最強の愛され系ボンゴレ♀は、今を全力で楽しみたい 作:時長凜祢@二次創作主力垢
いつものように、ヒットマンと一緒に街を歩いていた貝の女王は、跳ね馬と顔を合わせる。
零地点突破を入手し、次の目標を掲げながら新しい技術を身につけるための訓練を積む中にある休憩時間。
当たり前のようにリボーンに連れ出されるカタチでわたしは街に出ていた。
「「「あ。」」」
「・・・・・・・・・。」
いつものように、リボーンが決めた休憩時間である短い時間でも楽しめるデートプランの中で店を回っていると街中を歩いていたディーノさんとラウルさんの2人と鉢合わせた。
小さく声を漏らし、その場に立ち止まる・・・・・・はずが、リボーンがわたしの肩に手を回してそのまま歩き始めてしまい、流されるままにディーノさんをスルーするカタチで今いる場所から離れる。
「待て待て待て待て待て待て待て待て!!顔を合わせておいてスルーかよリボーン!!」
「チッ・・・・・・空気読めよディーノ。こっちの状況見てりゃわかるだろうが。」
しかし、すぐにディーノさんがリボーンの肩を掴んだことにより、その場から離れることはなく、足を止める。
リボーンがものすごく不機嫌そうに舌打ちをこぼしていたが、まぁ、うん。リボーンの目線でいくと、好きな女と折角デートをしていたのに、かつての弟子・・・・・・さらに言うと、同じ女を好きになった男に邪魔をされたことになるわけだから、不機嫌になるのも仕方ない。
・・・・・・なんか自分で状況を分析して恥ずかしくなってきた。うん、スルーしよう。
「どう見てもデート中なのはわかってるっつの。だから邪魔したんだよ。オレだってナツを愛してる男の1人だからな。
まぁ、それ以外にもナツに話しておきてーことがあったから、その話も含めて止めさせてもらった。」
ディーノさんが口にした愛してる女発言に周りがざわつく。そりゃそうだよね。リボーンもディーノさんも別ベクトルのイケメンアダルトだもんね。
そう言う発言は人がいないところでお願いします!!
「ディーノ。ここ、公の場。何公衆の面前でお嬢に愛を告げてんの。」
「へ?あ・・・・・・」
少しだけ顔を赤くしながらそんなことを思っていると、ディーノさんは自分がやらかしたことに気づいたような表情を見せては顔を赤くする。
兄妹弟子共々、赤面したまま固まっていると、わたしの肩を抱くリボーンの手にわずかながら力が入る。
「・・・・・・ナツ。」
「へ?ん!?」
「はぁ!?」
ぶっきらぼうな声音でリボーンから名前を呼ばれ、反射的に視線を彼に向けたら、そのまま唇を奪われる。
急なことに対する驚きと、こう言う状況でリボーンに名前を呼ばれた場合、大抵はキスをされることを失念していた自身に頭を抱えたくなっていると、リボーンはわたしから唇を離す。
「オレ以外の男の相手をするな。今、ナツの隣にいるのはオレだろ。」
サラッと独占欲全開の台詞を告げられ、わたしは少しだけ無言になる。
しかし、すぐに恥ずかしさが頭の中を駆け巡り、そのまま彼の頭を手のひらで叩いた。
「イテッ!?」と短い声が聞こえてきたが、実際は特に痛いと思っていないことがわかっていたため、そのまま無視してディーノさんに視線を向けた。
「ディーノさん。恭弥さんと一緒じゃなかったんですか?」
ディーノさんに恭弥さんの訓練を任せていたこともあり、この場に彼がいるとは思わなかったため、首を傾げながら疑問を口にする。
あの恭弥さんが、自分より力があるディーノさんを簡単に離脱させないと思っていたために。
「ああ、実は、さっきまで恭弥の修行に付いてたんだが、急に家光が来てな。
オレがしばらく面倒見とくから、用事を済ませて来いって言われたんだよ。」
「父さんが?」
「ああ。まぁ、ナツが色々手を回してくれた分、自分にも余裕があるからってことらしいな。
ほら、六道骸との一件が終わったあと、一旦日本に帰国した家光がまたイタリアに戻っただろ?
