最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 黒曜での出来事から一夜過ぎた翌日。
 起床した桜の花が自室から出ると、すでに食卓に着いている家族の姿を見る。
 毒サソリとちびっ子達から安堵したようにくっつかれた桜の花は、ある一つの変化をその場で見せるのだった。


閑話休題 始動!?甘え桜育成計画
甘え桜の片鱗


 リボーンと骸が何かしらのやりとりをしたらしい朝。見た目赤ん坊のクセにやけにかっこいいことをしてきた彼に対して、羞恥に苛まれながらも何とか落ち着きを取り戻したわたしは、自室から下の階へと足を運ぶ。

 

「おはよう、なっちゃん。」

 

「よっ、ナツ。おはようさん。」

 

「ナツ〜!!今日はちゃんといてくれたもんねぇ〜〜〜!!」

 

「ナツ姉〜〜!!心配したんだよ〜〜!!」

 

「【よかった……。ナツさんがまたいなくなっていたらどうしようかと心配していたんです……】」

 

「おはよう、ナツ。あなた、もう二度とあんなことしないでちょうだい。すごく心臓に悪いから。」

 

 そこではすでに机に大量に並べられている料理を口にしている父さんと、少しだけ泣きそうになってるランボとイーピン、それとフゥ太の姿があった。

 そして、安堵したような表情を見せるビアンキ姉さんの姿も……。

 自分が引き起こした家出騒動は、かなり大事になってしまっていたらしい。

 心臓に悪いとまで言われてしまい、どれだけ深刻なものだったかを再認識することになってしまった。

 

「……ごめんなさい。あの時は、本当にどうしたらいいかわからなくて……。考えるままに家を飛び出しちゃった……。」

 

 かなりの罪悪感に苛まれながらビアンキ姉さん達に謝罪をすると、ふわりと優しく体が抱きしめられる。

 よく見るとビアンキ姉さんに優しく抱きしめられていた。足元にはランボとイーピンがくっついており、背後には腰あたりに抱きつくフゥ太の姿があった。

 

「怒ってなんかないわ。すごく心配したけどね。リボーンから聞いたわよ。自分の将来を考えて、何が正解かわからなくなっていたんですってね。

 ……そうよね。あなたは小さい時からこっち側の世界に触れていたわけじゃないもの。

 私や隼人、ランボやイーピン……それにリボーン……私達のように、端から知っていたわけじゃない。

 不安にもなるし、それが正解なのかわからなくもなるわよね。」

 

 わたしの頭を優しく頭を撫でながら言葉を口にするビアンキ姉さんに、何度か瞬きを繰り返す。

 しかし、直ぐにその言葉に頷いては、そっと彼女の背中に手を回した。

 

「……わたし、本当にこの道を歩いていいのかなって、色々と考え込んじゃったんだ。

 骸に……わたしが家から離れていた時、ずっと側にいてくれた男の子から、本当に自分がやりたいのはそれなのかって問われて、自分が自ら歩こうとしていたのか、それとも周りに歩かされていたのかわからなくなって。

 それで、自分のやりたいことってなんなのか考えたくて、ビアンキ姉さん達の側から離れたの。

 わたし、周りに影響されやすい性格してるみたいだから、一旦ビアンキ姉さん達から離れて、自分のやりたいことを探したかった。」

 

 ビアンキ姉さんに抱きしめられながら自分の気持ちを口にすると、彼女は穏やかな声音で相槌を打った後、わたしの両頬を優しく手のひらで包む。

 向けられる瞳はとても柔らかく、本当に姉が妹を見るような……母親が娘を見るような目をしていた。

 

「それで、やりたいことは見つかったのかしら?」

 

 静かな問いかけに、わたしは素直に頷いた。

 そして、母さんと父さんに視線を一度向けた後、ビアンキ姉さんに耳を貸してほしいとお願いする。

 わたしのお願いを聞いたビアンキ姉さんは、一度キョトンとした表情を見せて、そっと耳を傾けてくれた。

 

「……どれだけ時間がかかるかわからないし、大変なことばかりだと思うんだけど、ボンゴレを継いで、マフィアを取り締まるマフィアになりたいの。

 わたしと一緒にいた男の子達が、過去に、エストラーネオファミリーに酷いことばかりされた上、酷いことばかりされていた明確な被害者なのに、そのファミリーにいたからってだけで迫害されて、今もずっと大きな苦しみを抱えていてね。

