最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい   作:時長凜祢@二次創作主力垢

288 / 385
 後継者の証をかけた争いは新たなステージへとそのコマを進める。
 雷鳴轟く暗闇の中で、雷の守護者達の争いが始まろうとしていた。



轟く雷鳴、始まりの合図

 有幻覚による呪解状態をすることが可能になったリボーンも加わり、初代ボンゴレファミリーと、呪解した最強ヒットマンに訓練をつけられることになった1日。

 とは言え、今回もまた、ジョットさんが使っていた零地点突破を物にすることはできず、戦闘訓練だけになってしまったけど。

 まぁ、ジョットさん達曰く、むしろすぐにできるようにならなくて安心したとのことらしいが・・・・・・。

 

「かなり強く降ってんな。」

 

「うん。雷もすごく鳴ってるし・・・・・・。もしかしてチェルベッロ、天候がこうなることわかって今回のカードにしたのかな?」

 

「可能性としてはありそうだな。一体、今回はどんなフィールドにしたのやら・・・・・・」

 

 そんなことを思いながら、わたしはリボーンと一緒に、昨日の建物の方へと足を運んでいた。

 今回の争奪戦は、ここの屋上でやるとのことだった。Dさんの幻術による妨害のせいで、チェルベッロはわたしと初代ボンゴレファミリーが過ごしている屋敷にまで足を運ぶことができなかったみたいだけど、隼人と武の居場所は割れていたようで、彼らに接触したらしいチェルベッロから、マフィア用の携帯電話の方に連絡が入ったことでそれを把握した。

 

「・・・・・・何でリボーン、でっかくなってんの〜?」

 

「ガキは知らなくていい。」

 

「ムカ!!なんかムカつくもんね!!」

 

「ランボ。リボーンに突っかかるのはやめた方がいいよ。間違いなく返り討ちに合うから。」

 

「むぅ・・・・・・ナツが言うなら我慢するもんね。」

 

「うん。偉いね、ランボ。」

 

「当たり前だもんね!オレっちはナツを守るんだから!」

 

 小さな体を目一杯使ってわたしのことを抱きしめてくるランボを抱きしめ返しながら、わたしは小さく笑う。

 リボーンから少しだけ気に食わないと言わんばかりの眼差しを向けられたが、雷雨の中傘をさしているため、何かを言う様子はない。

 

「奈月!リボーン!ランボ!」

 

「待ってたぜ、2人とも!」

 

「こっちっスよ!」

 

 普段からこれだけ落ち着いていれば文句はないんだけど・・・・・・なんて考えながら、敷地内に足を運んでいると、前方の方から声をかけられる。

 視線を声の方へと向けてみれば、そこには隼人達がいた。昨日のうちに、ある場所へと向かわせておいた了平さんもすっかり元気になっている。

 

「お待たせしました。全員揃っているようですね。」

 

「ランボを連れ出すのに少しだけ時間がかかってな。奈々が寝るのを待ってたんだ。」

 

「あ〜・・・・・・チビを連れ出すとなると、やっぱナツの母さんをなんとかしないといけなくなるよな。」

 

「それに関しては極限に仕方ないな。」

 

「アホ牛が手間をかけさせたわけじゃないならいいっスけどね。奈月さんとリボーンさんの手を煩わせたりしていたら、果たすところでした。」

 

「隼人、物騒ですよ。」

 

 隼人の言葉に軽く咎めるように声をかける。

 全く、何でもかんでも爆破しようとするのは困ったものである。

 

「了平さん。もう体調は問題ありませんか?」

 

 呆れながら肩をすくめつつ、わたしは1番気にしていた人物へと声をかける。

 一応、こちらの知識を含めて彼らに協力を仰ぎ、了平さんの治癒を図ってみたが、さて・・・・・・。

 

「うむ!極限に元気だぞ!いやしかし、まさか、あれだけの傷が完全に治るとは思いもよらなかった!!

