最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 藍色に誘われ、桜の花は街に出る。必要な物を買い集め、残りの時間は藍色に。
 精神世界では2人きりでゆっくり過ごすことが沢山あったが、現実世界では初めてのデート。
 桜の花と藍色の穏やかな一日が始まる。

 主人公 side.


桜と霧の初デート

 朝食を食べ終え、出かける準備を済ませ、犬と千種を起こしたあとにバスに乗って街へと向かう。

 たどり着いた場所は、並盛町にもあったショッピングモールと同じショッピングモールだった。

 まぁ、あれだけ大きなショッピングモールなら隣町の近くにあってもおかしくはないよね、なんて思いながら、100均へと向かったわたしは、必要な物を買い集めた。

 買った物は保存容器と小物整理に使える物ばかり。リフォームはできなくても、ちょっとした小物を使えば整理整頓ができるのだと言う説明を、感心した様子で聞いていた骸の姿は少しだけ面白かった。

 

「ん。これだけ買い込めば、下宿屋に残してきた2人のものも整理整頓することもできそうかな。」

 

「ですね。それにしても、なかなか面白い使い方をするのですね。保存容器だったり、本来ならばそんな用途で作られたわけでもないであろう用途で使用したり……。」

 

「一人暮らしをしていた時によく使っていたんだ。1人で暮らすとなると、家賃の関係上、そこまで広い部屋は借りることはできなかったからね。

 でも、女である以上、様々な日用品を買い込む必要があるし、どうしても物で溢れかえるから重宝していたよ。」

 

「なるほど……。1人で生活するにあたり必要な知恵と言うわけですか。ですが、確かに本来の使用用途ではないものでも収納道具化することにより、物を探しやすくなりそうですね。」

 

「まさにその通り。探し物が少なくなって便利だったよ。」

 

 骸に100均で購入できる道具の有用性を話しながらショッピングモール内を歩く。

 それによりたどり着いたのはショッピングモール内に必ずあるコインロッカーがあるブース。

 ロッカーに気づいた骸は、すぐにそちらへと視線を向けたのち、わたしの手元から荷物を取りあげてそのロッカーの中へと入れた。

 

「これでお財布などが入っているバッグ以外は無くなりましたね。」

 

「……いきなりひったくられてビックリしたんだけど?」

 

「クフフフ……すみません。僕のお願いを聞いてもらうにはあまりにも荷物が邪魔だった物で。」

 

「せめて一言言ってから取りあげてほしかったかな……」

 

 苦笑いをこぼしながら、今度から取り上げる時は一言くれと告げる。

 骸はすぐに返事をしたが、なんかまた邪魔だと思ったらさっさとどかしてしまいそうである。

 

「では、ここからは僕のお願いを聞いてもらう番ですね。

 ……向こうでは無機質で面白みのない生活を送っていましたが、そんな中、精神世界であなたと出会い、共に過ごす日々を送るようになった……最初はそれだけでも十分楽しめたのですが、いつしか現実世界であなたと共に日々を謳歌できたらと思うようになっていました。

 ようやく、その望みを叶えることができます。ずっと楽しみにしていたんですよ。こうして、あなたと2人で現実世界を歩き回る時を。」

 

 そう言って骸はわたしの手を取り、自身の胸元へと手のひらを移動させる。

 そっと押し付けるように触れさせられたそこからは、身にまとう服の布越しでもわかるほどに早鐘を打つ鼓動を感じ取ることができた。

 

「わかりますか?僕の鼓動、すごく早くなっているんです。こうしてあなたと2人きりで現実世界を歩くことが何よりも嬉しくて、何よりも愛しくて、同時にかなり緊張してしまって、自分でも驚いてしまう程に、僕の鼓動は早鐘を打ってるんですよ。」

 

 愛しさと緊張と喜びが混ざった声音で、現在の自分の状況を話してくる骸を、わたしは何度か瞬きをして、少しの間見つめる。

 この鼓動の早さ……わたしが甘えたり、くっついたりしている時以上に早いや。

 

「……本当だね。ここまで早い鼓動は初めて感じ取ったかも。普段、わたしが甘えている時も、それなりに早い気がするけど。」

 