 その話を聞いて、わたし、少しでも何かしてあげたくて……。」

 

「!それは……また随分と大きなことを考えたわね?」

 

 わたしの答えを聞いて、ビアンキ姉さんはすごく驚いた表情を見せる。

 その反応は最もだと思い、同意するようにわたしは頷き、再び口を開く。

 

「過去は二度と変えられない。でも、未来なら絶対に変えられる。だから、せめて、二度と彼らのような人が生まれないように、抑止力は必要だと思うんだ。

 だから、わたしはそれを目指すことにしたの。でも、わたしだけじゃどうにもできない問題も沢山あると思うから、可能ならビアンキ姉さんにも手伝ってほしいんだ。」

 

 必要な時は手助けしてほしい……その言葉にビアンキ姉さんは、一度目を丸くする。

 しかし、直ぐに口元に笑みを浮かべたあと、ゆっくりと頷き返してくれた。

 

「わかったわ。人手が必要な時はいつでも言ってちょうだい。私にもできることがあったら、直ぐに協力してあげるわ。」

 

 ビアンキ姉さんの頼もしい言葉に、わたしは小さく笑い返す。

 そして、彼女からそっと離れたのち、未だにくっついてきているちびっこ3人をまとめて抱きしめた。

 

「ランボ。イーピン。フゥ太。急にいなくなってごめんね。もう大丈夫。わたしは勝手にいなくなったりしないから、そんなに泣きそうな顔をしないで。」

 

 “ね?”と首を傾げながらランボ達に呼びかけると、彼らはわたしのことを見上げて静かに頷いた。

 

「絶対……絶対に勝手にいなくならないでほしいもんね!ナツがいなくなるの、オレっちヤダよ!!」

 

「【私も、ナツさんがいなくなるのはすごく嫌です!!確かに私達は子供だし、悩んでるナツさんを助けることはできないかもしれないけど、少しでも力になれることがあったら言ってください!!

 1人で抱え込んで、何も言わずにいなくなるのはやめてください!!】」

 

「ナツ姉!!本当にもういなくならないでよ!?ナツ姉が困ってる時は僕もランキングで助けるから!!

 ナツ姉がいなくなった時、すごくすごく寂しかったんだ……。助けてあげることができなくて、いつも泣きそうで……だから、本当に大変だと思った時は僕にも言ってよ……っ」

 

 それでも泣きそうになってるちびっ子達に、わたしは小さく笑いながら頷く。

 

 ─────……こんなに小さな子達にまで、ここまで心配されるなんてね……。

 

 もう少し、よく考えて行動すべきだったと反省しながら、少しだけ涙をこぼしてるちびっ子達の目元をそっと拭う。すると、誰かに頭をそっと撫でられた。

 手の硬さや大きさ、触れてる感触からして、間違いなく父さんのものだった。

 

「……ナツの周りには、こんなに沢山の味方がいるんだ。もう、1人で抱えて突っ走るんじゃないぞ?

 母さんに話せないことは父さんに話して、父さんに話せないことは母さんに話す……直ぐにできるようになれとまでは言わねーが、今度から行動を取る前に、ワンクッション考えるようにしてくれ。

 確かに父さんは忙しい身じゃあるが、娘の相談に乗るくらいの余裕はあるしな。

 だから、もう1人で考え込むのは終わりにして、大変な時はこっちに言ってくれ。

 今まで放任し続けてたバカ親父が何言ってんだって感じだが、これから挽回させてくれねーかな。

 奈月は、父さんと母さんにとって何よりも大切な宝物なんだって、今回のことで再認識できたしな。」

 

 優しく頭を撫でながら言ってくる父さんに、わたしは何度か瞬きをする。

 だけど、直ぐにその言葉を承諾するように、静かに頷き返して、そのまま父さんに抱きつく。

 父さんがびっくりしたような声を上げたけど、そんなこと気にせずに抱きしめる腕に力を込めれば、小さな笑い声を漏らしながらも、優しく抱きしめ返された。

 

