最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 虹の黄色達がたどり着いた先にいたのは恋慕の藍色。
 ついに対峙したことの元凶は、10代目と言う言葉に過剰なまでの怒りと殺意を顕にし、黄色達に問いかける。
 藍色の少年の背後では、桜が穏やかな寝息を立て、静かに意識を手放していた。

 side REBORN.


立ちはだかるは復讐の術士

 たどり着いた場所に待ち受けていた本物の六道骸だと名乗る男は、明らかにこれまで出会ってきた人間達から逸脱した雰囲気を持つ人間だった。

 ランチアのような荒々しい気配でもなく、ランチアについて回っていた囚人達の気配でもなく、オレが連れてきたヒバリや、獄寺達とも全く違う雰囲気だった。

 友好的に接する様子を見せている反面、内側に秘めているのは何かしらの禍々しい刃物のような苛立ちで、だが、それを決して悟らせない。

 一般の人間や、若い衆に分類するマフィアではまず感じ取ることが不可能なレベルで簡単に周りに溶け込んでしまう……そんな雰囲気を持ち合わせている。

 

 きっと、それに気付けない一般の人間は、自分の首筋に鋭利な刃物が突きつけられていることを知ることなく、いつの間にか近づいてきた蛇に絡め取られ、飲み込まれてしまうだろう。

 それ程までに、妙な雰囲気を持ちながらも掴みどころがない。

 

「テメェが六道骸か……!!10代目はどこにいる!?」

 

 骸の印象に、警戒心を強める中、獄寺が骸に怒鳴りつけるようにして問いかける。

 だが、その問いかけを聞いた瞬間、骸の表情から笑みが消え、重々しいと感じてしまう程の殺気と怒りが溢れ出た。

 久々に感じた強めの殺意に、思わず体が硬直する。

 

「10代目?はて、僕の知り合いにそのような名前を持ち合わせている方はおりませんが、どなたのことを言ってるんです?」

 

「「「「!!!?」」」」

 

 口調はあくまで穏やかに……だが、纏うものは明らかにオレ達の命を奪わんとしているものだった。

 その中に含まれている感情には、明確な恋慕も混ざっており、それが何を意味することかをすぐに把握する。

 ……ランチアが言っていた、もっと早く骸と桜奈が出会っていればよかったのにと言う言葉……それは、このことを意味していたのかもしれない。

 

「もう一度聞きます、獄寺隼人。あなたが口にする10代目とは誰のことを指し示しているのですか?

 この場にそのような忌々しい呼び名を与えられた存在はいませんが?」

 

「っ………!!」

 

 重苦しい程の骸の殺意と怒りが、オレ達全員から獄寺のみに向けられる。

 だが、骸の側にいる2人の少年……骸と常に行動を取っていると記されていた城島犬と柿本千種からも殺気と怒りも放たれており、空気は一向に軽くはならない。

 特に獄寺は、3人から集中して浴びせられているせいか、少しだけ息を詰まらせているようだった。

 

「……ナツはどこにいるんだ?神谷からこっちにいるって聞いたんだが。」

 

 その姿を見て、このままじゃ桜奈の安全を確認することができないと判断したオレは、目の前にいる骸に、桜奈の居場所を問いかける。

 オレの問いかけに気づいたら骸は、一度だけオレに視線を向けたあと、静かに体の位置をずらした。

 そこには沢山のクッションが乗っているソファーと、そこに横たわって眠っている様子の桜奈の姿があった。

 

「「ナツ!!」」

 

 オレと山本の声が同時に重なり、獄寺とヒバリがすぐにでも飛び出してしまいそうな状況に陥る。

 だが、それを制するように、辺りには骸の声が響き渡った。

 

「そう慌てなくても大丈夫ですよ。ランチアからも言伝を受けたでしょう?彼女の身の安全や、健康面はちゃんと保障すると。

 今の彼女は、少しだけ眠っている状態です。先日まで散々遊び回っていたもので……。

 どうやら、少々はしゃぎ過ぎたらしく、少しだけ疲労を回復するために仮眠を取ると言っていました。

 なので、そう目くじらを立てなくても何も傷つけるようなことはしていません。

 そもそも僕自身、彼女を傷つけるつもりは毛頭もありません。例え天地がひっくり返ろうとも、それだけは一生あり得ない事象と言えますよ。」

 