「あなたが甘えてくる時は、なかなかスキンシップが激しいですからね。あなたに想いを向ける者からすると、嬉しさや様々な感情に苛まれて鼓動を早めてしまうんです。

 ですが、それ以上にこの状況があまりにも嬉しくて……同時に緊張してしまって、こんな風になってしまいました。

 いくら輪廻を何度か巡っているとしても、誰かを愛しく想い、側にいたいと……側に置きたいと望むのは初めての経験ですから。」

 

 穏やかで、だけどどこか緊張しているような声音で、初めてのことが多過ぎるのだと語る骸に、わたしは小さく笑い声を漏らす。

 そのことに彼は一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐに少しだけ拗ねたような表情をして、笑わないでくださいと言って来た。

 

「ごめん。年相応の反応をしているきみがなんだか可愛くて、つい笑い声を漏らしちゃった。」

 

「男に可愛いはいかがなものかと思いますが?」

 

「そうかな?こっちでは、割と男性相手にも可愛いって言っちゃう女性がいたけど。」

 

「僕としては、可愛いよりはかっこいいと言われる方が何倍も嬉しいです。」

 

「そっか。それは悪いことを言ったね。」

 

「別に嫌だとは言ってないですが……」

 

「何それ。」

 

 クスクスと笑い声を漏らしながらも、骸との会話を続けていると、彼はそっとわたしに手を差し伸べて来た。

 その手は握手を求めるようなものではなく、誘うような手の差し伸べ方だった。

 

「まぁいいです。今は緊張ばかりしてますが、時間を重ねていけばそれもなくなると思いますから。

 では、今からあなたの残りの1日をもらいます。プランとかは特に考えておりませんが、行き当たりばったりで歩くのも乙なものでしょう?」

 

 穏やかな笑みを浮かべて首を傾げる骸に、わたしは小さく頷き返し、差し伸べられた手に自身の手を重ねる。

 その瞬間、骸はわたしの手を優しく握りしめてわたしをそっと引き寄せた。

 自然と近くなる彼との距離。無意識のうちに流しているのか、それとも故意に流し込んでしまっているのか……甘さを感じる穏やかな恋慕を繋がりから感じ取りながらも、そっと骸の腕に自身の腕を絡ませる。

 

「これまで異性と一緒に出かけることは多々あったけど、その時は基本的に2人きりじゃなくて、複数人でのお出かけばかりだった。

 だから、本格的にデートと称することができるような異性とのお出かけは、正直言って初めてなんだよね。

 ……わたしの時間をあげるんだから、ちゃんと楽しませてよ?」

 

「おや……なかなかにハードルを上げて来ますね。しかも、なんだか初めて聞くワガママを耳にした気がします。」

 

「うん。わたしも初めてこんなこと言った。でも、きみにとってわたしはお姫様なんでしょ?

 だからちょっとだけお姫様っぽく、悪〜い王子様に無茶振りをしてみた。」

 

 イタズラに笑いながら、割と初めて口にした自らのワガママの理由を教えると、骸は一瞬キョトンとしたような表情を見せる。

 でも、すぐにその表情は穏やかな笑顔へと変わり、彼の口癖とも言える笑い声を漏らした。

 

「クフフフ……僕が悪い王子様ですか。」

 

「違った?」

 

「いいえ。違いませんよ。ただ、まさか、あなたから悪い王子様……なんて言葉が出てくるとは思いませんでした。」

 

「きみがわたしをお姫様とか言うから、それにノってあげただけだよ。」

 

「クフフフ……そうですか。では、僕はこっちのじゃれあいにノってくれたお姫様をしっかりとエスコートしなくてはなりませんね。」

 

 何となくの戯れ合いにノったわたしと、先に戯れ合いを始めた骸。

 ちょっとだけ軽口を叩きながらも、しっかりと腕を組んだわたし達はショッピングモールを歩き始める。

 

「……エスコートすると言ったものの、これまでの経験上、ショッピングモールはあまり来たことがないので、どのような店があるのかまでは把握できていないんですよね……。

 ショッピングモールと言う言葉から、まぁ、買い物ができる店が沢山集まっていることはわかっているのですが、手当たり次第歩くとしても、やはりおおまかにどのような店があるかだけは把握しておきたいものです。」