「もう!お父さんばかりズルいわ!」

 

「お?じゃあ奈々も来るか!?」

 

「もちろんよ!」

 

 すると、料理を終えたらしい母さんが、父さんに抱きついているわたしのことを横から抱きしめてきた。

 父さんの片手は、わたしを抱きしめている母さんの背中に回っており、わたしと母さんの両方をまとめて抱きしめるカタチになっている。

 わずかに違いのある温度と、抱きしめる力の違い、抱きしめてくれている腕の柔らかさの違いなどに包まれたわたしは、それをしっかり感じ取るように目を閉じた。

 

【……こちらの世界では、しっかりとあなたは家族から愛されているようですよ、桜奈。】

 

 不意に、頭に響くように骸の声が聞こえてくる。そのことに一瞬だけ驚いてしまったが、直ぐに小さく笑って心の中で短く返事をする。

 この声はちゃんと骸に届いたようで、彼は小さく笑い声をこぼした。

 

【これからは周りを頼るようにしなくてはいけませんね。もちろん、僕のこともいつでも頼ってください。

 甘えること、頼ること、抱えているものをわけること……これらは全て、精神面の健康を守るのに何よりも大事なことです。

 だから、これからはもう少し、素直に周りを頼ってみてはどうですか?難しいというのであれば、僕やアルコバレーノを仲介する形で周りに頼ると言うこともできますしね。】

 

 骸からの指摘に、再びわたしは心の中で同意する。

 確かに、抱えていたものを明かしたら、気持ちは軽くなっていた。

 

【……わたしにできるかな。周りを頼ること。】

 

【ええ、できますよ。僕とアルコバレーノがその証人です。それに、そちらにいる毒サソリや、あなたの父親である沢田家光に対しても、その一歩を踏み出せたじゃないですか。

 父親から頼れと言われて頷いて、目指しているものは自分だけじゃ難しいかもしれないから手伝ってほしいと、毒サソリにも言ったでしょう?

 それができただけであなたにとっては十分過ぎる程の大きな一歩です。

 だから、これからは少しずつ、周りを頼ることにも意識を向けてみてください。

 あなたの周りには、僕を含め、手を伸ばしたらそれを握り返す人間が沢山いるんですから。】

 

 “まぁ、少しだけ妬けますけど”……なんてちょっとだけ拗ねたような声音で言葉を返してくる骸に、少しだけ笑いそうになる。

 でも、わたしの周りにみんながいるため、なんとかそれを堪えては、抱きしめてくれている父さんと母さんに少しだけすり寄った。

 

「安心したらお腹減ったもんね!」

 

「僕も!」

 

「【私もです!】」

 

「あらあら。じゃあ、みんなで朝食を食べないといけないわね。」

 

「そうだな。ナツも席について朝食をしっかり食べるんだぞ?朝食はしっかり食わねーと力が出ないしな!」

 

「それ、もしかしなくても経験談?」

 

「えっと……それはぁ………」

 

「「お父さん?」」

 

「あ、はは……。仕事に戻ってもしっかり朝食食べます……」

 

 もう……と母さんと一緒になって父さんに呆れながらも、わたし達は朝食を食べるために席に着く。

 ……無意識のうちに、“私”ではなく“わたし”として対応しちゃったけど、多分、大丈夫……だよね……?

 

「そう言えばなっちゃん。少しだけ雰囲気が柔らかくなったわね。」

 

「い゛!?」

 

 なんてことを思っていると、母さんからまさかの指摘を受けてしまった。

 そのことに驚き、妙な声を漏らす中、父さんが何度か頷く様子を見せ、ニッと歯を見せるような笑顔を見せる。

 

「確かにな。でも、父さんとしてはそっちのナツの方がもっといいと思うぞ〜?

