最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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 妹となった霧の少女を連れて、自宅へと帰宅した桜の花。
 初めて出会う多くの人に少女は少し戸惑いを見せてしまうが、そんな彼女を迎えるように、桜の家族は微笑んだ。


 あとがきと言う名の登場人物説明長くなった……泣


閑話休題 空霧義妹の帰宅

「あなたが凪ちゃんね?初めまして!なっちゃんの母親の沢田奈々よ!」

 

「は、初めまして……奈々さん……」

 

「あらあら、ちょっと緊張気味ね……。まぁ、家族になったって言っても、まだ初めて会ったばかりだから仕方ないかしら。」

 

 あれから屋敷をあとにして、金銭面で潤沢していたわたしは、彼女に必要な日用品や下着、他にもいくつか服を見繕い、凪に買って渡したわたしは、凪を連れて自宅へと戻った。

 その瞬間駆け寄って来た母さんに、凪は少しだけおっかなびっくりになる。

 まぁ、初対面だししょうがない……と少しだけ思いながらも、凪にそっと寄り添えば、彼女は安心したように、緊張状態を緩めた。

 

「最初のうちは仕方ない。でも、ゆっくりと慣れてね。ここはもう他人の家じゃない。凪の家でもあるんだから。」

 

「……うん。ありがとう、奈月。少しずつ、頑張ってみる……。」

 

 控えめながらも頑張ってみると口にした凪に、わたしは小さく頷いた。

 凪はそれが面白かったのか、ふわりと小さく笑顔を見せて、わたしにぴたりとくっついてくる。

 今はこれが落ち着くのかな?と少しだけ考えながら凪の頭を優しく撫でれば、彼女は気持ちよさそうに手に擦り寄って来た。

 

「ふふ……!なっちゃんの側が落ち着くのね!」

 

「……(コクン」

 

「となると、しばらくはなっちゃんのお部屋で一緒に過ごした方がいいかしら……?なっちゃん、凪ちゃんのことお願いできる?」

 

「うん。大丈夫だよ。ただ、ちびっ子達が……」

 

「それならお母さん達が見ておくから、凪ちゃんが慣れるまで側にいてあげてちょうだい。」

 

「ん。わかったよ、母さん。」

 

 ぴったりとわたしにくっついてくる凪に構いながら、凪のことを引き受ければ、母さんは明るい笑顔を見せる。

 でも、すぐに何かを思い出したような表情をして見せたあと、凪へと視線を戻した。

 

「じゃあ、今日は新しい家族の歓迎会ね!凪ちゃんはこれだけはちょっと食べることができないって食べ物はあるかしら?」

 

 母さんの問いかけに、凪はびっくりしたように目を丸くする。驚いた凪に視線を向けてみれば、彼女は少しだけオロオロしたあとわたしの方に視線を向けて来た。

 その表情にはひたすら困惑が浮かんでおり、どうしたらいいかわからないと言うように、菫色の瞳はわたしに助けを求めていた。

 こっそりと凪の精神に自身の精神を少しだけ繋げてみれば、そこからは迷惑をかけてしまうと言う感情が感じ取れた。

 

「今日は凪が主役なんだから、苦手なものを言うくらいバチは当たらないよ。むしろ、食べれないものを出されて無理して食べたりしたら、全然楽しくないでしょ?

 今日は沢山食べれるものを食べてもいい特別な日なんだから、言っちゃえ言っちゃえ。」

 

 あらま、見事に骸に甘やかされる前のわたしにそっくり……なんて苦笑いをこぼしそうになりながらも、そんなこと気にしなくていいよと伝えるように、笑顔でワガママくらい言ってしまえと促せば、凪はキョトンとした表情を見せる。

 そのあと、恐る恐ると言った様子で、彼女は母さんへと視線を向けた。凪から視線を向けられた母さんは、直ぐに愛らしい笑顔を見せながら、わたしの言葉に同意するように頷いた。

 

「あ……の……私……脂っこい物と……パイナップルが食べれなくて……。」

 

「脂っこい物とパイナップルが苦手なのね。わかったわ。じゃあ、今日は煮込み料理と焼き物料理を中心に作るわね。

 さっぱりした物とかもあった方がいいかしら……?腕がなるわね!」

 

「ありがとう……ございます……。」

 

