最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
黄色のアルコバレーノが新たに加わる、始まりの大空達の元で。
大きなランボと小さなランボ・・・・・・両名の覚悟を聞いたわたしは、ジョットさんが使っていたと言う零地点突破を身につけるために、いつも通り初代組と過ごしている屋敷へと足を運んだ。
昨日、ベルからお菓子を作ってほしいと言われたけど、そんなもの作る必要はないと初代組全体から言われてしまい、学校から屋敷の方へと移動する際、Dさんに幻術を使われながら移動することになった。
まぁ、今回からここに、もう1人メンバーが増えることになるんだけど。
「・・・・・・あっさり攫われ過ぎじゃない?何で幻術に気づいてなかったの。リボーンなら普通にわかると思ってたんだけど?」
「仕方ねーだろ。こっちの姿だとかなり感覚が鈍くなるんだ。手足も身体も小さいからな。
本来の姿ならこんなことにはならねーぞ。身体が小さいから感じ取れなかっただけだからな。」
「めちゃくちゃ言い訳並べてきたよこのアルコバレーノ・・・・・・」
「ヌフフフ・・・アルコバレーノもまだまだと言ったところでしょうか。まぁ、私からすると、彼もまた、ただの若造にしかなりませんし、当然と言えば当然ですかね。」
そのメンバーとはリボーンである。
彼は昨日の夜からわたしの力の影響を受けたのか、霊体化した初代組が視えるようになった。
それによりジョットさんが、折角ならリボーンもこっちに連れて来るのはどうだろうかと初代組全員に提案したらしく、それに初代組が賛成してしまった結果、このような状態になったのだ。
ちなみに、わたしもリボーンが加わることに対して賛成派だったりする。基本的にわたしが技術を学んでいるのは初代組からだけど、今を生きる人間の1人であるリボーンだからこそわかる戦い方もあると思っていたために。
「・・・・・・まさか、生きているうちにこんな現象に出会すことになるとはな。ナツのこともあるし、余程のことがねー限り、もう驚くことはねーと思っていたが、転生者の次は始まり達の魂魄か。
しかも、全員有幻覚の器に入ってるな。これを作ったのはお前だろ?
リボーンの言葉を聞き、Dさんがものすごく不満げな表情を見せる。どうやら、リボーンが彼に告げた言葉である
まぁ、裏切り者って言われてるようなものだし、気持ちはわからなくも無い。けど、彼はかつて、そう言われてもおかしくないことをやらかしているわけで・・・・・・。
「その呼び方はやめろと言ったはずですが?アルコバレーノ。」
「強ち間違いじゃなくない?」
「間違いではないでござるな。」
「究極に合っているな。」
「弁明できると思ってんのかコイツ・・・・・・?」
「プリーモを嵌めようとしたくせによく言うよね。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・
「・・・・・・やかましいですよお前達!!」
いつも通りのDさんに対する何言ってんだコイツと言う雰囲気が広がり、呆れとも嫌悪とも言えるような眼差しを初代組が見せる。
ジョットさんですら無言な上、わたしも擁護する様子がないとわかったDさんは、すかさずわたし達に怒鳴り返してきた。
「・・・・・・お前ら、意外と揃ったら愉快なことになるんだな。」
当たり前のように繰り広げられたやりとりを見て、リボーンがどことなく驚いたような様子を見せる。
ボンゴレファミリーの裏切り者と謳われたD・スペードと、初代ボンゴレファミリーの中核メンバーが、まさかここまで軽口を叩き合っているとは思わなかったようだ。
「わたしが中心になると、基本的にみんなこんな感じだよ。」
「なるほどな。ナツがこのメンバーの中に組み込まれることで逆にまとまっちまうのか。
原点にして頂点である初代ボンゴレファミリーすらも自身の味方につけちまうとは、流石ナツだな。」
わたしと初代ボンゴレファミリーの関係性を把握することができたらしいリボーンが、どこか楽しげな様子で褒めて来る。
・・・・・・流石、とナツだな、の間に『オレの』と言う言葉が入りそうな気がするのは気のせいだろうか。
「何やらアルコバレーノが紡いだ言葉の中に少々ムカつく言葉が入っているような気がしましたが、今はそれに関して言及するのはやめておきましょうか。」