 

「だったら、エスカレーター付近に行ってみようか。そこには店内マップがあるから、それを見てどこを回るか決めるって手もあるよ。」

 

「なるほど……。では、まずはエスカレーターの方へと行って見ましょうか。一応やりたいことはいくつかあるので、そのやりたいこととマップを照らし合わせて、回る順番を決めるとしましょう。」

 

「それが無難だと思う。ちなみに、わたしは特に決めずブラブラと歩き回るのも好き。」

 

「クフフフ……そうなんですね。大まかに把握しておくか、把握せずに歩き回るか、少しだけ悩ましいですね。」

 

 コインロッカーに鍵をかけ、手にしたロッカーの鍵を私服のポケットに収めた骸は、腕を絡めているわたしの歩幅に合わせてショッピングモール内を歩き始める。

 そのまま寄り添ってショッピングモールを歩きながら、わたしはどんな店があるのか把握するように視線を時折巡らせていく。

 

「行きたい場所があったら言ってくださいね。あなたとのデートは僕のしたいことではありますが、甘えん坊なあなたを甘やかすのも僕のやりたいことなので、遠慮する必要はありません。」

 

「ん。そうさせてもらうよ。気になるお店があったら声をかけるね。」

 

 それに気づいたらしい骸から、もしも行きたい場所があったら言ってくれと言われ、すぐに笑顔で頷き返す。

 わたしが素直に頷いたからか、骸はどこか嬉しそうに笑う。

 

「嬉しそう?」

 

「ええ。とても嬉しいですよ。あなたが素直に甘える意思を見せてくれましたから。

 そうやって素直に甘えて、このまま覚めない夢に堕ちてしまえばいい……そう思ってしまうぐらいには嬉しいことですね。」

 

「夢はいつか覚めるからいいんだよ。例えどれだけ甘くて穏やかで、一生目覚めたくないと思えるようなものでも、ずっと夢を見続けるのは体に毒だ。」

 

「僕は毒だとは思いませんね。永遠に甘く穏やかな夢を見て、幸福でいられるのであれば、夢を永遠のものへと変え、現実を挿げ替えるのも一つの手です。

 僕であれば、この夢のようなひと時を現実へと挿げ替えて永遠にします。

 少々、いろんなところを渡り歩かなくてはならないでしょうけど、行く先々で様々な夢を見て、そのまま夢に微睡み、最期を迎えると言うのも悪くないと思いますよ。」

 

「……そう言うことを口にすると同時に、洪水のような甘い恋慕を流してくるのはやめてよ。

 下手したらそれに飲み込まれて、そのまま溺れて染め上げられそうになるから。」

 

「僕は元からそのつもりですよ。目覚めぬ夢の海の中で、そのまま溶けてしまえばいい。

 流すことができなかった涙の海の底で、哀しく咲き誇るよりは何倍もマシだと思いますから。」

 

 ……流すことができなかった涙の海の底……きっと、それはわたしの精神世界の海のことを言っているのだろう。

 わたしは、あれが最期の景色だったから、精神世界は夜桜と海なのだと思っていたけど、そんな解釈もあったのか。

 

「……涙は流していたはずなんだけどな。」

 

「どうせあなたのことです。ひっそりと静かに泣くだけで、大きな声を出して泣きじゃくることはほとんどしなかったのでは?」

 

「……………。」

 

「……無言は図星の証明にしかなりませんが?」

 

「……うるさいな。」

 

 再び拗ねながら文句を言うと、やっぱり我慢していたんじゃないですか……と呆れたような声音でツッコミを入れられてしまった。

 そうですよ。どうせわたしは我慢しがちな女ですよー。

 

「まぁ、今は涙諸々は構いません。泣けなかった分、泣くことも大事なことではありますが、泣く必要がないくらいに感情を発散するのも一つの治療です。

 さて、この夢が覚めるまで、どのような日々を送りましょうか。まぁ、僕はあなたを夢から目覚めさせるつもりはないですし、このまま隣に捕え続けておくつもりしかありませんがね。」