 ……まぁ、絶対それ、父さんがこれまで家放ったらかしにしまくってたせいなんだけどな……」

 

「自覚あんならこれからはもっと娘と妻を気にかけて大切にしろ、ダメオヤジ。

 ナツはしっかり者だが、まだ14になろうとしてる子供で甘えたい盛りなんだぞ。

 なのに大黒柱がほぼいねーから、その代わりをやるためにしっかりしねーと生活できねーのが現状だしな。」

 

「………耳がいてー指摘だが、お前だってナツに頼りきりだったろだろうが。」

 

「だからこれからは甘やかし9割で対応して挽回するつもりだぞ。ナツに甘えられるような頼られる男でいてーからな。」

 

「……赤ん坊に9割の甘やかしを受ける14歳女子って何………?」

 

 あの母さんにもバレる程……?と我ながら酷い感想を抱いてしまったが、それ以上にリボーンと父さんの会話に呆れてしまい、焦りの表情がどこかへと消える。

 

「よかったじゃない、ナツ。頑張り過ぎなあなたのことを想って、リボーンはあなたを大切にしてくれるみたいよ?

 彼に甘やかしてもらえるなんて羨ましいわ。でも、これまでのあなたのことを考えてみれば、彼の対応は正しいと思うし、しっかりと甘やかしてもらいなさいな。」

 

「いつでも甘えてきていいぞ、ナツ。」

 

「ドヤ顔で言わないでよ。」

 

「おっま……!!オレの目の前でよくも言えたなそんなこと!!」

 

「別にいいじゃねーか。ナツのメンタルケアだメンタルケア。」

 

「許さん!!オレは許さんからな!!ナツを甘やかすのはオレだ!!」

 

「……どうしてこうなった………?」

 

 父さんとリボーンのやり取りに対して、もはやこれ以外の言葉が浮かばなかった。

 わたしの変化に気づいたはずの母さんは、父さんとリボーンのやり取りに対して、あらあらと微笑ましげに笑っていて、30代のおじさんと2歳になろうとしている赤ん坊のおかしなやり取りを見つめるばかりで違和感を覚えていない……。

 普通、逆では……?と困惑しながら目の前のやり取りを眺めていると、母さんに名前を呼ばれる。

 すぐに視線を母さんの方へと向けてみれば、そこには優しい笑顔を見せてわたしを見つめる母さんの姿があった。

 

「母さんも、お父さんと同じ気持ちよ。今までの頑張り屋さんななっちゃんも素敵だったけど、今のなっちゃんの方がもっと素敵だもの。

 昨日聞いたんだけど、お父さんね。近々日本の方にできる予定になってる会社を上司の方から任せられることになったそうよ?

 実家から通えるようになる!って昨日嬉しそうに言ってたわ。まぁ、会社の支部ができるまでは、まだ外国の方にいないといけないらしいのだけど、なっちゃんが3年生になる頃には、お父さんも自宅から会社に通うことになりそうなんですって!」

 

「え?」

 

 母さんの言葉に驚き、未だにリボーンとやんややんや言い争ってる父さんへと視線を向ける。

 すると父さんは、わたしの視線に気づいては、明るい笑顔を見せた。

 

「実はそうなんだ!きゅ……お偉いさんも今回の出来事を知って、少しでも多く家族との時間を作れるようにって言ってくれてな。

 父さんが働いてる会社には頼りになるスタッフがかなりいるし、二分化しても問題ないだろうって話になったんだ!

 支部ができるまで時間がかかるため、今年中にってのは無理なんだが、来年くらいにはその支部ができるみたいでな。そこを父さんに任せてくれるそうだ!

 だから、これからは1人で頑張るとか、1人で抱えるとか考えなくてもいい。

 まだしばらくは離れなきゃならんのが気がかりではあるんだが、これまでのように気を張らないで、力を抜いて過ごしてくれ。」

 

 “今みたいにな?”と伝えてくる父さんに、わたしは何度か瞬きをしたあと、一緒に食卓を抱えているみんなに視線を向ければ、ビアンキ姉さんとリボーン、それと母さんが頷いた。

 ちびっ子達は、わたし達のやり取りが理解できないのか、キョトンとした表情を見せている。

 

「……頑張り屋さんなナツに、これまで以上に沢山のお休みをあげようって話をしてるのよ。

 この子、下手したらまた1人で考え過ぎちゃいそうだもの。だから、そんなことにならないように、私達もナツを支えましょうって言ってるの。

 そうね……チビなあんた達にできそうなことと言ったら、ナツと一緒に昼寝をしたり、お菓子をわけてあげたり、ナツのお手伝いをしたりするのがいいかもしれないわね。

 たまにはのんびりできる時間をナツに作ってあげてちょうだい。そうすれば、この子もしっかり休むことができると思うから。」

 

 そんなちびっ子達に、ビアンキ姉さんがなんの話をしているのかを教える。

 するとランボ達はようやく話の内容を理解したのか、首を縦に振ってみせた。

 

「ま。そう言うわけだから、これからはナツも辛い時や休みたい時は言うんだぞ?