 これならば、すぐにでも部活に復帰することができそうだ。」

 

 見た感じ、治っているようだけど・・・・・・と思いながら了平さんを眺めていると、彼はちゃんと怪我が治っていることを教えてくれた。

 そのことに少しだけ安堵しながらも、わたしはその場で指を一度鳴らす。

 あれだけの大怪我を負っていた人が、すでに完治していると言うのもおかしな話。念の為、カモフラージュはしっかりしておかないとね。

 

「む?何かしたのか、奈月?」

 

「念の為にカモフラージュをしただけですよ。本来ならば、全治1ヶ月以上と言われてもおかしくない怪我をしていましたからね。

 今回、了平さんの治療に使った技術は公に出すわけにはいかない物だったので、ヴァリアー連中に探りを入れられないようにしておきました。」

 

 “まぁ、わたし達の目には正しい現実しか見えていませんが”・・・・・・と付け加えるように告げたわたしは、すぐに建物の方へと足を運ぶ。

 

「チェルベッロから話は聞いていると思いますが、本日は屋上がフィールドになっているとのことです。

 気配からして、ヴァリアーはすでに到着しているようですしね。正直言って、あまり気は進みませんが・・・・・・。」

 

 気分が沈みそうになる中、わたしは自身が抱っこしているランボへと視線を向ける。

 わたしの視線に気づいたランボは、不思議そうな顔をして、わたしを見上げながら首を傾げた。

 

「奈月さん。やっぱりコイツは棄権させた方がいいっスよ。」

 

「オレも、正直言って獄寺の意見に賛成だな。笹川先輩とルッスーリアって奴の戦いを見ただろ?下手したら、小僧の命が危なくなるぜ?」

 

「オレも獄寺と山本に極限に賛成だ。拳を交えたからこそわかる。相手連中は、これまで会ってきたどんな人間よりも強く、危険な相手だ。

 無防備な草食の獣を、獰猛な肉食獣しかいないような世界に放り込むようなものだと言えるのではないか?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

 あまりにも無防備な姿を見て、隼人達が口々にランボを守護者同士の戦いに出すべきではないと告げてくる。

 その言葉に、わたしは無言だけを返し、ランボを見つめた。

 

「・・・・・・ナツ。」

 

 無言のままランボを見つめていると、ランボが静かにわたしの名前を呼んできた。

 すぐにランボに目を向けてみると、彼は真剣な光が宿る翠晶の瞳で真っ直ぐてこちらを見据えていた。

 

「大丈夫だよ。オレ、絶対にナツが泣かないように頑張るから。ナツが怖いって思ってることはわかってる。オレもナツと一緒。すごく怖いよ。

 でも、ナツのことを守れるなら、オレは一杯頑張るし、どれだけ転んじゃっても立ち上がってやるもんね!」

 

 まるで、わたしを安心させるかのように、明るい笑顔を見せながら頑張ると言ってくるランボに、わたしは一度目を丸くしてしまう。

 ランボはこっちの驚きなど気にすることなく、頼もしく笑っており、大丈夫だと伝えるように頭に触れてきた。

 誰よりも小さくて、だけど、力強い温もりが含まれているその手は、不思議と落ち着くものだった。

 

「・・・・・・ありがとう、ランボ。でも、本当に今回の戦いは危険なんだ。ランボだって、下手したら死んじゃうかもしれないんだよ?」

 

「大丈夫だもんね!オレはナツより先に死んだりしないから!でもでも、ナツも先に死んでほしくないもんね!」

 

「難しいことを言うなぁ・・・・・・」

 

 思わず苦笑いをこぼしながら、ランボの言葉に応え続ける。

 ・・・・・・いざという時は、大空のリングが取られても構わない。命だけは絶対に守り抜こう・・・・・・そんなことを考えながら。

 

「ナツ。屋上に着いたぞ。屋上には屋根がねーからこれを着とけ。時期的にも身体が冷えやすいしな。少しくらいは体温の低下も防げるだろ。」

 

 建物の中へと足を進め、たどり着いた建物の屋上。そこの扉を開く前に、リボーンがわたしにレインコートを渡してきた。

 それを受け取ったわたしは、すぐに雨合羽へと袖を通し、レインコートのフードをしっかりと被る。

 

「他のみんなのはと言い出すのが目に見えているからな。ついでにお前らのものも用意しておいた。適当に見繕ってきたからデカくても文句は言うなよ。こっちはお前のだ。」

 

「ゲッ・・・・・・リボーンが用意したヤツなんか着たくないもんね!」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

 わたしがレインコートを着たのを確認したリボーンが、隼人達にも大人用のレインコートを手渡す。

 リボーンからレインコートを手渡された隼人達は、それぞれリボーンに感謝のことを述べながら、受け取ったレインコートを羽織り始める。

 リボーンも自分のレインコートを持って来ていたようで、彼らに倣うようにしてて早く身に纏う。

 ランボ・・・・・・には子供用の雨合羽を用意していたようだが、リボーンが用意したのは着たくないようで、サラッと拒絶されている。

 ・・・・・・あ、リボーンがナイフ取り出して雨合羽を切り捨てた。どんだけ苛立ったんだこのヒットマン。

 

