳には、真剣さとその話を信じる強い思いが宿っていた。

 

「わしはその話を信じる。信じることができないと言う者は、話ではなく、話を信じるわしを信じてもらえるか?」

 

 9代目の問いかけに、集まっていた者達は静かに肯定の意思を見せる。

 彼が言うのであれば間違いはない……誰もがその確証を抱いていたがために。

 

「家光。リボーンから他に何か言われていないかのう?」

 

「集団脱獄事件と同時期に起こり始めたマフィア襲撃事件……この首謀者、もしくは組織は同一である可能性があるため、両事件を調べ、可能であれば襲撃事件の犯人を捕らえてほしいと言われました。

 どうやら、襲撃事件の犯人の中に、ナツを拐かした人間の近くにいた者が混ざっている可能性が高いとの話です。」

 

「わかった。では、キャバッローネと、CEDEF、そして、我々ボンゴレファミリーの幹部は徹底的に今回の集団脱獄事件と襲撃事件の詳細を洗い、襲撃事件を引き起こしている者達の捕縛にあたれ!!それ以外は奈月ちゃんの捜索に向かえ!!

 おそらくだが、彼女の身柄はすでに並盛町から離れている!!入れ違いになる可能性はあるため、一部の者は並盛町の捜索を行い、他は隣町などにも足を運んで奈月ちゃんを探せ!!

 奈月ちゃんを見つけることができた場合、早急に保護し、安全を確保。彼女の側に、首謀者がいたのであれば、迅速な捕縛を行うのじゃ!!

 最悪の場合は、武器を取ることも視野に入れ、なんとしても家光の大切な娘を守れ!」

 

 9代目の号令を聞き、その場にいる全員が承諾の声を上げる。

 9代目が口にした、“家光の大切な娘を守れ”と言う言葉に、家光は一瞬瞳を揺らしたのち、深く頭を下げる。

 溢れんばかりの感謝を伝えるように。

 

「家光。我々も行動に移すぞ。早急に君の娘を探し出さねばならぬ。お前のためにも、お前の大切な家族のためにも。」

 

「っ……はい!!」

 

 そんな家光に声をかけた9代目は、すぐに行動に移すことを伝える。

 彼の言葉を聞いた家光は、少しだけ泣きそうになっていた目を一度強く閉じ、9代目の言葉に力強く頷く。

 報告などをしっかりと行っていたものの、娘が攫われてしまったことや、連絡が全くつかなくなってしまったこと……様々な出来事が一気に起こってしまったこの現状に、人の親である家光は、かなり精神的に堪えてしまう部分があった。

 だが、自身が敬愛する9代目や、ボンゴレファミリーの幹部達、同盟ファミリーであるキャバッローネファミリーなど、沢山の味方に恵まれた彼は、すぐに立ち直ることができた。

 気合いは十分……未だに暗闇に飲まれ、光明が差さぬこの現状を、全て打ち払い、大切な娘を見つけ出すためにも、家光は9代目達と行動に移すのだった。

 

 光明が差したその先で、別の暗闇と相対することになるとは思わずに……。

 

 

 †×†×†×†×†×†×†×† †×†×†×†×†×†

 

 

 ……その男は血溜まりが広がり、死が積み重なる暗闇の中に佇んでいた。

 嗅覚は何も感じない。感じてはいるのだろうが、あまりにもソレに慣れてしまったがために、すでに何もかも麻痺しているのか、何もわからなくなっていた。

 

 ─────……オレはいつまで暗闇の中を歩けばいいんだ。

 

 脳裏に響く自身の心の声。

 今でも浮かぶかつての同胞達と笑った日々。それを一瞬にして消し去ってしまった自身の罪悪感。

 何度悪夢に苛まれたかわからない。何度、精神を蝕まれたかもわからない。

 目を覚ます度に、また自分は多くの命を奪っているのではと言う恐怖を抱きながら、その男は日々を過ごしていた。

 

「今回もあんたの出番無し。まぁ、骸ちゃんから指名されたファミリーっていっつも弱い奴らばっかで、基本的に私かあの双子がやっちゃうもんね。

 あーあ、最悪。なんで私が骸ちゃん達と別行動を取る冴えないおっさん2人とキモい双子と一緒にいなきゃならないのよ。」

 

「仕方ないでしょう。六道さんの指示なんですから。私だってただの傀儡と強欲なやかましい小娘と一緒に動くのは不満ですが、彼からは弱小マフィアの襲撃を指示されたから仕方なくこっちにいるだけですし。」

 

「キモい趣味持ちのおっさんとただの奴隷の御守りなんて懲り懲りなんだけど?」

 

「私だってあなたのような強欲かしまし娘と筋肉だるまの面倒などごめん被りますよ。」

 

「てか、骸ちゃん、今までこんな指示してこなかったじゃない。

 最初は全員で日本に出向いて好き勝手する依頼だったのに、何で急にイタリアで弱いマフィアを潰せって言われたわけ?

