最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
訓練をこなしていた貝の女王は、新たな一歩を踏み出した。
プリーモファミリーからジャンピング土下座をかまされたり、リボーンに甘えながら寝落ちたり、様々なことを引き起こしながら休息をこなした翌日。
いつものように朝食を食べ、Dさんが作った訓練計画に沿いながら、1日を過ごしていた時、それは起こった。
訓練場所となっている広い庭。
ジョットさんと呪解状態のリボーンのコンビを相手取りながらの組手や、遠距離と近距離の両方が組んでいた場合を想定したプリーモファミリー幼馴染みコンビを相手取りながらの戦闘訓練をこなしていた時だった。
「・・・・・・・・・」
ジョットさんの攻撃をいなしていた際、Gさんが使用する死ぬ気の炎がまとわりついている矢が飛んできて、咄嗟にその矢を掴んだ。
その瞬間、その矢がカチンコチンに凍ってしまった。表現の通り、完全に氷がまとわりついてしまい、一本のつららのようになってしまったのである。
「・・・・・・ええ・・・?」
「・・・・・・マジか。」
「おや?辿り着いたようですね。プリーモが使う零地点突破に。」
カチンコチンになってしまった矢を見つめながら困惑していると、周りがポカンとした表情を見せる。
Dさんだけは感心したような様子を見せているが、大半が困惑か驚きを表に出している状態だ。
「・・・・・・G。」
「あ、ああ。ナツキ。無理はしなくていいからな。やばかったらちゃんと回避しろよ。」
みんな揃って困惑かい・・・・・・と内心でツッコミを入れていると、Gさんが再びアーチェリーを構える。
それには何本か矢が補填されており、どれも死ぬ気の炎を纏っている。
「・・・あ、はい。試しに使ってみろってことですねー・・・・・・」
それが何を意味しているのかすぐにわかってしまったわたしは、表情を軽く引き攣らせたのち、頭を切り替える。
同時に放たれた複数の矢。その軌道をしっかりと見極めながら、先程の矢が凍ってしまった時の感覚を頭に浮かべて全て掴み取ると、全て氷に覆われていく。
最後の一本を掴むと同時に、Gさんに凍った矢を投げ返せば、彼は表情に焦りを浮かべてそれを回避した。
「危ね!?」
「あ、ごめん。なんか投げちゃった・・・・・・」
「ん゛っ・・・・・・ヌ・・・フフフ・・・・・・っ・・・・・・いい反射神経ですね、ナツキ・・・・・・っ」
思わず投げ返してしまったと謝罪をすると、Dさんがその場で笑いを堪えながら顔を逸らした。
それを見つめたGさんが、少しだけ無言になったのち、わたしに視線を向けて、目と顎で合図を行い、アーチェリーに一本だけ矢を補填し、死ぬ気の炎を纏わせてこっちに撃ってくる。
それを掴んで凍らせたわたしは、掴んだ際に左足を軸にしてその場で回転し、その勢いのままDさんに矢を投げ飛ばす。
「ぬお!!?」
「チッ・・・・・・躱しやがったか。」
「って、ちょっとG!!ナツキに私を攻撃するように指示しやがりましたね!?」
「テメェが笑ったからムカついたんでな。」
「ナツキもナツキです!!何Gの指示に従って私に攻撃してきているのですか!?ひどくありませんか!?」
「ごめん、つい。」
「はっはははは!!いいぞ、ナツ。もっとやれ。ついでにそこに転がってるつららも投げつけてやっていいぞ。」
わたしとGさんとDさんのやりとりを見て、リボーンが声を出して笑い声を上げる。
・・・・・・リボーンって割とDさんに対して激辛塩対応・・・・・・もはや唐辛子対応をすることあるけど、やっぱ裏切り者とされているからなんだろうか?
まぁ、組織のためとはいえ、やらかしたことがあれだから、仕方ないのかもしれない。
まぁ、今はそれ、置いておいてもいいか。
「カチンコチン・・・・・・」
地面に転がってる氷漬けの矢を突っついていると、近寄ってきたジョットさんがそれを拾い上げる。
全体を確認するように上下左右に動かして確認した彼は、口元に笑みを浮かべて頷いた。
「うん。完璧にできているな。オレが使っていた零地点突破をちゃんと継承できたようだ。」
「あ、成功したんだ。」
「ああ。頑張ったな、ナツキ。」
ジョットさんが、穏やかな声音で労いの言葉を口にしながら頭を優しく撫でてくる。
その手がとても気持ちよくて、笑顔で受け取っていれば、ボソッと「オレの子孫がこんなにも可愛い・・・・・・」と呟かれる。
・・・・・・うん。多分、今見たらダメな表情を彼はしてるだろうから目は瞑ったままにしておこう!