あ、Dさんはわたしと少しだけ同じ意見っぽい。まぁ、触れられなくてよかったけど。
触れられたら間違いなく話が拗れてめんどくさいことになっていただろうし。
「さて、ナツキ。今日も訓練を始めよう。少しずつ、オレが使っていた技術を継承してもらうぞ。」
「そのあとは休息を挟み、アラウディとの総合戦闘訓練です。今回はアルコバレーノも巻き込むことにしていたので、少しばかり細工をしておきましょうか。
ナツキ。確かまだ、
それに私とナツキの両方の霧の死ぬ気の炎を灯し、アルコバレーノに渡しますよ。」
「ん。わかったよ、
「・・・・・・
Dさんからの提案を聞き、わたしは小さく頷く。
聞きなれない単語を耳にしたからか、リボーンは不思議そうな表情をしながら首を傾げた。
そんな彼を気にすることなく、わたしは荷物の中にあった
今回のヴァリアーの襲撃の中、これを活用した方法により行った迎撃。これの効能は、リボーンの役に立つかもしれないと考え、神谷さんに用意してもらっていたのだ。
繰り返し使えるように改良しておいたよ、と手渡された新たな
ヴァリアーに仕掛けたもう一つの罠・・・・・・その核となっている道具を、もっとコンパクトにしたものだと彼は言っていた。
「
ここに死ぬ気の炎を灯すことにより、本来ならばその属性を持ち合わせていない人でもその属性を使用することができるようになる。
術士としてのわたしと、始まりの霧であるDさんが持ち合わせている霧属性の死ぬ気の炎を灯せば、リボーンも一時的に術士になれる感じだね。」
「・・・・・・相変わらずアイツはとんだチートアイテムを量産してやがるな。」
「それには同意だよ。本当、神谷さんって何者なんだろう。」
リボーンの呆れたような声音に同意しながら、わたしはDさんと一緒に
すると、
「この中に腕を通して、どのような幻術を使用したいかを思い浮かべて。思い浮かべたもののイメージや感覚は、強ければ強い程有幻覚へと昇華され、どんな幻覚も自在に操れるようになるよ。」
「・・・・・・なるほどな。それでオレも巻き込むってことか。いいぞ。ナツにはオレからも色々教えてやりたかったところだからな。」
幻術の使い方をリボーンに教えると、彼はどこか納得したような様子を見せたのち、自身の腕を腕輪の中へと通す。
その瞬間、腕輪に灯した霧の炎が燃え上がり、リボーンの身体は桜吹雪の中へと飲まれた。
程なくして桜吹雪がやめば、そこには呪解した状態のリボーンの姿があった。
「呪われる前のオレを強くイメージし、その時の肉体の状態を再現するように幻術を展開して肉付けてみたが、完全に再現できてるな。
ナツとD・スペードの霧属性が合わさると、これ程までに強力な幻術を使用することができるのか。
流石、原点にいた霧と、努力を重ねた霧と言ったところだな。おかげでかなり動きやすくなった。」
やっぱりそっちの姿を思い描くんだなぁ・・・・・・と少しだけ思いながらリボーンを見つめていると、彼は口元に笑みを浮かべながら、自身の感覚を確かめるようにグーとパーを繰り返す。
しかし、すぐに何を思ったのか、彼はDさんに少しだけ視線を向けたのち、一瞬にしてその距離を詰め、長い足による一撃を放つ。
「は!?」
まさかの事態に一瞬の動揺を見せるDさん。しかし、すぐに手元に自身が使用する大鎌を使って防御姿勢を取り、その一撃を何とか受け止めた。
だが、続け様に放たれた二撃目の蹴りによりその姿勢は崩され、三撃目に放たれた強蹴をもろに鳩尾へと叩き込まれてしまう。
そのまま彼は勢いよく吹き飛ばされた。
「ぐっ・・・・・・ゲホッ・・・・・・ゴホッ・・・・・・!!いきなり何をするのですかアルコバレーノ!!?」
吹き飛ばされた勢いのまま、地面に身体を打ちつけ、数メートル程地面を転がされたDさんが、鳩尾を抑えながらリボーンを怒鳴りつける。
かなりの衝撃を受けたようで、時々むせる様子を見せていた。
「ちょうどいい位置にいたからな。試しに身体を動かすために狙わせてもらった。
どうやら、しっかりと本来の身体能力も再現できたようだ。自身の本来の肉体状況や、筋肉の使い方、その他諸々をしっかりと記録しておいて正解だったな。
まぁ、正直言って呪解することがなかったら、ここまで身体能力を再現することはできなかっただろうからな。
様々な偶然が重なってくれたおかげで完璧に本来のオレをそのまま再現した強化ができたと言ったところか。」