 

 どろりとした金色の蜂蜜のような甘い恋慕と、決して逃さないと言う想いの洪水がわたしの方に流れ込む。

 この世には溺愛と言う言葉が存在しているけど、骸のこれも、ある種のその類なのかもしれない。

 

 ……まさか、ここまでわたしを愛そうとする人間がいるとは思わなかった。

 でも、別にこの感情は嫌と言うわけではなく、むしろ、かつての渇きをまるでなかったものとするように、満たしてくるような感覚があった。

 ……他のみんなは……こんなわたしを見てどう思うのかな。

 

 ─────……もし、受け止めてくれると言ってくれたら、わたしはみんなにも甘えられるけど……こんなめんどくさい女、誰も受け止めようとは思わないよね。

 

 そんなことを考えながら、わたしは骸にそっと身を寄せる。

 骸はこんなわたしでもいい、甘えていい、くっついてきてもいいと言ってくれたし、本当にそれを負担だとは思ってなくて、むしろ、自ら甘やかそうと動いてくれるから、素直に甘えることができるけど。

 

 ─────……骸とは多分、いつか必ず離れることになる。やるべきことは沢山あるし、それをこなすためには甘えてばかりはいられない。

 

 ─────……でも、こんだけ甘やかしてくれて、くっついていいからってくっつかせてくれて、沢山愛してくれる彼と離れた時、わたしの精神、壊れたりしないかな……。

 

「桜奈。大丈夫ですか?」

 

「!」

 

 少しだけ不安に表情を歪めていると、骸が静かに話しかけてくる。

 すぐに反応して骸を見上げれば、彼はどこか心配するような表情を見せて、わたしのことを見つめていた。

 

「……ごめん。夢が覚めた時のことを考えてた。」

 

 そんな彼に、素直に考えていたことを伝えると、その表情が心配から驚きに変わる。

 しかし、すぐに彼は小さく笑い、そっとわたしの額に口付けを落とす。

 

「表情に出る程不安になるくらいならば考えなければいいだけです。もしくは、夢と現実を挿げ替えて、これを永遠にしてしまえばいのです。

 僕は言いましたよね?桜奈を逃がさないようにするには、依存させることが手っ取り早いと。

 あなたを捕えるためならば、依存させることも厭わない……この考えは、決してやめるつもりないですよ。

 夢から覚めたらどうなるかわからない……そんな不安に苛まれる程には、僕があなたの中に居座っているようですね。

 順調に、あなたを侵食することができているようで安心しました。どうぞこのまま、僕に侵食され続けてください。

 今世のあなたの日常は、マフィアが集まる並盛ではなく、僕の側にあるのだと、その記憶に、魂に焼き付けて、そのまま囚われてしまえばいい。」

 

 穏やかな笑みを浮かべながら、しかし、獲物を狙う蛇のように、青と赤の瞳に鋭さを持つ恋慕の光を宿しながら、言い聞かせるように告げられる。

 かつて向けられてきたものとは別ものの熱量を持ち合わせている苛烈で甘いそれは、強い束縛が含まれているはずなのに、嫌悪感や恐怖はなぜかなくて、わたしは思わず目を逸らす。

 あの光はずっと見てはいけない。見つめ続けたら最後、本当に身も心も囚われてしまう。

 

「別ベクトルの独占欲と熱量が含まれた甘過ぎる恋慕は、流石に胃もたれしそうだね。」

 

「そうでしょうね。僕もそれには同意します。ですが、僕はこの想いを捨てるつもりはないですし、いつか必ずあなたにも受け止めてもらいます。

 例えそれが、あなたを飲み込み、溺死させるかのような洪水の恋慕であろうとも、僕はあなたを求め続けますよ。」

 

 “それだけ僕は、あなたに囚われているのですから”……と、囁くように言われた言葉に、わたしは苦笑いをこぼしてしまう。

 お腹いっぱいになりそうな恋慕の蜂蜜……それは、これからもきっと流し込まれてしまうのだろう。

 