 母さんから今日の夕飯の献立を聞き、感謝の言葉を述べたあと、凪はわたしに視線を向ける。

 これでよかったの?と言わんばかりの表情に、わたしは小さく頷いた。

 わたしが頷いたことに、凪は一瞬だけ目を丸くしたあと、もじもじと少しだけ恥ずかしそうな……だけど、自分の要望を言えたことを喜んでいる様子を見せた。

 

「そうそう、凪ちゃん!」

 

「は、はい……!」

 

「ゆっくりでいいから、敬語とかはいつか外してちょうだい!家族なのに敬語なんて、他人行儀だもの!」

 

「!……奈月と……同じこと言ってる……。」

 

「あら、そうなの?ふふ!やっぱりなっちゃんは母さん達の子ね!もちろん、これからは凪ちゃんも大切な家族よ?」

 

「え……血は……繋がってないのに……?」

 

「何を言ってるの?血の繋がりなんて関係ないわ!まぁ、最初のうちから家族のように……は、凪ちゃんには難しいかもしれないけど、母さん達は凪ちゃんを家族として迎えているから、それだけは覚えてちょうだい。」

 

 母さんの言葉に、凪は何度か瞬きをして見せる。しかし、すぐに言われたことを恥ずかしがるように、わたしにぴとっとくっついて、後ろに隠れてしまった。

 

「あらあら……ふふ……!」

 

「これまで凪は自分の親とか親の再婚相手の人と上手くコミュニケーションが取れてなかったみたいだから、人とのコミュニケーションに慣れてないのかな……?

 わたしには、割と早く心を開いてくれたんだけど……。」

 

「そうだったのね。じゃあ、ゆっくり慣れていってもらいましょうか。それを乗り越えてこそ、母さん達は凪ちゃんの家族って認めてもらえると思うもの。」

 

「そうだね。」

 

 隠れてしまった凪の頭を優しく撫でたあと、まだ玄関にいたことを思い出して靴を脱ぐ。

 わたしが動き出したことに凪は驚いてしまったのか、オロオロと焦った様子を見せた。

 そんな彼女に振り返り、わたしは静かに手を差し伸べる。

 

「おいで、凪。ここが、今日からキミの帰る場所だよ。」

 

「!…………(コクン」

 

 わたしが声をかけたことで、ようやく動けるようになったのか、凪は小さく頷いたあと、恐る恐る玄関に近寄り、静かに靴を脱いで揃える。

 同時にわたしの家の中を静かに見まわし始めた。

 ……少しだけ、新しい家に初めて上がり込んだ猫ちゃんやわんちゃんのように見えてしまったが、そのことは内心だけにとどめて、凪がわたしにくっつくのを待つ。

 

「あら……随分と沢山のお洋服があるわね……。」

 

「えっと……奈月が、全部買ってくれて……」

 

「そうだったのね!凪ちゃん、かなりびっくりしちゃったでしょ?これだけたくさんのお洋服をもらったんだもの。」

 

「はい……。でも、奈月が気にしなくていいって……」

 

「……お金が大量にあり過ぎてね…………。」

 

「なっちゃんね。シェルディアグループって言う会社を経営してるのよ!お父さんやディーノ君も協力しているみたいで、いろんな事業に手を伸ばしていてね。

 新しくできた会社なのに、手を伸ばした事業が全部大成功してるからすっごくお金持ちなの!

 今はなっちゃんが食費を出してくれてるから、いつもいろんな料理ができて楽しいわ!」

 

 笑顔でわたしの立場を教える母さんに、凪はびっくりして目を丸くする。

 そりゃ驚くよね……と思わず遠い目。おかげで中学生と言う年齢で完全に扶養から外れたし、確定申告とかしないといけなくなったわ。

 しかも、マフィアからの上納金、貢ぎ金ってバレないように大金を持ってる理由で会社を経営してるとか言うトンデモ設定作られたし。

 何だよシェルディアグループって。多角経営型財閥グループ?勝手に作らないでよ……ボンゴレファミリーと門外顧問とキャバッローネファミリーこっわ……。

 ネットで調べたらマジであったし。会社を興したのは才覚のある学生ですって記されていたし……。

 まぁ、流石にわたしの名前とか写真は上がってなかったけど……。

 

 ─────……まぁ、お金に余裕ができたおかげで、実行中の計画も上手くいってるんだけど……。

 

 脳裏に浮かべる自身の企み。今も尚それを実行し続けることができているのは、結局のところ金銭面がかなり関わっている。

 湯水のように使えるお金があるからこそ、今回行動に移せるようになった側面から、あまり悪いようには言えないのである。

 お金がなかったらもっと別の方法を考えなくてはならなかった……。こんなことを言うのはあれだけど、大金様様でもあるのだ。

 