「・・・これまたとんでもないことに・・・・・・。」

 

「CHAOSだな。複数の乱立した避雷針に、落雷の威力を増幅させる特殊導線か。雷の守護者の特性を考慮してこんなフィールドにしたんだろうが、常人なら間違いなく死ぬぞ。」

 

 そんなことを思いながら屋上の外に出てみると、そこには複数の避雷針と、蜘蛛の巣のように張り巡らされた導線が設置されていた。

 雷鳴が轟き、空から鋭い閃光が避雷針に落ちれば、導線に多量の電流が走り抜け、辺りを眩く照らしていく。

 

「・・・・・・ランボ。大丈夫?」

 

「っ・・・・・・だ、大丈夫だもんね!ランボさん、こんなの怖くないやい!!」

 

 少しだけ体を震わせながらも、奮い立てるように言葉を紡ぐランボ。わたしは、そんなランボの頭を優しく撫でながらも、屋上に広がるフィールドに視線を向ける。

 

『・・・・・・ナツキ。精神を私に委ねてください。今回も、お前の精神を私の精神に深く結びつけます。』

 

「・・・・・・わかった。」

 

 そんな中、Dさんが静かに私に話しかけできた。すぐに、彼の言葉に従って自身の精神をDさんへと伸ばせば、昨日の了平さんの時と同じように、Dさんの精神に自分の精神が結びつけられる。

 わたしの感覚はDさんが感じているものへと変換され始め、静かに感情が閉ざされていく。

 この争いの中、わたしはずっと、こうして誰かを頼らなくてはならないといけないのかと思うと、やるせないとしか言いようがない。

 

「・・・・・・ナツ。」

 

 そんなことを考えていると、リボーンに穏やかな声音で名前を呼ばれる。

 すぐに視線を彼に向けてみれば、大きな手のひらがわたしの頬へと添えられた。

 

「情けねーなと思うのは仕方ねーことだが、ナツが壊れねーようにするためには、“裏切りの幻霧”(アストゥート・ネッビア)・・・・・・D・スペードの提案を採用する方が1番安全なんだ。

 きっと、ナツはこれから先も何かしらの精神の保護がねーと、それが引き金となって自壊する方角へと傾くだろう。

 だが、それに対してやるせなさを感じる必要も、情けねーと自責の念に苦しむ必要もねーぞ。

 1人で抱え込む必要はねーって話だな。それだけ、今のナツの周りには沢山の味方がいて、寄り添ってやれる奴らが集まってる。」

 

『そこのヒットマンの言う通り、お前の側には私もいますし、六道骸だっていますからね。

 精神面の専門家がこうして一緒にいるのですから、少しくらいは頼りなさい。

 もちろん、いつまでも甘やかすつもりはありませんが、お前がしっかりと自分の足で地面をしっかりと踏み締め、向き合えるようになるまでは力を貸してあげますから、今はやるべきことをこなしなさい。』

 

 リボーンとDさんの言葉を聞き、わたしは少しだけ無言になってしまう。

 でも、すぐに2人の優しさをしっかりと感じ取ることができたため、その言葉に対する返答として、静かに首を縦に振った。

 

「沢田奈月。および、その守護者。ただいま到着いたしました。」

 

 そして、屋上へと完全に足を踏み入れると同時に、自身の到着をその場で知らせる。

 すると、すでに屋上に入り込んでいたチェルベッロが姿を現した。

 

「お待ちしておりました、奈月様。今宵の戦闘エリアまでご足労いただき、ありがとうございます。」

 

「今宵の戦闘エリアは雷の守護者に相応しい避雷針のエリア、エレットゥリコサーキットにより執り行います。」

 

「お気づきかと思われますが、このエレットゥリコサーキットの床には特殊な導体が張り巡らされており、避雷針に落ちた電流が何倍にも増幅され駆け巡る仕組みとなっております。」

 

「雷の守護者以外の守護者の皆様には特殊な絶縁体を用いることにより増設したエリアにて観戦していただきます。」

 

「再度お伝えしておきますが、守護者同士が戦闘を行っている戦闘エリアに、今宵のカード以外の守護者が立ち入ること、もしくは、手助けすることは禁じられております。」

 