有幻覚を応用した呪解の再現・・・・・・どこまでそれができたのかを確かめようとしていたらしいリボーンは、苦悶の表情を浮かべるDさんを見据えながら、何をしたのか答えた。
自身が実験台にされたと知ったDさんは、忌々しげな表情でリボーンを睨みつける。
しかし、リボーンはそんなDさんのことなど気にしていないのか、自身の感覚を確かめるように、その場で体術を繰り出す。
流麗で洗練された動きは全くと言っていい程に隙がなく、このような人を相手取ることなどできるのかと思ってしまうものだった。
「・・・・・・全く隙がないな。」
「ああ。流石は最強の赤ん坊・・・・・・ってところか。」
「うわぁ・・・・・・オレ様、絶対こいつ相手にしたくないものね・・・・・・」
「私も、少しばかり手合いにするのは遠慮したく思いますなぁ・・・・・・」
「究極に同意するぞ、ランポウ。雨月。相手取るには、あまりにも骨が折れそうだ。」
「プリーモと彼が戦うとどうなるかな。」
「辛勝ながらもジョットに軍配が上がるんじゃねーか?」
「オレ様もプリーモが勝ちそうだと思う。」
「体術だけならば、プリーモの方が上でござろうな。」
「遠距離まで合わせてくると究極にわからんがな。」
「私に攻撃するのではなく、プリーモに攻撃しなさい。」
・・・・・・どうやらジョットさんと呪解リボーンが戦うと、呪解リボーンよりジョットさんが上回ると言う意見の方が多いようだ。
Dさんだけは勝敗予想と言うより完全な私情で言葉を口にしているけど。
「ちなみに、ジョットさんはリボーンと戦ったら勝つのはどっちだと思ってる?」
「オレか?そうだな・・・・・・死ぬ気にならずに彼を相手取ると言うのは、他のみんなの意見の通り骨が折れそうだ。
彼の動きには隙がなく、人為的に隙を作り上げると言うのもかなりの難易度になるだろう。
だが、オレは体術に関してはそれなりに自信があるし、死ぬ気の炎を使用しながら戦えば負けることはないな。
死ぬ気の炎なしだと、間違いなく拮抗し、勝敗はわからなくなる・・・・・・だろうが、辛勝程度ならば、達成することができると思うぞ?」
「・・・・・・とのことらしいけど、リボーン自身はどう思ってるの?」
「・・・・・・そうだな。戦闘技術に関しては、オレもプリーモに追いつける自信はある・・・・・・が、超直感と死ぬ気の炎、洗練された体術を向こう側が合わせてくるのは確定してるし、プリーモは死ぬ気の炎を常に灯して戦い続けることができる程に体力もある・・・・・・。
となると、短期決戦ならどうなるかわからねーが、長期化したら間違いなくオレが負けるだろうな。
だが、今言った通り、長期化しなければかなり拮抗した状況にはなると思うぞ。
ああ、だが、死ぬ気モードを使用されなければ、オレも勝ち星をプリーモから奪うことができるかもしれないな。」
「・・・・・・・・・。」
・・・・・・わたしの周り、強い人しか集まらない謎結界が広がっていたりする?
わたしの御先祖様とお目付役なヒットマン、めちゃくちゃ自信を宿した声音で堂々と死ぬ気なしの勝負なら勝てるって言ってるんだけど。
「・・・・・・うーん・・・・・・サラッと言われてちょっとビックリしたけど、リボーンもジョットさんも、かなりの力があるのはよくわかった。
え?わたし、そんな人にずっと技術教えられてたの?今回からそこにさらに化け物レベルのヒットマンまで加わるの?」
「おい、化け物レベルって何だナツ。地味に失礼なこと言ってくれるじゃねーか。」
「だってジョットさんと拮抗させることできるって疑いなく言ってくるヒットマンだよ!?化け物レベルって言ってもおかしくないよね!?」
「それは確かに言えてるものね。」
「否定はできぬでござるな。」
「サラッと自信満々に言ってるしな。ジョットと拮抗させることできるって。」
「ああ。見事なまでの自信だ!」
「ナツキも十分能力は高いと思うんだけど。僕とプリーモに訓練の中で4割程度の力に普通に喰らい付いてくる気概と技術をすでに身につけてるし。」
「癪ではありますが、アラウディの意見に同意します。ナツキも能力に大分磨きがかかってきましたからね。
途中伸び難くなる時期があるでしょうが、成人する頃にはプリーモに並び立つほどの力を身につけると思いますよ。
それだけお前は誰よりも才覚に溢れた少女ですからね。」
・・・・・・うん、何やらわたしも化け物判定一歩手前を喰らってしまった件。