「ま、そう言うわけだから必要なものがあったら言ってよ。何人も余裕で養えるくらいにはお金を持ち合わせてるから。」

 

「……ありがとう、奈月。でも、いいの?」

 

「いいのいいの。だって凪はわたしの妹だし、これまで誰かに甘えられなかった分、甘やかしてあげるよ。

 まぁ、つい最近まで誰かに甘えることを迷惑にしかならないからと拒絶していたわたしが言ってもブーメラン返しにしかならないんだけどさ。」

 

「奈月も……甘えないとダメ。」

 

 ぷくっと頬を膨らませながら言ってくる凪に、わたしは苦笑いをこぼす。

 母さんからも凪と同じような表情を向けられてしまい降参だと言うように両手を上げた。

 

「なんだか面白いことになってるな。」

 

「リボーン。」

 

「ちゃおっす、ナツ。ようやく帰って来たか。」

 

 そんなやり取りをしていると、リビングからリボーンがやって来た。

 直ぐに彼の名前を呼ぶと、お決まりの挨拶と共に、わたしの方に飛び乗ってくる。

 

「こいつが家光が言ってた凪か。」

 

「……誰………?」

 

「オレはリボーン。ナツの家庭教師……て言うにはあまり何か教えた記憶はないが、ナツに一応勉強を教えてる者だ。」

 

「そう……。」

 

「あまり緊張するな、警戒するなとは言わねーが、オレもここに住んでるからよろしくな。」

 

 リボーンの言葉に、凪は小さく頷いた。彼女が頷いた姿を見たリボーンは口元に小さく笑みを浮かべ、凪に視線を向けた。

 

「勉強でわからないことがあったら聞いていいぞ。」

 

「いい……奈月に教えてもらうから……」

 

「……ナツ。お前、随分と凪に懐かれてるな。」

 

「羨ましい?」

 

「そうだな。ナツがじゃなく凪がだが。」

 

「ええ……?」

 

 サラッと告げられた嫉妬の言葉に思わず困惑してしまう。

 しかも、凪がちょっと拗ねたような表情をしてわたしの腕に抱きついてくるためさらに困惑した。

 凪?キミの菫色の瞳からめちゃくちゃ嫉妬が読み取れるんだけど、リボーンを敵視してる?してるよね?

 

 ─────……どうしたもんか…………。

 

 骸に影響されたのかと一瞬思ったが、彼女の精神に自身の精神パスを繋げてみたところ、紛れもなく凪自身が持ち合わせている嫉妬心からの行動であることがわかってしまった。

 ウソでしょ凪ちゃん……。

 

 百合とかの話は聞いたことあるし、前世の友人がなんでもイケる口だったことや、同性結婚とかのあれこれが注目されてる時代からの転生者だったこともあり、知識としては持ち合わせていたけどさ……。

 

 ─────……わたしがその対象になるのか……。え?ウソでしょ凪?なんで恋慕から来る嫉妬がキミから感じ取れるわけ?

 骸との繋がりからのものじゃなく、完全にキミ自身の感情なんだけど……?

 

 ………うん。気づかないフリをしておこう。

 

「あらあら、なっちゃんってばモテモテね。」

 

「…………。」

 

 微笑ましいものを見るような表情から、母さんは凪とリボーンのやり取りをお姉ちゃんの奪い合いのような認識をしていると悟る。

 うん、側から見たらそうだけど違うからね?完全に恋敵同士の睨み合いだから!!

 

「賑やかだと思ったら、ナツの新しい妹が一緒にいたのね。」

 

「【ナツさん、お帰りなさい!】」

 

「ナツ姉の義妹さんってその子なんだね!初めまして!僕はフゥ太って言います!」

 

「!」

 

 見えない火花を散らしているような様子の凪とリボーンに困惑していたら、家の中から次々と居候組が姿を現す。

 急に増えた人数に、凪はビックリしてしまったのか、体を強張らせてわたしの後ろに隠れてしまった。

 

「あら……」

 

「えっと……僕、気に障ることしちゃったのかな……?」

 

「違うよ、フゥ太。凪は前の環境で家族とも周りの人とも話すことが少しだけ苦手だったみたいでね。

 急に多くの人と関わることになっちゃったから驚いちゃったんだよ。」

 

「そうだったの?ナギ姉。」

 

「ナギ……姉……?」

 