 先程の殺意が嘘のように消え、骸の穏やかな声だけがその場に残る。

 その様子から、オレは奴が何に対して怒りを露わにし、殺意を向けてきたのかを理解する。

 

「……10代目……その言葉に過剰に反応したのは、マフィアとしてのナツじゃなく、ただの女としてのナツを見ているからか。

 10代目と呼ばれる限り、ナツはマフィアとしての自分であろうと仮面を被り、弱音も本音も口にしない、ボスとしての自分として、舞台の上に立ち続けるために。」

 

「!」

 

「……流石はアルコバレーノだ。人の感情をよく見ている。」

 

 確認するように、骸の過剰なまでの反応の理由に関して口にすれば、骸は小さく笑い、オレの答えを肯定する。

 それを聞かされた獄寺が、ショックを受けた表情を見せた。自分が口にしていた言葉が、桜奈を追い詰める原因の一つだったのだと悟ったように。

 そのことにオレは、少しだけ表情を歪めてしまった。1年以上、共に過ごしていたオレより先に、どこかで巡り会い接触した骸の方が、マフィアとしての桜奈ではなく、本当の桜奈を見ていた……その事実に精神的にダメージを受ける。

 本来ならば、オレがもっと早くそれに気づいてやらなくてはならなかったと言うのに。

 

「ええ。あなたの言う通り、僕は奈月をマフィアの人間として見ていません。僕にとって何よりも大切な愛しい女性としては見ていますがね。

 同時に、マフィアとしての奈月を否定します。彼女にその立場は相応しくない。

 彼女は、穏やかな環境で、明るい笑顔を見せながら生涯を過ごす方が似合っています。

 何かの頂点に立つのではなく、遠く離れた花畑が広がるような暖かな場所で、時には笑い、時には泣いて、お昼寝や趣味に没頭したりもして、ゆっくりと過ごすことこそが、彼女にとって1番いい……それが僕の意見ですね。」

 

 そう言って骸は、腰を下ろしていたステージの縁からステージの上へと移動して、眠る桜奈の頭を優しく撫でた。

 その瞬間、一瞬だけブレた視界。わずかながらの時間の中で、骸と桜奈の姿に妙なブレとノイズが発生したような気がした。

 

「……?」

 

 一瞬のものだったため、すぐに骸と桜奈は元に戻る。たが、それをきっかけに、突如、オレの認識能力に違和感が生じ始めた。

 ところどころがブレているような、ひび割れが起こっているような、わずかに烟っているかのような映像が、電波が入りにくくなったテレビのような一時的な変化が、低頻度ではあるが発生している。

 

 ─────……なんだ?オレは何を見落としてる?

 

 困惑しながらも違和感の答え、その正体を探るための思考を回す。

 そんな中、骸は桜奈から少し離れてオレ達に目を向けてきた。

 

「僕自身、あなた方を傷つけるのは本意ではないので、このまま話を聞いてくださると助かります。

 なんせあなた方はこの子にとって大切な仲間であり友人ですからね。そのような存在に怪我をさせてしまうというのは、奈月に申し訳ないですから。」

 

 骸は特に調子を崩すことなく、オレ達に話しかけてくる。

 話がしたいと言ってくる骸に、獄寺達は警戒するような視線を向けているが、オレは疑問より先に、再び発生したノイズのような歪な視界に、嫌な汗を流した。

 何か一瞬、骸の姿が………

 

「じ………奈月さんを攫う奴と話すことなんざねーよ!!さっさと奈月さんを解放しやがれ!!」

 

「ナツはオレ達にとって大切なダチなんだ。そっちにとっても大切なのはわかっけど、連れて帰らせてくれ。」

 

「奈月はうちの生徒なんだけど?うちの生徒に手を出されて、僕が黙っているとでも思うわけ?」

 

 だが、それに気づいているのはオレだけのようで、他のメンバーは桜奈を返せと骸に告げている。

 

「折角骸さんが話し合いで終わらそうって言ってんのに偉そうにしやがって……」

 

「オレ達も奈月のことに詳しいわけじゃないけど、奈月の本音は知ってるし、それなりに気持ちもわかってる分、お前達よりはマシな環境を用意することができる。

 まぁ、骸様の方が奈月に関しては詳しいと思うけど、それでも奈月に関してはこっちの方が知ってることが多い。

 何も知らない癖に、奈月を連れ戻そうとかどうかしてるんじゃない?それが奈月にとっての負担になってることがわからないんだ?」

 