そっかぁ・・・・・・わたしの能力、成人する頃にはジョットさんレベルになっちゃう可能性があるのかぁ・・・・・・。
全然嬉しくなーい・・・・・・と大きなショックを受けながら、わたしはその場で溜め息を吐く。
しかし、すぐに頭を切り替えては、ジョットさん達に視線を向けた。
「とりあえず、今日の授業もよろしくお願いします!リボーンも、これから色々教えてね?」
「ああ。ナツがしっかりと身を守れるように、オレもしっかりと教えてやる。
なるべく優しく教えるつもりではあるが、これまでに比べたらかなり厳しくさせてもらうからな。
ナツの場合、鉄板入りのブーツを履いた状態で戦うことが多々あるし、サバット辺りを身につけるのもありかもしれねーな。」
「サバット・・・・・・?」
「屋外での実戦に使える護身術のようなものだ。主体は硬い靴を履いた足技による打撃で、間合いが空いてる時はステッキによる牽制や攻撃を行い、間合いを詰められた場合には投げ技や関節技を使用する、と言った複数の技術を組み合わせたものでな。
ナツは硬質なブーツを履いて行動を取ることがあるし、身につけることができたらいざという時に身を守ることもできるようになる。
あくまで護身術・・・・・・ではあるが、実戦を想定された技術のため、場合によっては護身術だけに止まらねーぞ。」
「なるほど・・・・・・」
リボーンからの提案をしっかりと聞いていると、彼は少しだけ無言になってわたしを見つめる。
お話終わり・・・・・・?と言うように首を傾げながらリボーンへと視線を返していると、彼はスッとわたしから静かに視線を外した。
何やらかなり嬉しげに見えるのだが、多分、気のせいではない。
「・・・・・・リボーンのヤツ、めちゃくちゃ嬉しそうにしてるものね。」
「多分アレだ。銃だけじゃなく、いざという時の実戦に活用できる戦闘技術を教えることができる現状に喜んでんじゃねーか?」
「まぁ、基本的な技術は私達が次々と教えてしまいましたからね。家庭教師として送り込まれた意味がなくなる程に。」
「Dの言う通り、オレ達は彼から家庭教師としての役割を奪っていたからな。ようやく家庭教師としての仕事をこなせるとなると、あの反応も頷ける。」
「そうでござるなぁ・・・・・・。いやはや・・・・・・リボーンには本当に申し訳ないことをしてしまいました・・・・・・」
「究極に同意だな。だが、これからもオレ達もナツキに色々と教えることに変わりはないのだろう?」
「当たり前でしょ。こっちが先に始めたことだし、今更辞めるなんてことできるわけない。」
「だな。とりあえず、これからはナツキの訓練や勉学に関して、リボーンの時間も加えることにしよう。」
「またスケジュールの見直しですか・・・・・・まぁ、別に構いませんがね・・・・・・」
Dさんが完全にわたしのマネージャーと化している・・・・・・なんてことを思いながら、嬉しそうな様子のリボーンに視線を向ける。
・・・・・・これからリボーンも加わって、色々教えてくれることはかなりありがたいし助かるけど、休憩中は少し甘えても良いのかな・・・・・・。
「ナツ。」
そんなことを考えていると、リボーンから名前を呼ばれる。
応えるように視線を向けてみると、彼は口元に小さく笑みを浮かべながら、わたしの方に手を差し伸べてきた。
反射的にその手に自身の手を重ねると、そのままわたしはリボーンに引き寄せられ、ポスっと彼の腕の中に収まる。
「・・・・・・これなら、夜だけじゃなく、日中でもお前を少しくらい甘やかしてやることもできそうだな。」
「!」
「前に比べて、大分表情から感情が読み取りやすくなったな。それだけ、ナツがこっちに気を許すようになったってところか。」
“良い傾向だ”、と穏やかな声音で呟くように言葉を紡ぐリボーン。
それにより、先程、たまには甘えさせてもらえるのだろうかと言う疑問が、表情を通じてリボーンに伝わってしまっていたことがわかり、恥ずかしさから顔を赤くする。
「厳しくするとは言ったが、別に甘やかさねーとは言ってねーぞ。休憩なんかも挟むんだろ?だったら、その時に厳しくした分、ご褒美だって与えてやる。
だから、妙な不安を抱く必要はない。言っただろ?甘えたい時は甘えたいことを伝えてくれたら、いくらでも甘えさせてやるってな。」
「・・・・・・うん。」
優しく話しかけてくるリボーンに小さく頷けば、リボーンは小さく笑い声を漏らして、わたしの頭を優しく撫でてきた。