「うん!ナツ姉の妹さんでも、僕にとってはお姉さんだからナギ姉!ごめんね、ナギ姉。びっくりさせちゃって!」

 

「……大丈夫………だけど、私は、お姉ちゃんじゃない……から……。」

 

「そう?僕にとってはナギ姉もナツ姉と同じなんだけど……ナギ姉が苦手なら呼び方を変えるね。ナギちゃんでいいかな?」

 

「……(コクン」

 

「よかった!これからよろしくね、ナギちゃん!」

 

 少しだけ微妙な空気になりかけたが、直ぐに持ち直すことができたため、小さく安堵の息を吐く。

 正直言って、なるべく早く周りの人に馴染んでほしいところだけど、凪のこれまでを考えると、それは少し難しいかもしれないな。

 

「……前の凪の環境って、そんなに悪かったの?」

 

 そんなことを考えていると、ビアンキ姉さんが静かに話しかけて来た。

 わたしは一度、凪の方を見る。彼女の意識は、今はフゥ太の方に向いているため、ビアンキ姉さんには話せそうだ。

 そう思い、わたしはビアンキ姉さんにちょいちょいと手招きをする。それが何を意味するのか直ぐに理解したらしいビアンキ姉さんは、わたしに近寄って耳を貸してくれた。

 

「……どうも凪は実親からネグレクトを受けてたみたいでね。ほら、最近捕まった女優いるでしょ?元はあの人の娘だったんだけど、仕事であまり家にいないし、再婚した旦那はワーカーホリックだし、結構置かれていた環境が悪かったみたいでね……。

 今は、なんとかわたしの伝手を使って元気に動き回ってはいるんだけど、あんな風になる前は、内臓が損傷してしまう程の大怪我を負う事故の被害者だったんだ……。」

 

「!?」

 

「それで……一応伝手により生存できたんだけど、同じ血液型の血縁者の内臓を移植すれば生存できるって言う正攻法は母親が拒絶した。

 その際、女優だった母親は、子供のために体を切れと言うのか、とか、誰かの内臓を移植してまで凪に生きてほしい人間なんていないし誰も望んでないって言ってたらしくて……凪はその話を聞いてしまったみたいなんだ。」

 

「……なんてひどい親……。我が子に愛情なんてからっきしもないってことね。そこまで言う親元なんて離れて正解だわ。」

 

「わたしもそう思う。……とにかく、凪はすごく冷めた家庭で過ごしていたせいで、人との関わりに慣れてないんだ。

 だから、ビアンキ姉さんも凪が少しずつ人馴れできるように、時折声をかけてほしいんだけど……」

 

「いいわよ、それくらいね。見た感じ、あの子はリボーンに好意を向ける様子はない……と言うか、気のせいかしら?あの子、私のことを睨んでる気がするのだけど……?」

 

 ビアンキ姉さんの言葉を聞き、再びわたしは凪に視線を向ける。

 そこにはわたしと距離が近いビアンキ姉さんを見つめながら、どことなくムスッとしている凪の姿があった。

 

 

「……なぜか好意がわたしに向けられてます………。」

 

「あらそうなの?」

 

「うん。女の子からそんな感情向けられるとはね……。なんか2人目な気もするけど。」

 

「正確には3人だと思うけど……」

 

「え?」

 

「そこは気づいていないのね。あなたらしいと言えばらしいけど。」

 

 小さく笑いながらわたしから離れたビアンキ姉さんは、自身の方を見つめてくる凪に近寄る。

 凪は警戒とちょっとした嫉妬を彼女に向けながら、無言で見つめ返していた。

 

「安心してちょうだい。ナツは私の妹分だからちょっと距離が近かっただけよ。あなたの邪魔はしないから、気にしなくていいわよ?」

 

 ビアンキ姉さんに話しかけられ、凪は一瞬キョトンとした表情を見せる。

 しかし、直ぐに少しだけ恥ずかしそうにしながら、わたしのことをチラチラと見始めた。

 静かに凪に近寄れば、彼女はわたしにピタッとくっつき、おずおずとビアンキ姉さんを見つめ始める。

 

「ふふ……本当にナツが好きなのね。全く、あの子はいつも人を引っ掛けちゃうんだから。

 ……私はビアンキよ。この家に居候させてもらってるの。恋や愛のことで相談があったらいつでも言ってちょうだい。

 そっちの道は、どちらかと言うと得意分野だもの。あなただって、好きな人に自分だけを見てほしいでしょ?」

 