「……いや……骸の恋慕の場合……蜂蜜なんて可愛らしいものではないかな。

 きみの恋慕は甘い毒……媚薬のように、何もかも感じさせてイかせるような、そんな毒薬だ。」

 

「……どこでそんな表現を覚えてきたのですか、桜奈?」

 

「……前世で仲が良かった後輩ちゃんが、ちょっとアレな方向に吹っ切れていた女の子でね。

 “センパイ!わたしが書いた小説を読んでみてください!”って素晴らしい笑顔で官能小説もどきや、マジもんの自家製官能小説を見せてきたから、いらない知識が入っちゃったかな。」

 

「個性的な後輩さんですね……。」

 

「文才はあったし、物語の構成自体はすごく面白くて読みやすかったし、楽しい日々ではあったんだけど、無邪気な笑顔で読んでくれって渡された創作が官能系だったわたしの感情、なんだったと思う?」

 

「“物語は面白いし、本を読むのは好きだけど、少しくらいは自重しろ”……ですかね。」

 

「大正解……。ちなみに、その後輩ちゃんは大学も同じだったんだけど、卒業してから小説家兼シナリオライターになってたよ。

 大ヒットゲームのシナリオや、様々な大ヒット小説を書いては世に出していた。

 ただ、定期的に試作したのでやってみてください!って言って、R18禁ゲームの試作品をやらされた時は、苦笑いしかできなかったよ。

 しかも、話の全部が無駄に面白過ぎたから、何も言えなかったなぁ……」

 

「きっちり桜奈も楽しんでいたようですが……男性向けのゲームを女性にやらせるのってどうなんですかね……。」

 

「………さぁ……?」

 

 少しだけ遠い目をしながらも、かつての後輩ちゃんである女の子を脳裏に思い浮かべる。

 あの子はあの子で、人生楽しくやってるんだろうなぁ……。

 

「……彼女がこっちの世界にいたら、間違いなくわたしとわたしの周りの友人達がとんでもない被害を受けていた気がする。

 リョウとスイが一緒にいた時、めちゃくちゃ妄想小説を書かれていた記憶しかない。」

 

「流石にそれはアウトでは……?」

 

「リョウとスイは気にしてないどころか乗り気だったから、なんとも言えない。」

 

「あなたの前世のご友人達、個性が強過ぎませんか?」

 

「否定できないなぁ………」

 

 なんで彼ら、自分達が題材にされたBL小説とかも平然と読めていたのやら……。

 流石にわたしは無理だったぞ………。

 

 

 




 桜奈(沢田 奈月)
 骸に誘われてデートに来たのはいいが、とめどなく向けられる熱烈な恋慕に侵食されそうで少しだけ怖い転生者の桜の花。
 後輩があまりにも個性的過ぎた上、官能系の内容の自家製小説を見せてきたり、自分達を題材にした小説を平然と量産して自分で読み耽ったり、幼馴染み達に見せたりする子だったのだが、彼女なりに可愛がっていた、ある意味で心を許していた女の子だったため、引いてしまうけど笑える思い出話になっている。

 六道 骸
 桜の花を溺愛し、束縛する勢いで愛している藍色の術士。
 依存させる勢いで溺愛することはやめないと豪語し、夢のような今を、現実として挿げ替えてしまいたいと思っている。
 かつて、彼女が可愛がっていたらしい個性的な後輩女子の話には、思わずドン引きしてしまった。

 お腐れ様でもあった桜の花の後輩
 桜の花が大好きだった女の子。好きだったのは桜の花だけではなく、彼女を取り巻く竜と星のことも大好きで、自分の趣味を受け入れてくれた上、なんだかんだ付き合ってくれていた3人が誰よりも大好きで懐いていた。
 官能小説、夢小説、同人誌からBL、GLなんでもござれなシナリオライターであり小説家。
 なお、竜と星はこれらに理解が深いため、ノリノリで題材を演じてくれていたのだが、桜の花からは好みは否定しないし、理解がないわけではないけどわたしらでCPを作るんじゃないとしょっちゅうデコピンされていた模様。

 間違いなく彼女がこちらにいたら創作意欲増し増しで大暴走をしていた……。




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