 それに応えるように、骸の連れである城島と柿本の2人が言葉を紡ぎ、骸と桜奈を守るように前に出てきた。

 その場に張り詰めた空気が広がる。城島と柿本は、獄寺達を排除する気満々のようだ。

 

「僕達と話をするつもりはない……そうですか。予想通りの反応であるとは言え、やはり大人しく対話はしてくださらないと。

 こちらとしては穏便に済ませるため、荒事には手を出したくなかったのですが、少しばかり動きを封じる必要がありそうですね。

 話している最中に攻撃されても困りますし、少しばかり痛い目に遭ってもらいましょうか。」

 

 城島と柿本が獄寺達に言い返す中、骸はやれやれと溜息を吐きながら、その場で静かに立ち上がる。

 その手元には、いつの間にかトライデントと思わしき三叉の槍が握られており、そのまま静かに床へと降り立つ。

 

「念の為にもう一度だけ問います。本当に、対話には臨んでくれないのですね?」

 

「当たり前だろうが!!」

 

「君がやったことは明らかに並中に対する敵対行動であり、話し合いの余地はない。

 奈月を攫ったこと……その度胸は認めてあげるけどそれだけだよ。敵対行動を取る奴なんかに猶予なんて与えない。」

 

「……オレは、話し合いで解決するならそれでよかったんだけど、なんか、明らかに敵意って言うのか?

 なんか嫌な空気を向けてきてるってことはわかるし、そっちがその気なら、とことん相手するぜ。」

 

 骸の言葉に言い返す獄寺とヒバリは殺意を持って武器を手に取る。

 荒事に慣れてない山本だけは、会話で終わるならそれでよかったと言っているが、自分達に向けられる明確な悪意を感じ取ったのか、背負っていたバッグの中からバットを取り出し、それを刀へと変形させる。

 その姿にやれやれと首を振った骸は、静かに城島と柿本に声をかけた。

 

「犬。千種。構えなさい。相手に話すつもりはないとハッキリ言われた以上、このまま対話に入るわけにもいきません。

 奈月との約束は守るように。彼女が目を覚ました時、約束を守られてなかったら傷つくのは彼女です。

 僕としても彼女に嫌われたくありませんし、2人もそうでしょう?まぁ、彼ら相手程度ならどうとでもなります。

 アルコバレーノが混ざってきたら厄介なことこの上ないでしょうが、彼は()()()()()()()()()()のようですし、まず戦闘には入ってこないでしょう。

 それならば、やることは不良との喧嘩となんら変わりないです。

 2人とも、()()はちゃんと持ちましたか?()()があった方が相手の被害軽微に繋がりますから、忘れないように。」

 

 骸の言葉に頷いた城島と柿本はすぐに臨戦体勢を取る。

 獄寺達は反射的にその場でいつでも戦えるように姿勢を整えて、目の前にいる骸達に目を向けていた。

 オレは、両者の戦闘状態を視界に入れながら骸に目を向ける。同時に骸は一瞬だけブレ、別の人影が重なったように見えた。

 

「獄寺隼人と山本武はお前達に任せます。僕は、雲雀恭弥を相手するとしましょう。」

 

 骸が静かに言葉を紡いだ瞬間、黄昏のような赤い瞳に浮かんでいた六の文字が四の文字へと変化して、ゆらゆらと炎がゆらめき始める。

 死ぬ気の炎とは違う性質の何か……だが、その炎が灯った瞬間、明らかに骸の力が変化していることがわかった。

 

「それでは始めましょうか。排除するためではなく制圧するために。このままでは話し合いになりませんから。」

 

 静かに紡がれた言葉と同時に、両者が地面を強く蹴り上げる。

 戦いの火蓋は切られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           ❀

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目の前で繰り広げられる戦闘は、互角と言うに相応しい程激化した。

 リーチの長さから骸が有利を取れるかと思えば、ヒバリは棒術と槍術を合わせたその攻撃の中にどうしても生じるわずかな隙を掻い潜り、何度も骸との距離を詰めて素早さを活かす。

 だが、骸はまるでヒバリの戦術を全て知っているかのように的確な対処を行って、張り付かせることをさせないどころか、見事なまでの切り返しを行い、ヒバリにも防戦を強いる。