 ビアンキ姉さんの問いかけに、凪は小さく頷いた。

 いや、そこは頷かないでくれ……と一瞬口から出そうになった言葉は直ぐに飲み込み、少しだけ遠い目をしてしまう。

 余計なことは吹き込まないでよ、ビアンキ姉さん……。

 

「だったらいつでも相談に来なさい。いいわね?」

 

 凪が再び小さく頷き、少しだけビアンキ姉さんの前に出る。わたしの後ろから出て来た凪に、ビアンキ姉さんは小さく笑い、その頭を優しく撫で付けた。

 

「凪。この小さな女の子はイーピンって言うんだ。ビアンキ姉さんと同じでうちに居候をしている子。

 これから先、顔を合わせることはたくさんあると思うから、覚えておいてね。」

 

「イーピン……」

 

「!」

 

「あとは……まぁ、もう1人いるんだけど、その子にもあとで合わせてあげるよ。今は家にもいないみたいだしね。」

 

「家にいない……って……わかるの?」

 

「うん。」

 

「すごい……」

 

「ありがとう。」

 

 わたしの能力に少しだけ驚いた凪からの感心の言葉を聞きながら、わたしは彼女を部屋の中へと連れて行く。

 まずは手洗いとうがいを済ませて、凪の荷物を置かないとね。でも、だんだんこの家、手狭になって来ているような……?

 

「……今度、父さんに並盛中学校に近い場所に、今よりも大きな家を持てないから聞くべきかな………。」

 

「奈月……?どうしたの……?」

 

「ん〜?こっちの話だよ。」

 

 独り言に反応した凪に、気にしないでいいと伝えながら、わたしは洗面所へと彼女を連れて行く。

 とりあえずまずは、家より凪の転入手続きかな………。

 

 

 

 

 




 沢田 奈月
 あれ?なんか凪から骸と同系列の好意を感じ取れるぞ……?と少しずつ女性からの特別な好意に気づき始めているボンゴレの女王。
 同性からの想いってどうやって受け止めれば……?と思考を巡らせ、一時的に指輪のことが頭からすっぽ抜けてしまった。
 あまりにも収入があり過ぎるので、隠すことを諦めて扶養から外れた。その収入は、全て表の顔で商売が成功している彼女を支持したマフィア連合からのもののため、それを誤魔化すためにグループ会社を経営することになってしまった。
 いや、まぁ、前世では上の地位で会社回してたからできるけど、なんで学生にして社長なんてものやんなきゃいけないの!?

 凪
 実は奈月に特別な好意を向けてしまっている霧の少女。
 骸からの影響ではなく、彼女本人の想いであり、それはちらほらと彼女の態度として片鱗を見せる。
 奈月にくっつくのが好き。奈月の側が好き。奈月の温もりが好き。と彼女の好きは増幅中。
 奈月……会社の経営してた……。すごい………。

 沢田 奈々
 最初は夫から女の子を養子として引き取ると言われびっくりしたが、本来の家族からあまりいい扱いを受けてなかったらしいと聞かされ、そう言うことならと頷いた沢田家の母。
 奈月にぴったりとくっついている凪を見て、微笑ましいと思いながら彼女を歓迎した。
 愛娘が会社の経営に手を出したことにびっくりしたけど、旦那を上回る金額の預金通帳でさらに腰を抜かした経験あり。
 シェルディアグループって沢山の企業を経営してるのよ!すごいわよね!

 ビアンキ
 家光が引き取った奈月の新しい家族が女性だと知り、最初は警戒したが、顔を合わせた凪が明らかに奈月に惚れている様子を見せたのでそれは直ぐになくなった。
 相変わらず私の妹分は異性同性問わず惹きつけるのね、と少しだけ苦笑いをしながらも、奈月からの凪の様子をたまには見てほしいと言うお願いを引き受けた。

 リボーン
 何やら厄介な恋敵が増えた気配を察知。

 フゥ太&イーピン
 新しい友達増えた!やった!



 シェルディアグループ
 別名:ボンゴレの女王(クイーン・オブ・ボンゴレ)親衛隊。
 奈月の意見を元に、表の顔で商売を始めたら大成功しまくり金銭が潤沢になり過ぎたマフィア連合の集まり。
 親愛なるボンゴレの女王を讃えるべく、貝を意味するシェルと親愛のディアを組み合わせて生み出された組織名。
 売り上げの5割(これでもかなり妥協した割合で、実際は8割以上入れようとしていた)は全て女王の懐へ!!(上納金ザバーッ)
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