緩やかに動く心地よい温もりをしっかりと感じ取るように擦り寄る。
「・・・・・・仕方ありませんね。さっさとスケジュールを見直して今日のメニューを作りますから、しばらくそうしてなさい。」
すると、Dさんがやれやれと言わんばかりの雰囲気で、リボーンに甘えるわたしにしばらくはそうしていろと告げてきた。
そのことに驚いてDさんに目を向けるが、それはすぐにリボーンの手により阻止される。
「お前はこっちだぞ。」
そう言ってリボーンは指を鳴らして霧属性の炎を分散させ、床にふわふわなカーペットを作り出し座り込む。同時にわたしも下に座らせて、そのままころんと寝転がせてきた。
ふわふわな床のおかげで体は痛くならず、頭はリボーンの太腿の上。流れるように行われた膝枕に、何度か瞬きを繰り返し、静かにリボーンを見上げる。
「しばらくゆっくりしていいって話しなら、しっかりと休ませてもらっておけ。
昨日、夜中にランボと話していたのは聞いていたからな。今日の夜のこともあり、キャパオーバーを引き起こしていた分、あまり休めてないんだろ?」
緩やかな手つきで頭を撫でられ、わたしの瞼は静かに落ちてくる。
それに気づいたらしいリボーンは、大きな手でわたしの両目を覆い、そのまま優しく閉ざしてきた。
「時間になったら起こしてやるから、今は眠っとけ。その方が、集中力も維持しやすくなる。」
「仮眠ですか・・・・・・それなら、1時間だけその時間を今から割り当てます。私の弟子に、眠たくて集中できなかった、などと言うくだらない言い訳はされたくありませんからね。」
「なんだかんだ言って、Dってナツキに甘い気がするものね・・・・・・」
「それはここにいる全員に言えることだろ。オレやジョットだけじゃなく、アラウディすらもそんな対応をするぜ?」
「まぁ、前世のこともトータルで考えると、ナツキは頑張り過ぎる傾向にあるみたいだしな・・・・・・。
むしろ、甘やかし過ぎるくらいがちょうどいいのかもしれないぞ?」
「まぁ、この子はちゃんと公私を分けて過ごすことができるみたいだし、甘やかし過ぎてもあとからちゃんと甘えた分、やることをちゃんとこなしていくから、別に良いんじゃない?」
「そうでござるな。奈月はしっかりとメリハリをつけることができる少女ゆえ、休ませられる時はしっかりと休ませても問題はないと思いますな。」
「唯一懸念すべきところは、やはり休まなくてはならない時も何かをやろうとしてしまうところだろうか。
趣味ならば問題はないが、休ませられている間もソワソワと時計を見て落ち着かない様子を見せてしまうところが度々目立っているぞ?
ワーカーホリックと言う言葉が世の中にはあるが、まさにナツキがそれではないか?」
「だから私がスケジュールを管理してるのですよ。全く・・・・・・いつになったらもうちょっとやる、をやめるのでしょうね、このバカ弟子は。」
「・・・・・・割とお前ら苦労してたんだな。安心しろ。これからはオレも参加するから強制的に休ませる手伝いもしてやる。
ナツを甘やかす方法は、多分、オレの方が知ってると思うしな。」
眠気により意識が遠のく中、聞こえてきたリボーン達の声。
わたし、そんなところあったんだ・・・・・・と知らぬ間に出ていたらしい悪癖に関して少しだけツッコミを入れながらも、起こされるまでの休息を取るために、意識を静かに手放した。
沢田 奈月
夜中のこともあり、少しだけ寝不足だった貝の女王。
大人しく休むという癖が未だにしっかりとついていないせいか、初代組からワーカーホリック判定を喰らった。
呪解してるリボーンに対しては、割とオープンに甘えたがりの自分を見せ始めている傾向がある。
リボーン
奈月とDの協力により、日中でも呪解している状態で過ごせる手段を会得することができた最強のヒットマン。
奈月がいることによりまとまる初代組の姿を見て、流石オレが惚れた女だと少しだけドヤる。
・・・・・・が、まさかの奈月の悪癖を聞いてしまい、お前マジかと呆れてしまった。
よし、休憩中はとことん甘やかしてやるとしよう。
初代ボンゴレファミリー
自分達の教え子のワーカーホリック振りに実は頭を抱えていた始まりの大空達。
Dと奈月の霧師弟に力を借りることで、屋敷内では当たり前のように有幻覚による受肉体で過ごしている。
この度、今を生きる存在たるリボーンが自分達のメンバーに加わることとなった。