 

 獄寺と山本、城島と柿本、この2組はどちらも遠距離と近距離に長けている者同士がチームを組んでいるからか、連携による応戦が激しくどちらも一歩も引く様子がない。

 ……時折、城島の姿が変化していることがある。その変化の間、何やら動物のような模様が頬に浮かび上がっており、動きが全く別の生き物を連想させるものだった。

 柿本が使っているのはヨーヨー……細い針が射出される時があるため、ヘッジホッグと呼ばれる武器かもしれない。

 

 城島と柿本の様子を冷静に分析しながら、オレは獄寺と山本へと視線を向ける。

 あの2人には、定期的にレッスンとして連携する戦術を教えてきたが、それは上手く活用できているようだった。

 山本にはオレが知ってる剣術の基礎と軽い応用を教え、獄寺は新しくボンゴレの開発部に要請して作らせた、相手に向かって飛んでいく特殊なダイナマイトを与えてみたが、やはり相性はよかったようだ。

 

 両者共に戦闘能力としては五分、だが、ヒバリの対処にあたっている骸には、かなり気掛かりな部分があった。

 言うなればそう……()()()()()()()()()()()()()のである。

 まるで、まともに戦う必要はない……本気で攻撃する必要はないと言わんばかりの様子を見せており、どことなくヒバリ相手に遊んでいるようだった。

 普段ならば、ヒバリがそれに気づかないはずがない。だが、今のヒバリは目の前にいる存在が、桜奈を……自分が愛した女を攫った存在であると言う事実に軽く頭に血が上っているのか、気が付いていない様子だった。

 

 再び視界がブレる。放送休止をしているテレビ局のテレビを見ているかのような砂嵐に、一瞬だけ視覚が塗りつぶされた。

 その際に見えたのは、男のものではない体つきと女物の制服で、その視界の端に映り込んだのは、見慣れたプラチナブロンドだった。

 

「……まさか…………!?」

 

 嫌な予感が確かな型となり、オレの意識を覚醒させる。

 その瞬間、自身の視界には次々とひび割れが走り、ガラスが割れたように砕け散る。

 同時に見えたのは片目に黄昏を宿し、金糸の髪を靡かせながら槍を振るう桜奈の姿だった。

 その姿に思わず絶句する。余裕の笑みを浮かべながら、ヒバリに応戦する桜奈から感じ取れたのは、明らかに違う人物の気配だった。

 奈月に宿る桜奈ではなく、桜奈にこれまで何度も接触しては、時折存在感を放っていた不気味な気配……間違いなく六道骸のものだった。

 ヒバリ達は気づいていない。目の前にいる敵を排除するためだけに力を振るい、桜奈を取り戻すために奮闘している。

 

 慌ててステージのソファーへと目を向けた。そこに横たわっていたのは、先程までの骸の姿であり、わずかながらにその体からは桜奈の気配が感じ取れた。

 その様子から骸と桜奈が入れ替わっていることを理解する。だが、なぜ入れ替わることができたのかまではわからない。

 

「おっと……」

 

「!!?」

 

 そんな中わずかに聞こえた桜奈の声に意識を戻し、視線を声の方へと移動させる。

 そこには勢いよく距離を詰められ、軽くよろけている桜奈の姿をしている骸と、その隙を逃さず攻撃を食らわそうとしているヒバリの姿があった。

 バランスを崩している骸は、明らかにわざとよろめいたのだと判断できた。

 このままではヒバリの攻撃が桜奈の体を………っ

 

「気をつけろヒバリ!!お前が戦ってるのは六道骸であって六道骸じゃない!!見ている姿はまやかしだ!!お前の目の前に今いるのは奈月だ!!」

 

「!!?」

 

 オレは無意識のうちにヒバリに制止の声をかけていた。

 オレの声を聞いたヒバリは驚いたように目を見開き、攻撃の中に一瞬の隙を生じさせる。

 桜奈の姿をしている骸は、その隙を待っていたと言わんばかりに笑みを浮かべ、ヒバリの鳩尾に強く足を叩き込んだ。

 攻撃の際に生じていた勢いと、身体能力が上がっているのであろう骸の力が合わさったせいで、まともにその一撃を食らったヒバリの体が軽々と吹き飛ばされ、広い部屋の壁に勢いよく叩きつけられた。