その時に、ナツが忠告してくれたから、争奪戦中の今もある程度落ち着いてるからさ。」
「なるほど・・・・・・」
「となると、ヒバリのヤツ、こっちの想定に比べてかなりの強化を受ける可能性があるな。
まぁ、流石にこっちが突きつけてやった、家光に10回連続で一本取るくらいしろって課題は達成までに時間はかかるだろうが。」
「そういやそんな課題を恭弥に出してたな・・・・・・」
サラッとリボーンが口にした言葉に、ディーノさんが苦笑いをこぼす。
あれ?わたし、普通にリボーンとかジョットさん、アラウディさんとかに物理攻撃叩き込めるけど、もしかしなくともかなり異常・・・・・・?
「で?お前の用事ってなんだ?こっちにも関係あるんじゃねーか?」
そんなことを思っていると、リボーンがディーノさんに用事は何か問いかけた。
リボーンから問われたディーノさんは、静かに一つ頷き返したのち、わたしの方にも目を向ける。
「実を言うとオレは、スクアーロとはそれなりに長い腐れ縁があってな。リボーンよりもあいつについて詳しい部分がある。
だから、ナツ達にスクアーロのことを話そうと思って、今、武のとこに向かおうとしていたところなんだ。」
「!・・・・・・わかりました。武のところに向かいましょう。」
「仕方ねーな・・・・・・」
少しだけ不満げなリボーンに苦笑いをこぼしたくなりながらも、わたしはディーノさん達を連れて武がいる場所へと案内する。
あ、ジョットさん達に連絡入れとかなきゃ。リング争奪戦に関係する話だから、Dさんも訓練時間調整してくれると思うし。
❀
「武。いる?」
「よ。邪魔するぜ、武。」
「!ナツにディーノさん!?しかもリボーンとラウルさんまで・・・・・・あ、ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ!!少し汗を流してくっから!!」
おじさんに話を聞き、足を運んだあさり組の文字がある道場。
そこに入ってみれば、修行の休憩中だったらしい武の姿があり、わたし達の姿を見て驚いたような表情を見せる。
しかし、すぐに自身に目を向けては、少しだけ待っていてくれと叫んでドタバタとその場から急いで離れる。
「・・・・・・え?」
「あー・・・・・・ナツ。とりあえず待っててやろうぜ?な?」
「山本の気持ちはわからなくもねーからな。まぁ、どうせすぐに戻ってくるだろうし、適当に座っとくぞ。」
「う、うん・・・・・・?」
「あはは・・・・・・相変わらずお嬢は周りに想われてんねぇ・・・・・・」
リボーンとディーノさんの言葉に首を傾げながらも、適当に座って待つという言葉に頷けば、どちらも道場の床に座り始める。
それを確認したわたしは、すぐに胡座をかいて座り込んだリボーンの足の間にすっぽりと収まるように座り込んだ。
わたしの行動に驚いたのか、一瞬リボーンの体が硬直したのを確認したが、気にせず座っていると、そのまま体を抱きしめられる。
「・・・・・・なんでそっちに座ったんだ、ナツ?」
「え?・・・・・・気分?」
「気分かぁ・・・・・・」
「どうやら、今回はこっちの方にいる気分だったみてーだな。」
「得意げにすんなリボーン!!」
ディーノさんからリボーンの膝に座ったことに関して言及されたため、素直に気分だったことを伝えれば、ディーノさんが苦笑いをこぼす。
まぁ、わたしを抱きしめながらドヤ顔をしたらしいリボーンにすぐにつっかかったけど。
「よ、待たせた・・・・・・な・・・・・・?」
なんてことを考えていると、シャワー+着替えを済ませてきたらしい武が戻ってきた。
同時に、わたしがリボーンの膝の上に座ってる姿を見て、少しの間無言になってしまう。
「ん?」
「どうかしたか?」
「・・・・・・いや・・・。」
「・・・・・・気持ちはわかるぜ、武。色々言いてーよな。そこ。」
ディーノさんのちょっとイラッとした声音で紡がれた言葉に、武は小さく頷き返す。
どうやら、武もわたしがリボーンの足の上に座ってることに対して色々物申したかったらしい。
「CHAOSだな。男の嫉妬は醜いぞ?」
「やかましい!!」
「仕方ねーだろー?オレだってナツの近くにいてーのに・・・・・・」
ムスッと拗ねたように不満を口にする武と、子供のようにつっかかるディーノさんに、リボーンは肩をすくめるような反応を返したのち、見せつけるように抱きしめてくる。