「もしも、この規則を破られた場合、戦闘エリアに足を踏み込んだ今宵のカード以外の守護者と、今宵のカードとなった雷の守護者、2人分のリングが相手のものとなりますので、くれぐれも破らぬようお願いいたします。」

 

「それでは、雷の守護者はエリアの中央へ。」

 

「対戦相手は2時間前からお待ちです。」

 

 淡々と告げられる今回の戦闘エリアと、再度のリング争奪戦の説明が行われ、雷の守護者は前に出るようにと指示を出された。

 同時に辺りを照らした雷により、ヴァリアー側の雷の守護者であるレヴィ・ア・タンさんの姿が浮かび上がる。

 

「ランボ。」

 

「ん?どーしたの、ナツ?」

 

 それを少しだけ見つめたわたしは、すぐにランボに話しかける。わたしの声を聞いたランボは、すぐに反応を返して視線を向けて来た。

 

「ランボのファミリーであるボヴィーノファミリーの現在のボスに連絡をしたんだけど、10年バズーカ、撃ってもいいって許可をもらったよ。」

 

「!」

 

 わたしが口にした言葉に、ランボは驚いたような様子を見せる。

 そんな彼を見つめながら、わたしは再び口を開く。

 

「それと、昨日の夜に10年後のランボから、今のランボに伝言をもらってる。」

 

「10年後の・・・・・・オレから・・・・・・?」

 

 どんなことを伝えられたのかを確かめるように、緑色の瞳が真っ直ぐとわたしの琥珀色を射抜く。

 その瞳は、大きなランボとはどこか違うところが多いはずなのに、宿る光は、昨日の彼と全く同じものが揺らめいていた。

 

「・・・・・・戦闘に入ったら、躊躇いなく10年バズーカを撃て。」

 

「「「「!?」」」」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

 わたしが口にした言葉に、隼人、武、了平さん、ランボの4人が驚いたような表情を見せる。

 あの時、話は聞いていたと言っていたリボーンだけは、無言でランボを見つめていた。

 

「・・・・・・ランボがわたしを守ろうとしていることはすごくわかってるし、ランボも頑張ろうとしていることもわかってる。

 ただ、今回の相手は、了平さんだけじゃない、今のわたしですらどうなるかわからないような存在の集まりだから、今のランボで太刀打ちできないと思う。

 君のやる気を無碍にするようなことを言ってるのは理解しているけど、少しでもランボが無事でいるためにも、必要だと彼は言っていた。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

 言い聞かせるように言葉を紡ぐわたしに、ランボは一瞬だけ泣きそうな表情を見せる。

 でも、わたしと長くいるからか、わたしが言ってる言葉の意味はちゃんと伝わっているようで、悔しそうな表情を見せながらも、彼は真剣に話を聞いてくれていた。

 

「ごめんね、ランボ。でも、わたしは誰1人として失いたくないし、誰1人として欠けてほしくない。

 これは、ある種のわたしのワガママのようなものでもある。だから、お願い、ランボ。」

 

 静かにランボを抱き直し、彼の目を真っ直ぐと見つめる。

 わたしの目を見つめ返したランボは、一度だけ目を閉じたのち、静かに瞼を開けた。

 

「・・・・・・今回の争奪戦。始まると同時に10年バズーカを使って。それが、10年後の君からの伝言だよ。」

 

「・・・・・・わかったよ、ナツ。今回は、未来のランボさんのお願いも聞いてやるもんね!でも、いつかは絶対にオレを頼ってほしいもんね。オレだってナツを守れるって、絶対絶対教えるから!」

 

「・・・・・・・・・うん。」

 

 わたしの言葉を聞いたランボは、笑顔で10年後のランボから告げられた言葉に頷いた。

 いつか必ず、今いる自分のことも頼ってほしいと伝えながら。

 

「ねー、ナツ。未来のランボさんのお願いを聞く代わりに、オレっちのお願いをナツに聞いてほしいもんね!」

 

「ランボのお願い?わたしにできることならいいけど・・・・・・」

 

 そんな中、不意にランボが、未来のランボのお願いを今のランボが聞く代わりに、聞いてほしいお願いがあると口にする。

 こんな状態でお願い?と首を傾げていると、ランボは自身の頭についていた角を一旦外して、どこから取り出したのか、油性ペンと一緒にわたしの方に差し出して来た。

 

「これにオレっちの名前書いて!ナツが書いたってわかるように!」

 

「?いいけど・・・・・・」

 

 一体この子は何が言いたいのだろうかと首を傾げながら、わたしは手渡された油性ペンと二本の角を受け取る。

 名前を書いてって言われたけど、これでいいのだろうか・・・・・・?