 当初の計画だと、日本でボンゴレ10代目……だっけ?そいつを探して骸ちゃんのところに連れてくって話だったでしょ?」

 

 いつになったら終われる……そのような疑問を持ちながら過ごしていた男の周りで、目の前に広がる惨状を引き起こした者達が会話をする。

 当初の計画とは違うと文句を口にする少女に、少女へと言い返す老人、言の葉を発することなく、物足りないと言わんばかりの様子を見せる双子……少女と老人が口にする、自分達に指示を飛ばす少年の話を聞きながら、男は静かに口を開く。

 

「……アイツがボンゴレ10代目を見つけたからだ。」

 

「「!」」

 

 普段はあまり言葉を発さない傷のある男が、まさか話に割って入ってくるとは思わず、少女と老人は驚いたような表情を見せる。

 

「……びっくりした……。あんた、普通に話せんじゃない。」

 

「ボンゴレ10代目を見つけたとは?」

 

「そのままの意味だ。すでに接触を図っている。」

 

「なるほど……。つまり、我々はその間の時間稼ぎ……と言うことですな?」

 

「ああ。」

 

「何のための時間稼ぎよ?骸ちゃんなら時間稼ぎなんて必要ないでしょ?捕まえるにせよ、殺すにせよ、能力としてはかなり強いじゃない。」

 

 少女の言葉に、顔に傷がある男は少しだけ無言になる。

 脳裏に思い浮かべたのは、イタリアで陽動を行うよう指示をされた際の、かつての自身を陥れた存在の表情だった。

 

 “どう言う偶然か、ボンゴレ10代目である同年代の女性に巡り会うことができたので、今回の計画を一部変更します。”

 “日本には、僕と犬、そして千種の3人だけで出向き、ボンゴレ10代目との接触を図るので、あなたはイタリアにある僕が指定したファミリーを襲撃し、他のマフィア達の意識をなるべく長くこちら側から遠ざけ続けてください。”

 “……はい?計画の変更理由……ですか?あなたには関係のない話です。ただ、僕は今回の計画の中で、やりたいことを増やしただけですので。”

 “僕の目的は一生変わりません。それだけの憎悪がこの身にありますから。ですが、少しだけ……ええ……少しだけ、穏やかな桜が咲く、春の温もりが欲しくなっただけですよ。”

 “彼女は……僕だけの桜の花です。誰にも穢させたりはしない。”

 “純粋で、穏やかな優しさを持つ、僕の春なんです。だからこそ、それを穢すような存在は必要ない。”

 “その美しさを損なわせ、枯れさせるような害虫は、全て排除しなくては……ね。”

 

 口にしていた言葉とは裏腹に、見せていたのは穏やかで、これまで少年が見せていた表情の中でも、最も年相応とも言える表情だったそれを思い出しては、固く強く拳を握る。

 

 ─────……なぜ、今になって現れたんだ。六道骸を、ただの人間に、年相応の少年に戻せるような存在が。

 

 ─────……もし、もっと早く現れていたら、あの男が今の状態になる前に、止めることができたのかもしれないのに。

 

 突如現れた、少年を人間に戻すことができたであろう少女の存在に、男は目を閉じる。

 

 ─────……なぜもっと早く現れなかった?なぜ、もっと早く、あの少年と巡り会ってくれなかった?

 

 ─────……もっと早くに現れて、あの男を連れ出してくれたなら、オレもこの闇の中を歩かなくても良かったのかもしれないのに。

 

 残酷なまでの現実に、わずかな苛立ちを見せる。だが、同時に自身を陥れた少年と出会い、暗闇と憎悪ばかりを纏う彼を、春の陽だまりへと連れ出せるであろう少女に思い馳せ、一つの望みを脳裏に浮かべる。

 

 ─────……どうか、そのままそいつを陽だまりの元へと連れ出してくれ。連れ出して遠くへ連れ去って、少しでも人間に戻してやってくれ。

 

 ─────……どうか、暗闇を歩くだけのオレを、止めてくれ……!