困惑してラウルさんに視線を向ければ、彼は苦笑いをこぼしながら口を開いた。
「ほらほら、嫉妬合戦はそこまでにしてだ。ディーノ。本題本題。」
「っと、そうだったそうだった。武。お前に話しておきてーことがあるんだ。」
「話しておきたいこと?」
「ああ。今日、武の相手になるスクアーロのことでな。」
「!?」
ラウルさんからの振りにより、すぐにディーノさんが口を開く。
スクアーロのこと、と聞き、武は一瞬目を見開いたが、すぐに真剣な表情を見せては、ディーノさんに視線を向けた。
それを合図と取ったのか、ディーノさんはすぐに口を開く。
曰く、S・スクアーロと言う存在は、かつてはヴァリアーのボスになるはずだった剣士だったらしい。
どうも、ディーノさんは学生の頃に通っていたマフィア関係の子供が多く集まる学校にいた頃からスクアーロさんのことを知っていたようで、彼の強さや剣技は何もかも型破りだったと教えてくれた。
当時のスクアーロさんは自身の戦い方のスタイルは決めておらず、あらゆる国の剣術家を襲撃し、片っ端から剣術を吸収する才覚を発揮していたのだと言う。
後先考えることなく、血の臭いに反応して食らいつく貪欲なサメのような存在だったようだ。
その話を聞いた、当時のヴァリアーがスクアーロさんを自身の組織にとスカウトした。
すると、スクアーロさんは入る条件として、当時のヴァリアーのボスであり、剣の帝王とすら謳われていたテュールさんと言う人との勝負させろと言ったのだとか。
結果、スクアーロさんとテュールさんの勝負は実現し、2日間の死闘の末、スクアーロさんはテュールさんを撃破し、現在の剣術を作り上げたと言う。
「ヴァリアーに入隊してからも、スクアーロは常にトップの実力を持ち合わせていた。
誰もが次期ヴァリアーのボスはスクアーロであると信じて疑うこともなかったくらいにな。」
スクアーロさんの実力の話を聞き、武が息を呑む。
わたしはと言うと、自身が彼と対峙して戦った時のことを思い出しながら、どうりで強いわけだと納得する。
それに、わたしはもう一つ、スクアーロさんに関して知ってることがあった。
それは、度々戦闘時に感じた嫌な予感・・・・・・特定の行動に対して超直感が受けるなと知らせてきた力だ。
おかげでわたしはあれを回避することができたが、武にとっては間違いなく初見殺しになり得るだろう。
「それに関してなんだが、今のヴァリアーはXANXUSがボスを務めている。オレの方でも一応調べてみたが、その理由はなかなか出てこなかった。お前は何か知ってるか?ディーノ。」
「・・・・・・それが、こっちも調べてみたがなかなか出てこなくてな。XANXUSには多くの謎があるし、スクアーロが奴に従っている理由に関してもなかなか洗っても出てこない。
いくつか想像できることはあるが、真実は闇の中だ。勝てばわかるかも知れねーが、そのためにスクアーロが大きな壁になっていることは間違いない。
だから、武には一つの忠告も兼ねて伝えておきたいって思ったんだ。」
そこまで告げて、ディーノさんは真っ直ぐと武を見据える。
ゴールドオーカーの瞳には、真剣な光が揺れており、それは、警鐘を鳴らすように鋭く輝いていた。
「スクアーロはいくつもの流派を潰してきた男だ。だからこそ、流派に頼ってちゃ勝機はないぜ。
アイツを乗り越えるならば、身につけた流派を超えるしかねー。」
沢田 奈月
リボーンとお出かけしていたらディーノに出会ったので話を聞いた貝の女王。
自分にもスクアーロに関しての情報があるため、どうやって伝えるべきか考える。
今日はリボーンの気分・・・と言うか、基本的にリボーンか骸がいる場合、この2人にくっつきがち。
リボーン
奈月とデートしていたらディーノに邪魔されたためイラッとしたが、スクアーロに関する話があると言われ、渋々話を聞いた。
話を聞く間、自身の膝の上におさまっていた奈月に気分は上向だった。
ディーノ
奈月とリボーンがデートしていた場面に遭遇してかなりイラッとしたが、スクアーロに関しての話があると伝え、山本の元に一緒に向かった。
気分でリボーンの膝の上を選択した奈月を見て、リボーンを心底羨ましがった。
山本 武
修行をしていたら、奈月がやってきたので慌てて汗を流しに行った女王の雨の守護者。
リボーンの膝の上に彼女が座ったのを見て、かなりリボーンを羨ましく思っていたが、スクアーロに関しての話があると言われ、意識を話に向けた。