 

「……っ……ゲホッ……!!」

 

 ヒバリの表情が苦痛に歪み、何度もその場で咽せ返る。咳き込む程に血液が地面に落ちる様子からして、口の中を切ったのかもしれない。

 その姿を見て血の気が引く。オレは、かなりの悪手を取ってしまったかもしれない……。

 

「……クフフフ………」

 

「!?」

 

 穏やかな笑い声が辺りに響き、大きな存在感を放つ。

 視線を笑い声の方へと目を向けてみれば、桜奈の姿をしている骸が口元に笑みを浮かべ、オレの方に目を向けていた。

 

「……アルコバレーノのことですから、もっと早く抜け出すかと思いましたが、どうやら僕の評価が間違っていたようですね。

 それとも、()()()()宿()()()()()()を軽く上乗せに使わせてもらったからでしょうか?

 なんにせよ、アルコバレーノも所詮は人……愛した女性が傷つく姿は見たくないと、反射的に守りたくなってしまうようですね?」

 

 そう言って骸が軽く指を鳴らして見せると、一瞬だけ視界が濃霧により塗りつぶされる。

 程なくしてそれが晴れた時、すでに入れ替わりに気づいていたオレの目に映る景色は変わっていなかったが

 

「なん……で………!?」

 

「ウソだろ………?」

 

「っ…………」

 

 獄寺と山本、そしてヒバリは、骸の方へと目を向けて目を見開いて固まっていた。

 

「いい表情を見せてくれましたね。どうやらサプライズは成功したようです。

 まぁ、普通は驚きますか。まさか、自分達の想い人たる女性が、自分達の目の前に立ちはだかるなんて思いませんし……ね?

 特にあなた方の場合、彼女が自分達を大切にしていることも把握しているはずですから、余計に信じられませんよね?

 ですが、これが現実ですよ。あなた方が相手にしていた人間の1人は僕ではなく、奈月だったんです。

 ああ……この場合は奈月の体をお借りしている僕だった……が正しいですかね?」

 

 不敵な笑みを浮かべながら、揶揄うような口調で言葉を紡ぐ桜奈の姿をしている骸。

 見慣れていたはずの愛した女の片目を彩る黄昏の瞳は、嫌と言う程に眩しい光を宿していた。

 

 

 

 




 リボーン
 骸達の拠点に乗り込んだアルコバレーノのヒットマン。
 獄寺と山本に裏で戦闘の基礎と軽い応用、連携の取り方を教えていた。
 戦闘に突入したはいいが、骸の策略により桜奈の姿をした彼と戦わされていたことや、無意識のうちに出してしまった桜奈を守る行動により雲雀が大きなダメージを受けたことに絶句する。

 沢田 奈月(六道 骸)
 幻術による目眩しを利用することにより、桜奈の姿をした自分と雲雀達を戦わせていた復讐の幻術士。(骸in奈月)
 桜奈を傷つけるつもりはないが、わざと隙を作り、リボーンに雲雀を止めさせることで大きな隙を生じさせ、容赦なくその体を蹴り飛ばした。
 大きな怪我をさせるなとのことなら、別に打撲や口内の裂傷程度なら問題ないだろうのスタンス。

 雲雀 恭弥
 奈月が攫われてかなりキレていた風紀委員長。
 元凶自らが対峙すると宣言してきたため、容赦なく咬み殺そうとしていたが、リボーンから告げられたまさかの現実により隙を見せてしまい、容赦なく攻撃を叩き込まれて吹き飛ばされた。
 骸が指を鳴らしたと思えば、骸が奈月の姿に変わった上、あのまま攻撃していたら自らの手で大切な女性を傷つけてしまっていた事実に絶句する。

 獄寺&山本
 実は裏でリボーンから様々な技術を教わっていた未来の両腕候補。
 犬と千種の2人と互角の戦闘を繰り広げていたが、リボーンが口にしたまさかの事実に絶句する。
 骸が幻術を解き、奈月の姿をしているのを見た瞬間、下手したら自分達が奈月を傷つけていたかもしれなかったと理解し、その表情を絶望に歪める。

 犬&千種
 獄寺と山本のコンビと互角の戦闘を繰り広げていた復讐の少年達。
 この2人には幻術がかかっていなかったため、奈月に憑依した骸が雲雀と戦闘していることが見えていた。


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