 ナツが父さんを心配してくれたように、父さんもナツが心配だからな。

 ……まだ、もう少しだけ迷惑をかけちまうが、これからはナツも甘えられる時は甘えてくれ。

 父さんも母さんも、ナツの甘えたいって気持ちを無碍にしたりはしねーからさ。」

 

 真っ直ぐとわたしを見つめて、これからは甘えられる時は甘えてほしいと言ってくる父さんに、わたしは小さく頷き返す。

 ……まだ、甘えるってことがどんなことかわからないことばかりだけど、わたしはもう、多くの理想を演じなくてもいいのかな……?

 

「………」

 

 そんな疑問を浮かべながら、目の前にある朝食に手をつける。

 無言でわたしを見つめてくるリボーンが何かを企むように、携帯電話を触っていることに気づかずに。

 

 

 

 

 




 沢田 奈月(小鳥遊 桜奈)
 自宅の中で、無意識のうちに完璧な奈月と言う仮面を外し、桜奈としての性格で過ごしていたボンゴレ10代目。
 相変わらず繋がりのせいで骸とは離れているのに離れていないような状態になっているが、自身を通して様子を見ていたらしい彼から、これからはもう少し素直に甘えてもいいはずだと言われ、少しずつこれまでの自分を変えていっている。
 ビアンキに対するお願いや、抱きしめてくれた両親に甘えるような行動を取り始めている様子がその証拠である。

 リボーン
 家光とやんややんやと言い争っていたアルコバレーノ。
 骸との邂逅がきっかけと言うことには納得いかないが、ビアンキや家族に対する様子の変化から、少しずつ甘えられるようになっていることがわかったので、何かやろうとしている。
 桜奈に対して甘やかし9割、教師1割の対応をする気まんまんである。

 沢田 家光
 目の前で昔馴染みが自分の娘に対して明らかに1人の男として対応しようとし始めたため、即行で反応した奈月の父親。
 仕事のためとはいえ、愛娘と最愛の妻を放任し過ぎたことを深く反省し、9代目のCEDEF日本支部の話を来日する前に引き受けていた。
 まだ一年は離れていなくてはならないことに歯痒さを覚えてはいるが、これからは奈月が無理をしないように、しっかりと気にかけることを決意する。

 沢田 奈々
 奈月の雰囲気が変わったことに真っ先に気づいた奈月の母親。
 家光が近々日本に滞在しながら仕事ができるようになると知り、奈月もやっと力を抜くことができるととても喜んでいた。
 家光が直ぐに戻ってくることができないことは寂しいし、まだ奈月に負担をかけることになってしまうことに申し訳なさを感じているが、自分の手が空いている時は、奈月を甘やかそうと決意する。

 ビアンキ
 奈月をかなり心配していた毒サソリ。
 朝起きて、ちゃんと彼女が家に戻ってることを見てすごく安心した。
 奈月からやりたいことを聞かされ、とても大きなことをやり遂げようとしてることにかなり驚いたが、その目的に向かうため、手伝ってほしいと彼女から言われ、直ぐに承諾の言葉を返した。

 ランボ、イーピン、フゥ太
 奈月がちゃんと自宅にいてやっと安心したちびっ子組。
 これからはみんなで奈月を支えようと言うビアンキの言葉に、直ぐに頷いた。

 六道 骸
 桜奈の精神世界に潜伏させた自身の精神の一欠片から常に彼女の周りを把握しているメンタルセ●ム展開中のイタリアにいる術士。
 紳士なので、彼女が日常生活中に肌を晒す行動を取る時はちゃんと繋がりを閉じているが、基本的にはオープン中。
 なお、理由はセ●ムついでの暇つぶしだったりするのだが、もしも彼女に何かあれば、いつでも出てくるのでご注意を。



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