 

 とりあえずわたしは、手渡された角にランボの名前を筆記体で記し、最後の文字に桜の花を描く。

 一応、誰かが見た時に読みやすいように、カタカナのランボも小さく記しながら。

 

「これでいい?」

 

「うん!ありがとうだもんね!」

 

 わたしから返却された角を受け取り、ランボはこっちが記した文字へと視線を向ける。

 そして、わたしの文字をじっと見つめた後、どこか楽しげな様子で笑い声を漏らした。

 

「ナツに名前を書いてもらうとか、何考えてんだ、アホ牛?」

 

「ランボさんアホ牛じゃないもんね!これはオレの御守り!ナツが名前を書いてくれたから、ナツとオレはずっと一緒なの!」

 

「!」

 

 ランボの言葉に、今度はわたしが思わず驚く。わたしが書いたことがわかる証入りのランボの角。

 まさか、そんなものを御守りにすると言われるとは思いもよらなかった。

 

「これでオレはどんなこともへっちゃらだよ!だってナツが一緒だもんね!確かに、オレはナツに比べたら弱っちいよ。でも、いつか絶対ナツを1人で守れるくらいに強くなって、ナツをオレのお嫁さんにするんだもんね

!」

 

「「「はぁ!?」」」

 

「ランボってば・・・・・・」

 

 無邪気な声音で告げられた告白に、リボーン、隼人、武の3人が過剰なまでに反応をする。

 だけど、ランボは気にしていないのか、わたしが書いた名前が記された角を自身の頭につける。

 彼が角を頭につけると同時に、再びチェルベッロが雷の守護者であるランボに、戦闘エリアの中央にくるように声をかけてきた。

 

「じゃあ、オレっち行くよ!未来のランボさんのお願いも聞くもんね!」

 

「・・・・・・じゃあ、ついでにこれも持っててほしいな。」

 

 その声に従って、中央に行こうとしているランボに、わたしはもう一度声をかける。

 10年後のランボから頼まれた、もう一つのお願いを叶えるために。

 

「何これ?ボロボロ!」

 

「そうだね。でも、これも君に持っていてほしいんだ。確かにボロボロで、変なものだと思うかもしれないけど・・・・・・」

 

「ん〜・・・・・・ナツのお願いなら聞いてあげる!」

 

 かなり怪訝な表情をして、ボロボロの角を見つめたランボ。だけど、わたしのお願いならとすぐに頷いては、それをしっかりと受け取ってくれた。

 そのことに少しだけ安堵しながらも、わたしはボヴィーノファミリーのボスから送られて来たメールにある一文に目を通す。

 そこに記されているそれに、ある一つの確信を抱きながら。

 

「それでは、雷のリング、レヴィ・ア・タンVS.ランボ・・・・・・勝負開始!!!」

 

 チェルベッロの合図が辺りに響き渡ると同時に、ランボは自身に10年バズーカの銃口を向けて、すかさずその引き金を引く。

 雷鳴と爆発音が交差する中、雷の守護者同士による戦いの火蓋が切られた。

 

 

 




 沢田 奈月
 今世では確かな味方に溢れており、沢山の愛情により精神が守られている貝の女王。
 10年後のランボからのお願いを、今のランボにしっかりと伝え、二つ目のリングをかけた争いを見守る。

 リボーン
 奈月とDの手助けの元、有幻覚により呪解状態を維持している状態にある最強のヒットマン。
 未だに沢山のことを抱える最愛に、何度でも周りには味方がいることを言い聞かせ、頼るように教え続ける。

 ランボ
 奈月から戦闘に入ったら10年バズーカを撃つように言われ、自身の無力さに悔しさを抱きながらも、彼女と未来の自分のお願いを聞き入れた女王の雷の守護者。
 オレの側には大好きなナツがいる。だからオレは走れるんだよ!!
 
 獄寺、山本、了平
 幼いランボを戦わせることに対して思うところがあるが、ランボの想いと奈月の想い・・・・・・その両方を尊重することを選ぶ。

 初代ボンゴレファミリー
 どこまでも奈月を支えることを選んでいる始まりの大空達。
 オレ達はみんな、ナツキの味方だ。だからどうか頼ってくれ。

 ヴァリアー陣営&チェルベッロ
 今回ちょっと出番がなかった暗殺者と特殊機関。
 向こう側の結託の強さには、正直言って感心してしまうものがある。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。