 

 会ったこともない一つの希望。

 これまで犯したことは変えられない。過去を塗り替えることはできず、この悪夢は、これからも自身につきまとう。

 だが、過去を変えることはできなくても、その陽だまりの先へと少年が連れ出されたのであれば、自身も早く、贖罪を行うこともできるかもしれないから。

 

 ─────……オレ達を止めてくれ……ボンゴレ10代目……。

 

「……時間稼ぎの有無の理由は知らん。ただ、やりたいことを増やしたとしか聞かされていないのでな。」

 

「骸ちゃんのやりたいこと?ふぅん……。何がやりたいのか知らないけど、まぁ、報酬は弾んでくれるって話だし、骸ちゃんのお願いなら聞いてあげるけどさ。」

 

 少年が桜と称した少女のことを考えながらも、傷のある男は、質問してきた少女に答えを返す。

 それを聞いた少女は、自分達のリーダーの少年のやりたいことを考えるように首を傾げながらも、それ以上の質問はしなかった。

 

「……指定された場所はまだある。行くぞ。」

 

「あんたが命令すんじゃないわよ。骸ちゃんの奴隷のクセに。」

 

「まぁまぁ。しばらくは彼に従いましょう。それが六道さんからの指示ですしねぇ……」

 

「めんどくさ。さっさと終わらせてゆっくりしたいわ〜。今回の報酬では、何を買おうかしら。

 ブランドバッグ?服もいいわね。あとコスメも。まぁ、仕事終わったらまずは高級ディナーよねぇ〜。」

 

「次の場所では楽しめるといいのですがねぇ……」

 

「うわ、キモ……。」

 

 背後で2人が会話をしていようが、顔に2本の傷を持つ男……ランチアは何の関心も抱くことなく、そのまま今いる場所から立ち去っていく。

 “どうか、オレ達を止めてくれ”……何度目かわからない望みを胸中に抱きながら。

 

 

 

 暗闇を歩く絶望に打ちのめされた彼が、桜とは違う眩い光と希望と出会すのは、もう少し先の話である……。

 

 

 

 




 沢田 家光
 リボーンから情報を受け取り、それを9代目達に伝えた奈月の父親。
 早く姿を消した娘を探し出し、抱きしめたいと思いながらも、首謀者を見つける鍵となる存在を探すために動き出す。

 ボンゴレ9代目・ティモッティオ
 家光から事前に話を聞いていたために、憑依の話に驚くことはなく、今回の3つの事件には繋がりがあることに気づいていた現ボンゴレ。
 家光が口にした、リボーンへの情報の提供者は敵ではないとすぐに見抜き、その言葉に従うように指示を出す。

 ディーノ
 9代目に呼ばれ、家光と共にボンゴレ本部へと足を運んだキャバッローネファミリー10代目ボス。
 精神的なダメージが家光にあることに気がついており、気にしていたが、9代目の言葉を聞き、それを振り払った家光の姿に安堵したのち、事件の調査を始める。

 ランチア
 六道骸に指示をされ、暗闇に澱んだ瞳のまま、それを機械的にこなしていた者。
 指示を出された際、骸の表情がこれまで見てきたものまとは全く違うものだったのが記憶に焼きつき、なぜ、もう少し早く、桜と少年が巡り会わなかったのだと残酷な現実に怒りを抱く。
 同時に、かつて自身を陥れた骸を、どうか陽だまりの中、遥か遠くへと連れて行き、自身共々止めてくれと言う願望を抱く。
 暗闇と憎悪を纏う少年を、人間に戻せる力があるのだから……。

 少女
 骸と共に脱獄を果たした囚人の1人。
 急な計画変更に疑問を抱いていたが、口を開いたランチアの言葉を聞き、骸のやりたいこととは?と疑問を抱きながらも口を噤んだ。

 老人
 少女と言い争いながらも、仕事をこなす囚人の1人。
 自分達のリーダーが、目的としてる人間と既に出会していることには驚いたが、すぐに計画変更がその接触の間の時間稼ぎであることを把握し、指示を遂行している。


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