「零地点突破ができるようになったなら、死ぬ気のコントロールはかなり上達したことになるな。」
「あとは、その精度を上げていくだけだけど、ナツキ自身は何かやりたいことがある?」
「ん?」
そんなことを思っていると、リボーンとアラウディさんが、わたしの死ぬ気モードのコントロールに関して話し合う。
同時に、わたしに何かやりたいことはないかと聞いてきた。
「やりたいこと・・・・・・」
「そう。こんな力を使えたらとか、ここをもう少し鍛えたいとか、そんな意見があるなら、それを今のうちにそこの南国果実頭に言っておきなよ。」
「誰が南国果実頭ですか!!ですが、そうですね。零地点突破の上達はもちろん必要ではありますが、何か他にも工夫したいことがあるのであれば言ってください。可能な限り、それも計画に組み込んでいきますから。」
アラウディさんとDさんのコントを軽く受け流しながらも、やりたいことはないかと言う疑問に対して思考を巡らせる。
やりたいこと・・・・・・そうだな・・・・・・あ・・・・・・。
「他の人の死ぬ気の炎を吸収して、自身の死ぬ気の炎のエネルギーにくべることができたら便利だなって思うことがたまにあるから、そんな技術を使えるようにいつかはなりたいかな。
あとは、何か死ぬ気の炎を攻撃に回す手段はないかなって・・・・・・。ほら、死ぬ気の炎ってかなり質量がある力だし、場合によっては攻撃に使えそうでしょ?
その分、エネルギーの消費がかなりのものになりそうだけど、吸収した力をくべて自身のエネルギーに変えることができるようになれば、それもある程度は抑えられないかなって。」
“まぁ、非現実的だし、夢想に過ぎないんだけど”、と口にしながら、とりあえず思いついた意見を伝えると、プリーモファミリーとリボーンが瞬きを繰り返す。
「それは・・・・・・確かにありだな。」
しかし、すぐにその空気をジョットさんが壊すように言葉を口にすると、全員がその場で頷く。
「確かに、ナツキが言ってる通り、難しいことかもしれないけど、試してみる価値はあるんじゃない?」
「そうですね。死ぬ気の炎をコントロールできるならば、工夫を凝らせばできる可能性はあります。」
「XANXUSと戦うまでに間に合うかはわからねーが、技術の候補としては悪くねーな。」
「まずはどんなメカニズムでそれを実現するかになるが、ナツの周りにはオレ達もいる。
頭の回転が早い奴や、戦闘においてエキスパート級と言える奴、死ぬ気のコントロールが誰よりも上手いボンゴレファミリーの祖も集まってるからな。
ナツのやりたいことや、あったらいいと思っている技術を、完璧とまではいかないだろうが、使えるようにすることくらいはできると思うぞ。」
わたしの提案を聞き、あれやこれやと話し合うわたしの
思っていた以上にノリノリだなこの人達・・・・・・。
「では、しばらく休憩にしましょう。ナツキはゆっくり休んでいてください。お前がやりたいと思っていること・・・・・・使えたらいいのにと思いついたこと・・・・・・これらを実現できるように、私達も話し合いをしますので。」
「ん。わかった。」
「じゃあ、ナツはしばらくこっちでお休みだものね。」
「ちょうどお茶とお茶菓子を用意していたところでござる。こちらでのんびりと話しながら、しばしの休息を楽しむでござる。」
「今日の菓子はアラウディが買ってきたものだそうだ。究極に美味しそうなドーナツが沢山あるぞ。」
師匠’s会議に耳を傾けていると、ランポウ君達に休憩をしようと呼ばれる。
アラウディさん、ドーナツ買ってきたんだ・・・・・・と意外な人からのお裾分けに少しだけ驚きながらも、お茶の準備がされてる方へと足を運べば、穏やかな笑顔を向けられた。
「では、私はプリーモ達にもお茶を淹れてくるでござる。」
「うむ!ナツキとオレ達はこちらで待っておこう!」
「ナツ。オレ様の膝の上、空いてるものね。座る?」
「うん。座る。」
膝を軽く叩きながらわたしを呼ぶランポウ君に頷き返し、その上にちょこんと座り込めば、落ちないように腰回りをしっかりと抱きしめられる。
ポテッとその温もりに甘えるように彼に寄りかかれば、小さな笑い声と一緒にすりすりと軽く頬擦りをされた。
お返しに頬擦りをやり返せば、ランポウ君は一瞬だけ驚いた様子を見せたが、すぐに嬉しそうに笑って頬をくっつけてくる。
・・・・・・会議をしてくると言ってきたリボーン達側から、複数の嫉妬の眼差しが向けられたが、気にしない気にしない。
沢田 奈月
頬擦りをされたら頬擦りをやり返したり、頬をくっつけたりして甘えることがある貝の女王。
この度、零地点突破を身につけた。
ランポウ
休憩する奈月と頬をくっつけて遊んでいた始まりの雷の守護者。
ナツのほっぺた、すべすべふわふわで気持ちいものね。
リボーン、D、アラウディ、ジョット
奈月の考えを実現するために会議をしようとしたら、休憩に入った奈月がランポウと頬をくっつけて遊んで甘え始めたので、嫉妬した。
おいランポウ、そこ変われ。
G
休憩に入った奈月がランポウとなんかイチャイチャし始めたので呆れの眼差しを向けていた始まりの嵐の守護者。
ランポウの奴・・・・・・あとで他の連中にボコられそうだな・・・・・・。
雨月&ナックル
奈月とランポウがくっついて遊び始めたのを見てほっこりしていた始まりの雨と始まりの晴。
二人は仲がいいな!